死するべき者共の悪足掻き   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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二章最終回です。次のメインと、バンドはどうしようか迷ってます。
今回のバトルも一瞬で終わります。


SuperNova

「死ねええ!!蓮!!!」

 

 

 

蓮の親は子供の心臓と精神の境を、先の尖った槌で振り下ろした。このままでは当たって蓮は死んでしまう!!

 

 

 

 

 

「蓮!!避けてええ!!」

 

 

「お兄ちゃん!!!」

 

 

姉妹揃って、絶望しきった顔で涙を飛ばした。それを蓮に気づいてもらえたのか、寸の所で空間移動をした。その上、残像による一閃が、親の頬を掠めた。

 

 

「テメェ!!何で避けタァ!!大人しく殺されろ!!!」

 

それで大人しく聞き入れるわけがない。蓮も黙ったまま、ゆっくり近づいてくる。

 

 

 

 

 

 

彼の振りが大きかったのか、突き刺さった槌を引き抜こうとした。すると、

 

 

 

 

ブゥウン!!バスッ!!ドチャッ!!

 

 

 

 

 

 

 

「う、ゴフッ…!…れ、蓮…テメェ!!」

 

 

「………………」

 

 

「「ええ?」」

 

蓮はどうやって助けたかも分からない日向を。抱えて、そのまま彼の右腕が、親の心臓部を貫いた。

 

 

 

「れ、蓮君…………なの?」

 

 

ええ、確かに彼は……日菜の兄であり、私にとって大切な一人の弟、

 

 

『氷川蓮』です。

 

 

ですが、今の彼は私たちの知る蓮などではありません。

 

彼は、郁弥さんのもう一つの人格とよく似ていて、

彼ももう一つの力を解放したのでしょう。

 

 

私達の前に立っている蓮の姿は、

 

 

 

 

 

首にヒラヒラしたマントのようなものを巻きつけていて、仮面を被りその黒く影のように迫り、獲物を見つけた様な目で睨む姿はまさに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『忍者』そのものだった。

 

 

 

 

 

 

「テメェ、そんなガラクタみたいな姿で何ができる!!」

 

 

 

 

 

 

「……私は、彼女らに光を導く。それを阻むなら、戦うしかないのだ。私は影とするならば、彼女らはワタシの様な者を照らす光なのだ。」

 

 

「だったら!!」

 

 

 

そういうと、白金さんめがけて銃弾をひたすらに撃ち込んだ。

彼女なら確実に一発は当てられる自信があるのだろう。

 

「燐子!!!危ない!」

 

今井さんの呼びかけに気づいた白金さんは、体を避けようとするも、銃弾の方が圧倒的に速い。このまま直撃してしまう。Roseliaが悲しみに暮れていた時、

 

 

 

 

 

 

 

 

スッ…ガキギギキンッ!!!ガリッ!!シュゥウウウ……

 

 

 

 

 

 

 

 

どういうわけか、燐子の体には銃弾の一つも当たっていない。それどころか全弾切り捨てられた様に、

真っ二つに割れていた。

蓮がやったのはわかるけど、あの距離をどうやって。それに、ほぼ同時に放たれた銃弾を、全て斬ったことに驚いた。

 

 

 

 

「ほう……そんなにそこの女が大事か……」

 

父親は全く怯まずに私達を馬鹿にする。それを聞いて黙ったままの私達ではない。

 

 

「あの!蓮君が苦しんでる理由は分かりません!!でも、それでも死んでいいなんておかしいです!!!どうして死ななきゃダメなんですか。生きちゃダメな理由があるんですか!!」

 

父親はその言葉に強く反応した。

 

 

「黙れ!!アイツに生きるきっかけを与えたお前らなんか、要らねえ!!」

 

 

「きゃっ!!」

 

彼は白金さんを強く殴り飛ばした。その時、私は蓮を見てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「……………………!」

 

な、何!?この情の大きさは!

 

 

 

「ああ…蓮……?そんな……!!」

 

あの状態でもただでさえ黒かった心が、

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに黒く染まってしまった蓮を。

 

 

 

 

「……今…………先輩を傷つけたな…?」

 

 

「な、何だよこの力は!どこで手に入れた!!」

 

 

あの驚きようは、彼も知らなかったのね。

 

 

「…………彼女らを苦しめる貴様は、俺が斬る…………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傷つけたら俺が斬る……か…………

燐子がそれを聞いたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………惚れるかもしれないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この一撃でお前を更に地獄に落としてやる!!」

 

 

彼は剣に力を込めて、確実に蓮を絶望させようと、剣を白金さんの胸に突き刺した。

 

 

グサッ

 

 

 

 

 

 

 

「…………!!?

 

 

な……………………に…………?」

 

 

 

 

 

 

だが、白金さんには傷が全くついていない。

それどころか彼が逆に斬り傷が深まって、あまりの出血で倒れた。

 

 

 

 

 

 

終わった…………これで脅威はしばらくはないはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ないはずだった…………。

 

 

 

 

 

 

燐子を除いた私達は見てしまった。

 

 

 

 

 

 

「れ、蓮!」

 

 

 

 

「………………」

 

 

 

 

ドサッ

 

 

 

 

 

蓮も彼から受けた傷が大きくなって、さらには彼の一撃を込めた剣が蓮の胸に刺さっていた。

だから、体が耐え切れずに蓮は倒れてしまったのだ。

 

 

「蓮!?しっかりしなさい!」

 

 

「……んう……」

 

 

白金さんが目を覚ました!?いけない!これを彼女に見せたら!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ウ…………………ソ…………?

 

 

 

 

 

 

 

蓮………………蓮君…………?嘘だよね?ねえ、絶対に私を守ってくれるんだよね。」

 

 

 

「…………………………」

 

 

 

 

遅かった………。何もかもが間に合わなかった。

 

 

 

 

 

「お願いだから、目を開けてよ!!!!」

 

 

 

「ねえ、お兄ちゃん!あたしだって、お姉ちゃんだって、お兄ちゃんのことを信じて、帰ってくるのを待ってるんだよ!!今になって死んじゃうなんて、最低だよ!!!」

 

 

 

白金さん…………

 

 

 

日菜………………

 

 

「今井さん、この世界から蓮を連れ出して病院に行きます。後は任せましたよ。」

 

 

そういうと、今井さんの表情が、役目を背負い、覚悟を決めた顔だった。私は日菜と蓮を連れて、この電脳世界を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜蓮side〜

 

【肉体と精神の狭間】

 

「!!今のは、それにここは、」

 

さっきと同じ場所だ。同じ場所で同じ奴とよりにもよって二度も目にするとはな、

 

 

 

「蓮。姉さんに日菜ちゃんとは和解できたかな?」

 

 

「ああ、だが親父が…………!」

 

 

 

「わかってるよ。俺だって親父が許せないから、俺が現れた。」

 

 

 

「何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

わかってる?親父が許せないから、俺が現れた?一体何が言いたい。

 

 

「ほら、二人を待たせちゃダメだよ。それと、二人にちゃんとアレを渡すんだよ。」

 

 

アレ…………あーあのことか…何を今更言うか。俺が忘れるわけなかろう。

 

 

「また会おう、もう一つの俺。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺に纏わりつく迷いは、

 

 

 

 

 

今は全部吹っ切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ん………………れ…………ん………………れん………………蓮!!」

 

 

 

 

誰かが、俺を…………呼んでる…?日菜か?姉さんか?

それとも……………

 

 

 

「お兄ちゃん!!」

 

 

 

「………………ん…………。」

 

 

重たい瞼を開けて声の方に向くと、やはり姉さんと日菜がいた。そして、目覚めと同時にこう言われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさい、蓮(お兄ちゃん)……。」

 

 

 

 

 

 

 

「…………………………」

 

 

 

 

 

二人のこの強い意志の理解が、俺には出来なかった。

 

 

 

〜to be a continued〜

 




次章

《何を信じ、何の為に戦うのか》


『尊いアイツと恵みの俺自身』
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