魔法少女リリカルなのは 運命を変える者   作:レイブラスト

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ついに始まる、望VSシグナム!

勝つのはどっちだ!?


望「俺、無事でいられるかな……?」






第7話

「何か用ですか、シグナムさん?」

 

物凄い嫌な予感を感じながら、俺はシグナムさんに尋ねる。

 

「先ほどの戦い見事だったぞ平田。ということで、これから私と第2戦目を始めるとしようか」

 

…………はい? 2戦目って言ったの、この人? いやいやいや、聞いてないから!

第一、その話は朝断った筈だ!

 

「さあ、武器を構えろ平田。なに、ハンデはくれてやる。私に一撃入れればお前の勝ちで良い」

 

まさかと思うけどこの人……バトルマニア!?

 

「いや、あの、俺疲れちゃって……」

 

「では、いくぞ!」

 

「聞いてねぇ!?」

 

シグナムさんは俺の話を聞かず、剣を構えて突っ込んできた。俺は素早く左手のビームシールドを展開し、攻撃を防ぐ。

っぐ…!? 攻撃が重い!

どうにか踏ん張り、押し切られないようにする。

 

「ほう、私の攻撃を持ちこたえるとは……だがそれがいつまで持つかな」

 

そう言うとすぐにシグナムさんは剣で斬りつける。俺はシールドで攻撃を受け止めるが、少しずつ後ろに下がっていく。

 

「ハァッ!」

 

シグナムさんが大きく剣を振るうと、俺は耐える事ができず後方に吹き飛ばされてしまった。

 

「はぁ…はぁ……、くそ、まずいな」

 

「そんなものかお前の力は」

 

いや、俺こういう戦闘に関してはまるっきり初心者なんですけど!? ていうかアンタもわかってる筈ですよね!?

 

…………って、この様子だと何を言っても無駄かもな。仕方ない、腹を括ろうじゃないか。一撃でいい。確実に決める!

 

「ハァッ!」

 

ビームライフルを構え、突撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、モニターの向こうではまだ話し合いが行われていた。

 

『だからフェイトちゃん、そんな訳やから今日は諦めてな』

 

『あ、うん……わかったよ』

 

『じゃあ望君を迎えにいかへんとな。もう待ちくたびれとるやろ』

 

『あの~八神部隊長』

 

『ん?なんやエリオ、どないしたん?』

 

『いえ、その平田さんなんですけど……今、シグナム副隊長と試合されてるんですけど……?』

 

『『『…………はい?』』』

 

エリオの言葉を疑問に思い、モニターに視線を送ると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てやっ!」

 

「甘い!連射するのはいいが、当たらなければどうということはないぞ!」

 

シグナムさんはライフルの弾を軽々と躱していた。

 

「ならば、これでどうだ!」

 

フラッシュエッジ2ビームサーベルを構え、斬りかかる。

 

「二刀流か……確かに凄いが、攻撃が軽いぞっ!!」

 

が、剣を使って押し返された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんでこんなことになってんねん……?』

 

『えーっと、隊長たちがお話されてる時にシグナム副隊長が平田さんの前に現れたと思ったら、いきなり戦闘になってしまって……』

 

エリオの説明で、何が原因かを全員が察した。

 

『……シグナムの悪い癖が出たな』

 

『シグナム副隊長、なんだか凄く楽しそうですね』

 

モニターを見ながらスバルが口にする。

 

『あははは…………』

 

全員がモニターを見ながら引きつった笑みを浮かべる。

 

『いいな、シグナム……私も手合わせしたかったのに………』

 

フェイトの発言を全員がスルーしモニターに目を向ける。

 

『あ~、またシグナムの悪い癖が出てもうた。望君、疲れとるって分かっとるやろうに……』

 

『いくら何でも初心者で戦闘経験の浅い望君が連戦なんてしたら疲れちゃうよ』

 

始まってしまったシグナムと望の模擬戦を見て、心配そうな面持ちをしながら溜息を吐く。

もちろん、心配する対象は望の方だ。今回、どちらの人間の味方になるかなどは、皆まで言わなくても決まっているだろう。

 

『それにしても平田さん、大丈夫なんでしょうか?』

 

『いくらなんでも初めての戦闘のあと、消耗している状態でシグナムさんと模擬戦なんて……』

 

『体力や集中力が持たないだろ』

 

『とりあえず、シグナムには戻って来たらお仕置きやな。望君にはお詫びとして何かしたらんといかんな。何がええやろなぁ。ひとまず今日は疲れとるやろうから望君は訓練中止にして給料のアップ、後好きな食べ物を奢ってあげたりとか……』

 

『いっそのこと全部してあげようよ。ねぇ、フェイトちゃん』

 

『………………』

 

『………フェイトちゃん?』

 

『………………凄い、望』

 

『……えっ?』

 

フェイトの発言を聞いたなのはが彼女の視線の先を見ると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「でやぁぁぁあああああッ!!」」

 

キィィン!

 

「チッ、こいつは取り回しが効くのがいいが、軽すぎてすぐ弾かれちまう」

 

「どうした平田。攻撃が単調すぎるぞ! 遠慮するな、全力で来い!」

 

「だったら、ビーム砲からの……これでっ!」

 

距離をとって長距離ビーム砲を放ち、すぐにアロンダイトに持ち替えると光の翼で加速しながら接近し、大きく振るう。

 

「手応えはあった筈だ……」

 

「今のは面白かったが、その程度の攻撃では私に傷はつけられないぞ」

 

「……冗談だろ? 今ので駄目なのかよ……」

 

「では、今度は私から行こうか……レヴァンティン!!」

 

シグナムさんがそう言うと、剣―――レヴァンティンの柄の部分がスライドし、1個の薬莢が排出される。

 

「い、嫌な予感しかしない……」

 

俺はアロンダイトを構えて防御体勢をとる。

そして―――

 

「紫電……一閃!!」

 

「何っ!?」

 

「ハァァァッ!!」

 

レヴァンティンを一閃し、炎を纏った斬撃が俺目掛けて放たれる。

 

「ぐっ……」

 

俺はアロンダイトをしっかり持ち、衝撃に備える。

 

バキィィィン

 

「お、折れたぁ!?」

 

威力が高すぎたのか、アロンダイトが真っ二つに折れてしまった。止めるものがない斬撃は、俺を直撃した。

 

 

 

 

 

「………少しやりすぎたか?」

 

爆音と共に地面から土煙が立ち上る。叩き折られた望のアロンダイトがゆっくり土煙の中へ落ちていく。そんな光景を見てシグナムはそう呟いた。今のは明らかに初心者に放つ攻撃ではなかった。だが、シグナムは先ほどの戦闘を見て気が高ぶっており、望が初心者だということを忘れ、手加減していなかったのだ。なので、望が本当に無事かどうか不安を隠せないでいた。

 

「い、いや、非殺傷設定だから、大丈夫な……筈」

 

シグナムは動揺していた。自分でもここまで熱くなるとは思ってもいなかったのだ。

そんなことでは済まされるものではないが。

 

「ひ、平田! 無事か!? 無事なら返事をしてくれ!!」

 

土煙が少しずつ晴れたところで急に人影が飛び出てくる。

 

「平田か!?」

 

「今だ、食らえぇぇぇぇっ!!」

 

いきなり望が突撃してきた。武器の一切を持たず、光の翼で加速しながら開いた右手のひらをシグナムに向けながら。

 

「っ!?」

 

シグナムはすぐさま後ろに飛び退こうとするが、反撃に油断したのと武器を持っていないのに動揺し、一瞬反応するのに遅れてしまった。自分の行動がやりすぎたと思い、望を心配し無防備に近寄ったせいだ。それを望が見逃す訳がなかった。

 

望はシグナム目掛けて突進していく。目前まで迫った望の手をみた時、シグナムは掌が光を帯びてることに気づいた。シグナムは慌てて剣を構えるが、既に遅かった。

 

「これで終わりだぁぁぁあああああ!!」

 

パルマフィオキーナから放たれたビーム砲がシグナムを後ろへと吹き飛ばす。

 

「はぁ…こ、今度こそ……はぁ…決まったか?」

 

シグナムさんが吹っ飛んだ場所を見る。よく見ると、立っていた。

 

「……見事だ平田。お前の勝ちだ」

 

シグナムさんの服は少し破れていた。つまり一撃入ったことになるので、俺の勝ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『………………』』』

 

シグナムの敗北という誰も予想していなかった結果に、モニターを見ていた人物達は揃って絶句していた。

 

『…………シグナム副隊長が、負けた?』

 

『平田さん……シグナム副隊長に一撃いれるなんて凄いです』

 

『つーか、初心者が紫電一閃を耐えただと?』

 

『……あのシグナムに一撃入れるなんて……凄い』

 

『さっきの攻撃、掌から出してなかった?』

 

『そう、あれが隠し武器なんや。それにしても、まさかあのシグナムに一撃入れるなんてな…本当に六課に誘って正解やったわ」

 

全員が、初心者の望がシグナムの攻撃に耐え、一撃いれるなどとは思ってもいなかったので、驚愕は大きかった。しかし―――

 

バタッ

 

『『『えっ』』』

 

全員が見つめる中で、望は地面に倒れた。




という訳で、軍配は望さんに上がりました。

が、疲れのあまり倒れてしまいました。後書きにも当然出てこれない……大丈夫かな?

ちなみに、アロンダイトが折れた時のセリフは、某ライダーのあの場面のパロディです(笑)


次回は、六課メンバーと親睦を深める話です。お楽しみに。
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