望「最初はそんなもんだろ」
キャロの声がした後、猛々しい何かの鳴き声が聞こえたのでそちらの方を向くと―――
「でかっ!?!? え、これ、フリードなのか!?」
小さかった筈のフリードが10メートルは超えてるだろう大きさになっていた。
「フリード、ブラストフレア! ……ファイア!!」
キャロはフリードに指示を出し攻撃を放った。フリードの火球は今までの物とは比べ物にならない程の威力でガジェットを襲うが、AMFでかき消されてしまう。
「やっぱり、堅い」
「あの装甲形状は砲撃じゃ抜きづらいよ。僕とストラーダがやる!」
「うん……! 我が甲は聖銀の剣、若き槍騎士の刃に祝福の光を。猛きその身に力を与える祈りの光を」
何かを仕掛けるらしく、キャロの両手に魔力が集まって行く。
「……行くよ、エリオ君!」
「了解、キャロ! たぁぁぁああ!!」
「ツインブースト! フラッシュアンドストライク!」
エリオがフリードからガジェットに向かって飛んで行った。同時にキャロが魔力をストラーダに向けて放ち、それを吸収したストラーダの刃に桃色の魔力が加わる。
「はぁぁぁぁああああ! 一閃必中! でりゃぁぁぁあああああ!!」
ガジェットの攻撃を避けながら、エリオはカートリッジを2発使い、必殺の突きで貫通させる。そしてとどめにそのままガジェットを真っ二つにする。
「やった!」
「ほぅ、こりゃ凄ぇな……」
槍の特性を生かしての攻撃か。中々やるじゃないか。
そうしているとスバル達から、『目標物を無事確保できた』との連絡が入りリニアレールの速度が遅くなってきた。
『はやてちゃんからの報告で、ライトニングは現場待機です。お疲れ様でした!』
そのすぐ後にリインも今後の指示を出してきた。
それにしても、結構疲れたな……
「エリオ、キャロ、フリードお疲れ様」
俺はエリオ達の元へ近づく。
「「あっ、望(平田)さん。お疲れ様です」」
「キュクー」
「任務完了…だな」
「はい、あとはスバルさんやティアナさん、リイン曹長がレリックを護送するみたいですし」
「私達は現場待機ですね」
俺達は現場待機なのでこの場で待機している。スバルとティアナはリイン曹長と共にレリック護送のためヘリで中央の方まで行くらしい。
「こんなところにいたんだ」
上から声がしたので振り向くと、フェイトがいた。
「お疲れ様です、フェイト隊長」
一応敬礼をしておく。
「今は敬礼はいいよ。それより、3人ともお疲れ様」
「「「ありがとうございます」」」
「それで、どうだった? こっちの世界での初任務は」
「僕は望さんやキャロがいたおかげで何とかできました」
「私も平田さんやエリオ君のおかげで何とか…」
「俺も同じだな。エリオとキャロがいたから、安心して戦うことができた。最後に良い所を持ってったしな」
「みんなで強力して任務に挑めたみたいだね。それじゃ、早めに切り上げようか」
「「「はい」」」
こうして、初任務は幕を閉じた。
???SIDE
「ふふふ……素晴らしい! 素晴らしいよ! 君もそう思うだろう? ウーノ」
「プロジェクトFの残滓たちですか?」
「あの子達やエース・オブ・エース、タイプゼロ・セカンドなどもそうだが、この妙なバリアジャケットをしている男もさ」
「あの男が何か……?」
「彼のデバイスはかなり異質みたいでね、こちらとしては興味深いんだよ。君もそう思うだろう?」
そこで、白衣を纏った男の後ろから別の人物が現れた。
その人物は全身が白い装甲で覆われ、腕とアンクレットに赤い炎の意匠があり、頭部には特徴的な3本の角のようなものがついており、腰には変わった形のベルトが巻かれていた。
「確かにそうだな。だが、計画に変更はない。ジェイル、アレの調整は済んだか?」
「もちろんだよ。既に調整済みの娘達にも適合できるようにしてある。他のシリーズも順次完成予定だよ」
「仕事が早いな。後は量産させるだけか」
「そちらも同時進行してるよ。ま、首を長くして待っててくれ」
「そうさせてもらう」
ある野望が動いていることを望達は知らなかった。後に彼らが、自分達にとって最悪の出来事を起こすことも、知らずにいた。
望「なるほど、最後に出てきた奴らが黒幕か……でも、1人原作にはいない奴がいるぞ?」
それこそが、敵側のオリジナルキャラクターです。
望「へぇ…いろいろ場を引っ掻き回すのか?」
……まぁ、そんな感じですかね。
望「(何で溜めたんだ? まあいいか)そういえば、次回は派遣任務の回だったな」
別名温泉回の、所謂前編です。お楽しみに。