ラブライブ!サンシャイン‼︎ ~ハピネス感じる時~ 作:ヤギリ
幼い男の子と女の子は遊んで走り周っていた。
見たところ………2人とも、4、5歳くらいか……?
「あははははは!ゆうくん、こっちこっち〜!」
「千歌、そんなに走ると転ぶぞ!」
「平気平気………うわぁ!」ドシァ!
「言わんこっちゃない………」
女の子は忠告されたにも関わらず転んでしまった。石に躓いたのだろう。
「ウゥ…ウ……痛いよ〜〜!」ウルウル
「あ〜、泣くなよ……、ほら、飴玉あげる。」
「…グスッ……いいの?ありがとう!」パクッ
「ん〜〜!みかん味だ〜〜!」
「今度からは気をつけろよ。」ナデナデ
「うん!」
男の子は女の子を優しく慰めて頭を撫でてあげた。
その時の女の子の笑顔は、俺の脳裏に、しっかりと刻み込まれている。
「ゆ……くん!」
「……じ…くん」
「ゆ……じ……くん」
誰かの呼び声とともに、その光景がしだいにフィードバックしていく………
「優志くん!」
優志「はっ!………何だ、夢だったのか……」
「随分とハピネスな夢を見てたのね?」
優志「え?」
呼ぶ声に反応して俺の目が覚めると………
「チャオ!久しぶりだね。優志君!」
優志「……え」
俺の前に、金髪の少女が居た。随分派手な不法侵入者だな………
しかも、俺と会った事があるようだ………、う〜〜ん……思い出せん………
「もう、こんな所で寝てると風邪引くよ?」
「ああ…」
俺は周りを見回す………、どうやら俺はリビングのソファーで寝てたみたいだな……、多分昨日、家の掃除をした後、適当に食事をして、帰り旅と家の掃除で疲れて寝てしまったようだ………
優志「てか、君は?」
「あら、本当に忘れてるの?私よ、小原 鞠莉よ!あなたの許嫁でしょ?」
優志「小原………鞠莉……?小原………小原………」
俺は小原鞠莉と言う名前を記憶から探す…………あ、そういえば………、昔、金髪の女の子と会ったような………そうだ、確か親父の仕事先の相手が小原だったな、今回の両親の海外転勤も、小原グループが何だかんだって言ってたな………そうか、あの時の女の子か!
優志「そうだ、鞠莉ちゃんか!小学5年の頃に会った事があったなぁ!」
鞠莉「やっと思い出してくれたわね〜〜!」
優志「けど、許嫁ってのは初耳だぞ⁉︎」
鞠莉「うふふ、それは冗談よ!」
優志「な、何だよ………冗談か………」
鞠莉「ふふふ、がっかりした?」
優志「……それで?何で俺の家に居るんだ?」
鞠莉「あら、あなたのお父様から連絡が来てるはずよ?」
優志「え?」
俺はスマホを取り出してLINEを確認する。確かに、親父から今日の予定が記されている。今日、鞠莉ちゃんが訪ねて来る事も………
優志「確かに……連絡が来てる。あ、どうぞ座って。」
鞠莉「ありがとう。」
優志「………」
鞠莉「じゃあ、早速本題に入りましょうか。」
優志「ああ。」
鞠莉ちゃんは笑顔だが、少し真面目な口調になる。
鞠莉「実はね。私、浦の星女学院の理事長を務めているの。」
優志「へ〜……、へ?理事長⁉︎鞠莉ちゃんが⁉︎」
鞠莉「ふふふ…、予想通りの反応ね〜!」
優志「そ、それで?」
鞠莉「その浦の星女学院はね、近々……沼津の私立高校と統廃合になる予定なの。」
優志「へ〜、統廃合………どうして?」
鞠莉「理由は単純、去年から今年にかけて入学希望者が減少していって、そして今年、ついに入学希望者が0人になってしまった………、このままじゃ、来年は浦女から1学年が消えてしまうの。最悪の場合、今年中に、浦の星女学院は廃校になってしまうわ……。」
優志「マジか………」
鞠莉ちゃんは少し泣きそうな表情になる……
優志「その、浦の星女学院の廃校と、俺と、どう言う関係があるんだ?」
鞠莉「……廃校を防ぐ方法は2つあるわ。1つは、我が高校が誇る浦の星女学院スクールアイドルグループ『Aqours』の功績によって、来年度の入学希望者数を100人に増やす事。」
優志「スクールアイドル『Aqours』?」
鞠莉「ええ、ほんの2ヶ月前に結成された9人の女子グループよ。と言ってもまだまだ駆け出しのスーパービギナーだけどね。」
優志「へ〜〜、あと1つは?」
鞠莉「もう1つは、あなたに直接関わる事よ。」
優志「俺に?」
鞠莉「ええ、廃校を防ぐもう1つの方法………、浦の星女学院の共学校化よ。」
優志「共学校化……?」
鞠莉「ええ、これは本当に本当の最後の手段。男女共学にする事で、浦の星女学院そのものを存続させる。けど、いきなり共学校にすると言っても、生徒達も混乱してしまうから………」
優志「そうか、鞠莉ちゃんが俺の家に訪ねて来た理由は………」
鞠莉「分かった?なら、単刀直入に言うわ。凪咲優志君、あなたに、「浦の星女学院共学校化」に向けたテスト生として、浦の星女学院に編入してください。お願いします!」
鞠莉ちゃんは突然、土下座して、俺に懇願した。
優志「な……⁉︎鞠莉ちゃん!」
鞠莉「お願い、優志君!どうか……どうか………‼︎」
鞠莉ちゃんは土下座をしながら、何度も何度もお願いを請う………
少し言葉を発する毎に肩が震え、涙声のような弱々しい声に変わっていく………今、鞠莉ちゃんは、理事長であり、そして一生徒として、必死で俺に懇願している………
優志「鞠莉ちゃんは、その浦の星女学院が大好きなんだな………」
鞠莉「………ええ……」
優志「俺に、土下座するほど大切なのか?」
鞠莉「………あの学校は、私達の遠い先輩達や、これからの後輩達、今の在校生達、みんなの思い出や歴史が詰まった大切な場所なの………だからお願い……、どうか……」
鞠莉ちゃんは土下座の姿勢を崩さない………
優志「…………ふぅ………、分かった。引き受けるよ。鞠莉ちゃん」
鞠莉「え………?本当に?いいの?」
優志「ああ……、そ、それに……女の子に土下座までさせちゃったんだ、それで断ったら史上最悪の最低男になっちまう。」
鞠莉「ゆ……優志君………ありがとう!優志君!」ギュ--!!
優志「うおゎぁ〜!ま、鞠莉ちゃん………⁉︎///」
よほど嬉しかったのか、鞠莉ちゃんは勢いよく俺に抱き付いて来た。
鞠莉「………///」
優志「………///」
抱きつかれてからしばらく経って、落ち着きを取り戻した鞠莉ちゃんは、自分の行動に気がついて、俺から離れて顔を赤くして大人しくなった。
無理もない、喜びのあまり意識してなかったとはいえ、年頃の女の子が同年代の男子に抱きつくなんて、恥ずかしいよなぁ………
優志「そういえば、浦女の男子制服とか、学書はどうすんだ?」
鞠莉「そうね、制服の方はまだ決まってないから、私服で登校してくれて良いわ。学書などは、後で届けるから安心して?」
優志「おう。」
鞠莉「あ、それと………はい!編入届け、必要事項を記入して私に渡してね。」
俺は編入届けの項目を一通り書き埋めて鞠莉ちゃんに渡した。
鞠莉「ありがとう。優志君!あ、そうだLINEグループ登録しよ。色々連絡とかしたいからね!」
優志「おう。」
俺と鞠莉ちゃんはLINEグループ登録した。
今回も感想を是非‼︎
少し無理矢理でしたかね?
けどまぁ、これでAqoursとの繋がりの舞台を用意できたのでは?と思います。
何気に鞠莉ちゃんとのフラグが………