望「そこまで言うほどなのか?」
読んでみればわかりますよ……
望「……そういう訳らしい。では、読んでくれ」
派遣任務より3日後。俺は今、任務で違法研究所への突入作戦を敢行しようとしている。迎撃部隊は他のメンバーが相手をしているので、隙だらけになったところで入り、制圧する。てか、ぶっちゃけもう入ってるけどな。……にしても、まさかこういう任務が回って来るとは思ってなかったぜ。
「!? 貴様、一体何を―――ぐふぅ!?」
研究員らしい人がいたので、とりあえず黙らせた。
この後も何人かでてきたので、その都度ボコって気絶させていった。そうしてる内に、お目当ての研究ルームの前についていた。
「よし……こちらライトニング05、目標地点に到達しました」
一旦連絡をとるためフェイトに通信するが……
『……ザ…ザザ………ザーーーー』
「何だ? 妨害電波か?」
無線が繋がらない。まいったな……さっき念話を試してみたが駄目だったし、ここからは孤立状態か。
「うだうだしてても仕方ねぇ。行くぞ」
意を決して、俺は部屋に入った。
「何だこりゃ……」
そこにあったのは、異様な光景だった。全裸の子供が、何かの液体が入ったカプセルの中で浮いている。それも、同じようなものがたくさん並んでいた。俺は近くのコンソールを見つけると、それを操作していった。
(一体何なんだ? 妙な胸騒ぎがする……この子供達は、何者だ?)
しばらく操作してるとある画面がでてきた。
「プロジェクトF?」
聞き慣れない言葉に首を傾げつつ、詳細を開いていく。そこには、プロジェクトの全貌が書かれていた。
「超高度な技術で作られた、クローン……!?」
俺は目を見開いた。前にアニメや漫画を見たときにそういうのがあるとは知ってたが、まさか現実のものだとは思いもしなかった。だが、それ以上に驚いたことがあった。
(どういうことだ……何故正式名称が、フェイトと同じ名前なんだ!?)
そう、プロジェクトFの『F』は、『F.A.T.E』……『フェイト』だったのだ。そして被験者一覧を見たとき、偶然にも、そう、本当に偶然にもそれは目に入ってきた。
(『被験ナンバー19 エリオ・モンディアル』!?)
叫び声を上げそうになるほど驚いた。自分の近くにいる人間の名前が、どうしてここにあるんだ? 混乱しながら数歩後ずさると、足に何かが当たった。
足下を見てみると、束ねられた資料があった。
「これは……」
俺は今の気持ちを切り替える為、その資料を読んだ。それが、さらなる混乱を招くとも知らずに。
「『闇の書 正式名称・夜天の書及び、闇の書事件について』か。どれどれ…………!? な、何だこれは!?」
そこに書かれていたのは、予想の遙か斜め上のことだった。
「闇の書の主は……八神はやて!? シグナムさん達はヴォルケンリッターと呼ばれる……プログラム!? それに、管制人格? さっきのことといい、これといい、一体どういうことなんだ!? 誰か、俺にわかるように説明しろぉ!」
混乱しきった俺は、大声で叫んだ。そこに、
「望!? どうしたの、そんな声を出して」
「ちょっとびっくりしてもうたやんか」
「……え?」
フェイトとはやてが来ていた。
「ふ、2人とも、なんで?」
「妨害電波のせいで通信できないし、念話も使えないから直接きたんだ」
「そういうことや。せやけど、何で焦ったような顔をしとるんや?」
「そ、それは……」
言える訳がない。2人に関する重要そうな資料を見つけたなんて、口が裂けても……!
「ところで、望が手に持ってるのって、何?」
「えっ!? い、いや、これはだな……」
な、なんとか言い訳を考えねば!
この時俺は言い訳を考えるのに夢中で、コンソールに手を乗せていたことに気づいていなかった。
ピッ
「あ…」
気づいたときには、そばにあるスクリーンに、プロジェクトFのことがでかでかと映し出されていた。
「お、これやな。いただきっ!」
更に運が悪いことに、意識が余所へ向いた一瞬の隙をついて、よりによってはやてが俺の手から資料を取り上げてしまった。
結果、2人は自分に関係があるものをまじまじと見つめていた。
「えーっと……」
冷や汗をだらだら流しながらなんとかせねばと考えてると、フェイトが口を開いた。
「……そっか、わかっちゃったんだね……あのカプセルがあった時点で、もしかしてとは思ったけど……」
「へ?」
「……まぁこうはっきり書いてあって、気づかん方が変やな……」
はやても、どこか達観したかのように言った。
「……一体、どういうことだ。この資料と2人は、やはり関係があるのか? 説明してくれよ」
「……わかった」
「よう聞いといてや」
それからフェイト達は、俺に訥々と真実を語り出した。
自分がクローンであること、同じ技術でエリオも生み出されていること。闇の書やヴォルケンリッターについて、そして、自分の身に何が起きたのか…………全て、俺に話してくれた。
「……どう、だった? 今の話を聞いて」
「………どうと言われても……正直、開いた口が塞がらないというか―――」
現実味が沸かない。
「……そらそうなるわな」
「―――だけど、俺は関係ないと思う」
「「え?」」
「過去に秘密を抱えてるのは誰にだってあるし、一々引きずってたらきりがない。……たとえ誰かのクローンであっても、闇の書とかいうのに深く関わっていたとしても、今こうして一緒にいられるならそれでいいんじゃないか? 俺はそう思う」
「…………ありがとう、望」
「……ほんま、ありがとうな、望君」
「礼はいいさ。とにかく、改めて……これからも、よろしくな」
「「……うん。よろしく!」」
この日……俺達は、本当の意味で絆を深めることができた。
…………やっぱりグダグダだぁ(泣)
望「まだ引きずってたのか、それ……」
だって見たでしょ? 無理矢理な展開に、明らかに描写がおかしい……オリジナル回を書こうとした結果がこれですよ!!
望「わ、わかったから落ち着けって……でも、それでも書いたのはアンタだろ?」
ええ、後々の展開に必要ですからね。だけど、こんな事なら書かなければよかったかも……
望「いや、後で必要ならグダグダでも要るんじゃないか? 後、次回はどうなるんだ?」
次回は、ホテル・アグスタで警備をする話です。もちろん戦闘をします。ついでに言うと、あのキャラが出てきます。
望「あのキャラ? 誰だ?」