堕ちたあの子がゲイムギョウ界を壊しにかかる話   作:ふぁもにか

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 どうも、ふぁもにかです。今の内に言っておきますが、この作品。オリキャラは最低でも10人は登場します。モブキャラも含めるとさらに増えるでしょうね、オリキャラ。一応、どのオリキャラにも一定の役割は設けてますので、無駄にオリキャラを量産しているわけではないのですが、……これは後々、オリキャラを纏めて紹介する場所を設けた方が良いのかしらね?



2.(<○>□<○>)パンデミック

 

 

 ノワールがプラネテューヌの教会から去り、教会内のネプテューヌの自室に、ネプテューヌ、ネプギア、イストワールの3名が残される中。

 

 

「ネプテューヌさん?」

「うん、さすがに今のノワールの話を聞いて、それでものんびりゲームしようとは思ってないよ。はぁぁ、しばらくは夢のごろごろゲームニート生活とはお別れだね。寂しくなるなぁ。……さぁ、いーすん! 今すぐ私に指示を出すのだ! 私は何をすればいいかな?」

 

 イストワールはネプテューヌの雰囲気がガラリと変わったことに気づき、声をかける。すると、そこには遊んでばかりで職務を放棄する駄女神の姿はなく、怠惰な生活への名残惜しさを振り切り、仕事へのやる気をみなぎらせるネプテューヌの姿があった。

 

 

「そうですね。では、ギルドでいくつかクエストを受けてください」

「え? そんないつもの仕事でいいの?」

「はい。ネプテューヌさんには書類仕事よりもクエストを頑張ってもらった方がいいですからね。適材適所ですよ。それに今、ギルドにどのようなクエストがあるかの傾向から、プラネテューヌを陥れる不穏な動きを見つけられるかもしれません。ですので、クエストをこなす中で何か違和感を抱いたら、私に報告してください。ほんの些細なことでも構いませんので」

 

 ラステイションが超次元ゲイムネプテューヌmk2や神次元ゲイムネプテューヌVの時とは毛色の違った危機に陥っている以上、プラネテューヌの女神として何か特殊ミッションをやった方が良いのではないか。そのようなネプテューヌの疑問にイストワールは、ネプテューヌと相性の良い、慣れた仕事をやってもらう中で、プラネテューヌを陥れようとする悪意を見つけ出す展開に期待する方針を告げる。おそらくイストワールはイストワールで諜報部を活用してプラネテューヌの現状に探りを入れるつもりなのだろう。

 

 

「オッケー。それじゃあ、できる女ネプテューヌの華麗な活躍、期待してよね、いーすん!」

 

 イストワールの意図を理解したネプテューヌがイストワールの指示を快諾し、部屋の片隅にぞんざいに放置されていた刀を装備しつつ、早速外へと出かけようとした。が、結局ネプテューヌの行動はキャンセルされた。なぜなら。

 

 

「ぎあちゃん! ぎあちゃんはどこですか!? どこにいるですかぁー!?」

 

 突如として、ネプテューヌの自室に1人の女性が慌てて飛び込んできたからだ。彼女の名はコンパ。普段はプラネテューヌの病院で看護師業務に励んでおり、いつもはほんわかとした言動で皆を和ませることに定評のあるコンパは、部屋に入るなり、膝に両手を置いて、はぅはふぅと荒い息をどうにか整えようとしている。どう見ても尋常でない様子だった。

 

 

「コンパ? 一体どうしたのさ、汗ダラダラだよ?」

「ぎ、ぎあちゃん! よかった、やっと見つけられたです!」

「あ、あのコンパさん? そんなに慌てて、どうしたんですか?」

「説明している暇はないです! とにかく今は私と一緒に病院まで来てください! ぎあちゃんの力が必要なんです! ぎあちゃんなら、ぎあちゃんならきっと……!」

「え、病院!? どうして私が病院に――って、そんなに急に手を引っ張らないでください! 走れます! 自分で走れますから!」

 

 ネプテューヌはコンパを心配して声を掛けるも、当のコンパの目にネプテューヌの姿は映っていないようで。同じくコンパを心配するネプギアの手を強引に掴んで、コンパは部屋からネプギアを連れ出していった。

 

 

「……ぽかーん」

「むむ、これはメインイベントの予感! もしもこれを敢えてスルーしたら、きっと今後の展開がバグっちゃうね、間違いない! てことで、いーすん! クエストやる前に、ちょっと私も病院の様子を見に行ってくるね!」

「あ、はい。わかりました。いってらっしゃい」

 

 姿を現したかと思ったらあっという間に姿を消したコンパを目の当たりにして、イストワールが呆然とする中。女神の勘でギルドより病院に行った方が良さそうだと判断したネプテューヌもまたダッシュで部屋から飛び出した。ネプテューヌの残した発言を受けて、ようやく我に返ったイストワールを置き去りにして。

 

 

「コンパー!」

 

 ネプテューヌはコンパとネプギアの後を追いかけつつ、女神化を行った。女神化とは、女神と女神候補生が、住民の自国への信仰を糧にして別の姿へと変身することである。女神化を行う前と後のステータスは雲泥の差であり、ネプテューヌはこの女神化を使って、これまで幾多の敵を退けてきたのだ。なお、女神化を行った女神及び女神候補生は、大なり小なり性格が変貌する。ネプテューヌの場合は、おちゃらけた愉快な奴から、比較的真面目なキャラになる。

 

 

「――コンパ」

「ひゃッ、ねぷねぷ!?」

「もうそんなに息が荒いのに教会から病院まで全力で走るのは辛いでしょう? 私が運ぶわ。ネプギアも変身しなさい。空から最短ルートで病院まで行くわよ」

「……ねぷねぷ、ありがとうです」

「あ、お姉ちゃん! コンパさん! 待ってください!」

 

 変身を終えたネプテューヌ、もといパープルハートはナチュラルにコンパをお姫さま抱っこすると、空を駆け始める。そう。女神化を行うと、空を自由に飛べるようになるのだ。体力的に限界だったコンパがパープルハートの優しさに感謝し、パープルハートの腕の中で呼吸を落ち着けにかかる中。このままでは1人置いていかれてしまうと焦ったネプギアもまた女神化を行い、パープルシスターに変身しつつ、ネプテューヌの背中を追うのだった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 コンパが勤務するプラネテューヌの病院はまさに大惨事真っただ中だった。大量の患者が絶えず運び込まれており、医者や看護師が忙しなく処置を行っている。此度、病院に搬送された患者たちの症状は共通していた。全身が、どんどん機械へと変わっていくのだ。

 

 

「ガガ、ピー」

「ん:がpう4う;%%」

「ロボ、戦イノ日々、疲レタ。サヨウナラ、サヨウナラ……」

 

 担架に乗せられて病院へ次々と運ばれる患者が意味不明な言葉を淡々と漏らす中。ネプテューヌ、ネプギア、コンパの3名は病院に入る。なお、ネプテューヌやネプギアはいつも、女神として人前に姿を現す時はパープルハートやパープルシスターの姿を用いている。女神化したまま病院に入ればさらなる混乱を生みかねないため、今は変身を解いている。

 

 

「う、わぁ。何か皆、ネプギアの顔芸成分から生まれたネプギャーっぽい、(<○>□<○>)な顔つきになってるね。これはさすがのリアクションマスターのネプ子さんも反応に困るなぁ。というか、皆あんなに目を見開いて、ドライアイにならないのかな?」

 

 患者のあまりの多さゆえに一旦病院のロビーに放置された患者の顔をネプテューヌはしげしげと覗き込み、純粋な疑問を零す。直後、ネプテューヌの目の前に横たわる患者が、体全身が完全に機械へと変化したと同時に、爆発した。

 

 

「ねぷッ!?」

 

 不意打ちな爆風にネプテューヌは思わず目を閉じ、ペタンと尻餅をつく。一体、何が起こったのか。ネプテューヌが爆発の元へと視線を向けて、絶句した。そこにはもう、(<○>□<○>)な顔をした患者はもういなかった。ただ、バラバラになった、物言わぬ機械の残骸が小さな山を築いているだけだった。

 

 

「え……?」

(ウソ、死んだの? 今の人、死んじゃった、の? い、いやいや。いくら『シリアス展開』や『鬱要素』のタグがあるからって、モブキャラ死にすぎじゃない!? ラステイションの集団自殺といい、序盤からクライマックスすぎない!? モブに厳しすぎない!?)

「な、何なんですか、これ!?」

「私にもさっぱりです! 今日になって急に機械化病に感染した患者がいっぱい運ばれてきたですけど……こんな症状、前例がないからどうしようもないんです! 試せる薬は全部試したのに症状は全然よくならないし、こうやって話している間にもどんどん患者が機械になって、爆発して、死んじゃうです!」

 

 人が死んだ。それにしてはあまりに現実味のない光景にネプテューヌが呆然としている傍らで。混乱の最中から抜け出しきれていないネプギアの疑問に、コンパが今にも泣きそうな声色で、プラネテューヌを襲う危機的事態の内容を叫んだ。

 

 

「でも、ぎあちゃんなら、機械に詳しいぎあちゃんならきっと何とかしてくれるです!」

「無茶言わないでくださいよ! いくら私でもこんな、こんな――」

「お願いです! もうぎあちゃんしか頼れる人がいないです! 専門の私たちがどうにもできないのなら、別の方向からこの機械化病を何とかしてくれる人に頑張ってもらうしかないんです! ぎあちゃん、お願いです! 力を、力を貸してくださいです!」

「コンパ、さん……。わかり、ました。医学の知識なんて全然持ってない素人の私ですけど、やれるだけのことはやってみます」

「ぎあちゃん!」

 

 コンパからの頼み。大勢のプラネテューヌの患者の命の責任を背負うことになりかねないコンパの重すぎる頼みをネプギアは拒否しようとするも、患者を救えない無力さを呪い、ボロボロと涙を零しながら必死に頼み込むコンパの姿に、ネプギアは覚悟を決めた。対するコンパは、涙を流したまま、一筋の希望を掴み取れたことに歓喜の笑みを浮かべた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

(病院じゃ私が力になれることはなさそうだから、機械化病のことはコンパとネプギアに任せるとして、私はどう動いたものやら。むむむ……)

 

 コンパとネプギアとのやり取りを受けて、こっそり病院から抜け出たネプテューヌはこれから己のやるべきことへと思考を巡らせる。プラネテューヌに機械化病のパンデミックが発生し、病院があんなに大変なことになっていると知った以上、マイペースにギルドのクエストを消化する気にはとてもなれなかったのだ。

 

 

「ここにいたのね。見つけたわよ、ネプ子」

 

 と、ここで。ネプテューヌを探していたらしい1人の女性がネプテューヌに駆け寄ってくる。彼女の名はアイエフ。プラネテューヌの諜報部に所属している、ネプテューヌよりもできる女な雰囲気をナチュラルに放っている女性である。

 

 

「お、アイちゃん? どうかしたの、何か私を探してたっぽいけど」

「ええ。イストワール様から、ネプ子が病院に行ったって聞いてね。全く、用事がある時に限ってニートをやめて外をほっつき歩いてるんじゃないわよ」

「ちょッ、3か月のニート生活を終わらせてめでたく社会復帰した私に開口一番に言う言葉がそれ!? 酷くない!?」

「ま、今のはほんの冗談よ」

 

 どうやらネプテューヌが教会を去った後に入れ違いで教会にやってきたらしいアイエフは、半眼の眼差しでネプテューヌがいつものように教会でゲーム三昧生活をしていなかったことを咎める。何とも理不尽なアイエフの主張にネプテューヌがびっくりしていると、アイエフは苦笑とともに先の発言を取り下げた。

 

 

「それより、今のプラネテューヌの状況は大体わかってるようね。ならネプ子、プラネテューヌに機械化病のパンデミックを起こした元凶を、今から叩きに行くわよ」

「え、元凶? 何それ?」

「私たち諜報部の調査で、この機械化病の原因が人為的なものだとわかったのよ。つまり、今朝から機械化病の病原菌を大々的にばら撒いている奴がいる。……まだ治療法は確立できていないようだし、早くその元凶を潰さないとますます死者は増える一方だわ」

 

 此度、プラネテューヌを襲った機械化病のパンデミックは、誰か悪意のある者が引き起こした事態である。その情報はネプテューヌにとってまさにご都合主義だった。パンデミックを敵が発生させているのなら、物理で倒してパンデミックを終わらせればいい。そして、それはネプテューヌにもできることだ。いや、プラネテューヌで一番強い女神のネプテューヌだからこそできることだ。

 

 

「なるほど、そいつがこの第1章の章ボスだね! プラネテューヌをメチャクチャにされて、今の私は激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだからね! 怒りのレベル6:神の領域に到達しちゃってるからね! さあ行こう、すぐにそいつを倒しに行こう!」

「……ホント、緊急時のネプ子は頼りになるわね。普段からそのやる気を発揮してくれると非常に助かるのだけど」

「ちッちッちッ。わかってないなぁ、アイちゃんは。普段だらけていると見せかけて精神をリフレッシュしているからこそ、私はいざって時にテキパキ動けるんだよ!」

「相変わらず、ああ言えばこう言うんだから」

「そこは打てば響くって言ってほしかった!」

「はいはい。それじゃあ早速――バーチャフォレストへ行くわよ」

 

 機械化病を蔓延させた元凶退治にこれでもかとやる気を顕わにしつつも、いつもの調子を崩さない。そんなネプテューヌの様子を頼もしく感じながら、アイエフはネプテューヌを連れて、元凶が潜伏しているバーチャフォレストへと歩を進めるのだった。

 

 




ネプテューヌ:プラネテューヌの女神。変身すると比較的真面目な性格になるが、それでもたまに天然が入ることもある。今回、機械化病の患者が爆死する光景を目の当たりにしたことを契機にネプテューヌのやる気スイッチが本格的にONになっていたため、パンデミックを起こした元凶をねっぷねぷにする気満々の模様。
ネプギア:プラネテューヌの女神候補生。この度、機械に詳しいというだけで、コンパから機械化病の治療法を見つけるように無茶ぶりされてしまう。ちなみに、新次元ゲイムネプテューヌVⅡでは、ネプギアの顔芸成分から生まれたネプギャーが戦闘キャラとして使用可能となる。
イストワール:プラネテューヌの教会の教祖。意外と突発的事態への対処能力に乏しい一面もある。ネプテューヌが積極的に動き出したため、現在進行形でプラネテューヌに大変なことが発生しているのだろうと、ちゃっかりメタ読みをしていたりする。
コンパ:プラネテューヌの病院で看護師をしている女性。例え敵であってもむやみに傷つけるのを良しとしないコンパの性格からして、此度の機械化病のパンデミックによる死者の大量発生は、彼女の心を大いに傷つけていることだろう。
アイエフ:プラネテューヌの諜報員。『ゲイムギョウ界の一陣の風』を自称している、少々厨二な女性である。諜報員にしては割と甘めな性格をしているのは、アイエフが実は諜報員に向いていないのか、それともゲイムギョウ界特有の気質ゆえか。


・現状のパーティメンバー:ネプテューヌ、アイエフ

 というわけで、2話は終了です。この二次創作で1番最初にネプテューヌのパーティに入ったのはアイエフでした。ネプテューヌとアイエフだけのパーティというのも中々珍しいような気がしないでもないでございますね。
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