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──春、桜舞う4月のある日。
「んっふふ~♪今日からボクも、雷門中の生徒にゃあ!」
一本のみつあみに結われた白い長髪を揺らす少女が、サッカーの名門校『雷門中』の校門をくぐる。
「
フフフッとにやける顔を隠しもせず、校内へと駆けていく。
「まずはやっぱあそこからだよにゃ~!
『サッカー部の旧部室』!!」
「つーいたにゃー!」
校舎の陰にある古びた小さな小屋。扉の傍には、『サッカー部』と書かれた木の札が掛かっていた。
ここはかつて、
「よーし……これから、サッカーがたくさん出来ますよーに。それから、______」
パンパン、と手を2回叩き、旧部室を前に行儀よく参る少女。ここは聖地であっても神社ではありません()
「さーってと、そろそろ今の部室のほーに……っ!」
バシィッ!!と足に勢いよく当たり、向かってきた方へと勢いそのまま……否、向かってきた時よりも速さをおまけして返してあげる白と黒の『
──所変わって第二グラウンド。
「もぅっ!誰にゃあ、大切な旧部室にミスキックならぬミスシュートしたの!!」
という少女の声に、その場にいた全員が驚愕に固まる。
それもその筈。何故なら、恐らく新入生……それもチョココロネ、もとい、茶髪天然パーマの新入生の少年──『松風天馬』より、遠目で見ても分かる位に背が低く、華奢で可愛らしい女の子がツンツン揉み上げカールの厨二病、もとい、改造制服を着た同じく新入生で、
「もー!ちょっと痛かったにゃ~!!」
……訂正、平然とではなかったらしい。少し涙目になっていた。
「俺のシュートを蹴り返すとはな。……お前、何者だ?ただのちんちくりんって訳じゃねぇよなぁ?」
「誰がちんちくりんにゃー!!……んんっ、名乗ってほしいならそっちからってゆーのが礼儀でしょ!
……けどまぁ、そっちに礼儀なんて期待してないから、特別にボクから名乗ってあげるにゃ!」
腰に手を当てて仁王立ちし、上から目線な口調で言い切る少女は、
「ボクは
にんまりとした笑みを浮かべて言った。