死するべき者共の悪足掻き 作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ
そこで、燐子の提案でゲームの電脳世界の中に入った結果、愛斗がリグを使って引き起こしたものと判明した。自分勝手な理由で他人を弄び、不幸にさせる。その事に感化された二人は、完全破壊を開始。
しかし、手も足も出ずじまいで、逆に追い込まれたその時、
彼方から通りすがりのヒーローが立ち塞がる!!
日向は彼を知ってるようだが、果たしてからは何者なのか!?
今回アフロとパスパレがメインです。
〜pastel*palettes side〜
「日向のお兄さん、待たせたね。」
彼は近づき、日向君に何か約束を果たしたかのような言い方をした。
「……遅い。お前がきてくれなかったら、俺達は死の運命を辿るところだったんだ。」
「そんな事を言わないでよ。僕らは彼女達に若干興味が湧いて来た。それだけだからね。」
二人とも何かを知ってるような感じがする。
そこに千聖ちゃんはこう尋ねてきた。
「あの……お二人はどういう関係なんです?見た限り、姿形が似ていますし、双子か何かかしら?」
と、なぜか千聖ちゃんは、いきなりこの人を敬う気持ちがゼロになっちゃったよ!!?え?どうなってるの!!?大丈夫なの!?
「彩さん、すこしは冷静になることを勧めます。」
ってこの人、日向くんと同じ事を言ってくる。やっぱり、この二人は兄弟だと考えても良いかな。
「日向のお兄さん、一緒にリグさんを取り戻そう!!」
すると、日向くんはそれを当たり前と言わんばかりの答えが、返ってきた。
「ああ!!俺たち二人と蓮の三人が揃えば、必ず成功する!!絶対にな!!」
この時、私達は思った。
「今の日向君(さん)。すごく頼もしく見える。」
私達に背中を向けて、二人が飛び立った後の風が背中を押すように吹いていた。
〜ALLside〜
蓮達が必死になってリグを止めようと倒れそうになっても、
「グゥッ!!」
「……ウ…ア……」
「このままで……ハァ……終われる……かよ!!」
どれだけ傷つけられても、友達を助ける為に何度でも、
立ち上がる。
それなのに……私達は、何もできずにただ怯えてるだけ。
こんなのじゃ、助けるどころか………むしろ自分達が助けられる。それは私達は、いやなんだ。
ココで、『覚悟』を決めるんだ……私達。
「リグ(ちゃん)!!!」
私達の本気を見せれば、きっと!!
「!!!!」
アイツを元に戻せるはず!!
「!!?」
「……来たな。」
「お前ら……まさか!」
行くよ…………私達の本気!!!
「【BLACK SHOUT】!!」
「【はなまる◎アンダンテ】!!」
なんの接点もない奴らが、ここまでやってくれることにも気になるが……
それよりも、
「【Y.O.L.O!!!!!】!!!!」
「!!」
リグをここまで必死になってまで、恐怖を前にしても、ひたすらに突き進む蘭とその仲間達の果敢な姿に、
俺たちは本当に驚かされた。
ドラムスティックの硬い合図が鳴ると同時に、次々に合奏が始まり、いよいよ大詰めに入った時、とても人間が出来る芸当じゃない事を平然とやっている。
「リグちん、聞こえてるー?これが私達の音の世界だよー。」
確かに、どの三つのユニットバンドも個性溢れるものを感じた。名状し難いものだ。
「リグの過去に何があったかなんて私達には分からない!!もちろん、それを知ろうとして深掘りしちゃダメだってこともある。けどな、お前の他にも苦しんでる奴らだっているんだ!!」
『……ッツ!!……カァアア………!!」
あの子の様子が変わった……やはり美竹さん達との絆までは、あの愛斗って人でも割けなかった。
蓮がずっと考え事をしていたのは、これだったようね。
「でも、私達はリグちゃんにひどい事をされちゃっても、リグちゃんを嫌いになったりはしないよ!!だって、私達はリグちゃんと六人で幼馴染!私達が困ってたら、リグちゃんが助けてくれたように、リグちゃんが苦しんでたら、私達がリグちゃんを助けるよ!!」
「………!!」
今のひまりちゃんの言葉が、郁弥君の心に光を差し込んだことが、初対面の私達にも伝わった。
「リグ!!私達がアンタに話しかけてきたこと、覚えてる?あの時のアンタは前の私みたいに、周りから避けられてて、それで父さんがアンタを招き入れてくれた。懐かしいよね……そこで私はアンタと初めて出会った。
最初はアンタに対しても、強い調子で当たってたよね。
でも、私が男の子達にいじめられてた時に、リグ……アンタが私を助けてくれたんだよ。」
「……ラ、……ボク…………ハ」
蘭とリグにそんなことがあったのか、
蘭が今までに会いたい奴が居るってのも、分かる気がするな。
リグもそろそろ元に戻りそうだ。
誰もがそう予想した。
「!!?」
「リグ……!!」
「これ以上余計な真似はするな!大罪人と、面汚しの人達よ!」
どういうわけか、リグは日向を人質に取った。
原因は分かってる…………アイツだ。
「そのまま変な事をするなよな!!お前らの幼馴染の友達の脳天、コイツにぶっ飛ばしてもらってもいいんだぜ!?」
「アイツ、まだリグ達のことを……!!!」
私達の怒りの臨界点は、
限界にまで迫ってきている。
「…愛斗…………テメェ…!!!!」
「………………」
スッ……
ドパンッ!!バキッ!!
「グァッ!!!」
「!!?」
は?
なんで攻撃したはずの蓮が、
逆にやられてんだよ。
まさかまだ誰かいるのか!
とこの時、蓮が激しく奮い立てていた。
「……こんな時にまで……邪魔するなよ…………
クソ親父ィィィイイイ!!」
お、親父?
「れ、蓮!!待ちなさい!!」
「お兄ちゃん!!」
蓮は強い感情を頼りに、蓮の父親らしき人物に向かって飛び出した。だが、先と同じような結果に何もしていないのに、蓮が地面に叩きつけられてる。
「やはりカスのお前を、あの氷川に育てられた事自体が、
間違いだったわけか。」
「…………何しに来た、何の為に俺の邪魔をする!」
「テメェは、まだ女がいなきゃ、
何もできないクズだったのか?」
蓮があの人に対して、すごい嫌悪感を放ってたけど、その理由がわかった気もする。
「ちょ、ちょっとさ、蓮が何をしたかはわかんないけど、流石にカスって言い過ぎじゃないですか?」
「誰だ?おまえは、部外者が横入りするな。
それとも、テメェら……あのゴミ共を庇うのか?」
ゴミどもをか、庇う……
私達が部外者……ね…………。
「フン、蓮のようなゴミがテメェらの為に、仲良しごっこでもすると思ったか?
下らねえ……実につまらんな。
テメェらのような雑魚にあのゴミには、必要無い。あんな世界から嫌われたアイツら三人は、さっさと死ぬべきなんだよ!」
「んな!?」
こ、この人……蓮を!
「………………」
「あ?んだよ、その目は!!
クソみてえな目で俺を睨みやがって、
テメェらは親に対する礼儀も知らんのか?ああ!!」
「……あなたは、何も分かっていない。」
「あ、今何つった。」
相変わらず喧嘩腰はそのままだった。でも、彼女達に取ってはそんなのどうでもよかった。
「蓮は、蓮は…………あなたにどれだけの酷い仕打ちにも全力で耐えてきた!それは精一杯生きたい気持ちがあるから!!」
「お兄ちゃんは、元々身寄りのない子だって聞いたけど、私は誰かに見捨てられたようにしか見えなかった。だって、初めて会った時のお兄ちゃん…………私達とは違うメラメラだったよ?私達の事を心の底から恨んでるように……」
「つまり、この俺が蓮を捨てたって事なんだろ?」
「逆にお義父さん以外に誰がいるの……」
紗夜はともかく、ここまで本気になる日菜は誰も想像できないから、皆が普通に驚いてしまった。けど、それをあの親は煽り立てた。
「テメェらのようなガキ共は、俺達に素直に従って、素直に殺されればいいんだよ!!!今更氷川のバカ姉妹がいちいち出しゃばってんじゃねえ!!」
ブチンッ
「いい加減にして。」
「日菜?」
「お兄ちゃんがお義父さんに捨てられて、辛い思いをしてる。少なくても私達なんかじゃ、どうにもできない位に!!」
「初めは私だってお姉ちゃんだって、お兄ちゃんを軽視しすぎてた。でも、お兄ちゃんが私達を助けてくれたんだよ!私達が今までどれだけ避けてても、お兄ちゃんを嫌ってても!!私達が危険にさらされた時に、お兄ちゃんは私達を守ってくれた!!でも、お兄ちゃんと4年間の留学……いや、お兄ちゃんを飛行中に弾き落として叩きつけて、殺そうとしたんでしょ?最初はお義父さんのようなすごい人に会えて、ルンってきたんだけどさ、今じゃあブチっ!て感じしかないよ。お兄ちゃんがさ、こんなにも悲しんでるなら、助けるのが普通じゃないの!!何で逆に追い打ちをかけるの!!?本当に、親なの!?」
あの日菜が、蓮の為に怒ってくれてる。
日菜とはとても思えない。
日菜が蓮のことを、そこまで考えてくれてるなんて
……少し安心したわ。
でも、あの人は相変わらずそんな気持ちを踏みにじる。
「言いたいことは、それだけか?全く、笑せんなよ?蓮!テメェのせいで、輝は死んだんだぞ!!どうしてくれるんだ!ああ!!?テメェがあの時、轢かれそうになった輝をテメェが突き飛ばせば、輝だけを助けられたのに…!!どうしてテメェもが生きているんだよ!!テメェは、あの時さっさと死んでればよかったんだよ!!!!!」
「……!!!!!!」
蓮は『輝』という人物に強く反応した。何か知ってるのかな。
今井さんに友季那さんは、今にも狂いそうな雰囲気で耐えていますが、何より…………
誰が見てもわかるくらいに、蓮君が一番手に力が入ってて、
震えていた。それも、怒りと同時に何かがあふれていた。
それもそうだ。私だって人をモノのように扱われて、黙ってられない。友季那だって同じだと思う。
怒りが皆露わになって近づいた瞬間、
ヒュッ!!
「んあ?それで親孝行のつもりか?蓮!親に対して暴力か?警察に訴えるぞ?」
ここで見た蓮の顔は、
「おまえは…………兄貴の苦しみも分からないのか、」
「……テメェ!黙って聞いてればふざけた喋り方しやがって!!」
彼の顔は凄まじく濁っていた。
私達の怒りなんかじゃない。
これは、
「それに……………日菜と姉さんを………
馬鹿にして、笑ったよなぁ!!!!!!!」
蓮の目つきが全く変わった。まるで、全部を切り捨てたような……全部を壊す勢いの鋭い眼だ。
「第一、何でテメェがRoseliaの女なんかと、つるんでんだよ!!コイツらがテメェらに怯えてんのが分かんねえのか!!!?」
「おまえのその腐りきった性根を、
今ここで断ち切ってやる……………!!」
彼は父親に対しての、
『復讐心』しか感じ取れなくなった。
私達、Roseliaの信じる蓮の笑顔を、
…………失くしてしまった。
〜to be a continued〜
リグの意識がようやく戻りかけたところで、愛斗が妨害。
更に、絶望に駆られた蓮をより増幅させた親が蓮の前に立った。父は人間の怒りを買う行動をして、殺す計画だったが、精神が追いつかず暴走した蓮に阻止される。
果たして、Roseliaは蓮の歪んだ心を見つけられるのか!?
第二章最終回に続く。
次回
『Super Nova』