望「ネタが古いなおい!?」
「派遣任務だって?」
「そや。状況が状況やから、フォワード陣、各分隊の隊長、副隊長も一緒や」
俺ははやてに呼び出されると、そう言われた。
「つまり俺も行けということか……別に構わないが、場所はどこなんだ?」
「第97管理外世界、現地惑星名称『地球』」
「何っ!?」
思わず叫んでしまった。はやてが言った名前は、俺が以前いた場所……正確には、それと平行世界の関係にある場所の名前だったからだ。
「その星の小さな島国の小さな町、日本、海鳴市。ロストロギアはそこに出現したそうや」
……しかも日本かよ………誰か仕組んだんじゃないのか?
余談だが、スバルの先祖は地球人だとか。名前がそれっぽいのはそのせいか。
「2時間後には出発や。しっかり準備しとくんやで」
「……了解」
話が急過ぎて訳がわからなくなってきた……。とにかく気持ちを落ち着けよう。
「はい、到着です!」
「ここが……」
「なのはさん達の故郷……」
その後、俺達はなのは達の故郷・地球に来ていた。
ん? 展開が早いって? 仕方ないだろう。あれから気持ちの整理をしてたらいつの間にかついてたんだから。
「なのは! フェイト!」
「アリサちゃん!」
どこからか現れた自動車から、金髪の女性が降りてきた。ちなみにティアナはこの世界に自動車があることに驚いていた。……いくらなんでも失礼じゃないか? ミッドと違って完全クリーンじゃないが、立派に普及してんだぞ。っと話が逸れたようだ。
「紹介するね。私となのは、はやての友達で幼馴染」
「アリサ・バニングスです。よろしく」
「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
アリサさんか……綺麗な人だな。
どうでもいいが、どうして俺の近くには美人の女性が多いのだろう? 自分でも不思議なんだが。
「あ、そう言えばはやて達は?」
「別行動です。違う転送ポートから来るそうなので」
「たぶん、すずかの所に……」
って、すっかり話し込んでるし。こりゃ長くなりそうだな……
なのは達の話が長かったので割合するが、俺達は今集合場所のコテージにいる。
「さて、じゃあ改めて今回の任務を簡単に説明するよ?」
「「「「「はい!」」」」」
こっからは完全に仕事モードだ。気合い入れないとな。
「捜索地域はココ、海鳴市の市内全域。反応があったのはココと、ココと、ココ」
「移動してますね…」
「そう。誰かが持って移動しているか、独立して動いているのか分からないけど」
「対象ロストロギアの危険性は今のところ確認されていない」
「仮にレリックだったとしても、この世界は魔力保有者が滅多にいないから暴走の危険はかなり薄いね」
「とは言え、相手はやっぱりロストロギア。何が起こるか分からないし、場所も市街地。油断せずにしっかり捜索していこう」
「では、副隊長達には後で合流してもらうので」
「先行して、出発しちゃおう」
「「「「「はい!」」」」」
「じゃあ、スターズは中距離探索、ライトニングは車を使ってサーチャーとセンサーの設置をお願い」
「任務了解……と」
さて、ミッションスタートだ。
1時間後。
サーチャーの設置が大体終わった。エリオとキャロは少し手間取ってたが、フェイトがフォローしてくれたお陰で以降はすんなりできた。俺? まぁ似たようなものかな。
ともかく、みんなで手分けしてやったお陰で、作業がすんなり終わった。
で、俺は今何をしてるかというと、みんなとコテージでバーベキューをしている。
何分久しぶりだから、気合いが入るというものだ。
参加してるのは六課メンバーに加え、さっき紹介された民間協力者のアリサ・バニングスさんと友人の月村すずかさん。なのはの姉さんの高町美由希さん。フェイトの義姉さんで、六課の後見人であるクロノ・ハラオウン提督の奥さんである、エイミィ・ハラオウンさん。そして、フェイトの使い魔の女性、アルフだ。
…………女性だらけだ。見事に俺とエリオが浮いてしまってる。
そんなこんなで居心地の悪い晩飯を終えた後、俺達は風呂に入る為にスーパー銭湯に行くことになった。……ヴィータが大人料金で入ったことには物凄く違和感を感じたが、言わないことにした。何故って? 怒りの一撃が飛んでくるからさ。
「良かった、ちゃんと男女別だ」
エリオが呟く。年頃の男の子だな。
「広いお風呂だって。楽しみだねエリオ君♪」
「あ、うん。スバルさん達と一緒に楽しんできて」
「え、エリオ君は?」
「ぼっ、僕は……ほら、一応男の子だし!」
「でもほら。アレ」
「え、注意書き? えっと……『女湯への男児入浴は11歳以下のお子様のみでお願いします』?」
現在エリオは10歳。なので、混浴はオッケーだ。
「せっかくだし、一緒に入ろうよ」
「あ、フェイトさん!」
「え、あっ、い、いや、その。あ、あのですね! それはやっぱりスバルさんとか隊長とか、それにアリサさん達もいますし……!」
「別に私は構わないけど?」
「てゆーか、前から頭洗ってあげようか、とか言ってるじゃない」
「うっ!」
「アタシ等もいいわよ。ね?」
「うん」
「そうだよ。エリオといっしょにお風呂は久しぶりだし、入りたいなぁ」
「あ、あの! お気持ちは、非常に……なんですが、すみません! 遠慮させていただきます!」
「「「「え~」」」」
……なんだこの四面楚歌状態は。さすがにエリオがかわいそうだろ。
「あー、エリオ。一緒に男湯に行こうぜ?」
「の、望さん!」
おおう、エリオの目がめっちゃ輝いてる。まるで救世主でも見つけたかのように。
「望はエリオの味方なの?」
「今回はな。考え方は男女や歳で変わって来るからな。それに……」
「それに?」
「……話相手がいないと、寂しいだろ」
その言葉に誰もが、「ああ……」と納得した。やっぱわかるのか、この気持ち。
「よし、じゃあ行くか」
「はい!」
こうして、エリオは俺と男湯に入ることになった。
今回はここまでです。入浴シーンは次回書きます。
望「しかし、見事にエリオが四面楚歌状態だったな……」
ええ、自分としても同情してしまいましたよ……
望「本人が嫌って言ってるんだから、男湯に入らせろと思った」
奇遇ですね、私もです。
望「ともかく、次回もよろしく」