何故、霞龍になったんだ   作:VerT-EX

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こんにちは!!ウェルテクスです!!!めっちゃ更新遅れましたすみません(土下座)

いやー、ネタと書きたいものが多すぎてですね()
閲覧、お気に入り、しおり、コメントなどなどありがとうございます。嬉しさで頭打ちます。ありがとうございます。

※一度間違えて途中で投稿しました。すみません……

P.S.ちなみにナズチ以外で好きなモンスはマガラ系とアマっちゃんです。


7話目・これなんて天災?

今日は晴れ、そう思っていた。

いや、朝から雲ひとつない快晴でその上、オオナズチの勘が「今日は1日快晴です」と告げていた。

割と勘は当たる……が、珍しく外れた。

 

現在天気は大嵐兼暴風。5分前に急にこうなったのだ。

うわやばい、と干していた生肉を回収しに出てきた。ルクスは洞窟の奥でアイルーたちと戯れている。

 

そして、見つけてしまった。

 

モンスターが倒れていた。それは、薄く桃色をしたヒダがまるで羽衣のような、巨大な龍。

……つまり。

 

『あ、アマツマガツチィィィィィ?!』

 

ついつい叫んだが、なんでこんな所で倒れてるんだ?!

アマツマガツチは優雅な見た目に反して、割と攻撃的だったりする。

でもそれは、縄張りである霊峰に足を踏み入れた場合のはず……なんで霊峰じゃなくて、森丘で倒れてるんだ?

しかも、かなり傷ついて……

 

って場合じゃない。とりあえず何とかしよう。

ハンターが落として行った回復薬……甘かったからグレートかな?を取り出し、蓋を開けてアマツマガツチの口にほおりこむ。味の好み?知るかよ!!

 

すると、なんということでしょう。アマツマガツチの傷が一気に塞がり、目を開けたではありませんか。

すげーよモンハン。すげーよハンター。

 

『う、ぁ……ここは……』

『おはようございます!!いい天気(大嵐)ですね!』

 

『あ、はい……はい?!』

 

アマツマガツチが起きたため挨拶してみたが、変なことになった。そのせいかアマツマガツチも「は?」って顔をしている。

 

『いや、行き倒れていたので……大丈夫ですか?』

『お、お陰様で。……って、大嵐!すみません、今すぐ抑えますね!』

 

と言うや否や、大嵐がふっとおさまり、暴風もそよ風になっている。

どうなってるのこの世界。いや、アマツマガツチだから不思議じゃないか。

 

しかし、そよ風なのになんでこの人(モンスター) 浮けてるんだろう。

謎は謎しか呼ばないし、とりあえず放置だ。

 

『えっと……俺は、オオナズチのナズチって言います。あなたは?』

『僕はラツと申します。敬語はいりません。この御恩は忘れません……危うく、あの変な人間に殺められるところでしたから。』

『変な人間?』

 

変な人間でアマツマガツチを狩ろうとするなら、それは相当な腕前のハンターだと思う。

 

『それってハンターのことか?あと俺も敬語はいい。』

『僕のこれは癖なのでお気になさらず。……いいえ。ハンターはハンターですが、どこか虚ろで殺意以外の感情を感じなかったのです。』

 

それからラツから色々聴いた。途中でルクスも(アイルーに乗られていたが)加わっての話になった。

ラツはこれでも何百年と生きている個体であり、G級あたりの分類で問題ないと思う。

何度もハンターを迎激してきたが、殺意以外にも色々な感情を感じながら戦っていたと言う。

それは、畏怖、怯え、恐れもあれば、歓喜、憤怒、または欲もあったそう。

 

しかし、ラツが出会ったそいつらは、殺意以外感じられなかったそうだ。

どれだけ傷つこうが、腕が取れようが部位がえぐれようが襲ってきたと言う。

危険を感じて霊峰から飛び出したが、ラツはバリスタとタコ焼き……もとい、ヘビィボウガンの狩技?を受けて深手を負って、ここで倒れたらしい。

 

『んー……変な人間?は俺様たちも見てきたが、虚ろではなかったよな?』

『ああ。』

 

ゆうたもどき、あと盗賊かなにかっぽいの。でもそれらはきちんと人間していた。

 

『黒い瘴気でしょうか……それを噴き出していました。』

 

黒い瘴気……ルクスもそうだったけど、狂竜症かもしれない。あれたしか、発症したら黒い煙を吹いてたと思う。

黒の狂気の可能性もやっぱり捨てきれないけど、あれはたしか人間に効果はなかったような。

 

『ラツ、霊峰の近くで真っ黒なモンスターか、真っ白なモンスターか、半分ずつ白黒のモンスターか、黒い息を吐いていた奴はいない?』

 

『いえ、心当たりもありませんね……』

 

『それ、俺様にもきいたやつだろ?なにがあ……』

 

途端、ルクスの腹の虫がグゥゥゥと鳴いた。

続けて俺のも鳴いた。そういやと思って空を見上げたら、うっすら茜色になりかけていた。

 

そりゃ腹も減る。モンスターが規則正しい体内時計ってなんぞやと言われそうだが、知らねえ!

ほとんど癖でそういう周期で食べているせいだ。ルクスはたまたまだろう。多分。

 

『……とりあえず飯にしようか。』

 

 

────

 

 

──で、いつの間にやら次の日。

ラツはケルビの暖かい毛皮をもっふりと敷いたところで寝ていた。曰く、『羽衣をあんまり傷つけたくない』とのこと。変なところ古龍らしい。いや、俺も古龍だけど。

 

とにかく、それはそれとして今日は快晴だ。1日快晴ですと俺の勘も告げている。

風はそよそよと吹いているけど、それはラツの纏う風だから仕方がない。

 

そう言えば昨日の食事で、

 

『ホワイトレバーを焼くとここまで美味しくなるとは……!なんと、あなたという方は……!』

 

とか感動されていた。 なんで焼きホワイトレバーこんなに人気なん?と思ったけど、美味しいから仕方がない。ケルビはえげつないほどいる。ストックも沢山有る。なんなら今日、足しに行こうか──

 

 

『ナズチ!』

 

途端、ルクスに突き飛ばされた。そのすぐ後さっきまで俺がいた場所が爆発した。

何事かと洞窟の入口を睨む。すると、そこには人がいた。

 

「これが、噂の……か。」

「そうニャ、ご主人様。」

「だ、だけど話と違う気がするよ?」

「に、ニャア……」

 

人が2人に猫が2匹。片方は男で、装備はクシャSフルに、形状から見て弓と思われる武器。あれは知っている。名前は忘れたが、確かネルスキュラの弓だったと思う。

もう片方は女で、装備は……多分常磐?えっ、え?

確か常磐シリーズは豪山龍ダレン・モーランの素材から作られる、女性剣士用の装備だ。手にしている武器は斧っぽい。ネルスキュラのチャージアックスだと思われる。友人が使っていたなぁ。

 

そして猫ことアイルーは、それぞれ多分、ブラキディオスの装備と武器を持つ黒いの、ババコンガ亜種の装備と武器を持つ緑の。

 

なるほど、なるほど……これルクスとラツはともかくとして、下手すりゃ俺死亡フラグ立ってない?

下位、いや相手は上位かG級だと思った方がいいだろう。特に弓男が厄介な気もする。

ダレン・モーラン装備の女も油断出来ないが……。

 

尚、爆弾を投げたのはブラキディオスの装備と武器を持つ猫だったため、ボマーか何かだろう。

 

『先手必勝!』

『あ、おい!』

 

ルクスが飛び出した。高く飛び上がり、急降下する攻撃……通称『田植え』を放つ。

が、なんということでしょう。ハンター2人は回避してしまった。回避の距離の長さから、回避距離をのばすスキル……ああ、なんだっけ。名前が出てこないそれを付けているのだろう。

 

「青い雷撃……青電主かっ!」

 

『僕をお忘れずに!』

 

すかさず回避した先に向けてラツが空気の刃を放つ。

いや、ラツ、かなり広いとはいえあんまり洞窟で暴れないでね?ルクスもだが。

 

その刃は綺麗に男にクリーンヒットしたようだ。が。

 

「くぅ……シャルルさんをよくも!」

 

『チッ!』

 

女がそのチャージアックスを振るい、ルクスへと攻撃を仕掛ける。

ルクスは舌打ち(?)しながらひらりと回避すると、そのまま攻撃に出た。チャージアックスと青電主ライゼクス、その攻防が開始した。

 

一方、男と猫二匹はラツに攻撃を仕掛けていた。……ああ、入口が広く高くなっている……いや、今はそれどころじゃなくて。

 

「嵐龍、何故こんな所に……だが、狩る!」

 

「そうニャー!くらえ、大タル爆弾G……ニャ!」

「殴るニャア!」

 

『その程度、なんということありません……』

 

弓、爆弾、突撃。その全てを優雅にかわし、時には身に纏う風で弾いていく。

流石、古龍の中でもヤバい分類のアマツマガツチである。

 

 

……ライゼクスの特徴は、圧倒的な攻撃力と手数。通常個体は体力の低さからか「四天王最弱」なんて言われているが、2つ名個体は別格だ。

しかも、ルクスは最上級の個体。しかも、数多くの戦いを切り抜けた猛者……らしい。

そんな青電主に勝つには、まず装備を揃えねばならない。高い雷耐性と麻痺耐性が必須となるだろう。

たとえ常磐シリーズだろうが、ルクスには関係ない。

 

『オラオラオラァ!』

 

「ああっ……!」

 

チャージアックスの攻撃後の比較的大きな隙が仇となり、ゼクスセイバーの前に、女は吹き飛ばされて倒れた。気絶したと思うが、「力尽きました」とのテロップが女の近くに見えた気がする。

 

 

一方、アマツマガツチの特徴は「宙に浮いている」ことが最大だろう。

暴風を纏うため、まず風圧に耐えることが出来ねば話にならない。その上、強力な水属性の技を持つ。

 

『去りなさい!』

 

「ぬぁぁぁぁ!」

「「ミャァァァ!」」

 

放たれた水のブレスの前に、男と猫二匹は倒れた。やっぱり「力尽きました」が見えた気がする。目の錯覚だろうけど。

 

……いや、こんなにあっさり終わるの?いや、終わったの?

どこからか猫が台車を引いて現れる。こっちを向いてペコりと礼をしたと思えば、ハンター達を台車に積んでどこかへ行ってしまった。

 

『……わお』

 

呆然として、そんな言葉が出た。

まさか、クシャルとダレン・モーランを狩ったと思われるハンターがあっさりやられるとは思わなかった。

それどころか、俺に注目もしてなかった気がする。いやまあ、こんな所に青電主と嵐龍がいたらそっちに気が向くだろうけど……。

 

ちょっと謎の不満を感じたが、そっと置いておく。

 

『今のは普通の人間でしたね。普通に感情がありました。』

 

『あんまり強くなかったな。強え奴って人間にはあんましいねえんだよな。』

 

『平和な方が俺はいいけどね?!』

 

と、まあわちゃわちゃ話した後、また食事にし、軽く森丘で食料を補充してから俺達は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

────

その銀色に光る鱗を持つモンスターは、超高速で夜空を飛んでいた。

 

(噂、噂の奴ら……アイツ、その奴ならきっと……)

 

赫く輝く軌跡を残しながら、遺群領から飛び立ったそのモンスターは、真っ直ぐに、真っ直ぐに目的地を目指していた。

 

モンスターは───銀翼の凶星・バルファルクは、地平線ギリギリに見えてきた森を……森丘を見据えると、さらに速度をあげた。




途中で投稿してしまってすみません(土下座)

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