望「どうした?」
短いので、第6話と同時に投下します。
望「ほぅ」
それでは、どうぞ
(ん…ここはどこだ?)
目が覚めると、いつもの部屋ではないことに気づいた。
(……そうだ、俺は別の世界に来ていたんだった)
これまでのことを思い返していく。
自己紹介の後、宿舎に連れられて食堂や大浴場、洗面所などの場所を教えてもらい、訓練から帰ってきたフォワード陣と夕食をとった。
(まあこんなところか……。昨日だけでもいろいろあったもんだなぁ)
いきなり異世界に転移して、防衛組織に入隊……普通じゃありえんことだ。小説とかアニメの話としか考えてなかったから、尚更そう感じる。
(で、今の時間は……まだ4時じゃんか)
朝練は6時からなので二度寝しようとしたが、眠気はなくなっていた。
(適当に自主練でもしてくるか……)
俺はデスティニーを持ち、そのまま朝練に出れる準備をして宿舎から出て行った。
「ふむ、とりあえずはこんなところか……」
デスティニーを起動し、本格的に武装を使った。
幾度か武装を変えながら、基本はビームライフルとフラッシュエッジで攻め、ここぞというところでビーム砲やアロンダイトを使っていくという俺なりのスタンスを作ってみた。戦局によっては変えるかもしれんが。
「ん?平田か、おはよう。こんな朝早くから練習か」
「え? あ、シグナムさん。おはようございます」
誰かと思ったらシグナムさんか。
シグナムさんとは昨夜宿舎で偶然出会ったのでその時に自己紹介をした。確かライトニング分隊の副隊長をしてるとか。
しかし、どうしてこの部隊はこうも美人が多いのだろうか。
「こんな朝早くから自主練とは良い心掛けだな」
「いえ、朝変な時間に目が覚めちゃって。それで素振りでもしようと思ったんです。シグナムさんは?」
「朝の自主練だ」
「……早くないですか?」
「いや、今日は早く起きたのでな」
「なるほど」
納得していると、シグナムさんの目が何故か光った。同時に悪寒が走る。
……何故か知らないが物凄く嫌な予感がする。
「ところで平田、私と一戦やってみないか?もちろん手加減はしてやる。ここでお前の実力を知っておくのもいいかもしれんぞ」
「えっ!? せ、せっかくですが遠慮します。この後朝練があるし、疲れてたら身が持たないかもしれませんから……」
「そうか……ならばまた後で改めて申し込むとしよう」
「は、はい。またその時に。それじゃまた後で」
俺は素早くシグナムさんから離れた。嫌な予感が大きくなってきたからだ。
この時俺は、その予感がすぐ的中することに気づかなかった。