異世界転生に特典としてギャグ補正持ってったら最強だった件 作:のろとり
「ふぃ~、休むっていいな……」
俺こと雷鳴は次の試合が始まる一週間の間、城でゆっくりすることにした。
そうだ、明日になったらピンカの様子を見に行くか。
脚の方は大丈夫か気になるし。俺は自室で寝始めた。
「ピンカ、入るぞ」
そうして翌日。
ピンカが心配な俺は部屋をノックしてピンカの部屋に入った。
「ちょ、お前はなにしてんだよ!」
ピンカは両足を浮かしながら床と水平に腕立て伏せをしていた。お前なぁ……
「見ての通り、鍛えてるんだ」
そりゃ見れば分かるわ!
俺が言いたいのはそこじゃない。
「俺が聞きたいのはどうして安静にしてないか、聞いてるんだよ。
叶えたい願いがあるんだろ」
俺は城から追い出されたくないから、優勝目指してるが……
それよりも、お前に何かあったらナチェが悲しむだろ……多分。
「どうせ、雷鳴がいれば勝てると思ってるからな」
……今まで勝ってきたのは能力のお陰で、
その能力の使い方が分からないとか言ったら殺される。
「……そ、それはそうと本当に脚は大丈夫なのか?」
俺はどうしてピンカのところに来たのか思いだし、脚のことを聞いてみた。
「あと2日程すれば余裕だ」
いや、ヒビが入った脚が2日で治るとかどうなってんだよ。
ええい、異世界人は化け物か!
でもメイは一応普通か。
「まぁ無事なことが分かって安心したよ。じゃあな」
そうして俺はピンカの部屋を出た。
「ピンカ、入るぞ」
タッグ試合二回戦から数日程。
私は次の試合に向けてトレーニングしていた。
「ちょ、お前はなにしてんだよ!」
……?
両足を浮かしながら床と水平に腕立て伏せをしているだけだが、何かおかしいのか?
「見ての通り、鍛えてるんだ」
「俺が聞きたいのはどうして安静にしてないか、聞いてるんだよ。
叶えたい願いがあるんだろ」
そういうことか。
確かに『ナチェと毎日同じ布団で寝る』という願いはあるな。だが……
「どうせ、雷鳴がいれば勝てると思ってるからな」
どんな力を隠し持ってるか知らないが、ナチェの『サン』が直撃して生きてる訳ないからな。
本来なら、灰すら残らないはずだ。
城の兵士達は馴れてるのと、離れてるのが理由だ。
「……そ、それはそうと本当に脚は大丈夫なのか?」
「あと2日程すれば余裕だ」
……?何故そんな不思議な顔をするんだ。
雷鳴はおかしいな。
「まぁ無事なことが分かって安心したよ。じゃあな」
そう言って雷鳴は私の部屋を出た。
「やべぇよ。どうしよ」
俺は自室に戻ってきて、頭を悩まされていた。
どうしようか……二回戦でも、ピンカが怪我するほどの強さだったんだ。
このまま勝ち残ったとしても、決勝でピンカが負ける可能性がある。
だとすると、俺一人で戦うのか……うん、無理だな。
「そうだ、確か基本的にはなんでもありのルールだったな」
だとしたら……あれが使えるな。
俺は早速準備をするためにとある場所に向かった。
【あれ】
よく携帯獣を連れている主人公が引っ掛かってた罠。
懐かしいなぁ……