魔法少女リリカルなのは 運命を変える者   作:レイブラスト

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デビルガンダム掃討作戦が、始まります。

そして最後に、あの人物が登場!

望「誰のことを言ってるんだ?」



第44話

(いいか、デビルガンダムには強力な再生能力がある。生半可な攻撃をしても無意味だ)

 

「では、どうすればいいのだ? 何か弱点があるのだろう?」

 

シグナムの質問に、望はすぐ答えた。

 

(その通り。デビルガンダムの弱点は……コアだ)

 

「コア?」

 

聞いていた全員が、疑問を浮かべた。

 

(奴らの胸の辺りに、緑色の部分があるだろ? その奥にコアがあるから、それを破壊すれば活動を停止する)

 

「なんだ、楽勝じゃねぇか」

 

(いや、そうもいかない。さっきも言ったように奴らは再生能力を持っている。もたもたしているとすぐに復活してしまう)

 

「……ちっ、面倒だな」

 

ヴィータの表情が強ばる。

 

(そこで俺に考えがある。まず誰かがダメージを与えてコアへの道を作り、即座に強力な攻撃でコアを一撃で破壊するという方法だ。これなら再生する隙を与えずに倒すことができるだろう。問題は、誰がダメージを与えて、誰がコアを破壊するということだが……)

 

そう。作戦そのものは決まっていたが、役割分担がまだ決まってなかったのだ。

言葉に詰まる望だが―――

 

「道を作るのは、私がやろう」

 

「アイツの体に、大穴を開けてやりてぇしな」

 

シグナムとヴィータが、前者の役割を買って出た。更に、

 

「強力な攻撃なら、私となのはちゃんに任しといて!」

 

 

「確実に、破壊してみせます!」

 

コアへの攻撃をするために、はやてとなのはが歩み出た。

 

(……わかった。最後に、攻撃相手を決める。ヴィータとはやては、向かって右側のデビルガンダムを)

 

「おう!」

 

「はい!」

 

(シグナムさんとなのはは、向かって左側のデビルガンダムを頼む。真ん中の奴は俺とフェイト達でなんとかする)

 

「任せろ!」

 

「わかりました!」

 

(それから、ザフィーラ。そっちにアルフが行ったから、分担してデビルガンダムの周りにいる蛇……ガンダムヘッド共を引きつけといてくれ)

 

「承知した!」

 

(よし。全員、作戦開始だ!!)

 

望の合図で、皆が行動を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『鉄槌の騎士』ヴィータ! 『鉄の伯爵』グラーフアイゼン!」

 

ハンマー型のデバイス『グラーフアイゼン』を両手で構え、ヴィータがデビルガンダムAに先制攻撃を仕掛ける。撃鉄を起こしてカートリッジロードを行い、魔力を高める。

すると、ハンマーヘッドの片方が推進剤噴射口に、その反対側がスパイクに変形した。

 

「食らえぇぇぇ! ラケーテンハンマァァァァァアアアアア!!」

 

噴射口から魔力をジェットエンジンのように噴射させ、高速回転しながら加速し、デビルガンダムAに突撃する。それを阻もうとガンダムヘッドが迫るが、

 

「悪いけど、そうはいかないよ!」

 

アルフが妨害をし、注意を自分の方に向けていた。

そして、加速し続けたヴィータとグラーフアイゼンは、デビルガンダムAの胸部装甲に当たると…………抉り取った。

 

「うぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」

 

遠心力がついてる為、攻撃は止まらない。装甲はどんどん削られ、ついにコアである緑色のキングストーンが姿を表した。

 

「今や! 離れて!!」

 

はやての合図で、ヴィータはデビルガンダムAから離脱する。

 

「響け終焉の笛、ラグナロク──―」

 

詠唱と同時に、はやての正面に、正三角形の魔法陣が展開された。そして三角形の頂点である三点に、白い魔力の塊が生成される。次の瞬間―――

 

「ブレイカァァァァアアアアア!!」

 

白色の閃光が、デビルガンダムAに放たれた。同時にデビルガンダムAもメガビームキャノンを放つ。が、それは閃光の前にかき消された。はやての魔法は、狙い違わずキングストーンに直撃すると、粉々に破壊した。コアを失ったデビルガンダムAは機能停止し、崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これだけ的が大きければ、外しはしない」

 

もう片方のデビルガンダム第二形態(以降、デビルガンダムB)をレヴァンティンを構えたシグナムが睨む。

 

「『剣の騎士』シグナムが魂、『炎の魔剣』レヴァンティン。刃と連結刃に続く、もう一つの姿──―」

 

シグナムは、レヴァンティンの柄尻に鞘を構えた。すると剣と鞘が一体化して、弓へと姿を変えた。これがレヴァンティンの三つ目の形態、『ボーゲンフォルム』だ。矢を生成し、弓を構えてデビルガンダムBに狙いを定める。

向こうもシグナムの行動に気づいたのか、ガンダムヘッドを向かわせる。

 

「『盾の守護獣』ザフィーラ! ここは通させん!」

 

人型になったザフィーラが動く。

白い魔法陣を展開させ、ソコから数本の白い棘のような物が現れ、ガンダムヘッドに突き刺さり破壊する。

 

「翔けよ、隼!」

 

矢に魔力を込め、弦を離して発射する。紫色の線を真っ直ぐに引きながら、物凄い速さで、矢はデビルガンダムBの胸部に向かっていく。矢は胸の緑色の部分にピンポイントで命中すると、大爆発を起こした。

煙が晴れると、デビルガンダムBの胸が大きく破損し、赤色のキングストーンが露出していた。

 

「決めろ、高町!」

 

「はい!」

 

射線上から離れながら、シグナムが叫ぶ。なのははそれに応えると、デビルガンダムBにレイジングハートを向けた。

 

「全力全開! スターライト―──」

 

桜色の魔力を集束させ、レイジングハートを振り上げ、発射態勢に入る。

そして―――

 

「ブレイカァァァァァアアアアアア!!」

 

桃色の閃光が放たれ、デビルガンダムBに向かう。最後の意地とメガビームキャノンを撃ってくるが、無駄だった。閃光はデビルガンダムBの胸部に直撃し、キングストーンを飲み込み、砕いた。コアを破壊されたデビルガンダムBは崩壊していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは達がデビルガンダム2体を相手にしている頃、エターナル達はデビルガンダムFの前にいた。デビルフィンガーから拡散粒子弾を放ち、仕留めようとしてくる。が、エターナル達は攻撃を全て避けていた。フェイトはバリアジャケットの装甲を薄くしてスピード重視の姿になっており、放たれる攻撃を超高速移動で回避していた。その速さは、ナスカメモリのマキシマムを使っているエターナルでも、追いつくのがやっとな程だ。

その状態で、エターナルとフェイトはデビルガンダムFを翻弄していた。姿を捉えることができず、相手は混乱していた。

 

「今だ、フェイト!」

 

『FANG! MAXIMUM DRIVE!!』

 

「うん!」

 

エターナルはファングメモリのマキシマムを発動し、フェイトはバルディッシュの先端に、魔力刃で巨大な金色の鎌を生成した。

 

「ファングストライザー! でやぁぁぁぁああああああ!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」

 

エターナルはマキシマムセイバーが出現した右足を大きく振るって回し蹴りを放ち、フェイトは巨大な鎌で胸部を切り裂いた。

2つの攻撃が重なり、デビルガンダムFのコアであるリュウガの亡骸が露わになった。

 

「フェイト、望、離れなさい!」

 

プレシアが叫び、2人はデビルガンダムFから離れる。

デビルガンダムFの前に、防衛プログラムの前に、杖を天に掲げて、紫色の魔法陣を展開させているプレシアがいた。空は曇り、雷がゴロゴロと鳴っている。

 

「食らいなさい!」

 

プレシアが杖を振り下ろすと同時に、黒い雲から紫色の巨大な雷がデビルガンダムFに落ちた。バリバリと激しい音を立て、デビルガンダムFのコアに電撃を流す。大魔導師の名に恥じぬ強大な一撃が炸裂し、その威力にエターナルは驚愕した。

やがて落雷が収まると、リュウガの体が少しずつ崩れていった。

 

『アリ……ガトウ……』

 

ふと、エターナルはそんな声を聞いた気がした。

 

コアを失ったデビルガンダムFは、バラバラになった。

 

「終わった……か?」

 

周りを見渡しながら、エターナルが言う。デビルガンダムの姿はどこにも見えないが……

 

その時、なのは達がこちらにやって来るのが見えた。

 

「望さん、デビルガンダムは?」

 

「今倒した。みんなは……って、聞くまでもないか」

 

仮面の下で笑みを浮かべる。

巨大な敵を倒し、一息ついた―――直後だった。

 

 

バシィィィン!

 

 

「何っ!?」

 

『『『えっ!?』』』

 

突如、エターナルの周囲に巨大な結界の様なものが張られた。しかも、丁度フェイト達との間に壁のようになっている。

 

「望!」

 

「どうなってるんだ!? 魔力結界の反応はない筈だぞ!?」

 

「その筈だけど、目の前にあるのは確かに結界よ!」

 

「一体、どういうことなんだ……?」

 

魔力反応のない結界に混乱するエターナル達。

 

「こういうことだ…よ!」

 

「がぁっ!?」

 

背中に走った痛みにエターナルはよろめき、振り返る。そこにはユートピア・ドーパント―――裕太がいた。

 

「こ、これはお前がやったのか?」

 

「ご名答。奴らを倒した後は、必ず隙が生まれると思ってたからな」

 

「な、何だと!? まさか、デビルガンダムは囮だったのか!?」

 

「そうだよ。このバリア結界の中にお前を閉じ込め、いたぶるチャンスをつくる為のなぁ!」

 

そう言って、ユートピアはエターナルを思い切り殴る。戦闘直後で疲れているエターナルは、避けることができなかった。

 

「ぐはっ!? く、くそ…」

 

『ZONE!』

 

「そうはさせるか!」

 

バシッ!

 

「しまっ、がぁ!!」

 

エターナルはゾーンメモリを使おうとするが、ユートピアはそれを弾き飛ばし、攻撃を再開した。

 

「ぐっ、がっ、ぐぁぁぁあああ!?」

 

「まだまだ、こんなものじゃない!!」

 

次々と攻撃を加え続ける。もはやそれは一方的なものだった。

 

「ひ、酷い……」

 

「くっ、何とか助けられないのか!?」

 

「無駄だよ! 俺が作ったバリア結界は、どんな攻撃も通じない!! 助けることなど、不可能なんだよ!!」

 

フェイト達を嘲笑うかの様に言うと、更に攻撃を続けた。

 

「がぁぁぁぁぁああああああ!!」

 

あまりの痛みに、エターナルは絶叫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ……!」

 

ユートピアに痛めつけられるエターナルを、アリシアは離れた場所から見ていた。払えぬ不安が胸を締め付け、苦しみが続く。涙をポロポロと零しながら、アリシアは手を握った。

 

「お願い……誰か……望さんを、助けて……!!」

 

両手を握り、アリシアは強く願う。大切な人を救ってほしいという想いを強く胸に抱く。

 

『わかった……後は任せろ』

 

「え?」

 

誰かの声に思わず顔を上げたが、誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふん、この程度か。つまらんな……」

 

「ぁ、が……」

 

ユートピアはエターナルの首に手をかけ、片手で持ち上げていた。

 

「かは…ぁぁ……ぁ…」

 

「もうやめて……もうやめてよ……! このままじゃ、望が死んじゃうよぉ……!」

 

「はははは! もっと絶望するがいい! お前等の絶望した顔を見るのは最高だぁ!!」

 

泣き叫ぶフェイトを横目に、ユートピアは手の力を強める。その非道ぶりに、他の者も怒りと悔しさが表に出ていた。

 

「ぁ……ぁ…」

 

「……このまま殺しても味気ないな。変身を解いて、生身の状態で殺すか」

 

悪魔の様な一言を放つと、彼はロストドライバーに手を伸ばした。

 

「それに、このベルトは元々俺のものだったんだ。取り返すいい機会だ」

 

そう言いながらドライバーに触れた瞬間―――

 

バチバチバチッ!!

 

「うわっ!?」

 

突然スパークが発生し、ユートピアはエターナルを離して後ろに吹き飛んだ。

 

「げほっ! ごほっ、がほっ!」

 

大きく咳き込み、ユートピアの方を向くエターナル。

 

「ば、バカな……! そのベルトとメモリは俺が作った物! 創造主である俺が扱えるのは当然の筈なのに……何故だ!?」

 

『理由なんて、決まってるだろ』

 

「誰だ!?」

 

謎の声にユートピアとエターナル、その場にいる全員が辺りを見渡す。

と、その時、突然エターナルの近くに灰色のオーロラのようなものが発生し、そこから1人の人物が現れた。

その人物を見て、エターナルとユートピアは驚愕した。

 

「あ、アンタは……!」

 

「そんな、バカな!?」

 

ダークレッドの服の上に黒い上着を着込み、同じく黒いズボンを履いた茶髪の男。首にピンクのトイカメラをかけたその男は、エターナルの隣に来ると立ち止まった。

 

「……初めまして、だな。この世界のエターナル」

 

「な、何でアンタがここにいるんだ……」

 

唖然とするエターナルに語りかけた、世界の破壊者と呼ばれたこの男の名は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「門矢士!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





望「最後に凄い人来たぁー!?」

個人的に、出したかったんですよね、ディケイド。

望「で、次回はどうなるんだ!?」

次回は、江島裕太との戦いについに決着がつきます! お楽しみに!
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