魔法少女リリカルなのは 運命を変える者   作:レイブラスト

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ついに、スカリエッティ軍団との戦闘に入る。

望「その割に戦闘描写が少なくないか?」

……だって、望さん以外のところは原作と同じですし。

その分、今回書いたところは原作とは違うところがありますよ。

望「ま、期待しないでおくさ」




第21話

―――夢を、見ていた。

 

 

燃えさかる炎に包まれた機動六課本部。その近くで、俺は2人の人物……いや、正確には多くの敵の内の2人と対峙していた。最もそこにいるのは夢を見ている俺ではなく、夢の中の『俺』だ。わかりやすく言うと、『俺』が戦ってる場面を第三者視点で見ているということだ。

 

 

『俺』のデスティニーのアーマーはボロボロで、武器もほとんどが使い物にならなくなっている。息も絶え絶えだ。

敵の姿はぼんやりとしか見えないが、どこか黄金の不死鳥のイメージが感じられる。

 

「……こいつは……絶望的な状況だな………」

 

「「…………」」

 

『俺』が言った。相手は何も答えない。

 

「……だが…諦める訳にはいかねぇ……じゃなきゃ……散っていったみんなに顔向けできないからな……せめて、お前等だけでも倒す……死なば諸共って奴だ…!!」

 

半分に折れたアロンダイトから弱々しいエネルギー刀身を発生させ、『俺』は敵に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――はっ!?」

 

そこで目が覚めた。

 

「夢、か……。にしては、ちょいと不吉な夢だったな」

 

そう口にするも、夢の内容が脳裏にはっきりと焼き付いている。

 

(今の夢は、機動六課が戦いに負けることを意味しているのか? だとしてもあの敵はなんなんだ? それによく見えなかったが、あのデザインはどこかで……)

 

 

どうにも思い出せず、俺はどうせ夢だと振り払った。

 

だが、俺は気づいていなかった。この夢の内容が、近いうちに現実で起きることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予言の内容を聞いてから数日が過ぎた。

明日は公開意見陳述会当日。スカリエッティが仕掛けてくるならおそらく明日だ。

この日の為に、俺達は猛特訓を何度もしてきた。こちらが被害を受けることは想定内だが、相手を撃退することは可能だろう。

ところで明日の守備位置だが、俺はシャマルさんとザフィーラとで六課を護ることになった。本来俺はフォワード陣なのだが、はやてから『もしもの時の為や』と言われたのでそうすることにした。

で、今は何をしているかというと簡単なトレーニングだ。実はあれからあの『六課壊滅』の夢を何度も見ており、そのせいで一種のストレスが貯まっているので発散しているのだ。まったく、何だってんだあの夢は。まさか正夢じゃあるまいな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。ついにこの日がやってきた。フェイト達は何時間か前に六課を出た。ヴィヴィオの世話はアイナ・トライントンという人がしてくれている。

今の時間は―――

 

「昼か」

 

陳述会まで時間はある。確か内容はミッド地上に関する運営の意見交換……だったっけ?

とにかく、攻撃を受けるとするならそれが始まってからだろう。

 

「まずは飯を食おう。後はそれからだ」

 

俺は昼食をとる為に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後。ニュースを見ているが、もうすぐ公開意見陳述会も終わろうとしている。襲ってくる気配とかがまるでないが、どうなってるんだ?

嵐の前の静けさ……か?

 

『今しがた地上本部が何者かによって襲撃を受けました!!』

 

…………いや、今のは俺のせいじゃないよね? ただの偶然だよね!? 

俺はことわざを言っただけ―――

 

『高エネルギー反応高速で飛来!! こっちに来ます!!』

 

「ってそんなこと言ってる場合じゃない!」

 

素早くデスティニーを起動させ、通信をとる。

 

「シャマルさん、ザフィーラ! 迎撃しますよ!」

 

『ええ!』

 

『承知した!』

 

……俺達だけで、どこまでいけるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??? SIDE

 

「さて、準備はどうだい?」

 

白衣を着た紫の髪の男―――スカリエッティが尋ねる。

 

「問題ない。六課襲撃に向かわせた2人には『あれ』の使用許可を出している」

 

白い鎧を纏った男が答える。

 

「計画の進行は完璧……だね」

 

「だが焦るな。今回はあくまでも聖王の器の奪還だ。奴らを叩き潰すのは別の機会に取っておけ」

 

「わかってるさ。しかし、彼女を再調整してよかったのかい?」

 

「彼女? ああ、ディエンドのことか。こちらに完全に従順させる為には仕方ないだろう。精神は不安定になるが、駒くらいにはなってくれるさ」

 

「ほう……中々やるじゃないか」

 

「あんたには負けるぜ」

 

黒幕達は、邪悪な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちっ…意外と手こずるな」

 

バトルスーツの様なものを纏った敵―――戦闘機人というらしい―――が2体とガジェットが複数か……ザフィーラとシャマルさんに手伝ってもらってるお陰でなんとか戦っているが、そろそろ持たなくなるな。戦闘機人のパワーはかなり高いから、一気に決めるしかない。

 

(仕方ない。こいつは一度見極められたらおしまいの技だが、今はこれに掛けるしかない!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望がとった行動は、高速移動による敵のかく乱だった。デスティニーの光の翼を使ったそれは、無数の残像を残す程である。更に望は混乱した隙を狙って攻撃を仕掛けていた。これによって戦闘機人側は徐々に焦っていった。

 

「IS発動、レイストーム!!」

 

茶髪の少年(?)が六課隊舎に向かって複数のレイザーを放つ。

 

「クラールヴィント、守って!!」

 

シャマルは無数の盾を出し、六課隊舎を守る。その隙にザフィーラが少年に攻撃を仕掛ける。

 

「ディード」

 

「IS発動、ツインブレイ―――がっ!?」

 

ディードと呼ばれる女性はザフィーラに攻撃を仕掛けようとするが、突如として現れた動体反応とそこからの攻撃に対応できず、たたき落とされた。ザフィーラは少年にタックルをした後離脱し、シャマルの近くに着地した。

 

「助かったぞ、望」

 

「仲間として、これくらいは当然だろう?」

 

「それもそうだな」

 

「っと、ガジェット共の増援か。そっちは頼むぜ」

 

「任せろ!」

 

ザフィーラはガジェットのほうに向かい、望は少年へと向かった。

 

「やらせるか!!」

 

少年はザフィーラに向かってレイストームを発射するが、望のシールドで防がれそのまま蹴り飛ばされる。

 

「かはっ…!」

 

望達は戦闘機人を押していた。既に片割れのディードは戦闘不能であり、ガジェットの方もザフィーラのお陰で足止めに成功している。

 

(これなら、勝てる!)

 

シャマルは確信した。が、それは木っ端微塵に砕け散った。

 

意識を取り戻したディードが少年に近づく。

 

「オットー、このままだと負ける」

 

「あぁ。聖王の器はお嬢様が確保してくれているから問題ないが、機動六課は存外しぶといな」

 

「器は既に手に入れたんだ。一度帰還しよう」

 

「それはいいが、どうやって?」

 

「こういうときの為に、『これ』があるだろう」

 

「……ここで使ってしまっていいのか?」

 

「使用許可はもらってある。使うべきだ」

 

「……そうだな。やるか」

 

オットーと呼ばれた少年とディードは腰に装着された小型ケースを開けると、掌程の大きさの茶色い長方形の箱らしきものを取り出し、正面にかざした。

すると、2人の腰部分に黄金のベルトのようなものが出現する。

 

(あれは……?)

 

その様子を死角から見ていた望は、何か引っかかるようなものを感じた。

 

「「変身」」

 

呟くように言い、箱をベルトに設けられたスロットに入れる。

 

その直後、2人の身体に透明な像がいくつも重なり合い、2人の姿を変えていた。

 

(な、何だと!? まさか!!)

 

それは望には見覚えがあった。

最近見ていた夢の内容に出てくる敵と同じ、不死鳥をモチーフとした黄金の戦士。

 

(何でこいつがここに……)

 

スペック上は最強と言われた、最後に生き残った者が戦う存在。

 

「仮面ライダー…オーディン……!」

 

全く予想だにしていないことに望は動揺した。そのせいで、動きを一瞬止めてしまったのがまずかった。

ディードが変身したオーディン(以下、Dオーディン)はその隙を見逃さず、召喚したバイザーにベルトのカードデッキから抜いたカードを装填しつつ、目の前に瞬間移動した。

 

『SWORD VENT』

 

「食らえ」

 

「なっ―――がぁぁぁぁぁあああああっ!?」

 

望は黄金の剣『ゴルトセイバー』によってデスティニーごと腹を貫通され、そのまま海へと落下した。

 

「「望(さん)!?」」

 

ザフィーラとシャマルが同時に叫ぶ。オットーが変身したオーディン(以下、Oオーディン)は邪魔者が消えたと思い、金色の羽を大量に発生させて六課隊舎を攻撃した。

 

「これで、終わりだ」

 

爆発性を持った金色の羽によってシャマル達は意識を失った。

Oオーディンはそれを確認するとDオーディンと共に姿を消した。

エリオとキャロが到着したときには、既に防衛システムも完全にダウンしていた。

 

 

ヴィヴィオを奪取され、六課隊舎は大破。敵はエリオの暴走とキャロのヴォルテールにより殲滅。六課側にそれ以上の被害がなかったことが不幸中の幸いであった。




望「おいコラ、作者」←明らかに真っ黒なオーラを出している。

の、望さん? 何か黒いものが見えますけど、何があったんですか?

望「とぼけてんじゃねぇ! 原作と違うって、何で敵の戦闘機人がオーディンに変身してるんだよ!? しかも俺やられてるし!!」

お、落ち着いて下さい!

望「落ち着いてられるか! ディエンドに続いて新たにライダーが出てきたんだぞ!? ちゃんと理由はあるんだろうな!?」

あります! ありますから気を静めて下さい!

望「わかった……で、理由は?」

それは…………次回明らかになります♪

望「……ぶっ飛ばすぞ?」

ほ、本当ですから、信じて下さいよ!! じ、次回もよろしくお願いします!

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