バカとテストと召喚獣IF 優子ちゃんinFクラス物語   作:鳳小鳥

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問23 決着/Bクラス

本部であるFクラスを後に残し、雄二を含む僕らFクラスの全部隊は大挙して新校舎の最前線まで踏み込んだ。

これまで死にもの狂いで戦線を後退させないよう頑張っていたみんなは僕達の姿を見ると一様に安堵の顔を浮かべていく。

 

「やっと来たかっ。遅せぇぞこら! 危うく突破されかけたじゃねえか!」

「なんでもいいから早く助けろ! もうこれ以上死守できねぇ!」

「前線のみんな、今までよく耐えてくれた! もう守りは終わりだ。ここからは攻めていくぞ! 試召戦争の決着はまもなくだ!」

「「「うおおぉぉぉっ!!!!」」」

 

雄二の激励に一斉に活気付く。

召喚フィールに入れるギリギリまで人数を投入した後、ほぼ同時に召喚の合図が合唱のように廊下を木霊した。

ドガガガガガガガ──ッッッ!!と暴徒のように召喚獣が武器を携えて恐れ知らずと敵陣に突っ込んだ。

すでに激戦区だったBクラス前の踊り場がさらに激しく入り乱れる。特に怖いもの知らずなのはすでに点数が残り僅かな連中だ。

途中でテストを切り上げた人などはほとんど戦える力が残っていないが故に、もう戦死など微塵も恐れてなどいない。

結果として、そうした彼らの捨身の特攻がBクラスを再び(おのの)かせるのに十分な材料だった。

 

『お、おい、やばいんじゃないのか? まさか突破されないよな……?』

『何言ってるのよ! Fクラス相手にそんなのありえないっ』

『Fクラスの野郎共、点数が残ってない味方ごと俺達を狙ってくるぞ』

『バカ! そいつらは囮だ! 構わずに叩け!』

 

勢いで負けじとBクラスも発破を掛け合って次々と召喚獣の点数を奪っていく。

その様子を少し離れた後ろで静かに見守っていた雄二が、首を動かさず隣に立つ僕達に合図を送った。

 

「明久、秀吉。もう少ししたら『プラン1』だ」

「オッケー」

「……(こくん)」

 

正面を向いたまま返事する僕と無言で頷く秀吉。

 

「いいか。今回の戦争のオーラスはお前達にかかっている。二人が戦死したら、それはすなわちFクラスの敗北と同義だ。それを肝に銘じて置けよ」

「あ、あんまりプレッシャー掛けないでほしいんだけど。なんか緊張するじゃん。足震えそう……」

「ちょっとぐらい神経質なぐらいが丁度いいんだよ。普段のお前は気が抜けすぎてるんだ」

 

雄二の発言についむっとする。

そんなことはないと思うんだけど。さすがに試召戦争となればちょっとぐらい気を引き締めてるよ。

 

「陽動は俺と木下、島田が担当する。向こうも代表が相手じゃ無視するわけにはいかないだろうしな。その隙にお前らは一気に戦線を駆け抜けろ」

「僕らはいいけど、雄二達は大丈夫なの? 作戦が成功しても雄二がやられちゃったら意味ないんだよ?」

「俺を見くびるな。そう簡単に落とされるか。人の心配をする暇があったら自分の仕事に集中しろ」

 

ま、雄二が負ける場面なんて想像できないし。確かに考えるだけ無駄だ。

主戦場に立つべく、雄二と美波、優子さんは僕と秀吉に背に召喚フィールドに突入する。

その雄二の背中が最後に僕に告げた。

 

「明久、死ぬなよ」

「お互いにね」

 

さあ、最後の大仕事だ!

 

 

 ☆

 

 

『坂本だ! 代表の坂本がいるぞ!』

 

Bクラスの誰かが声高に叫んだ。

 

『なんでFクラス代表がここにいるの?』

『罠か?』

『いや、普通に考えてもうFクラスには人員がいないってことだろう。つまりもう敵は瀕死だ』

『ようやく終わりか。長かったぜ』

『全員、坂本を狙えっ!』

 

召喚獣の矛先が一斉に雄二の方へ向けられる。

 

「全員! 俺の前に集まれ!」

 

こちらも雄二の号令で陣形を切り替え、Fクラス側は雄二を後方に置いて縦三列横五列の計15人の防衛体制へ移行した。

実質、これがFクラス残存人員のすべてだ。

 

「ここが正念場だ。Fクラス、死ぬ気で耐えろっ!」

 

雄二の号令を合図に、おおおぉぉォォォ──ッッという怒号と共に前列五人の第一陣が一挙に廊下を蹴って飛び出した。

両陣営が位置している丁度中間ぐらいの場所で召喚獣同士のぶつかり合いが起こった、武器と武器が火花を上げ、まるで爆発が起こったような激しい音が響き渡る。

攻防は点数の差で僅かにこちらが押し負けている状態だが、Fクラスの戦意は微塵も揺るがない。

寧ろこの土壇場での火事場の馬鹿力こそが僕達の最大の強さだ。

力こそ負けるものの、僕達にはそれを覆してあまりあるチームワークがある。

 

──でも、それでもやっぱりBクラスとFクラスでもそもそも個々の戦力差に違いがありすぎる。

どれだけうまく連携を取りつつも、向こうは二撃程度僕らを倒せるのに対し、僕らの召喚獣では二人係でようやく一人。

人数が減った今では防戦一方という具合だった。

いくら雄二が直接指揮をとっているからと言って、個人の強さの違いはどうしようもない。

徐々に、少しずつ。Fクラスの召喚獣が倒され雄二を守る防波堤が崩れていくのにもそれほど時間は掛からなかった。

 

「……一旦下がるぞ」

 

不利な戦況とした雄二が後退の支持を送る。

 

『Fクラスの陣形は崩れた! いいぞ。このままFクラスを突き崩せ!』

 

これを好機としたBクラスの指揮官らしき男子が大声で指示を飛ばした。

戦場がBクラス前廊下から新校舎の踊り場まで下がる。廊下という狭い一本道から多少フィールドが広くなった分ここの方がFクラスは戦いやすいだろう。

……さて、そろそろ僕も召喚を開始しよう。

試獣召喚(サモン)の合図と地面に幾何学模様が生まれ僕の召喚獣が現れる。

 

「明久、……頼んだぞ」

 

後ろの雄二が小さく、だけど確かに僕にそう言った。

あの捻くれ者で粗暴で乱暴でいつも僕を蔑ろにする雄二が真剣に切実に懇願するみたいに。

なら、僕もこう言ってやろう。

 

「任せて」

 

短くも、目一杯の力強さでそう答えた。

完全に姿を現した召喚獣を操り廊下を蹴って、味方の召喚獣の合間を通り抜けるように疾走する。

 

『吉井! 俺と戦え!』

 

真正面から槍を構えた召喚獣が道を遮ってきた。

まあ、さすがに手ぶらで通してくれるわけないよね。

 

「よし、勝負だ!」

 

木刀を真っ直ぐに構え直し、僕は召喚獣に攻撃合図を送る。点数では負けてるけど操作技術では絶対に負けない!

目と鼻の先にまで迫った槍を受けようと木刀を振り上げ……。

 

「──なんちゃって」

 

ひょいっ。と身を右に捻り槍を簡単に交わすと、足を軸に床を真っ直ぐに蹴り召喚獣ごと敵を飛び越えた(・・・・・)

意気揚々と戦う気満々だったBクラスの男子は「え……?」と目を丸くして自分の頭の上を抜けていく召喚獣を呆然と見送っていた。

別に驚くほどのことじゃない。召喚獣の力は人間の数倍以上。つまり、単純にジャンプするだけでも平均的な高校生を飛び越えるぐらいわけないのだ。

そしてもう一つ。『対戦を申し込まれたのに拒否した場合は戦死扱いとする』があるが。これは勝負に挑まれたのに無視して召喚フィールドを出ると失格という意味。

逆に言えば、戦いを挑まれたところで無視してフィールドの中を駆け回ったところでルール違反にはならないのである。

予想外の行動にBクラスの視線が一様に僕の召喚獣に集中する。

 

「今だ! 行こう秀吉!」

「っ!」

 

召喚獣に気を取られている隙に、僕と召喚獣を携えた秀吉が初速全力疾走でBクラスの陣形を隙間を掻い潜って踊り場を走りぬけた。

踊り場からBクラスの教室の扉前で止まらず猪のように直進する。やった! うまく行ったぞ!

 

『よ、吉井と木下弟に抜けられた!?』

『誰か迎撃を!』

『ま、待て。あいつら点数は大した事ない。向こうには近衛部隊もいるからそいつらに任せよう。それより坂本だ』

『そ、そうだな。分かった』

 

背後を取った僕らに向けられていた視線がなくなった。

どうやら僕達より雄二を仕留める事を優先したらしい。

僕は一番近いBクラスの扉に手をかける。だけど扉がびくともせずガクガクと小さく揺れるだけだった。

 

「やっぱり鍵が掛かってるな」

 

Bクラスの扉は前と後ろで二つ。Fクラスから近いほうの扉はロックされていた。

まあこれくらいなら観察処分者の召喚獣で壊すことができるんだけど。そこまでやらなくてもいいか。

今回、僕の役目は実質ここまでだしね。

 

『『『試獣召喚(サモン)──!』』』

 

Bクラスのもう一方の扉からぞろぞろと五人ほど生徒が出てきて召喚獣を喚び出してきた。

彼らが近衛部隊だろうか。多分、これがBクラス最後の砦だろう。

代表の根本君を守る為、クラスの中でも特に点数の高い五人を選抜した精鋭部隊に違いない。

 

『ここまでだ吉井、木下』

『何が狙いだったか知らないが、二人程度で俺達を抜く事ができないぞ?』

「うーん、確かに僕と秀吉じゃあここで終わりかもね」

 

相手の言うとおり。現状じゃ足止めが精一杯でBクラスの召喚獣を五人も倒すなんて現実的に不可能だ。

そう、僕と秀吉ならね。

 

「だから、後はお願いするよ。優子さん(・・・・)

「えぇ。ここまでありがとう吉井君」

 

僕の隣に立つ秀吉だった人(・・・)が柔らかい笑みと浮かべ前髪の髪留めを解いた。

そしてもう一度、さっきとは違う位置に髪留めを挿し前髪を整えなおす。

木下秀吉(・・・・)の顔から木下優子(・・・・)の顔へ。まるで手品みたいに一瞬で顔つきが様変わりした。

 

『なん……?』

『はい?』

 

呆気に取られポカンとする近衛部隊。うん、その気持ちがすごくわかるよ。

正直、最初から全部わかっていた僕もちょっとびっくりしているからね。

 

「ま、そういうわけだから。アタシと相手をしてくれるかしら? 試獣召喚(サモン)!」

 

優子さんが掛け声をあげ召喚獣を呼び出す。

幾何学模様から人型の物体が現れ、彼女の足元には優子さん本人の召喚獣と、僕と共にここまできた秀吉の召喚獣の二匹がいた。

物凄く瓜二つな二匹の召喚獣は身にまとう衣装と武器が違うだけのまったく同じものの見える。

 

『な、なんでだよ! どうして木下の召喚獣が二匹もいるんだ!?』

「どうしても何も、アタシが秀吉とずっと入れ替わっていたからだけど?」

『じゃあ、はじめからいたその召喚獣は……』

「これは後ろでアタシに変装した秀吉がずっとアタシの近くにいるように操作していただけの囮。アタシがBクラスの包囲網を抜け出すためのね」

 

あっけらかんと、優子さんはネタをばらした。

僕達は先の監禁未遂で雄二と同等、もしくはそれ以上に今回の戦争でマークされていたのは優子さんだと感づいた。

そこで敵の目を欺く策として、双子の特性を活かし、二人の制服と髪型をそっくりそのまま入れ替えBクラスの包囲網を突破する作戦を立てた。それが雄二の提唱する『プラン1』の内容だ。

でもそれだけだと秀吉本人がパンチが足りないということで、本物の秀吉が先に召喚獣を呼び出し、秀吉に変装した優子さんの傍につかせる。

そうしてあたかも入れ替わった優子さんが秀吉の召喚獣を操っているかのように見せかけていたのだ。

結果は見ての通り。まんまと騙された五人、いや後ろで戦っていた幾数人のBクラスの人間が目を丸くして優子さんの姿を視界に収めている。

 

『くそ 代表の下に行かせるか!』

『止めろ! 木下を止めるんだ!』

 

僕達の後ろで雄二の護衛班を相手にしていたBクラスの前衛部隊の三人が半ばやけくそ気味でこっちに向き直り召喚獣で襲ってきた。

 

「させない!」

 

ブン!ブンッ!ブンッ!と僕は迫る召喚獣の足元を木刀で三度横薙ぎに振るい転ばせる。

まともに攻撃を当てたところでほとんど点数は減らないものも、時間稼ぎ程度ならこれでも十分だ!

 

「絶対、優子さんには近づけさせないよ!」

 

木刀を握りなおして喉から声を張り上げる。

ここが僕の正念場だ。ここから先は誰一人として僕の後ろを通すわけには行かない!

 

「……吉井君」

 

後ろから囁くように小さく僕の名前を呼ぶ声がした。

 

「──アタシの後ろは任せたからね」

 

短い言葉。

一息程度で言える程度のその簡単な台詞に、僕は背筋が震えるような衝撃を受けた。

足の先から頭の天辺まで自分でもよくわからない鳥肌のような本流が駆け巡る。

目が熱い。動悸が激しい。手に力が入る。足が震える。

そうか。今僕は嬉しいんだ。

この人に、優子さんに頼りにされているということにたまらないほどの歓喜を覚えてる。

召喚獣の5、6匹程度、なんてことないなんて思えてしまうぐらいに。僕は全身が高揚していた。

 

「うん!」

 

なら、答えないと。

期待に沿えるように、それが今の僕にできるすべてだ!

 

 

     ☆

 

 

根本恭二は憤慨していた。

 

「くそ! くそくそくそっ! なんでFクラスなんかに押されてるんだ!?」

 

ダンダン!と床に地団太を打ちながら根本は強く歯軋りする。

底辺クラスだと思っていた。自分達なら片手で軽く捻る程度の労力で簡単に潰せると考えていた。

なのに、蓋を開けてみれば結果は散々。

戦線は教室前まで迫り。敵の切り札たる木下優子の無力化にも失敗。

現在進行形で窮地に立たされている状況に根本は当たりどころのない怒りに震える。

 

「くそぉ。あの無能共め。Fクラスなんかにてこずりやがって。それでもBクラスか!」

 

近衛部隊が外で木下優子と交戦し教室内が手薄になったことをいいことに決して大声で言えないようなクラスメイト全員に対する罵倒が思わず口から漏れた。

しかも、根本が怒る要因はこの教室自体にもあった。

 

「しかも今日に限ってエアコンが故障だと? まったくなんて不幸なザマだ。おかげで汗が止まらないじゃないか」

 

窓を全開にしても染み渡る熱気にうんざりした様子で根本はシャツの襟元を団扇代わりにぷらぷら扇ぐが正直あまり効果はない。

 

「……まだだ。まだ終わりじゃない」

 

根本は熟考する。いくら現状が不利だからといって、Fクラスの主戦力はあくまで木下優子一人。

彼女さえリタイアしてしまえば根本恭二を打倒する戦力はなくなりFクラスは自動的に敗北する。

ならば、多少の危険を冒してでも自分が近衛部隊に加わり木下優子を戦死させてしまいばいいのでなかろうか。

Aクラスの実力があろうと6対1ならこちらに負けはないといって良い。

 

「そうだ。簡単な話じゃないか。無力化できないのなら、力で始末してしまえばいい。いつも俺がやっているだろ」

 

自然と、口元に嫌な笑みが浮かべられた。

それは、Fクラスが敗北に帰した時の絶望の顔であり、Fクラス代表の坂本雄二が悔しさに顔を歪ませるところをあざ笑い身の程を思い知らせる。

そんな想像を現実にできると思うだけで涎が垂れそうなほど美味な光景だった。

物事の全部が自分の掌の上で踊っているような支配感、優越感を覚える。

この場で腹を抱えて爆笑することを自制した自分を褒めてほしいほどだと根本は思った。

 

「く、くくく……。見てろよ。クズ共が。今にもその緩みきった表情を絶望と空虚に変えてやる」

 

……その時。

ふわっと、Bクラスの窓の外で何か細い紐が上から降ってきた。

どこかでひっかけているらしく、それは途中で真っ直ぐに一本の綱になる。

視界の隅でそれに気づいた根本はその不審な紐に首を傾げる。

 

そして、彼は見た。

薄く細い、一本の紐に体を預け。棒すべりのように上から降って来た一人の生徒と一人の教諭の姿を。

 

「な……っ。お、お」

 

予想外にもほどある現象に根本は言葉にならない台詞を紡ぐ。

窓の外、しかも三階より上から消防者のようにやってきた二人は窓枠に足を置くと、ひょいっと身軽な調子で教室に降り立った。

 

「お前、は……っ!?」

「…………プラン2完了。これより代表の根本を打倒する」

「む、む……っ!?」

「…………土屋康太。根本恭二に保健体育バトルを申し込む」

「ムッツリィィィィニィィィィィィ────っっっ!!!!!!!!!???????????」

 

根本の絶叫とは無関係に、宣言通り保険体育フィールドがBクラスの教室内に展開された。

 

「う……、こ、近衛部隊は何をしている!? まだ木下を仕留められないのか!?」

「あら、それならもうアタシ達が倒しちゃったけど?」

 

ありえないはずの声が教室の扉の方から聞えた。

そこには男子の制服を着て勝利を確信したと言わんばかりの表情を浮かべる木下優子が近衛部隊の残骸を背景に悠然と立っていた。

 

「き、きのした……!? 何で、何で!? ありえない!!」

「現実逃避する前に早く召喚始めた方がいいんじゃないかしら? このままじゃ試合放棄と見なされて失格になっちゃうわよ? まあアタシはそれでもいいんだけど」

「っ!?」

 

必死に逡巡するが何もいい考えが浮かばない。

後方に土屋康太、前方に木下優子が召喚獣を構えた待ちかえる状況で大逆転ホームラン級のものなど一つたりとも思い浮かばなかった。

体中の熱がすべて放出されたような力ない声で根本は召喚の合図を出し召喚獣を喚び出す。

 

Fクラス 土屋康太

保健体育 420点

 

VS

 

保健体育 199点

Bクラス 根本恭二

 

結果などもはや言うまでもない。

根本恭二が敗北することで、最後の試召戦争にピリオドが打たれた。

 

 

 

 

 

 

 


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