「あれ...。ここどこだろう......」
気がついたら私は水面に
「そもそも私って何してたっけ...」
どんなに思い出そうとしても何も浮かんでこない。
どこかから帰る時に急に光が...「痛ッ!」
思い出そうとしたら酷い頭痛がやってきた。
これ以上は思い出そうとしない方がいいようだ。
「この黒いワンピース。こんなの来てたっけ。あとこの肌の色...。生気ない色だなぁ...」
心なしか少し身長と胸が大きくなった気がする。根拠はない。なんでこんなこと思ったんだろうか。分からない。
自分を知ろうと身体をペタペタ触っても以上は感じない。肌はモチモチしてるし、肌が白いこと以外はあまりないようだ。
「自分の顔はどうなんだろう」
私はしゃがんで海面を覗いた。海は深い青色で、心が落ち着くような気がした。
水面が落ち着いていき、いざ顔を覗くとあるものが写った。
勿論私の顔だ。でも不可解なものも写っていた。
「え...これって角...?」
それは2本の角だった。根元は白だが、先端に行くに連れて黒くなっている。
目の色も異常だった。紅いのだ。赤色ではなく、もっと濃い紅だった。
「凄いなぁ...今の私」
明らかに違う今の私の姿。でも不思議と嫌な気持ちにはならなかった。神経が図太いだけかもしれない。
「とりあえず、ここから移動しよう。...あれ?」
歩こうと右足を上げようとしたらその足だけに強力な重力がかかっているような感覚がした。足が上げられない。
すり足で移動するのかな?と思い足を滑らすように動かしたら、
「進む...!」
すっーと滑るように進んだ。
ある程度進むと少しずつスピードが緩くなり、最終的には元いた位置から6m程進んでいた。
「少し練習して、それから寝泊まりするところを見つけよう」
練習しないといざって時に危険だからね。
☆
「ある程度スムーズに動けるようになったかな」
練習を始めてから2時間ほど。何故か喉が渇いたとかはなかった。この身体不思議。
あと気がついたことが一つだけある。
それは私のことだ。まぁ当たり前なんだけどさ。
私の記憶はある程度あったようだ。
と言っても勉強した内容とか、料理の仕方、運動とか。
思い出とかは思い出そうとしても思い出せなかった。思い出そうとすると酷い頭痛がくる。
...ある意味思い出が残ってないって言う方が幸せな気がする。だって寂しくなるじゃん?
離れ離れになった友達を思い出すとかさ。私には耐えられない。
だから今は凄く楽。酷いこと言うけど、思い出がなくて良かった。
「さて、寝泊まりするところをかんg...「カァン!!!」ん?」
黒い物体が私の頬に鈍い音を立てて当たった
周りを見てみる。そうすると私に何かを当てた(気がする)モノが遠くの方に見える。
「あれ...サメ?」
海面から顔を突き出しているサメのような生物。
しかしよく見ると歯がギザギザではなく人の歯のように綺麗な並びをしていた。その上に背ビレのようなものが見えない。
........あれはサメじゃない。
私はそう判断した。
さて、攻撃された以上、こっちも対処しなくてはならない。
現に名称し難いサメのような生物は私に向かって大きく口を開き、細長い筒を見せていた。
サメのような生物と私の距離は見た感じ1km以内。
相手は遠距離、それに対して私の武器は無い。どうすれば...。
危機的状況に陥った私はどうすればいいか分からなかった。
「GYAAAAAA!!!!!」
そうサメのような生物は雄叫びを上げ、轟、と大きな爆発音を立てて大砲の玉見たいなものをぶっぱなしてきた。
(どうすればいい、どうすれば...)
ここまでか、と諦めた瞬間、なにかの記憶が頭の中に浮かんだ。多分、この身体の記憶だろう。記憶の私、いや彼女は大きな体の生物を傍に就かせていた。
これかもしれない。
そう思った私は大きな声で叫んだ。
「私を守って!」
ザヴァアアン!
GOAAAAAA!!!!!
大きな波音と共に大きな雄叫びを上げながら出てきたのは記憶の中の大きな生物。
その生物は大きな手でサメのような生物が放った大砲の玉を弾いた。
「あいつを攻撃して!」
GOAAAAAAAAAAA!!!!!!!
そう言うと大きな生物はまた雄叫びを上げ、サメのような生物より大きくて長い筒をサメのような生物に向けて、轟、という爆発音を立てて大きな弾丸をぶっぱなした。
放たれた弾丸はサメのような生物に直撃し、
GYAAAAAA!!!!!
と雄叫びを上げた後、爆発した。
終わった...。
私は安心して海面にへたれこんでしまった。
気がつけば私は無意識に目の前にいる大きな生物を撫でて、
「ありがとね。助かった」
と言っていた。
その声を聞いた大きな生物は次第にその大きな身体を海へ沈めていった。
「色々、疲れた...。早く寝泊まりするところ見つけないと」
気がつけば辺りの日が落ちてきた。
夜になると何も見えないし、またさっきのことがあったらたまったもんじゃない。
そう思った私は少しでも早く寝泊まりするところを探すべく、立ち上がって海面を急ぎ足で滑った。
戦闘描写はうまく表現出来ません。
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