望「それでこの長さか。どんだけ長かったんだよ」
自分でもこんなに長くなるとは思っていませんでした。あ、それと、読者の皆さんに一言。
望「?」
六課ファンの方々、すいませんでしたァァァァァァァアアアアアアア!!
望「謝ったぁぁ!?」
翌日。
目が覚めた俺は急いで支度するとデスティニーを装着、起動し取り付けられた映像再生機能を使う。
ふむ……どうやら敵側は巨大な空中戦艦を使用しているみたいだ。
「みんなはどうなってる?」
映像を切り替え、状況を確認する。
現場指揮ははやて。なのはとヴィータは戦艦内部に突入。敵の本拠地にはフェイトと聖王教会のシスターが1人。スバルはギンガさんと戦闘状態(洗脳でもされたのか?)。ティアナは敵戦闘機人3人と戦闘。エリオ、キャロはディエンドの変身者である少女…ルーテシアと戦闘。シグナムさんとリインはゼスト・グランガイツという男と戦闘。シャマルさんとザフィーラは敵戦闘機人の指揮官と戦闘。
今のところオーディンは現れていないか。だがいつ出てくるかわからない。ここはどこへ向かうべきか……
「……敵戦艦内部に向かうか」
空中戦艦は、おそらく敵の切り札のようなものだろう。なら、撃墜すれば他の場所で戦ってる奴らの注意を、大きく逸らすことができる筈だ。
俺は転送装置のある場所へと足を進めた。
「ここが戦艦の中か……」
戦艦内部に転送した俺はふと呟いた。
「っとこうしちゃいられない。早く行かなければ」
座標を確認し、なのはとヴィータの位置を見る。
「ヴィータは、戦艦の動力部にいるな。なのはは誰かと戦っているのか。相手は……ヴィヴィオだと?」
2人が戦っている可能性としては、おそらくギンガさんと同様に洗脳の確率が高いな(何故成長しているのかは気にしないでおこう)。
となると、向かうべきは……ヴィータの所だな。
(ヴィヴィオのことは、なのはなら大丈夫だろう。動力部の周囲には敵が多いだろうから、そっちをサポートした方が良さそうだ。……だが、妙な胸騒ぎがする……これがあるとよからぬことが度々起きるが、今度こそ杞憂であってほしいものだ)
より早く移動する為、スラスターの出力を上げた―――その時だった。
『ETERNAL! MAXIMUM DRIVE!!』
「な、なんだ!? どうしたんだ!? 動きが……!」
突如聞こえた電子音声と同時にデスティニーの動きが鈍り始め、飛行不可能に陥ってしまった。
「一体何が起きたんだ? それに、あの音声…どこかで聞いたことがあるような―――」
「ようこそ、ゆりかごへ」
「っ、誰だ!?」
後ろからの声に驚いて振り向くと、その姿に絶句した。
「お、お前は……」
全身を白い装甲で覆われ、腕とアンクレットに赤い炎が描かれており、頭部には3本の角がある。
俺がこの世界に来る前に一番気に入っていた、ダークヒーロー。
「仮面ライダーエターナル……!?」
「その通り。知っているとは、嬉しいな」
「またライダーだと…!? ディエンドといいオーディンといい、何故ここにいるんだ!! 仮面ライダーは空想の産物じゃないのか!?」
「残念だが今こうして実在しているんだ。仕方ないだろう」
「ふざけんな!!」
俺は目の前の、仮面ライダーエターナル・レッドフレアに殴りかかるも片手で受け止められ、逆に殴られもんどりうって倒れてしまった。
「ぐはっ…!」
「お前のデバイスはエターナルのマキシマムで無力化してある。戦闘力は皆無だ」
「な、なんだと……?」
「それと、何故ここにいるかだが……簡潔に答えよう。お前に絶望を与えに来た」
「絶望…だと? それはどういう―――」
ゴゴゴゴゴゴゴ…………
突然戦艦全体が揺れた。何事かと思っていると、床から巨大な蛇のようなものが飛び出してきた。が、それはただの蛇ではなかった。
「こいつは……ガンダムヘッドだと!?」
「丁度いいタイミングで融合が完了したようだな。さぁ、今から絶望を見せよう」
エターナルは、俺の目の前にモニター画面を表示した。
「? 一体何を見せるつもり……」
流れてきた映像に、俺は唖然とした。
「くっ、何なのよアレは! いきなり姿が変わったと思ったら、攻撃が通じなくなって……」
瓦礫の蔭で、ティアナは憤っていた。
「なんとかして打開策を考えないと―――」
そう考えたティアナの思考は、しかし、中断された。何故なら、彼女の目の前に3体の仮面ライダーオーディンが突如として現れたからだ。
「っ!? く、クロスミ―――」
『STEAL VENT 』
中央のオーディンが使ったカードにより、ティアナのクロスミラージュは奪い取られていた。
「え!? どうして、クロスミラージュが……」
『『FINAL VENT 』』
混乱し、状況を確認する間もなく残りの2体が放ったファイナルベント―――『エターナルカオス』がティアナに直撃した。
「きゃああああああああああああああ!?」
爆発に包まれ、その後のことは全くわからなくなった。
「な、何だよ、これは……」
目の前で起きたことが信じられなかった。
「そのままだ。ティアナ・ランスターは負けたのだ」
「う、嘘だ! こんなの、嘘に決まってる!」
「お楽しみはこれからだ」
そういうと、映像を切り替えていく。
3、1、5、ENTER
『Standing by』
「変身」
『Complete』
ギンガが、手にした携帯型ツール『サイガフォン』を『サイガドライバー』にセットすると、姿がΨをモチーフにしたライダー、『仮面ライダーサイガ』になった。
「ぎ、ギン姉……その姿は?」
突然のことに困惑するスバル。
「……攻撃開始」
サイガは背中のフライングアタッカーをブースターライフルモードに変形させると、光子バルカンを連射した。
「くっ!?」
スバルは咄嗟に防御態勢を取る。着弾の衝撃で視界が煙幕で包まれる。相手の出方を警戒する。
『Ready』
聞こえてきた音声に首を傾げつつ、煙幕が晴れるのを待つ。そして視界が鮮明になった時、スバルは自分の目を疑った。
「はぁぁぁ!!」
「なっ!」
なんとサイガがフライングアタッカーを使い猛スピードで突撃してきたのだ。はっと我に返ると、素早く迎撃姿勢に入るがさらに予想外の事態が起きた。
バシュッ
「!?」
サイガは操縦桿であるステアコントローラーを引き抜くと、フライングアタッカーをパージした。そして、
『Exceed Charge』
サイガフォンのENTERキーを押すと、トンファーエッジに強力なフォトンエネルギーが流れる。フライングアタッカーの勢いが残った突進で虚を突いたサイガは、スバルを横一文字に切り裂いた。
「あぁぁぁぁぁあああああああ!!」
悲鳴を上げ、傷口から火花を散らしながらスバルは倒れた。
「くっ、この!」
「フリード、お願い!」
エリオは、紫の髪の少女―――ルーテシアが変身したディエンドと、彼女が召喚した仮面ライダーデルタと戦っている。一方、キャロとフリードは、同じくディエンドが召喚した仮面ライダーファイズと仮面ライダーカイザと戦っている。
戦況はほぼ防戦一方で、キャロが召喚したヴォルテールも、召喚された仮面ライダーアークに足止めされてしまっていた。
少しして、ディエンドがバックステップで後ろに下がり、カードを装填した。
『FINAL FORM RIDE FA FA FA FAIZ!』
「ぐぁぁぁ!」
ファイズは苦しむと、巨大銃ファイズブラスターに変形した。
『ATTACK RIDE CROSS ATTACK!』
別のカードを装填すると、カイザとデルタが一旦距離をとり、それぞれゴルドスマッシュとルシファーズハンマーの準備をする。
『Exceed Charge』
「チェック」
『Exceed Charge』
音声と共にカイザは飛び上がり、カイザポインターから放たれた四角錐状のポインターでキャロをロックし、デルタはデルタムーバーの銃口から三角錐状のポインターを放ち、エリオをロックした。
「「ハァァァァァァァ!!」」
強力な必殺キックが、エリオとキャロに直撃した。
「うわあああああああああ!!」
「きゃあああああああああ!!」
悲鳴を上げ、2人は丁度同じ位置に吹っ飛ばされた。フリードはそんな2人を護るように翼で包み込む。だが―――
『FINAL ATTACK RIDE FA FA FA FAIZ!』
ファイズブラスターから発射されたディエンドフォトンが直撃し、フリードごと2人にダメージを与える。
「う、うわああああああああああああああああああ!!」
「きゃああああああああああああああああああ!!」
エリオとキャロ、そしてフリードがいた場所は大爆発を起こした。
「ど、どうなっとるんや……?」
はやては疑問の声を上げた。ヴィータの元に駆けつけ、動力炉の破壊を見届けようとしたのだが、何故か動力炉は爆発せずしかも銀色の細胞のようなもので覆われ、修復しているのだった。
「何が…何が起きとるんや?」
「はやてちゃん、あれ!」
「どないしたんや、リイン!?」
リインが指した方向を見ると、恐るべきことが起きていた。
地面から多数のガンダムヘッドが現れると、動力炉を覆うかのように、別の何かが出現したのだ。
ずんぐりとした赤を基調とした上半身に、巨大なガンダムの顔から成る下半身。さらにその下からは緑色の巨大なコードのようなものがあちこちに広がっている。
その巨人の名は―――デビルガンダム。それが今、はやて達の前に現れた。
「何なんだよあれ……どうなってるんだよ!?」
混乱状態に陥るヴィータ。はやても冷静さを失っていた。
(どういうことなんや!? こんなの、予言にも出てこんかったし、第一こんなもんどこから―――)
「後ろです!!」
「えっ!?」
背後をみると、ガンダムヘッドが牙をむいて噛みつこうとしていた。慌てて回避するも、このときはやてはデビルガンダム本体の挙動に気づいてなかった。
デビルガンダムは、はやて達に向けてメガビームキャノンを放った。
「危ない!!」
「一体何が―――」
はやての声はそこで途絶えた。リインも、ヴィータも、巨大なビームに飲み込まれた。
「……嘘……だろ…?」
そう信じていたかった。が、その後も映像が切り替わる度に、フェイトが、シグナムさんが、仲間が次々にやられていくのを見せられた。
「さて、こいつでお終いだ」
そう言ってモニターを突き出してきた。
『Restrict Lock』
レイジングハートの声でヴィヴィオになのはが保持する最強の拘束魔法がかかった。
バインドのせいで動くことができない。ヴィヴィオの頭上で魔力が収束していく。放とうとしているのは、ブラスタービット4機を使用した全方位砲撃。
「ヴィヴィオ、ちょっとだけ痛いの我慢できる?」
「うん……!!」
反応を見て、満足そうにする。
「防御抜いて、魔力ダメージでノックダウン。いけるね、レイジングハート」
『all right』
「全力……全開!!」
集束した魔力が徐々に膨れ上がっていく。
「スターライト……ブレイカァァァァァァ!!」
レイジングハートから砲撃が発射される。それと同じようにビットからも発射する。
だが……
バシュ、バシュゥン!
「っ!?」
ヴィヴィオの体から3つの物体が飛び出し、魔力攻撃を全て防御してしまった。
物体は宙を舞い、しばらくしてヴィヴィオの腰部分に集まると出現したベルトの窪みに収まる形になった。そして―――
『サメ! クジラ! オオカミウオ!』
「あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」
軽やかな音声とヴィヴィオの悲鳴を背景に、彼女の姿が変化していった。
頭部はクジラ、上半身はサメ、そして下半身にはオオカミウオの意匠を持ち、右手に長槍を持った戦士になった。
「何…これ…? 何がどうなって―――」
「感謝するぞ、女。お陰でようやく活動することができる」
なのはの声は、戦士から聞こえてきた、ヴィヴィオとは違う声にかき消された。
「しかし、創造主も厄介な条件をつけたものだ。随分と出遅れてしまったぞ」
「あなたは、誰? ヴィヴィオに何をしたの?」
「自己紹介がまだだったな。俺は仮面ライダーポセイドン。この世界に破壊をもたらす者だ」
戦士―――仮面ライダーポセイドンはなのはを見つめる。
「先ほどの質問だが、媒体となってる女には特に何もしていない。気絶させているだけだ」
「そう……だったら、返してもらうからね」
ポセイドンにレイジングハートを向ける。
「無理だと思うがな。お前が使った攻撃魔法は、俺が復活する為に全て吸収した。つまり俺はフルパワーだ。対して、お前のデバイスとお前自身は既に限界を超えている。それに、今のお前には精神的な揺らぎがある。勝てる見込みはないぞ」
「そんなの、やってみなくちゃわからない!」
なのははレイジングハートを握る力を強くする。
「…あくまでも刃向かうか。なら、1つだけ覚えておけ。勝負を仕掛けておいて、命乞いはするな。時間の無駄だ」
ポセイドンは長槍―――ディーペストハープーンを構える。
「せめて、一撃で葬ってやろう」
ディーペストハープーンを振るい、水色の斬撃を放つ。なのはは防御魔法を使おうとするが、魔力が足りてないせいで十分に張れない。
「あ………」
気がつくと、なのはの体を斬撃が切り裂いていた。
望「さぁぁ~くぅぅ~しゃぁぁ~?」(もはや阿修羅像が現れている)
の、望さぁん!? 背後に阿修羅が!?
望「これはどういうこった? 仮面ライダーのオンパレードじゃねぇか! おまけにデビルガンダムまで出てきたし、挙げ句の果てには六課全滅したし! 超展開すぎだろ!! 読者の批判受けまくりになるぞ!?」
物語の都合上こうするしかなかったんですよぉ!! 批判を気にしてる暇なんてなかったですし!
望「うるせぇ! これじゃバッドエンドまっしぐらじゃねぇか!」
だ、大丈夫ですって! そうならないようになってますから!
望「……本当か?」
気になるなら、次回を読んで下さいよ。
望「むぅ…読むっきゃないな……あ、そういえば、いくつか聞いていいか?」
何ですか?
望「仮面ライダーアークって、ヴォルテールと大きさ的に五倍程の差があるが、足止めできんのか? あと、仮面ライダーポセイドンの起動条件って?」
アークのスペックは、パンチ力25t、キック力60tと怪物じみていますから、足止めなどたやすい筈です。
キャロのフリードも同じ理由です。3tの威力のパンチを連続で受けて平気でいられる奴はいません。
ポセイドンは、一定量の魔力量を超えた攻撃を受けると、そのエネルギーを全て吸収して起動するという条件です。
望「いろいろ考えてんのな。っと、早く次を読まなければ」