バカとテストと召喚獣IF 優子ちゃんinFクラス物語   作:鳳小鳥

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問15 放課後の教室/後

試召戦争の件で聞きたいことがある。

そう問いかけてきた優子さんに、僕はまず首を傾げた。

 

「試召戦争? それなら僕に聞くより雄二の方が詳しいと思うよ?」

 

僕も試召戦争に関しては基本的なルール程度なら覚えてるけど、クラス代表の雄二ならもっといろいろなことを知り尽くしているだろう。

僕の知っている情報ぐらいなら当然優子さんも知っているだろうし、人選としては雄二の方が妥当だと思うのだが。

そういうニュアンスを込めて僕がそう口にすると、優子さんは首を横に振って、

 

「アタシが聞きたいのはルールとか設備の交換とかこれから戦う敵を攻略する作戦とか、そういうのじゃないの」

 

ふぅ、と優子さんはそこで一旦言葉を切って深呼吸する。

それから、今までずっと心に溜めていたものを吐き出すように言葉を紡ぐ。

 

「……坂本君から聞いたわ。吉井君が試召戦争を始めた理由」

「えっ」

「吉井君。吉井君はアタシの為にAクラスに勝とうとしてるの?」

「──っ!?!?」

 

どうしてそれをっ!?と衝動的に言いかけてなんとか踏みとどまる。

まさかこんなに早く優子さんに気づかれるなんて思わなかった。くっ……雄二のヤツ、また余計なことをっ。

 

「そ、それは──っ!? 一応、それも入ってる、かな」

 

照れくさくなり思わず優子さんから視線を逸らす僕。

なんだこれは。まるで隠し持っていた聖典(エロ本)が見つかった時みたいに気まずい。とにかく今すぐここから逃げ出してしまいたかった。

 

「どうして、そんなことするの?」

 

そんな感じに戸惑っていると、優子さんは真っ直ぐに僕を見据えてそんなことを聞いてきた。

ん? どういうこと?

 

「……どうしてって、どういう意味?」

「アタシは確かに振り分け試験で倒れてFクラスになった。でも、それは吉井君とは何の関係もないでしょう」

「か、関係ないって!? そんなこと!」

「あるの?」

「………………」

 

そう言われると、優子さんが振り分け試験の日に体調を崩した事と僕個人には何の関係もない。

でも、関係ないからって放っておける? そんなのは絶対に否だ。

目の前に困っている人がいるなら、手を差し伸べるのが普通じゃないのだろうか?

 

「関係がどうのなんて僕にはわからない。でも、優子さんが困っていたから僕は助けてあげたいって思っただけで……」

「……吉井君、貴方勘違いしてる」

「かん、ちがい……?」

「ええ。アタシ、別に困ってないわよ」

「え……?」

 

驚いて僕は優子さんを見る。

そんなバカな。一昨日の昼休みの時間、僕は彼女の独白をしっかりと覚えている。

『世界で一人ぼっちになったみたい』と、そう語った優子さんの表情はまるで一人道迷って泣いている少女のようだった。

そんな彼女が、困っていないなんてありえないはずだ。

目を剥く僕に優子さんは何食わぬ顔で、まるで他人事のように単々と自分の現状を口にした。

 

「Fクラスになった時はショックだった。今まで努力してきた全部が否定された気がしたわ。……だけど、それだって結局は自分の非だもの。文句を言える筋合いなんてどこにもないし、する気もないわ」

 

鋼鉄のような硬く、強い意思がそこにあった。

その決意のありようは、何度も熱して鍛え上げられた鋼の剣のように見えた。

芯が強いとは、きっと彼女のような人間の事を言うのだろうと思えるほど。

 

「ましてや、それを吉井君に心配される謂れはないし、お門違いよ」

「けどそれじゃあ全部仕方ないって、どうしようもないって諦めていいの!?」

「諦めたんじゃない。受け入れたのよ。いつまでも届かない夢や希望を見て許されるのは小学生までよ。吉井君だったそれぐらいわかるでしょう」

「それはそうかも知れない。けど、優子さんはそれでいいの? ……僕は嫌だよ。頑張って頑張って。人から羨まれるほど努力した人にはちゃんとそれに見合う報酬がないと嘘だ。だから、僕は優子さんにはAクラスの充実した設備で勉強するべきたと思う」

「勉強ならここでもできるわ。場所の問題なんて瑣末なことよ。住めば都って言うでしょ」

 

気負う様子もなく。優子さんはFクラスの室内を見渡しながらそう言った。

 

「……優子さんは強いね」

 

心からそう思った。

優子さんは大人だ。認めたくない現実でもしっかり目を向けて、前を向いて歩いてる。

それに比べて僕は子供だった。過ぎてしまった過去をいつまでも悔やんで今も足掻いている。まったく前を見ようとしていなかった。

目の前の優子さんが僕にはひどく眩しく見える。それはきっと夕焼けの所為だけではないだろう。

 

彼女自身がそう言う以上、今僕がやろうとしていることはまったく意味のないことだ。寧ろ迷惑にすらなるかもしれない。

僕は優子さんの意思を尊重し、ここですっぱりと『あの条件』を放棄するべきなのだろうか。

 

「……ごめんなさい」

 

僕が黙考(もっこう)していると、唐突に優子さんが申し訳なさそうに目を閉じてそんなことを言っていた。

 

「ど、どうして謝るの? 寧ろ謝るのは僕のほうだよ」

「そうじゃないの。……アタシ、最初は吉井君を疑ってたから」

「え、どうして……?」

「だって何の理由もなく人を助ける人なんてドラマや空想の世界だけだと思ってたから。そんな都合の良い人なんて存在しない。だからきっと吉井君も裏で何か企んでいるに違いないって。そう勝手に思い込んでたわ」

「…………」

「本当は感謝しなきゃいけないのに、気づけば心の中は猜疑心でいっぱいだった。ほんと我ながら心が汚いわね」

「そんなことないよ! 優子さんはすごく綺麗だよ!」

 

反射的にそう叫ぶ。

優子さんレベルで汚いなんて言ったら、僕や雄二はゴミクズ扱いで焼却処理されないといけないレベルだ。

 

「……前から思ってたけど、吉井君って純粋ね」

「そ、そうかな?」

「ええ。だから周りにバカだって言われるんだろうけど」

 

おかしいな。褒められたはずなのに胸が痛い。

と、そこでぴっと優子さんは人差し指を立てて言葉を紡いだ。

 

「でも、あんまり歯に衣着せぬことを言うんじゃないわよ。でないと絶対いつか女の子を勘違いさせるんだから」

「へ? 勘違いさせるって何を?」

「っっ!?!? そ、そこにツッコミを入れなくていいの!」

「??」

 

急に赤くなったり怒り出す優子さんに首を傾げる。

何を怒っているんだろう? 美波が僕に暴力を振るってくる時も思うけど、女の子の考えてる事って良く分からない。

 

「はぁ……。とにかく、アタシは吉井君にお礼をしなくちゃいけないの」

「お礼? 僕は何もしてないよ」

「したわよ。クラス──いえ学年全体を巻き込んで試召戦争を起してアタシをAクラスにしてくれようとしたこと。…………それと、振り分け試験の日に助けてくれたことも」

「えっ、あ……」

 

そういえば、そんなこともあった。

あの時は先生の冷徹な態度にカッとなってつい大声で叫んでたな。今思うと恥ずかしい黒歴史だ。穴を掘って埋めてしまいたい。

僕と同じことを考えていたのか、優子さんはあの日の出来事を静かに語る。

 

「あの時はぼうっとしてて意識もほとんどなかったけど。周りの生徒がすごい奇異な目でアタシを見てるのがわかったわ。それだけですごく恥ずかしくてすぐにでもその場から逃げ出したくなったけど、その時に吉井君が助けてくれた。見ているだけのみんなとは違って貴方だけが。ただそれだけのことだけど、アタシはそれで救われたから……」

 

だから、ありがとう。と。

優子さんは夕焼けを背に、恥ずかしそうに頬を赤く染めながらそう微笑んで言った。

 

「──────」

 

僕は、自分の呼吸や瞬きが止まっている事にすら気づかなかった。

ただ純粋に、目の前のいるあまりに美しい、そして可愛らしい一人の女の子の笑顔に見惚れていた。

放っておけば、きっと僕はいつまでもその場で固まっていただろう。

それを、まるで魔法をかけられたように優子さんの一声で僕はハッと意識を取り戻した。

 

「吉井君? どうしたの?」

「っ! な、ななな何でもないよ! ちょっと夕焼けが眩しくて目を眩んだだけだから!!」

 

いけない。危うく精神が天高く舞い上がるところだった。

まったくなんて破壊力だ。一撃で男性の心臓を停止させるほどの攻撃なんて、そんなの防ぎようがないじゃないか。

何? 目を瞑れば良い? バカを言うな! こんな純真無垢な笑顔に目を閉じるくらいなら僕は潔く死を選ぶね! それが男のプライドだ!

と、いつまでも慌てているわけにはいかない。落ち着け。心を穏やかにしろ。ゆっくりと深呼吸するんだ。

すぅ、はぁ、すぅ、はぁ。……よし、落ち着いた!

 

「あの時のことなら気にしないで。僕がそうしたいからやっただけのことだから。感謝されるようなことじゃないよ。それにお弁当も分けてもらったし、僕はあれだけで十分すぎるくらいもらってるから」

 

脳内の煩悩を一旦脇において僕は改めて優子さんと向き合う。

本当にお礼を言われるほどの事じゃない。感謝で言うなら寧ろ二度もお弁当を恵んでもらった僕の方が足し引きでマイナスだ。

それよりも、もう一度聞かなくちゃいけない事がある。

 

「でも、本当に良いの? Fクラスのままでも。この先一年間、ずっとこんなむさ苦しい男しかいないクラスで過ごすんだよ?」

 

僕が優子さんの立場ならそんなの絶対に耐えられない。……あれ? でも僕の場合周りが全員女の子ということになるから。何それすごい天国じゃないか。一年どころか一生暮らせるよ!

 

「仕方ないわよ。アタシの居場所はFクラス(ここ)。それはもう決定事項なんだから。ここに居るしかないわ」

 

その一言に僕は確信した。

……やっぱり優子さんは無理をしている。

彼女は言った。ここに居たいでも、ここに居ればいいでもなく、居るしかないと言った。

だったら、やっぱり優子さんはFクラスにいるべきじゃない。彼女はAクラスになるべきなんだ。

 

「優子さん。僕は諦めないよ」

「え?」

「僕達は試召戦争でAクラスに勝って、絶対に優子さんをAクラスにする」

「な、なんでよ! アタシがいいって言ってるんだからそんなことしなくてもいいじゃない! 吉井君、善意はありがたいけど行き過ぎる行為はただのお節介よ」

「お節介でも余計なお世話でもいい。もう誰かの為とかじゃない。僕は僕がそうしたいから優子さんをAクラスにする! そう決めた!」

「なっ!?」

 

優子さんが絶句する。

大体さっきから優子さんは妙だ。Aクラスになりたいならなりたいって素直にそう言えばいいのに、言葉を曖昧に濁してなんだかAクラスに行きたくないみたいな素振りを見せている。

こうなれば強行だ。意地でも試召戦争に勝ち抜いて彼女をAクラスに突き出してやる。

それが僕の決意。試召戦争に望む理由だ。どうだ、あまりの自分勝手さに頭を抱えるだろう。

 

「はぁ……。やっぱり、吉井君ってバカだわ」

 

開き直った僕に優子さんは深い深い溜め息を吐いていた。

そして、数秒ほど俯いた後、何かを決心したように顔を上げて強い眼差しで僕を見据える。

……なんだろう。何か優子さんの纏っている雰囲気が変わった気がする。

具体的に言うと、少し荒っぽくなったような。

 

「少しは敬意の念も抱いて今までのままで接していこうと思ったけどやめた。()()()なんかに気を使うなんてアタシのプライドが許さないわ」

「あ、あんた……?」

「アンタなんてアンタで十分でしょバカ。はぁ……こんなヤツに猫被ってたなんてバカみたい」

「ゆうこ、さん?」

「これからは秀吉と同程度の扱いでいいか。その方がアタシも楽だし」

 

明らかに口調が乱暴なものに変わっている。な、なんだ。今の優子さんの背後に美波の姿が被って見えるぞ。

逆らうと関節の二、三本は持っていかれそうな迫力だ。

その優子さんが笑顔で僕を見る。さっきとは全然違う。殺気の篭った凶悪な笑顔だ。子供が直視したら泣いてしまうんじゃないだろうか。

 

「吉井君」

「は、はぃっ!」

「そういうわけだから、これからもよろしくね」

「(こくんこくん)っっ!!!!」

 

全力で首肯する。口答えしたら殺すと目が言っていた。

この世は弱肉強食だ。生物は自分よりヒエラルキーの高い生き物には絶対逆らわないのである。

無論、僕とて例外ではない。寧ろ筆頭だ。『ヒエラルキー:(例)吉井明久』と辞書に載っていてもおかしくない。

僕の直情型平伏姿勢に満足したのか、優子さんは嬉しそうに首を縦に振った。

 

「うんうん。それでいいのよ。それと吉井君、今ご飯に困ってるのよね?」

「今っていうか慢性的に我が家は食費不足だけど……。それがどうしたの?」

「アタシがお昼のお弁当、作ってきて上げましょうか?」

「え"」

 

予想外の台詞に変な声が出た。

ていうか。え? い? 今なんと言いましたか?

 

「お、お弁当って優子さんがっ!? ほんとに!?」

「なによ、嫌なの?」

「いや、いやいやいや! そんなことないよ!」

 

寧ろ大歓迎だよ。大手を振って迎え入れるよ!

 

「でもどうして? お礼ならさっきのでもう終わったはずじゃあ」

「別に。アタシの個人的気分よ。それに、吉井君がアタシの為に試召戦争で戦ってくれるっていうのにアタシが何もしないわけにはいかないでしょう」

 

そんなこと気にしなくていいのに。本当優子さんは真面目だな。

どうやら彼女は猫を被っていたらしいけど、本質的なものは特に変わらないらしい。

とにかく、本人がそう言ってくれるなら断る方が返って迷惑だろう。元より断る気なんてないけど。

 

「そういうことなら、お願いして良いかな?」

「えぇ。……一応言っておくけど、期間はAクラスとの試召戦争が終わるまでだからね。それとあくまでこれはギブアンドテイクだから! 変な勘違いとかしないように!」

「い、イエッサー……。勿論です。そんな淡い希望は一ミリたりとも持ち合わせておりません!」

 

本当は期待ありまくりだが、口に出した途端「さっきのやっぱなし」とか言われそうだったので喉元で押さえ込む。

どうしよう。僕、今幸せすぎる。もしかすると僕は明日死ぬんじゃなかろうか。

 

「……ちょっとは気にしなさいよ。バカ」

 

そっぽを向いて何か言っている優子さん。独り言か?

 

「ん? なんだお前達、まだ残っていたのか?」

 

なんて、若干ピンクムードの空間をぶち壊すかの如く、鉄人が僕の後ろの扉から入ってきた。

 

「西村先生。アタシ達もこれから帰るところです」

「そうか。もう最終下校時間は過ぎてる。寄り道せずに帰るようにするんだぞ吉井」

「先生。どうして僕だけ名指しなんですか」

「木下が寄り道をするとは思えんからな」

「…………」

 

納得できるだけに反論の言葉が出ない。くっ、また負けた!

 

「はい。今日はお疲れ様でした西村先生」

 

きらきらと星の浮かぶような綺麗な笑顔で優子さんは鉄人に別れの挨拶を告げる。

彼女の本当の性格を知ってしまったからだろうか、何故か今は優子さんの光るような笑顔が怖くて仕方がない。

なんて危惧を覚えているのは僕だけのようで、件の鉄人は品行方正で礼儀正しい生徒に見えているようだ。

 

「うむ。また明日。すでに日も落ちているが道中気をつけて帰る様にな」

「それじゃあね吉井君。明日からまた頑張りましょう」

「う、うん。また明日ね……」

 

軽く手を振って優子さんを見送る。

僕と鉄人の横を通り抜けて優子さんが廊下を飛び出すと、しばらくリノリウムを靴裏で叩く音が木霊しやがて聞えなくなった。

……さて、用事もないし僕も帰るか。

 

「じゃあ僕も帰ります。さよなら」

「ああ。──いや、ちょっと待て吉井」

「はい?」

「さっき霧島をそこで見かけてな。なにやら吉井を探していると言っていたが、もうすでに帰ったと思い霧島にそう伝えておいた」

「霧島?」

 

霧島と言えば、Aクラス主席で代表の霧島翔子さんが一番最初に頭に思い浮かんだ。

でも、Aクラス代表が僕に用事? どういうことだ?

 

「ともかく、明日霧島に会ったら──」

 

ガララ

 

そこで優子さんが出て行った教室の扉が再び開き、外から今話題に上っていた霧島さんが現れた。

 

「……あ、いた」

「おー霧島か。丁度よかった。実は吉井をここで見つけてな」

「……ありがとうございます。西村先生」

 

ぺこり、とまるで涼風のように静かでゆったりした綺麗な声で霧島さんはお礼を告げた。

軽く頭を下げた事で、背中に流していた流麗な長い黒髪が流れるように肩の上を通り過ぎて行く。

……本当に綺麗な人だな。こんな人が一緒のクラスにいるなんてAクラスが羨ましい。

その霧島さんは、鉄人の横を抜けて僕の前まで歩いてきた。

 

「っ!、な、何か僕に用かな霧島さん」

 

傍に寄られた瞬間、微かに甘い香りを感じ思わず言葉がどもる。

それに気づかなかったのか、霧島さんは「うん」と言った後、こう告げてきた。

 

「……吉井、明日お昼休み空けておいてほしい」

「え? どうして?」

「……瑞希がお弁当を作ってくるから、それを食べてあげて」

「なんだって……?」

 

瑞希って、姫路瑞希さんのことだよね?

その人がお弁当作るから、食べて……だと。

 

……何で?

 

「……とにかく、伝えたから。それじゃあ」

「え!? ちょ、ちょっとまって霧島さん! 僕明日のお昼は予定がっ!」

 

止める僕の声を無視して、あるいは聞えなかったのか霧島さんはそそくさと教室を出て行った。

……なんてことだ。明日から優子さんがお弁当を作ってくれる事なっているのに。この上姫路さんまでお弁当を作ってくるだと……。

これは緊急事態だ。もしこの事実がFクラスの人間に知られたら僕は間違いなく処刑される。

明日は慎重に慎重な行動を心がけねば。

 

「……優子さん。怒らないかな」

 

脳内に優子さんの姿を思い浮かべながらぽつりと呟く。

……だ、大丈夫だよね。最後はかなり粗暴になってたけど根は優しい人のはずだし仮に姫路さんと同席することになったって笑って許してくれるはずだ。そう信じたい。

 

頭の中で明日のプランを考えながら、長い一日を終えてようやく僕はとぼとぼと帰路に着いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


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