バカとテストと召喚獣IF 優子ちゃんinFクラス物語 作:鳳小鳥
「それではこれより、AクラスとFクラスによる試召戦争を始めます」
そう告げたのはメガネの似合う知的美人が印象的なAクラスの担任教師、高橋先生。
場所はAクラス、今回は普通の試召戦争ではない特別ルールの戦いなのでFクラスよりこっちの方が断然広いという理由でAクラスの教室に集まっていた。ここならAクラスとFクラスの生徒を全員入れてもまだ余裕があるからね。
「両者共、準備はよろしいですか?」
「あぁ」
「……大丈夫です」
両チームの代表である雄二と霧島さんがそれぞれ首肯く。
「それでは一人目の方は前へどうぞ」
「それじゃあウチが行くわ」
Fクラスチームから出る第一選手は美波。
一番手にもかかわらず特に気負った雰囲気はなく、軽妙な表情と軽快な足取りで中央ステージに向かって足を進める。
「美波、頑張ってね!」
「あ! アキ!」
「うん? どうしたの?」
唐突に体を反転させて僕の方を向いた美波は思い出したように声を掛けてきた。
「先週のゲームセンターでとったぬいぐるみ。葉月すっごい喜んでたわ。アキにありがとうって言っててお願いされてたの」
「あーあれか。ううん、大したことじゃないから。それで葉月ちゃんが喜んでくれたなら僕も嬉しいよ」
「ウチからも改めてお礼を言うわ。ありがとねアキ」
素直に感謝の言葉を述べる美波。
あれは本当に苦労してないから気にすることないのに。でも葉月ちゃんが喜んでくれたなら僕も嬉しくなる。今度美波の家に遊びに行く時はまた持っていってあげようか。
「うん。美波も試合頑張ってね」
「……まあ、やれるだけ頑張ってみるわ。行ってくる」
適当な相槌を打って美波は僕から背を向けて歩き出す。
「それでは、私から行かせてもらいます」
Aクラス側から出てきたのはボブカットでメガネを掛けたいかにも頭のよさそうな女子。佐藤美穂さんだった。
「科目は何にしますか?」
「勿論、数学でお願いします」
当然と言った風に美波は答えた。まあ、それ以外の教科は壊滅的でAクラスに勝つことは100%不可能だもんね。
「分かりました。では召喚を開始してください」
「はい。
「
喚び声と同時に二人の足元に召喚獣が現れる。
「ほかは無理だけど、数学なら得意なんだからAクラスでも負けないわ」
おぉ、やる気満々だ。これは期待できるっ。
「なるほど。島田さんは確かに帰国子女でしたね。それならあまり日本語を用いない科目を得手としているのも頷けます。──ですが」
Fクラス 島田美波
数学 198点
VS
数学 381点
Aクラス 佐藤美穂
「え……っ?」
「すみません。私の得意科目も理数系なんです」
二体の召喚獣が交錯する。
──勝敗は一撃で決まった。
「勝者、佐藤美穂」
……あぁ、駄目だこりゃ。
審判役の高橋先生から無感情に告げられる結果に肩を落とす。
さすがはAクラス。ちょっと得意程度のレベルでは話にならない。
一瞬で終わった美波は落ち込みながら僕達の元へ戻ってきた。
「ごめん……。負けちゃった」
「気にするな。まだ一回戦だ。これからいくらでも挽回できる」
「そうだよ。あんな点数差じゃあ負けても仕方ないよ」
「……なんかアキに励まされると腹が立つわ」
なんでさ!? 慰めたのに!
「では二人目の方どうぞ」
「…………俺が出る」
「じゃあボクが行こうカナー」
僕達のチームからは土屋康太ことムッツリーニ。
対して向こうからお気楽そうな調子でやってきたのはすでに何度か顔を合わせている工藤愛子さん。
スッとしたスリムな体型で凹凸の少ない体はパッと見少年のように見える風貌が特徴的な女の子だ。
「ん? どうしたの吉井クン。ボクをじっと見て」
「え、いや……別になんでも」
「あ、ひょっとして前みたいにまたスカートの中を気にしちゃったりした? ゴメンネー、ここは人が多いから前みたいに見せてあげらないんだ」
「えぇ!? ち、違うよ! 何言ってるのさ工藤さん!」
バカなことを言わないでほしい。前だってきちんと見せてもらっていないというのに!
「…………落ち着け。騙されるな明久」
「ムッツリーニ?」
こういう展開だといの一番に鼻血を吹きながらカメラを構えるエロの伝道師であるムッツリーニが妙に冷静な口調で僕を諭した。
どうしたんだろう。普段とは違って興奮していないみたいだけど。
「…………ヤツはスパッツを穿いている」
「なんだって!?」
そういうことか! ひどいよ工藤さん! 僕はこんなにドキドキしてたのに!
「あはは、気づいたちゃった? そっちの人は中々の洞察力があるね。名前は確か土屋クンだっけ? キミ、保健体育が得意なんだってね」
「…………だからどうした」
「実はボクもすごく得意なんだよ。──それもキミと違って実技でね」
実技!? 実技ってなんだ!? どうしてだか分からないけど今僕の胸が高鳴ってる!
「…………じ、実技っ(ぷっしゃぁぁっ)」
「おい、ムッツリーニが鼻血を吹いて倒れたぞ!?」
良かった、どうやら動揺したのは僕だけではないようだ。
「ムッツリーニ!」
「あらら、なんだか戦う前からダウンしちゃった。大丈夫? これじゃボクの不戦勝になっちゃうなぁ」
「くっ、エロに関しては想像力が常人の数倍以上あるムッツリーニになんてことをっ」
僕でさえ興奮が抑えきれないというのにエロの伝道師と呼ばれているアイツが耐えられるわけないじゃないか! 卑劣な真似を!
「なんなら代わりに吉井クンが出る? ボクはそれでも全然構わないよ。……でもあんまり勉強得意そうじゃないし、保健体育でよければボクが教えてあげようか? ──勿論、実技でね♪」
「じ、実技でっ!? ほんとに!?」
なんて魅惑的なワードなんだろう。女性の方からこんな妖しいことを言われたら男としては受けずにはいられ──、
「吉井君、ちょっと外に出ましょう。二人っきりで話したいことがあるの」
──ないが、命には代えられないよね。
「工藤さん! 僕を惑わせようとしても無駄だ!」
「アキ、ちょっと乗りかけてた癖に」
「まあ、明久だからな」
「………………」
何故か後方では雄二と美波が呆れ優子さんはジッと僕を睨みつけていた。
何を馬鹿な。僕の心は常に優子さん一筋だというのに。
「そろそろ始めてください。これ以上の延長はFクラスの不戦敗と見なしますよ?」
高橋先生がマニュアルに書かれた文章を朗読するように抑揚のない声で警告を告げる。
「大丈夫ムッツリーニ?」
「…………ま、まだいける」
足腰を震わせながらふらふらと立ち上がるムッツリーニ。
明らかに異常なレベルの鼻血が出ているが本当にいけるのだろうか……。
「あ、そうそう。さっきの話で言い忘れてたんだけど」
「??」
突然工藤さんが口を開く。なんだ忘れてたことって?
「今日はスパッツは穿いてるけど、朝バタバタしちゃってついブラをしてくるの忘れちゃったんだよねー。だから今日は──ノーブラなんだ」
「…………っっ!?!?」
「む、ムッツリーニぃぃ──っ!!」
鼻から赤色のアーチを描きながら、見えない衝撃を受けたムッツリーニは後ろへ大きく吹っ飛んだ。
なんか顔が真っ青なんだけど!? これって本格的にやばくない!?
「あははー、ちょっとやりすぎちゃったかも。ゴメンね」
「土屋君は試合続行不可能なようですね。Fクラスは誰か代わりの人を出してください」
「い、いや。俺達の不戦敗でいい」
「そうですか。それではこの試合は工藤愛子さんの勝利します」
無情な宣言と共にカタカタとノードパソコンを操作する高橋先生。
すると壁一面に設置してある巨大な液晶ディスプレイに試合結果が表示された。
Fクラス 土屋康太
生命活動 DEAD
VS
生命活動
Aクラス 工藤愛子
まだギリギリ生きてますとは言えなかった……。
取りあえずムッツリーニは観客席にいた秀吉と工藤さんが連れ添って保険室へ連れて行ってもらった。二人が入ればヤツは大丈夫だろう。それよりもこっちの状況の方が大変だ。
「どうしよう雄二!? これで僕らの二敗だよっ。あと一回負けたら終わりじゃないか!?」
保健体育においては無敵の強さを誇るムッツリーニは安全牌だと思っていたのが完全に裏目に出てしまった。
これで僕らは一気に不利になった。ここから全勝しないとFクラスに勝ちはない。
絶体絶命のピンチだ。
「あの土屋が黒星なんてね……。ウチもびっくりだわ」
「俺もまさか保健体育でムッツリーニが負けるとは夢にも思ってなかったからな。正直ちょっと焦ってる」
保健体育以前の問題だった気がするけど、さすがの雄二も顔から冷や汗が滲み出ているみたいだ。
しかし、その目はまだ
「だがまだ負けと決まったわけじゃないんだ。とにかく俺達は今出来る事をする。悔むのは敗北が確定してからでも遅くないだろ」
「そうね。諦めるのはまだ早いわ。坂本君はあの代表相手なら勝てる作戦があるんでしょう?」
「一応な」
先週の作戦会議で雄二は霧島さんを倒す方法を僕達に教えてくれた。
でも、本当にあんな方法でAクラスの代表に勝てるのかな……。
「でもそれってあと二回勝つことが前提だよね? 代表同士の対決は最後に持ってくるだろうし」
「そうだな。木下はまだなんとかなる可能性があるから保留にするとして、今は俺よりも明久の試合の方が問題だ」
「多分……、というか確実にアキの対戦相手は久保よね」
学年次席の姫路さんに続いて学力が高い久保君が僕の対戦相手だなんて正直自信がない。僕のアドバンテージといえばちょっと人より召喚獣を扱いが上手い程度でしかないし、ハッキリ言ってこのカードは絶望的だ……。
「いざとなれば色仕掛けで久保を篭絡するしかないな」
「美波が?」
「何でウチなのよ」
だって秀吉は今いないし優子さんが他の男に媚びる姿なんて見たくない。
だとすれば消去法で残る女子は美波しかいない。
「安心しろ。久保を懐柔する役目は明久だ」
「何で僕なの!?」
「………………」
ちょ!? 何でそこで無言! そこはかとなく嫌な予感がするんだけど!
「三回戦を始めます。各選手は前へどうぞ」
そんな話をしていると高橋先生の催促が聴こえた。
「……私が行く」
Aクラスチームから出てきたのは代表の霧島さん。
え、ここで──っ!?
『おい、Aクラスの代表が出たぞ』
『勝負に出たってこと?』
『ここでFクラスを完封するつもりか』
観客席側からもどよめきの声が木霊している。
てっきり最後の試合で登場すると思っていたのにこれは予想外だ。
決着は自分で。とでも考えたのだろうか。
「これはまた、随分と舐められたもんだ」
それを見ていた雄二は敵意を露にしていた。
どうやら霧島さんの登場を挑発と受け取ったらしい。
霧島さんが出てきた以上、こちらから出るのは雄二に決定だ。
「雄二、任せたよ。ここで負けたら後がないんだからね」
「わかってらぁ。俺の威信に掛けてもこの戦いは負けられねえ」
威勢の良い台詞を言い残して雄二は中央ステージに歩いていった。
心配だ……。雄二は頭の回転は良いけどここぞという時にポカすることがあるからそこが不安でならない。
だがもう見送ってしまった以上、僕らには雄二の勝利を祈ることしか出来ない。
せめて自信満々な態度が死亡フラグでないことを願うばかりだ。
「坂本君。科目はどうしますか?」
「教科は日本史。内容は小学生レベルで点数は百点満点の上限ありだ!」
雄二の宣言に観客席が一斉にざわついた。
『小学生レベルだと!?』
『そんなの満点確実じゃないか』
『注意力と集中力の勝負になるな』
前に雄二は『俺達がAクラスに追いつけないなら逆にあいつらの方からFクラスのレベルに合わせてもらえばいい』と言っていた。それは多分こういうことだったんだろう。
高校生レベルでは勝負にならないだろうけど、これならまだ僕らにも勝機はある。
「わかりました。それではテスト問題を作らなければなりませんね。すぐに作成しますので少し待っていてください」
ノートパソコンを閉じて高橋先生は教室を出て行った。
先生がいなくなったことで今まで観戦していたAクラスとFクラスのみんなが好き勝手に喋りだして教室内が少しだけ騒がしくなる。
そんな喧騒の中、僕はふと中央ステージに目を向けると雄二と霧島さんが何か話しているのが見えた。
「……雄二、どうしてAクラスに勝ちたいの?」
「なんだいきなり。ただ世の中学力だけがすべてじゃないことを証明したいってだけだ。お前こそ、なんでこんな中途半端なタイミングで出てきた? 勝ちに行くだけなら他のヤツに任せればいいだろうに」
「……別に。特に理由はない。どちらにしても結果は変わらないから」
「どういう意味だ」
「……吉井では久保に勝てないし。瑞希も負けるはずはない。……そして、今の雄二じゃ私には勝てない」
「言ってくれるじゃねえか。それはやってみないと分からないだろう。結果が出る前から決め付けるのはよくないぞ」
「……決め付けてるわけじゃない。ただ戦況を客観的に見て判断してるだけ」
「ふん、言ってろ。──それはそうと翔子。お前、宣戦布告の時あんな条件持ち出して何がしたいんだ? 本気で明久と木下を別れさせるつもりか?」
「……それは瑞希の裁量次第。私には私個人の目的がある。その為に戦っているだけ」
「けっ……。まだ諦めてないのか」
「……私は諦めない。ずっと──」
霧島さんは雄二の眼を見ながら何か言っているようだが、それ以上先は周囲の雑音で掻き消されて聞こえなかった。
その後の雄二の曖昧な反応を見る限りだと雄二的に困る話なのかな?
霧島さんと雄二が幼馴染という話は前に聞いていたけど、二人の関係性がまだイマイチよく分からない。友達って感じにも見えないし、どっちかというと敵対しているっぽい?
「では三回戦、日本史を行います。坂本君と霧島さんの二名は視聴覚教室に集まってください」
30分ほどしてから戻ってきた高橋先生が二人に声を掛けた。
「……はい」
「おう。じゃ、行ってくる」
短い相槌を打って雄二と霧島さんはAクラスを後にする。
ここがFクラスの分岐点だ。
この試合で雄二が負けたら、その時点で僕達の敗北が決定される。
「皆さんはここでモニターを見ていてください」
高橋先生がノートパソコンを操作すると壁の巨大ディスプレイに視聴覚室の様子が映し出された。
画面の向こう側では霧島さんと雄二はそれぞれ廊下側と窓際の席に腰掛けている様子が写っている。わざわざ離れた席に付かなくても良いと思うんだけど、やっぱりあの二人仲が悪いのかな……。
しばらくして、視聴覚教室の扉が開き廊下から日本史の飯田先生が入室してきて二人を一瞥した後、説明を始めた。
『それではテストを始めます。制限時間は五十分。満点は100点です。当然ですがカンニング等の不正行為を発見した場合失格になります。その場合即座にテストは中断しますので留意してください』
そして裏返しにテスト用紙が配られる。
『準備はよろしいですか?』
『……はい』
『おう』
『では、始めてください』
先生の合図と同時にプリントを表にする。
「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
Aクラスの生徒もFクラスのみんなもディスプレイに釘付けになってさっきまで騒がしかった教室内は完全に無音になっていた。
誰もが真剣に一点だけを見つめて神経を研ぎ澄ましている。
この針のような剣呑な雰囲気に覚えがあった。
──振り分け試験。
あの独特の空気が今このAクラスの教室に再び蔓延している。
誰もが固唾を飲んで見守る中、僕も動悸を少しだけ早くしながら画面を注視した。
呼吸する力すら眼球に注いで真っ直ぐ画面を見ていると、不意に僕の右手に冷たくて柔らかい感触が包み込むように感じられた。
「……優子さん?」
手が繋がれた先を辿るとまわりと同じようにディスプレイに目をやっている優子さんの姿があった。どうしたんだろう。
優子さんは顔を固定して画面を見据えたまま僕に声を掛けてきた。
「吉井君、この勝負勝てるかな……」
その口調にはいつもの何事にも強気で自信を持たせてくれる力強さはなく、不安と懸念が含まれた弱い声だった。
勝てばよし。でも負けたらこの試召戦争は僕らの敗北で終わる。
そうなったら、悲願は叶わず僕と優子さんは別れることになってしまうかもしれない。
せっかく気持ちが通じ合えたのに。ようやくお互いの想いが届いたのに。こんなところで離れるのなんて僕だって嫌だ。だからこそ雄二にはなんとしても勝ってもらわないといけない。
「もしあの問題が出なかったら坂本君は……」
「集中力と注意力の戦いになるから。持久力で負けてる雄二には不利だね。そしたら、多分……負ける」
「…………」
握られた手がより強く締まった。
表面上では猫を被ってアグレッシブな態度と言動をとっていた優子さんでも、この窮地ではさすがに多少弱腰になってしまっているのが言外から読み取れた。
……いや、もしかしたらこれまでもずっと。Aクラスに負けることを一番煩慮していたのは僕でも雄二でもなく優子さんだったのかもしれない。
だからこそ、二日分の休日を返上して勉強会を開いたり、無為に不安がらないよう今までずっと心根を隠していたのではないだろうか。ひたすら勉強して少しでも嫌な想像から気を紛らわす為に。
そう考えると、僕は無意識に繋がれている手を強く握り返していた。
「大丈夫だよ」
「え?」
「雄二なら絶対勝つ。だから、大丈夫だよ」
こんなの僕の勝手な思い込みかもしれない。
口に出た台詞も根拠も何もない言葉だけの励ましだ。
だけど、今僕が優子さんにしてあげられることは、震えてしまわないようにただこの手の温もりを守ってあげることだけだ。
そんな些細なことでも、前に優子さんが僕を守ってくれたように今度は僕が彼女を支えたいと思った。
「……うん。信じる」
短く返事をすると、優子さんは一度手を解いて今度は指と指を絡めあうように握り直してきた。さっきまでの普通の繋ぎ方と違って余す所なくピッタリと手と手が引っ付く。
その仕草に内心でドキっとしながらも、そのまま僕らは再びディスプレイを見上げた。
画面の向こう側では今も二人が真剣な表情で鉛筆を動かしている。
大化の改新さえ出ていれば僕らの勝ちなんだ。
頼んだぞ雄二。絶対……。絶対勝てよっ。
《日本史勝負限定テスト 100点満点》
《Aクラス 霧島翔子 97点》
VS
《Fクラス 坂本雄二 100点》
そして、奇跡が起こった。
風邪を引いてしまいました。
かれこれ一週間以上寝込んだ状態です。これ……何か別の病気じゃないよね?