具体的には、歌とホテルとちょいエロです♪
望「オーズみたく言うな。てか、ちょいエロって何?」
リインフォースの告白からはや数日。
みんなは平和な日々を満喫していた。当然俺もその筈だったんだが……
八神家にて
「まいったな……」
「どうしたんですか、望?」
「何を悩んでいるの?」
腕を組んで唸る俺を、リインフォースとプレシアが覗き込む。
「いや、これなんだけどさ」
俺は懐から、あるチケットを取り出した。
「何々、『カラオケ3時間無料チケット』?」
「カラオケと言うと、歌を歌う場所ですか? それで、このチケットが何か?」
「それさ、最大3人まで一緒に行けるんだよ。だからさ、ユーノとザフィーラを誘って歌いまくろうとした訳。だけど、ユーノはなのはと出かけちゃうし、ザフィーラははやてと散歩に行っちゃうし、どうしようかなって」
折角3人まで無料なのに、俺1人で行ってもどうしようもないからな……。
((最大3人まで……))
誰か代わりに行ってくれる人は―――
「ね、ねぇ望」
「ん? どしたプレシア?」
「そのチケットだけど……」
「わ、私達と一緒に、行きませんか?」
「………………え?」
プレシアとリインフォースがそう言ってきた。え、マジで?
「それホント?」
「もちろんよ」
「是非行かせて下さい」
「……ありがとう、2人とも!」
気がつけば、俺はその場で立ち上がっていた。
「いやー、本当に助かるぜ! 考えれば他に気軽に誘えそうな人ってあんまいなかったし。あ、そういえば2人の歌を聞くのは初めてか。期待してるぞ!」
「え、ええ(3時間の間、望と同じ部屋に……)」
「ま、任せて下さい(い、今更ながら緊張してきました……)」
「んじゃ、早速今から準備して出かけよう!」
とまあこんな感じで、俺はプレシアとリインフォースと一緒にカラオケに行くことになった。
……あんなことになるとも知らずに。
十分後。
「ここがカラオケルームですか。思ってたより少し狭いですね」
「でも、俺達が入るのには十分な広さだろ?」
「それはそうね」
これでも平均的な広さだけど。
「さて、それじゃあこの端末から歌いたいのを入力して」
「わかったわ」
「えっと、どれにしましょう……」
悩む2人。あれ、待てよ?
「そういえばリインフォースって、最近の歌歌えるの?」
「え? ええ、たまにCDを聞きますし」
なるほど、そこから得ているのか。
「ふうん。で、どんな種類?」
「どんな種類といいますと?」
「ほら、歌謡曲とか演歌とかロックとか、アニソン……アニメソングとかさ」
「望はどれが好きなの?」
プレシアがそう聞いてきた。
「俺? 俺はやっぱり、アニソンと特撮ソングだな。カッコイイ歌が多くてさ、何度でも歌えるぐらいだ」
聞いてるだけで燃え上がるのもあるし。
「そ、そう……なら、私もアニソンにしようかしら」
「で、でしたら私も……」
いや、何で同じのにすんの? ダメっていう訳じゃないけど。
その後2人は機械に色々と曲を入力し、俺もたくさん入力した。
少しすると、最初の曲が流れてきた。これは……Super Voyagerか。ビーストウ○ーズⅡのオープニング曲だった気がする。歌うのは―――
「私ね」
プレシアか。さて、どんな歌声を聞かせてくれるんだ?
「それじゃあ、いくわよ」
歌詞の表示に併せて、歌い始めた。
「おお……」
中々の美声だ。思わず聞き惚れてしまうな、これは。……こんなに綺麗な歌声だったなんて、今まで知らなかった。
やがて歌が終わると、プレシアは俺の隣に座ってきた。
「どうだったかしら?」
「凄い綺麗な声だったよ。聞き惚れたぜ」
「な、ならよかったわ」
ってそこで何故顔を赤らめる? 俺の言葉で気を悪くしたのか? 後リインフォース。頬を膨らませてるのはどうしてだ?
「……私の番ですね」
リインフォースがマイクを握ると、次の曲が流れ始める。この曲は……鬼帝の剣か。鉄のラ○ンバレルの曲だと記憶している。
「では、いきます」
すぅっと息を吸い込み、歌い始めた。
「こ、これは……!」
とんでもなく透き通った声だ……! 多分プロレベルと言って間違いない。リインフォース、恐ろしい奴……!
「えっと、ど、どうでしたか? 私の歌は」
曲が終わった後、リインフォースは俺の隣に座ってそう聞いてきた。
「最高だよ! 何度でも聞いていたいぐらいだ!」
「そ、そうなんですか……ふふっ」
だから何で顔を赤らめる? 笑顔だから嫌われてる訳じゃないと思うけど……って今度はプレシアが頬を膨らませてるし。どういうことなの?
「じ、じゃあ次俺だから……」
何とかこの空気を脱しようと、席を立つ。すると、曲が流れ始める。曲名は――― Reckless fire。俺の大好きなスク○イドのオープニングだ。
「さぁて、いくぜ!」
俺は全力で、歌い始めた。
「っと、終わった……ぞ……?」
歌い終えた後2人を見たら、何故か顔を赤くしてボーっとしていた。
「……2人とも、どうしたんだ?」
「……え? あ、ええと、な、何でもないわ!(どうしよう、望の歌声がカッコよくて聞き惚れてたなんて、もし知られたら……)」
「も、問題ありません!(はぅぅ、望の歌声はカッコよすぎです……胸がドキドキして、止まらないじゃないですか……)」
「そう……何でもないなら、いいや」
どうも引っかかるんだけどな。
「次の歌は……って、ここから俺が連続で入れてたんだった」
「「えっ!?」」
「悪い、終わるまで待っててくれるか? 後で思う存分歌わせてあげるから」
「いいわよ、別に(終わるまで、持つかしら?)」
「待ってますから(こんなの、絶対無理……)」
物凄く悪い気がするが、2人はこう言ってくれたので、全部全力で歌うことにした。
「ふぃ~、歌った歌った!」
全部の歌を歌い終わり、満足する俺。だが……
「もう…無理ぃ……はふぅ」
「の、望……はぁ……」
何 故 こ う な っ た!?
何がどうなってるのか本気でわからんが、プレシア達に異変が起きていた。
「……なぁ、今日はもう帰るか?」
「そ、そうするわ……」
「もう、耐えられません……」
そう言って、ゆっくり立ち上がる。……本当にどうしたんだ?
(まさか、望の歌声を連続で聞くことになるなんて……)
(カッコよすぎて、もう限界です……)
まだ3時間経ってないが、俺達は帰ることにした。
ザーーーー
「って、いきなり雨かよ……」
帰ってる途中で、突然雨が降り出した。しかも土砂降りだ。
急いで近くの屋根の下に入る。
「まいったわね、ずぶ濡れだわ」
「着替えなんて持ってないですし、どうしましょう?」
「どうするってなぁ……ん?」
ふと、俺はあることに気づいた。
「……ここ、ホテルじゃん」
少なくとも、冷えた体はどうにかなりそうだな。
「ほ、ほほ、ほ、ホテル!?」
「ほ、ホテルって、一緒に寝泊まりするところですよね!?」
「そうだが、問題でも……ってああ、はやてとフェイト達に連絡しなきゃな」
((そういうことじゃなくて!))
という訳で、雨がやむまでホテルに泊まることになった。
ホテルの部屋にて
「プレシア、リインフォース。先に風呂入ってていいか?」
「い、いいわよ」
「ど、どうぞ」
「サンキュ。あ、さっき買ったジュースがあるから、飲んでていいぞ」
それだけ言うと、俺は風呂に入った。
しばらくして
「ああ、さっぱりした~! 2人とも、あがっ―――」
風呂から出た後、俺は絶句した。
「ふゃぁ…望…?」←顔が赤く、ボーっとしている。
「あ、あはは……(苦笑」←同じく顔が赤いが、意識ははっきりしている。
……リインフォースに何があった!?
「ん?」
床にジュースの空き缶があったので、拾ってみた。これは俺が買ってきたカ○ピスなんだが……
「あれ? これカ○ピスサワーって書いてある……」
確か、アルコール入りだった筈―――
(じ、じゃあまさか、これを飲んだせいで酔っ払ったのか!?)
見た目で判断して買ったのが仇となったか……って、んなことは後だ! 今はこの状況を何とかしないと―――
「望……」
「え、リインフォース?」
どうしたことか、リインフォースはこちらにフラフラと歩いてきた。
「おい、大丈――むぐっ!?」
「ん…ふぅ……」
いきなりキスされた。え? 何これ!?
「はふ……もっほ、キスぅ……」
「ちょ、落ち着――んむぅ!?」
ダメだ、全然止まらん! 誰か何とかしてくれ!!
「ちょっと、何やってるのよリインフォース!」
と、ここで、プレシアがリインフォースを引き剥がしてくれた。
「た、助か―――んっ!?」
「私だって……んぅ…キスしたいんだから……!」
が、何故かキスしてきた。アンタも酔ってたのかい!!
「いやぁ……私も、キスします……」
「むぐぐぐ!?」
再びリインフォースもキスして来た。つまり2人に同時にキスされている。
(ま、まずい……俺の、理性が…!)
「「ぷはっ……」」
そう考えていると、2人はやっとキスを止めてくれた。
(こ、今度こそ助かっ―――)
「ねぇ、望……」
「望……」
しかし、熱っぽい目で上目遣いに俺を見上げると―――
「「シちゃいましょ(シましょう)?」」
と言ってきた。
(そんな目で見るんじゃねぇぇぇぇぇ!! り、理性がぁぁぁぁぁ!!)
本能が理性を上回らないよう、必死で押さえつける。
「望……。望は、嫌なの? 私達と、スるのが……」
「そ、そういう訳じゃ……」
酔っ払ってる状況で流されてやるってのがどうかというだけだ……!
「私は…シたいです……望と……」
上目遣い+潤んだ目+赤い顔で再び見てくる2人。
(だから止めろぉぉぉぉぉぉおおおおおお!! 俺の理性がぁぁぁぁぁああああああ!!)
―――プツン……
(あ…)
頭の中で、大事な何かがついに切れた。
「……後悔したって、知らねーからな」
気がつくと、俺は2人をベッドに押し倒していた―――
結局あの後翌朝まで続けてしまった。何をだと? 聞くのは野暮ってもんだろ。
ちなみに2人は酔ってる間の記憶を鮮明に覚えていた(それはそれで恥ずかしかった)。
誘惑に負けて色々シてしまったので何か言われるかと思ったが、「またシましょう?」と言われただけだった。……ホッとしたのやら、しないのやら。
まあ俺としては、帰った後でアルフとはやてに弄られまくったのに困ったが。
実際これから何日も、何度もすることになるのだが、それは別の話。
望「ーーーっ!!(ガンガンガンガンガンガン」←壁に頭ぶつけている。
ど、どうしたんですか望さん!?
望「誘惑に負けた自分が恥ずかしい!」
で、でも、お蔭でファイナルフュージョンできたんですから、結果オーライですよね?
望「それはまあ……」
では次回予告です! 次回からの4話は、何と猫型ライダー銅鑼さんとのコラボ話となります!
望「よくコラボしてくれる人が見つかったものだ」
ええ、ホントに……ああそれと、コラボ編が終わったらこの小説は一旦完結します。
望「え? 続きは?」
ストックをチャージしたら、セカンドシーズンとして新たに書きます。
望「なるほど」
それでは次回も、お楽しみに!