魔法少女リリカルなのは 運命を変える者   作:レイブラスト

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第26話

あれから俺はフェイトとアルフに案内され、2人が住んでいるマンションにきていた。

 

「……妙に落ち着かんな」

 

「まあまあ、これからしばらくはここで暮らすんだから、自分の家と思いなよ」

 

「そうは言うがな……」

 

どう考えてもこのマンションは普通じゃ買えそうにないレベルのものだ。くつろげる訳がない。

 

「大丈夫? 望」

 

フェイトが飲み物を出してきた。

 

「まあ、なんとか平気だ」

 

受け取りながら答える。

 

「ちょっと聞いてもいいか?」

 

「何?」

 

「さっきのは何なんだ? 空から降りてきたが……」

 

知ってはいるが、怪しまれない為に敢えて聞いておく。

 

「あれは魔法だよ」

 

「ということは、フェイトは魔法使いか?」

 

「正確には魔導士って言うけど」

 

「あまり驚かないんだね」

 

しまった、リアクションが小さすぎたせいかアルフに感づかれそうだ。

 

「最初のインパクトが大きかったからな」

 

「ああ……確かに」

 

よかった。どうにか誤魔化せたようだ。

 

「てことは、アルフも魔導士か?」

 

「いや、アタシはフェイトの使い魔だよ」

 

「使い魔ってことは、動物か何かか?」

 

「察しがいいね。アタシの本当の姿は狼なのさ」

 

そう言って狼の姿に変わる。実際に変わる姿は見てなかったので、素直に「おお……」と驚くと機嫌がよくなったらしく、胸を張っていた。その後、アルフは人間の姿に戻った。

……この辺りで本題に入るか。

 

「ところで、ジュエルシード……って言ったか? それはどういったものなんだ?」

 

俺が尋ねると、2人の表情が引き締まった。

 

「ジュエルシードは、強大な魔力の結晶体で、古代の危険な技術遺産『ロストロギア』に指定されている物だよ」

 

「所謂オーバーテクノロジーということか。で、どうしてそれを集めているんだ?」

 

答えはわかっているがな。

 

「…………母さんが、欲しがっているから…………だから私は、ジュエルシードを集めなきゃいけない……」

 

「……そうか」

 

うん、空気が凄く重たくなった。何これ、俺のせい? 知ってて聞いた俺のせいなの!?

 

「あ、ああ! もうこんな時間じゃないか! そろそろ夕飯にしないと!」

 

ナイスだアルフ!!

 

「そ、そうだな! 早くご飯にしないとな!」

 

フェイトとアルフと共に台所へと向かう。そこに一台の冷蔵庫があったので開いてみた。が、中を見た瞬間凍り付いた。

冷蔵庫の中には何も入ってなかった。代わりに冷凍庫に、大量の冷凍食品が入っていた。

 

(う、嘘だろ!? いくらなんでもこれは―――)

 

「あっ、中から適当に選んで温めてね〜」

 

アルフが、台所からインスタント食品を取り出しながら言った。

 

(って今度はインスタント食品!? いい加減すぎるだろ!!)

 

頭の中でそう思ったときだった。

 

「「え!?」」

 

何故か2人が驚いた顔でこっちを見ていた。

 

(やば、念話使えるの忘れてた……)

 

冷や汗が一気に流れ出てくる。

 

「望……念話が使えるの?」

 

「念話? なんのことだ?」

 

どぎまぎしながらフェイトの質問に答える。

 

「魔導士や魔法が使える知的生物が使えるテレパシーのような物だよ」

 

「つまり、それが使えるということは……」

 

「望にも魔導士の素質があるってこと」

 

「そういえば、望からリンカーコアの反応が感じられるね」

 

「り、リンカーコア? 何やら知らん言葉がでてきたが、とりあえず飯にしようぜ?」

 

「あ、そうだった」

 

……セェェェェェェェェェフッッッッ!!!! ほ、本当に危なかった! もう心臓バックバクだよ!!

と、とにかく、さっさと飯を食べるか……にしても、この食生活についてはホントどうにかしなければいかんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど……大体のことはわかった」

 

夕食を食べた後、俺はリンカーコア等魔導士に関しての詳しい話を聞いていた。……既に知ってたからデジャヴ感があるが。

 

「……デバイスかどうかはわからないが、少し心当たりがある」

 

「え? どういうこと?」

 

「これを見てくれ」

 

テーブルの上にエターナルメモリとロストドライバーを出す。

隠しているよりはここで話した方がいいと思ったからだ。

 

「何これ?」

 

「これはガイアメモリといって、中に地球の記憶……わかりやすく言うと地球上の生命や物質の情報が入っているんだ」

 

「それで、どう使うんだい?」

 

「まあ見ていてくれ」

 

ロストドライバーを装着し、エターナルメモリのスイッチを押す。

 

『ETERNAL!』

 

「変身!」

 

ドライバーに差し込み、倒す。

 

『ETERNAL!』

 

俺の姿が仮面ライダーエターナルへと変わっていく。フェイトとアルフはポカンとした顔でこっちを見ていた。

 

「これがメモリの力を使った姿、仮面ライダーエターナルだ」

 

「仮面ライダー……」

 

「バリアジャケットと同じものと考えればいいよ」

 

「な、なるほど」

 

「じゃあ、そろそろ終わりに(コトッ)」

 

話を締めようとした時、下に何かが落ちた。拾ってみると、それはキーメモリだった。

 

「それもガイアメモリ?」

 

「ま、まあな。俺はAからZまでの26本のメモリを持っている。もちろんそれぞれが持ってる能力は異なる」

 

そこまで言うと、変身を解いた。

 

「もう遅いから、そろそろ寝ようぜ」

 

「そうだね。それにしても、今日は驚きでいっぱいだよ……」

 

「うん。……仮面ライダーか…カッコよかったな」

 

「フェイト?」

 

「な、何でもない! 早く寝よう!」

 

なにやらフェイトが騒いでいるが、とりあえず寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中。目が覚めた俺は、夜風に当たろうとベランダに出た。

 

「やっぱり、夜風は気持ちいいな……」

 

だが、頭では別のことを考えていた。

 

(俺は過去に飛ばされた訳だが、このまま深く関わっていいのか? メモリや仮面ライダーのことを話したのはまだいい。しかし、下手に動いたら歴史そのものが変わってしまうかもしれない。それだけは……)

 

そこで俺ははっとし、ふぅ、とため息をつく。

 

(……何をマイナス思考になってるんだ。考えてもみろ、未来に戻る方法は何もないし、仮に戻ったところで仲間は全滅している。そこへ行って何になる? 幸いにもこれから起きる事は、未来のフェイト達に詳しく聞いたり、自分で調べておいてある。事前情報は完璧だ。過去を変えていけば、未来でフェイト達が蘇るかもしれない。それに―――)

 

 

―――悲劇が起きるのを知ってて見過ごすのは、後味悪いしな。

 

 

そう考え、俺は先ほど落ちたメモリ―――キーメモリを取り出した。





望「何か、いよいよ過去を変えていきそうって感じがするな」

決意を固めたといったところでしょうか。

望「だな。ところで、無印編とA's編は劇場版設定だとタグに書いてあったが、本当か?」

本当です。一部ですけどね。

望「例えば?」

プレシアの過去の約束とか、グレアムさんの有無……とかですね。この方が書きやすかったので。

望「ま、いいけどよ。ところで、途中と最後にキーメモリが出てきたが、何かの伏線?」

ご名答。物語を進める上での大事な、勝利の鍵となります。

望「ガガガネタかいな。おまけにメモリがメモリだけに合ってるし」

という訳で次回もこの小説に、ファイナルフュージョン、承認!

望「そこもガガガネタかよ!?」
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