堕ちたあの子がゲイムギョウ界を壊しにかかる話 作:ふぁもにか
どうも、ふぁもにかです。お盆の時期が来ても週1更新ができるように、なるべく数話分書き溜めようとしている今日この頃ですが、やる気があっても実際にすらすら物語を描写できるわけではないという。うぅ、世の中の速筆の方々が心の底から羨ましいのです。
時は少々さかのぼる。その時、プラネテューヌは大惨事であった。唐突に住民の体が次々と機械になる謎の現象:機械化病が発生した影響で、まさに混乱の渦中にあった。
(何がどうなってるのよ……!)
アイエフはプラネテューヌ中を駆け回り、機械化病の原因を探すも、手掛かりは何一つ見出せない。焦るアイエフをあざ笑うかのように無駄に時間が経過し、1人。また1人と。機械化病の患者は増えていく。患者の増加の止まる気配は、まるで見受けられない。このままじゃあ、プラネテューヌが滅んでしまうのではないか。そんな嫌な予感がアイエフの頭をもたげた時。アイエフの所持する9つの携帯の内の1つが着信音を鳴らした。発信者は『オトメ』ちゃん。アイエフと同じ、プラネテューヌの諜報部に所属する同僚からの電話だった。
「もしもし、オトメちゃん。どうしたの?」
『……ア、アイエフちゃん。ちょっと、バーチャフォレストの川沿いまで来てくれない? 大事なことがわかったんだ』
「大事なこと?」
『おね、がい……』
「オトメちゃん?」
オトメの絞り出すようなか細い懇願を最後に、ガチャンと。機械を落としたような音とともにオトメとの通話が遮断される。アイエフからオトメへと電話を掛け直すも、コール音が響くのみで、オトメが電話を取る気配は存在しない。
「……」
胸騒ぎがした。オトメの身に、危険が迫っているのではないか。アイエフはオトメの望み通りに、バーチャフォレストへと駆ける。己の身体能力をフル活用して、全速力でバーチャフォレストの中央を流れる川に辿り着いたアイエフはその時、絶句した。アイエフの視線の先にオトメはいた。オトメは力なく木の幹に背中を預けて座り込んでいた。その、オトメの体が。顔以外の全身が、もれなく機械化してしまっていた。
「オトメちゃんッ!!」
「あ。アイエフ、ちゃん。これを……」
アイエフは悲鳴染みた声でオトメの名を呼び、彼女の元へ駆け寄る。すると、アイエフの存在に気づいたオトメはあごをクイッと動かして、アイエフの視線をオトメのすぐ近くの地面へと誘導する。アイエフが視線を移すと、そこには何かの位置情報を示す端末が置かれていた。
「これは……」
「プラネテューヌに機械化病を、ばら撒いてる元凶に、発信機を仕掛けたの。でも、私は見ての通り、もうダメ、だから……アイエフちゃん。後は、お願いね」
アイエフが発信機の端末を拾った様子を見て、オトメは安心したように微笑みながらアイエフに後を託す。直後。オトメの顔にも機械化の侵食が及び、オトメの顔つきが(<○>□<○>)に変化する。そして、オトメの体は粉々に爆散した。完全に機械と化したオトメの体は、派手に部品をまき散らしながら、内部から砕け散った。
「ぇ、ぁあ……ウソ、でしょ? オトメちゃん、オトメちゃん!」
オトメちゃんが死んだ。アイエフはショックのあまり、その場に膝をつく。諜報分野で、今までプラネテューヌのために尽くしてきた仲間が。昨日までは何事もなく、一緒に仕事をしていたはずの仲間が。死んだ。私の目の前で。こんなにもあっけなく。こんなにも残酷に。人としての尊厳を踏みにじるように、残酷に殺された。
(……許さない)
オトメがアイエフに託した発信機の端末。そしてオトメの遺言。これらは此度のプラネテューヌを襲うパンデミックが人為的であることを如実に示している。つまり、誰かがやったのだ。誰かが、オトメちゃんを殺したのだ。
(絶対に、絶対に仇を取ってやるんだから!)
その後。アイエフはより確実にオトメの仇を取るために、ネプテューヌの力を借りることにした。その結果、アイエフは病院前でネプテューヌと会い、オトメの発信機の端末の指し示す地点を目指して、2人でバーチャフォレストの奥地へ向かうこととなったのである。
◇◇◇
そして今現在。バーチャフォレストの遥か北部の山岳地帯にて。アイエフはセンシャとシュプレを尾行している。例え彼女たちに撒かれようとも、アイエフにはオトメの発信機の端末がある。センシャが己の衣服につけられた発信機の存在に気づかない限り、センシャとシュプレがアイエフを撒くことは不可能なのである。
(イストワール様への報告はネプ子がするから機械化病のパンデミックの元凶に関する情報を私が抱え落ちするリスクは考えなくていい。今最も考えるべきは、引き際をどこに設定するか。……奴らが今後もずっとオトメちゃんの発信機を見つけないなんてあり得ない。つまり、今しか奴らの有力な情報を一気に手に入れられる機会はない。となると、最低でも奴らの拠点や構成員の規模、幹部の顔ぶれ、技術力、そして『ネア』という名のボスの、取れるだけの情報を取っておきたい)
アイエフは決して音を立てないように気を付けながら、一定の距離を維持しつつ、センシャとシュプレの後を追う。同時にアイエフは存分に頭を働かせ、今回の尾行で何を得るべきかをまとめていく。そんなアイエフの思考に、時折オトメの姿がちらつく。機械化したオトメが爆散する最期の姿が、アイエフの脳裏にこびりつく。
(冷静に、冷静になりなさい、私。理性を失ったら最後、得られるはずの情報を得られなくなるわよ。せっかくオトメちゃんが紡いでくれた絶好の機会、台無しにしたくないでしょ?)
オトメちゃんは機械化病によって死んだ。ならばオトメちゃんを殺したのは間違いなく、今私に無防備に背中を向けて歩いているマッドサイエンティスト:センシャだ。本当ならセンシャを殺してしまいたい。今すぐ飛び出して、不意打ちで心臓を貫いてしまいたい。だけど、それじゃあセンシャやシュプレが所属する、世界の破滅を望んでいるらしい組織の情報を得られない。それにセンシャを殺せたとして、その後私は間違いなくシュプレに殺される。私がそんな結末に終わるのは、オトメちゃんの本望ではないだろう。
そのような考えの元、アイエフは己の心の奥底で暴れ狂う復讐心を無理やり押さえつけつつ、尾行を続ける。相変わらずゆったりとした歩調で進むセンシャとシュプレの後を追うアイエフは、ここで目を見開いた。
(えッ!?)
思わず驚愕の声を漏らしそうになるのをギリギリの所で押さえつつも、アイエフの両眼は眼前の景色に釘づけだった。なぜなら。いつの間にかアイエフの視界の先に、毒々しい赤と紫で構成された、まるで中世の王城を悪趣味に改造したかのような巨大な城がそびえ立っていたからだ。
(どういうことよ。さっきまでこんなにデカい城なんて影も形もなかったはずなのに……んん!?)
唐突に出現した巨城。巨城から発せられる邪悪なオーラや、巨城のわけのわからなさについ気圧されたアイエフは数歩、後ずさる。すると、アイエフの視界から巨城が一瞬にして消え去った。まるで巨城がどこか別の場所へとテレポートしたかのように。
(……もしかして)
ここで、カラクリに察しのついたアイエフは3歩、前へと進む。すると、アイエフの目の前に威圧感漂う巨城が現出される。その後。アイエフが3歩、後退すると、巨城は何事もなかったかのように消え失せる。
(なるほど。一定範囲内にまで行かないと、城を目視できないような結界が張られてるってことね)
アイエフが検証を終えた時、今まさにセンシャとシュプレは巨城に入ろうとしていた。アイエフが考察を行っていた間にセンシャとシュプレとの距離はかなり離れてしまっている。このままでは2人の会話を聞き取れなくなってしまう。そのため、アイエフは速やかに2人の元へ急ぎ、アイエフもまた巨城内部へ潜入するのだった。
「ではセンシャ。ネアへの報告は任せました」
「うむ、我に任せよ。貴様は我の盾としての技術を存分に磨くがよい」
「別にセンシャを守るために鍛錬しているわけではないんですけどね」
巨城入り口のエントランスにて。センシャとシュプレは軽い会話を交わした後、別行動を選ぶ。シュプレは鍛錬をするべく中庭へと向かい、センシャはらせん階段を上って2階へと赴く。
(ネアへの報告役はセンシャか。なら私も当然、センシャを尾行するべきね。ネアの顔を見れるのは大きいし、戦闘能力の高いシュプレの尾行はいつバレたものかひやひやモノだったからね)
センシャ本人には戦闘能力がない上、発信機に気づかないレベルに鋭くない。そんなセンシャがアイエフの尾行に気づく可能性は相当低いだろう。これで少しは気が楽になりそうだ、などとこっそり安堵のため息を吐きつつ、アイエフはセンシャの尾行し続ける。2階の廊下をしばし歩いたセンシャは物々しい観音開きの扉を派手に押し開く。その先は謁見の間となっており、玉座には1人の猫耳フードを被った白髪の少女がちょこんと腰かけ、物思いにふけっていた。
「ネア。今帰ったぞ」
「……あぁ。おかえりなさい、センシャ」
(あいつが、ネア……!)
センシャは開けた扉をそのままに、玉座の白髪の少女――ネア――に語りかける。すると、そこでようやく思考の海から現実へと帰ってきたらしいネアが若干気だるげな声でセンシャの帰還を迎える。アイエフはそんなネアの姿を、謁見の間の扉からこっそり中をのぞき込むことで捉える。
「思ったより随分と早かったですね。首尾はどうですか?」
「微妙だな。それなりの数のプラネテューヌ国民を機械化病で殺したが、プラネテューヌの女神……ネプテューヌと言ったか。奴とその付き人に機械化ウイルス拡散機を壊されたせいで、プラネテューヌを機械化病で滅ぼすことは叶わなくなったといった所だ。……こんなことなら機械化ウイルスを患者の体を介して感染拡大できる凶悪仕様にしておけばよかったな。しかし、その辺の改造は凄まじく面倒だったからなぁ」
「過ぎたことを悔やんでも仕方ありませんよ。国を滅ぼす方法なんていくらでもあります。機械化病でプラネテューヌを壊せなかったのなら、別の手段を講じるまで。それまでセンシャは好きにしていてください。次の作戦は、他国の破壊活動の成果を鑑みた上で決定するつもりですから」
「ネアに言われずとも、そうさせてもらう。研究課題は山ほどあるからな」
「……それにしても、プラネテューヌの女神:ネプテューヌ。想定よりも動くのが早い印象ですね。私が情報収集した限りでは、相当深刻な事態になるまで自国の窮地に気づかずに、のんびりだらだらしているものだと見立てていたのですけどね」
(な、何かネプ子がメチャクチャ舐められてるわね……)
ネアとセンシャの会話を盗み聞きしているアイエフは、ネアがネプテューヌを随分と侮っていることを知り、苦笑いを浮かべる。この時、アイエフはネプテューヌの名前を耳にしたことにより、心の中で荒れ狂う復讐心をごく自然に鎮めることができていた。同時に、アイエフは判断した。今が引き際だと。これ以上、敵の本拠地で情報をかすめ取ろうとするのは危険すぎると。そう瞬時に結論づけ、アイエフが謁見の間から離れようとした時。
「――ナオ。鼠を捕らえてください」
「む? 鼠?」
「ッ!!」
ネアが簡潔に指示を下した。センシャが困惑する中、思わずアイエフは総毛立った。ネアの両眼は。死んだように濁りきった両眼は。侵入者アイエフの姿を完全に捉えていた。
(くぅッ、遅かったか! ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!)
アイエフは弾かれたように謁見の間から駆け出す。もう少し早いタイミングで撤退を決断できていれば。そんな後悔がアイエフの頭を支配するも、今はそれどころじゃないと勢いよく首を左右に振って後悔を吹き飛ばし、最短ルートで巨城から脱出しようとする。すなわち、2階の窓をカタールで突き破ってそのまま外へと飛び降りようとする。
「甘いッスよ」
「あがッ!?」
(い、今何がッ!?)
だが。アイエフの思惑は成就されなかった。突如として何者かがアイエフの後頭部を掴むと、勢いのままに床に叩きつけてきたのだ。思わぬ不意打ちを喰らったアイエフは今まさに混乱していた。誰かが自分に近づいて攻撃をした。それはわかる。だが、ここまで近づかれて、後頭部を掴まれるまで。アイエフは誰の気配も感じなかったのだ。諜報員として、隠密技術を磨いてきたはずのアイエフが、気配を殺して自分の元まで近づいてきたであろう何者かの存在に全く気づけなかったのだ。違和感すら感じられなかったのだ。アイエフの混乱も無理はない。
「ネア。言われた通り、鼠を捕まえたッスよ」
「お手柄です、ナオ。相変わらず、あなたの影の薄さは頼りになりますね」
「影が薄いって言わないでほしいッス。傷つくんで」
「むむ!? こいつ、さっき戦った女神の付き人じゃないか!? なぜここに!? まさか、つけられていたのか!? 我としたことが気づけなかったとは何と不甲斐ない……!」
「センシャ。落ち着いてください、みっともないですよ」
アイエフを床に組み伏せた赤髪サイドテールの少女:ナオの鮮やかな手並みに、ナオとアイエフの元までテクテク歩いてきたネアが拍手を送る。一方、センシャはナオに身動きを封じられている侵入者の正体がアイエフとの情報から、己がつけられていたと知り、衝動的に青髪を掻きむしる。ネアはセンシャの行動を軽く咎めると、ナオによって床に押さえつけられたまま動けないアイエフと視線を合わせるためにその場にしゃがみ込み、声を掛けた。
「……さて、あなたの目的は何ですか? なんて、尋ねるまでもありませんね。では、あなたから絞れるだけ、情報を絞り出すとしましょうか」
「ふん。この私が国を売ると思って……え?」
この私が国を売ると思っているのかしら、舐められたものね。余裕綽々な様子のネアを前に、そう強気に言葉を続けようとして、猫耳フードに隠れたネアの素顔を下からはっきりと目撃したアイエフは言葉を失った。なぜなら、ネアという名の黒幕が、オトメを機械化病で殺した悪逆非道の極悪犯罪組織の親玉の正体が。アイエフを思考停止に追いやるのに十分すぎるものだったからだ。
「う、そ……な、何よこれ。一体、何が一体どうなっているのよ。いや、そうじゃない。そんなことより、どうして。どうして、よりによってあなたがこんなことをして――ぐッ!」
「ひとまず場所を移しましょうか。尋問はそれからです。ナオ、ラフェンを呼んでください」
「りょーかいッス」
(どう、してよ……)
混乱冷めやらぬアイエフの首にネアが手刀を入れ、気絶させようとする。結果。アイエフは、己の体がナオにより担ぎ上げられ、どこかへと運ばれていく感覚を最後に、意識を失った。かくして。アイエフは潜入を通して入手した情報をプラネテューヌまで持ち帰ることができずに、囚われの身に堕ちるのだった。
アイエフ:プラネテューヌの諜報員。オトメの死がアイエフから冷静な判断力を奪っていたがゆえに、此度の敵の本拠地潜入ミッションにて引き際を誤り、捕まってしまった。ゲームと違ってコンティニューできない点が現実の厳しさである。ネアの顔を見て、酷く動揺していたようだが……?
オトメ:ほぼオリキャラ。プラネテューヌの諜報員。名前だけは原作に登場していたが、どんな性格&喋り方をしているかは完全に私の妄想である。もしもオトメが別のネプテューヌ作品に登場していたならすまない。ちなみにオトメがアイエフに電話をかけたのは、携帯を9つ所持するほどに携帯LOVEで、常に携帯を肌身離さず所持しているアイエフなら必ずや自分の電話に出てくれると信じていたから。
センシャ:オリキャラ1号。青髪に白衣が特徴的な少女。マッドサイエンティストなキャラ。機械化病でプラネテューヌを滅ぼせなかった上に、アイエフの尾行を許していたという事実に内心、うがぁああああとなっている。
シュプレ:オリキャラ2号。白髪ポニーテールが特徴的な少女。人を斬るのが好き。己より上の立場であるネアへの報告よりも鍛錬を優先する辺り、戦闘狂の気質があるかもしれない。
ネア:オリキャラ3号。猫耳フードを被った白髪の少女。破滅組織のボスらしい。ですます口調で話し、口調は柔らかめである。
ナオ:オリキャラ4号。赤髪サイドテールが特徴的な少女。ネアが頼りにするほど影が薄いらしい。影の薄さは隠密的には素晴らしいギフテットだが、本人は影の薄さを非常に気にしている。
というわけで、6話は終了です。でもって、第1章も終了です。どうにか緊迫したシーンを演出したいという一心でこの6話は執筆したので、少しでも読者の皆さんがハラハラしてくれていたら幸いです。はてさて、第2章はどのような物語が展開されるのでしょうね。
~おまけ(その1 一方その頃)~
アイエフが色々と大変なことになっている時。
ネプテューヌ「PU・RI・N! PU・RI・N! さっさとPU・RI・N! ヘイ!」
ネプギア「お、お姉ちゃん落ち着いて。今、コンパさんがとっておきのプリンを作ってるから」
ネプテューヌ「うぅぅ、プリン成分が足りないよぉ。このままじゃあ禁断症状が……体がプリンを欲するあまり、体が段々とプリンに変化していくプリン化病を発症しちゃうよぉ!」
イストワール「不謹慎ですよ、ネプテューヌさん。やれやれ、さっきまでのアイエフさんを心配する、比較的まじめなネプテューヌさんはいったいどこへ……」
ネプギア「まぁまぁいーすんさん。今はお姉ちゃんのこと、どうか大目に見てあげてください。無理やりテンションを上げて、アイエフさんのことを心配するまいとしているみたいですし……」
コンパ「ねぷねぷー! 私特製のプリン、できたですよー! 今日のプリンは自信作です!(ネプテューヌにプリンの乗ったお皿とスプーンを渡しつつ)」
ネプテューヌ「おおお! 待ってましたー! ありがとう、コンパ! ではでは早速、いっただっきまーす! ……むむむ。このぷるるんとした弾力! 口に含んだ瞬間、とろける食感! ふんわりとした香りに、自己主張しすぎない程度の絶妙な甘さ! んんんんん、うーまーいーぞー! また腕を上げたね、コンパ!」
コンパ「えへへ、ねぷねぷは褒め上手なのです。さて、ぎあちゃんといーすんさんの分のプリンも用意してるですから、ねぷねぷに食べられちゃう前にどうぞ召し上がれです♪」
ネプギア「え、いいんですか!? わーい、やったー!」
イストワール「そういうことならありがたく、私もいただかせてもらいますね」
その後。ネプテューヌたちはわいわいと、和やかなひと時を満喫したのだった。
~おまけ(その2 おまけその1の別ルート)~
ネプテューヌ「おおお! 待ってましたー! ありがとう、コンパ! ではでは早速、いっただっきまーす! ……むむむ。このぷるるんとした弾力! 口に含んだ瞬間、とろける――」
プルルート『――ねぷちゃんねぷちゃん? あたしのこと呼んだぁ~?』
ネプテューヌ(いやいやいや、呼んでない呼んでない! というか、神次元にいるはずのぷるるんの声がどうして頭の中に聞こえるのさ!)
プルルート『えへへぇ、ねぷちゃんの声が恋しくなっちゃってぇ、久しぶりにねぷちゃんとお話ししたいなぁって思ったらぁ、何かねぷちゃんと脳内でお話できるようになったみたい~♪』
ネプテューヌ(な、何と!? こんなあり得ないことが起こるなんて――はッ!? そうか、これがおまけ時空の力! 本編で登場しなさそうな原作キャラを召喚してしまうとは……!(戦慄))
プルルート:ネプテューヌたちの住まう『超次元』とは違う次元に存在する『神次元』に住まう、プラネテューヌの女神。普段はのほほんとしているが、怒らせるとヤバい。
~おまけ(その3 第2回ネプステーション)~
アイエフ「はい、それじゃあ今からネプステーションを始めるわよ。司会は私、ゲイムギョウ界の一陣の風ことアイエフと」
コンパ「プラネテューヌでナースをしているコンパでお送りするです。今回の放送で私たちの名前だけでも覚えてほしいです」
アイエフ「にしても、ネプ子がいないんならもうこのコーナー、ネプステーションとは言えないんじゃないかしら」
コンパ「――って、ア、アイちゃん!? どうしてここにいるです!?」
アイエフ「どうしても何も、第1章の終わりで開かれるネプステーションに私とコンパが出演するよう作者に頼まれたじゃない。忘れちゃったの?」
コンパ「そ、そうじゃなくて! 今アイちゃん、相当危険なことになってるっぽいのに、どうして普通にネプステーションをやれてるですか!? まさか、自力で脱出をです!?」
アイエフ「あぁ、そういうこと。そんなの、ここが本編とは関係ないメタ空間だからに決まってるじゃない。本編の私が今どうなっているのかは私にもわからないわ。これぞまさに、神のみぞ知るって言うんでしょうね」
コンパ「アイちゃん……」
アイエフ「ああもう、そんなに心配そうな顔しないの。これでも私は人気投票2位なのよ? いくら『キャラ死亡あり』のタグをつけなかったくせにキャラを殺したことのある前科持ちのふぁもにかの作品とはいえ、私があのまま殺されるなんてあり得ないわ。だから安心して、コンパ」
コンパ「アイちゃん……ぐす、わかったです。アイちゃんの無事を信じるです」
アイエフ「うんうん、その調子よ。さて、そろそろ次章について触れるわよ」
コンパ「次の章の舞台はラステイションになるって話ですけど……この流れ、懐かしいですね」
アイエフ「ま、私とコンパとネプ子の冒険ルートも、プラネテューヌ、ラステイション、ルウィー、リーンボックスの順番だったからね」
コンパ「今のラステイションは集団自殺やゲーム離れが深刻だってノワールさんが言ってたですが……ねぷねぷたちはどう立ち向かうです?」
アイエフ「ふふ。どうなることやら、楽しみね。というわけで、第2章『ラステイション・メランコリー』――開幕するわよ!」
コンパ「次回を乞うご期待、です!」