魔法少女リリカルなのは 運命を変える者   作:レイブラスト

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いよいよスタート、無印編ラストバトル!

望「相手はデビルガンダムというおかしな話だが」

そ、それではどうぞ!



第34話

ゴゴゴゴゴゴゴ…………

 

「な、何だ!?」

 

ほっとしたのも束の間、部屋が大きく揺れ始めた。

 

「きゃっ!」

 

「アリシア!」

 

倒れそうになるアリシアを、フェイトが支える。

 

「一体何がどうなってるんだ!?」

 

「わからないわ……とにかく、みんな外に出るのよ!」

 

プレシアに促され、俺達は部屋から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋から出ると、そこには異様な光景が広がっていた。

壁や地面のあちこちにヒビが入り、そこから妙な空間が覗いている。更に壁の至るところに銀色の細胞らしきものが付着しているのが見てとれた。

 

「な、何よこれ……何が起きてるというの?」

 

驚愕の表情を浮かべるプレシア。今回ばかりは彼女もわからないらしい。

 

(いや、待てよ。この銀色の細胞、どこかで見た覚えが……まさか!?)

 

その時、天井を突き破って何かが落ちてきた。

 

「うわっ!?」

 

「こ、今度は何だい!?」

 

舞い上がる煙が晴れた時、それは姿を表した。

多脚ユニットで構成された下半身。そこから生えるように繋がっている赤をベースとした上半身。特徴的な頭部のV字アンテナ。

 

「やはりこいつか……デビルガンダム!!」

 

「望、あれが何なのか知っているの?」

 

「よく知っているとも。「自己再生」「自己増殖」「自己進化」の機能を揃え、ありとあらゆるものを取り込み、自分の支配下に置く恐ろしい存在だ!!」

 

「そ、そんな……」

 

俺の説明に、プレシアが戦慄する。

その直後、デビルガンダムの周囲にいくつかの機影が出現した。

 

「何、あれ……」

 

「え!? そんな、まさか……」

 

フェイトの指した機影を見て、プレシアは目を疑った。姿がはっきりした時、俺自身も驚いた。

 

「あれは、傀儡兵!?」

 

「んなバカな!?」

 

デビルガンダムを護るようにして立っているのは、傀儡兵と呼ばれる魔力を利用したロボット兵器だ。

 

「でもあれは、私の命令なしでは動かない筈……」

 

そう、傀儡兵はプレシアの命令でのみ動くようプログラムされている筈なのだ。そして動くには、動力ユニットが必要だと……ってまさか!?

 

「あいつ、時の庭園の動力ユニットをコアとして取り込んだのか!?」

 

だとしたら説明がつく。取り込んだ動力ユニットから傀儡兵にエネルギーを送り起動させ、DG細胞を植え付けたんだ。デビルガンダムにユニットを取り込ませたのは、やはり……あの男なのだろう。

 

 

デビルガンダムは、自身の体から無数の触手を出し、傀儡兵と共に進軍してきた。

 

「させるか! 変身!」

 

『ETERNAL!』

 

素早くエターナルに変身するとみんなの前に出て、

 

『QUEEN! MAXIMUM DRIVE!!』

 

クイーンのマキシマムを使い、強力なバリアを張った。隣ではプレシアが魔法障壁を発動していた。

 

バシィッ!

 

「ぐっ!」

 

「うっ、くぅ……!」

 

「ひっ…」

 

「の、望……母さん……」

 

「大丈夫。大丈夫だから……」

 

「ここは、任せろ」

 

小さく悲鳴を上げるアリシアと心配して声を掛けてきたフェイトに、力強く返す。が、現実はそう甘くない。俺の体力はアリシアを蘇生する際に半分近く使ってしまっており、とてもではないが限界に近い。プレシアも病み上がりの体なので、治ったといえど全力を出せずにいた。

戦況は防戦一方で、徐々に俺達は追い詰められていった。

 

「こ、このままじゃ、やられる……」

 

「くっ、あの機械野郎め! いっそのことまとめて倒せられないのかい!?」

 

「いくら何でもそれは……ん?」

 

アルフの言った言葉に首を捻る。

機械? まとめて? …………そうか!!

 

「プレシア! いますぐデビルガンダムに電撃魔法で攻撃するんだ!!」

 

「え? でも、どうして―――」

 

「いいから早く!!」

 

「わ、わかったわ…………食らいなさい!!」

 

新たに魔方陣を作ると、プレシアは杖を掲げ、勢いよく振り下ろした。

紫色の雷が、デビルガンダムに寸分狂わず直撃する。すると、傀儡兵やデビルガンダムの動きが鈍ってきた。

 

「効いてる……の?」

 

「でも、何で傀儡兵まで?」

 

「……思った通りだ」

 

いくら驚異的といえども、デビルガンダムは所詮機械だ。強烈な電撃を食らわせればショートする。まだ進化しきっていない第一形態だからこそできた技だ。第二形態以降になっていたら、どうなってたかわからない。

そして傀儡兵の動きが鈍ったのは、単純に動力ユニットがショートしたからだ。供給源にダメージを食らえば、いくら奴らでもひとたまりもないだろう。

 

「ありがとう。アルフ、プレシア。後は俺がやる」

 

言うと同時に走り出す。触手に攻撃されるが、エターナルエッジの斬撃で次々と切り裂いていく。

 

「これで決める……!」

 

『JOKER!』

 

ジョーカーメモリを、腰のスロットに刺す。

 

『JOKER! MAXIMUM DRIVE!!』

 

「はぁぁぁぁ!」

 

マキシマムドライブの発動と同時に跳び蹴りの姿勢に入る。

紫のオーラを右足に纏い、前に突き出す。

 

「ライダー……キックッ!!」

 

必殺のライダーキックを放ち、デビルガンダムのコックピットブロックを蹴り破り、中にあった動力ユニットをその勢いのまま貫通する。

破壊されたユニットは、機能を停止した。

 

「俺の、勝ちだ……」

 

地面に着地を決め、絞るように声を出す。直後、コアを失ったデビルガンダムは崩壊し、傀儡兵達は動きを止めた。

 

変身を解除すると、俺は仰向けに倒れた。

 

「「「「望(望さん)!!」」」」

 

「はは……もう限界だな、こりゃ」

 

俺はそこで意識を手放した。




望「電撃魔法でショートさせるか……いいアイデアだな」

第一形態にしか効きませんけどね。自己進化の機能で補っちゃいそうですし。

望「何だろう、実際にあり得そうで怖い」

原作でもラスボスを飾ってましたから、これぐらいはないと。

望「ふむ…とりあえず、今回は無事倒せた訳だが、ラストはジョーカーのマキシマムで決めたか」

その名の通り、デビルガンダムを倒す『切り札』になった訳です。

望「カッコイイな、それ。あ、ところで次回は?」

次回は、無印編のエピローグを書くんですが、修学旅行に行くのでそこから帰った後の金曜日に投稿となります。

望「ちょいとばかり遅れるという訳か。ま、修学旅行だし仕方ないさ。じっくり楽しんで来いよ」

そういうことなので皆さん、金曜まで待っていて下さい。必ず更新します!
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