異世界転生に特典としてギャグ補正持ってったら最強だった件 作:のろとり
......借金という形で。
私は運が無いのだろうか。
ここ数日程、城で暮らしながら能力の発生方法を考えたり、発動させてみようとした
。結果としては......何も分からなかった。
発動させようと思ったが、そもそもどうやるが分からなかった。
発動効果は『どんな攻撃でも死なない(傷は受ける)』『何時間も全力で走れる』などと言ったところだ。そこはまた今度考えよう。
「なにやってんだ?ピンカ」
廊下を歩いてたらとある部屋で物音がした。
入ってみるとピンカが誰かのベッドの下を探っていた。
「な、なんだ。雷鳴か」
「なにしてんだ? ベッドの下に何か落としたのか?」
「ん? あぁ、貴様には言ってなかったな。ここはナチェの部屋だ」
え、マジか。
あれ、そうなると......なるほど、理解した。
「ちょっと急用が」
俺は急いで部屋から出ようとした瞬間、ピンカに肩をつかまれた。
痛い痛い!何をするんだよ。
「今のことをナチェに報告しようとするのか?」
げ、バレてる。
俺はピンカの言う通り、ナチェにコイツのことを伝えようとしたのだ。
だってこれ変態のすることじゃんかよ。
「当たり前だ。それにしても、そこで何やってたんだよ」
「ベッドの下にきちんとナチェの本が入ってるか確認だ」
なんだ、いいところあるじゃんか。
いや、下にいるものだから普通か?ってだとしたらなんで俺を止めたんだろ。
そう考えてると、ピンカが本を見せてきた。
「これがナチェが隠してる本だ」
隠してるって......ピンカにバレてるのに隠してるっていうのか?
そう思いながら渡された本を見て、一つ分かったことがある。
Bで始まってLで終わる本じゃねぇか!
ナチェのやつ、ちっこいのにもうそっちの領域に入ってやがる!
この世界には年齢制限が無いのかよ!
「......私の部屋でなにをしている?」
ナチェの声が聞こえた瞬間、ピンカが俺が持っていた本を奪いベッドの下に戻した。
速い!それほどナチェにバレたくないのか!!
「ナチェ。少し雷鳴と掃除をしようと思っただけだ」
いつの間にかピンカは箒を持っていた。
いつの間に!ってかなんでピンカはまだ俺の肩を掴んでんだよ。
俺もバレないように何かないか周りをキョロキョロしていると、上からタライが降ってきた。
ナイス、能力!使い方は未だに理解してないけど!
「なんだ、ピンカと雷鳴でしたか。それにしても、雷鳴は何処からそれを出したのですか?」
「ひ、秘密だよ。秘密」
俺は能力のことよりも、ナチェの本についてバレていないかが、心配だった。
だ、大丈夫か?それにしても、冷や汗が出まくってるな。
俺自身のことだけど気持ち悪。
ってか、ピンカは顔色一つ変えないな......いや、よくよくみたらコイツも若干焦ってるな。
さっきから俺の肩を掴んでる手の力が上がってきてるもん。
このままだとリンゴ砕くみたいに俺の肩も砕かれそう。
「そうですか......ですが、掃除は自分で出来るので大丈夫です」
いや、心配なんだが。この前の料理の件もあるし。
「分かった。いくぞ、雷鳴」
ピンカは俺の肩を掴んだまま、部屋を去ろうとした。
「お、おいピンカ!ナチェはちゃんと掃除出来るのか?」
俺はナチェに聞こえないようにピンカに耳打ちをした。
「! ......あ、ああ。世話人ほどではないが出来るぞ」
あれ、今少しピンカが顔を赤くしたような......何はともあれ安心した。
けど、少し遊んでから部屋を出るか。俺はピンカに肩を捕まれたまま、ナチェに話しかけた。
「本当に大丈夫か? 手伝うか?」
ピンカがさっきの本を急いで隠したってことは、
あの本のことをナチェは知られたくないはずだな。
「い、いえ。大丈夫ですよ」
お、少し焦ってきてる。
「いやいや。俺は居候なんだし、それ位手伝うぜ」
「え、えっと......その......だ、駄目ですよ!」
ナチェは顔を真っ赤にして涙目になりながら、断ってきた。
そこまで言われるとやめ......たくはならないな。もっと遊んでやるぜ!
「......雷鳴、行くぞ」
ドスの聞いた声が俺の肩の当たりから聞こえた、ピンカだ。
「ア、ワカリマシタ」
俺はピンカに強制的に連行された。
そのあと、たっぷりと説教を受けた。
【能力の発動方法】
一応は考えています。
【Bで始まってLで終わる本】
B ook L ikeです。
本が好きな人が読む本のことです(大嘘)
【何故ナチェをああしたか】
二話位で、ナチェが顔を赤くした理由の後付け。
あのときの雷鳴は上半身裸。ナチェのベッドの下にあった本はBで始まってLで終わる本。
後は......察してください。