死するべき者共の悪足掻き 作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ
前回は余りに病みすぎて鬱になった方のためです。
どうぞ!!
〜リグ&after glow side〜
…………………………
「……リグちゃん!」
「…ふぇ?」
突然、つぐみちゃんが大声出してきたから、ふつうに驚きが隠せなかった。
「だ、大丈夫?具合、悪くなってない?」
あの時になってから、五人は僕を異様に気にし出して、僕にとっては落ち着かないんだよな。
「大丈夫。平気だから…ほら、変な目で見られてるから……離して……欲しいの…。」
「そんな、リグちゃん………私じゃ、
嫌なの?」
ハイ、ごめんなさい。僕が悪かったから泣き出すのだけはやめて!!!僕まで切なくなるから!!
「………手なら………繋いでも…………良いよ……///」
(ああ!!もうなんでつぐみちゃんにだけは勝てないの!!?悔しずぎるよ〜!!)
「……フフッ…。」
リグちゃん…リグちゃんの照れながら手を差し出す姿も、可愛いよ!
「……ど、どうしかしたの?なんか、笑い方がおかしかったよ?」
「!!?////」
そ、そんなに分かりやすかったのかなぁ……
まぁいいか。私はリグちゃんともっと仲良くなりたいし。
「あ!リグちゃん発見!!」
…はぇえ?
ひ、ひ、ひまりちゃん?
「おー、ふみやん。おっひさー。」
「つぐとリグって珍しい組み合わせだよな。いつもならモカとかひまりあたりなんだが……。」
モカに……巴…さん………?
……ってなると………
「………リグ、あの時の問いかけ、
今ここでもう一度聞くよ…。」
やっぱり蘭ちゃんだったよ〜!!ダレカタスケテ!!って僕友達があんまりいなかったんだったああああ!!
……ん?………あの時の?
はて、いつそんなこと聞かれたのかな。僕は蘭の質問を待ってた僕を後悔した。
「アンタのあの異常の能力、あれは一体何、
どうやったらあんなに手首を、捻られるの。
それにあの時…はぐらかしたよね。
アンタのそのひかる胸……全部説明して。」
ら、蘭ちゃんのこの狙った獲物は、逃さない目つきが
怖すぎる!!!!逃げなきゃダメでも逃げられないよ!!
だって怖いんだもん!!
もう、話してもいいよね。
このままだと終わりが見えないからさ………。
「……分かったよ……話すよ。あんまり大きな声じゃ言えないけどね……。」
「そう、それなら早く話して。一体何なの?」
ちょっと待ってよ、何これ。尋問ですか?喧嘩なんですか?もう訳がわからないよ、
リグがこれまでの事を話していた時だ。
「僕が周りから嫌われているの。
僕は命を狙われているんだけど………!!!」
何故か、途中で会話が途絶えていた。
「……リグ?……!!?」
私達が見た時のリグは、
様子が変だった。
「ど、どどどどうしたの!!!?リグちゃん!!」
「おい!しっかりしろ!!何があったんだ!!」
「……うああ……」
イヤダ…ナンデイルノ……マタボクヲ…………
ケシニキタノ………?
彼はたまらずに外に飛び出してしまった。
当然追いかけていく五人の姿があった。
私達がたどり着いた場所は、
羽丘女子学園の正門前だ。そこに、
リグとリグの母親らしき人物が立っていた。
「あ、あれって……」
「ふみやんのママさんですかなぁ〜。」
「で、でもなんだかリグちゃんの様子が、
もっとおかしくなってる。」
私達が不審に思って近づいたその時、
「……『change』…!!」
リグは鍵のようなものを、光っていた胸に回し込んだ。
すると、体が裏返ったかのように、
徐々に赤い鎧と金のマスクに覆われていき、
とても頑丈そうなロボットに姿を変えた。
「また新しい姿……」
「カッコいい〜!!」
その中で私達が聞きたくない言葉が飛んで来た。
「お前みたいな無能がどうしてまだ生きてるの?
さっさと死んだこの世からいなくなれ!!!
お前みたいな人殺しが、人間の裏切り者が、今更英雄気取りだなんて笑わせるわね。
ざけんじゃないわよ!!!!お前のせいで、
アンタが生きてるせいで、助けられたせいで…
代わりに『香奈は死んだ』のよ!!!!
私の香奈を返しなさいよ!!!!」
僕の母さんは、未だに生き返りもしない香奈姉さんを引きずってる。どうして僕が助けられちゃダメなのか、それが今になっても分からない。でも、今の僕には……
………関係ない……。
私達は聞いていて、なんだか複雑で悲しくて、孤独と戦い続けるリグの姿がとても切なく見えて来た。
「………ふみやん…もっと怒になっちゃったよ…。」
「リグちゃん……えっぐ…グズっ……」
「…クソ!!リグがこんなに辛い思いしてたってのに、それも知らずに私らは…!!」
とても悔しくてたまらない。
相手はリグめがけて攻撃を仕掛けてくる。
けど、それを読んでいたかのように、全部をスレスレのところで避けていく。
「…僕を殺すんじゃなかったのか……?今のお前さんより、姉さんの方が数千倍は上手だ。」
「だまれ……黙れ…黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!
黙れええええええ!!!!」
「お前なんか、死んで当然なんだよ!!!
あの時にお前が香奈と一緒にいたから!!無能なお前だけを殺して済んだのに!!なんで余計なことしかしないのよ!!!」
これが反面教師ならぬ、反面両親と、言ったところか。
何でも大人の事情を、何も知らない子に全てを押し込み、
失敗したら怒鳴り散らすし、
出来たところで、褒めたりしないどころか、それを当たり前のようにして、どんどんあしらう。
そんな親に、
僕は生まれ、苦しみ、叫び、そして捨てられ、死ぬ…。
そんな哀れな弱者。
「…吹っ飛びな……下賤で邪魔なゴミ屑…。」
チュゥドウウウオオオオオオオ!!!!
そして、自分の母親を道路もろとも、消し飛んでいった。
「………リグちゃん…?」
「…ふみやん、なんかいつものふみやんと違って怖いよ…。」
確かにアレは、リグなんかじゃない。
「……なんだお前ら…、いやそこのお前には見覚えがあるな。
ここで何をしている。」
「……誰なんだ、お前は。」
「……フ………フハハハハハァ!!」
急に奇声をあげて笑いだしたので、少し引いてしまった。
「お前ら、変な事を聞くんだなぁ………
俺は………
『リグ』であって『リグ』じゃない……クカカカ…!」
私達はこいつの言っていることが分からなかった。
アイツであってアイツじゃない?
「ついでだ、お前らもそこの出来損ない共と一緒に、吹き飛んじまいな!」
「…お前……!」
幼馴染を貶したことで、怒りの沸点に達した私はアイツの首元を掴み上げた。リグより若干サイズが小さいため、
掴みにくかったものの、
今はそれを気にしてはいられなかった。
「………おい、そんな手で俺とコイツに触れるんじゃねぇよ……。」
「お前に、私達の何が分かる!!!
勝手にリグを使って問題起こしたり!迷惑だよ!!なにが目的なんだよ!!!
お前に私達の絆を壊させやしない!!!」
「………フゥァア………」
未だにため息をつく余裕があって、よりイライラする……!
次の瞬間である。
「……情?絆?つまんねぇなあ……
………………ふざけんなよ……」
そう言うと、逆にこちらをゴミを見る目で睨み返して来た。
「元を辿れば、お前らのせいで、コイツはおかしくなって、俺が生まれちまったんだろうがよ!!それを分かってんのか!!?ああ!おい!!」
元々は、
私達のせい?
一体全体、なにが言いたいのか本当に分からない。
「元々コイツも、お前らと同じ人間だったんだよ!!!お前らのように心だってあった!!なのに、テメエらが俺達の世界を滅茶苦茶にしたお陰でコイツは、リグは……!!!」
『もういいよ……ジュン、君は充分頑張ってくれたよね。自分を犠牲にしてまで、僕なんかに救いを伸べていたんだよね。』
どこからかリグの声が聞こえた!近くにいるのかもしれない。聞かなきゃ!!
「リグちゃん!何処にいるの!居たら返事をして!!」
「僕は………ここにいるよ。」
私達が振り向いた先に、
頼り甲斐が無く、それでいてすごく優しい。
私みたいに思い入れがある、
私達の友達のリグが、背を向けたまま立っていた。
「………ただいま。」
私達と優しいリグはここで再び会うことができた。
「リグちゃん!!お帰りなさい!!!!!」
〜日向side〜
ザッ……ザッ…………ザッ……ザッ…
「あ、あの日向さん。なにか嫌な事でも思い出したんですか?」
まあ、思い出して気持ちの良いものではないが、
かと言って、最悪とも言い難い、そんな範囲だ。
「…麻弥…………それはあながち間違いじゃないかもしれないな。単に、リグの奴はどうしてんのかが気になっただけだ。
「日向さんって……」
何だよ、言いたいことがあるなら、早く言ってもらわないと損するぞ。
「…見かけによらず、思いやりのある人なんですね。ジブン、驚きですよ。」
前言撤回。
コイツは矢張り凡骨だった。
それに見かけによらずってのは、人を馬鹿にしてることと同じなんだよ。
俺は麻弥とイヴの二人を連れて、映画館のある映画を観にやってきたのだ。
そう、俺にその血を受け継がせた、
あの『門矢士』が出演しているムービーだ。
「ヒナタさん!ヒナタさんとカドヤさんとよく似ていますよね。途中、どうなるかヒヤヒヤしてしまいました。」
アイツ、どこか……俺と同じな気がする。
ひょっとして、アイツが俺に……
破壊者の力をくれたってのか……?
いや、だとしたら……
士が彼に力を受け渡したなら、こんな疑問が出てくる。
(何故……アイツは俺にこんなカードを……)
そう、まさに破壊者と言わんばかりの禍々しいマスクが、
映ったカードを手にしていたのだ。
歩いている途中で、そのカードを空に見上げては戻し、
歩いている途中で、そのカードを空に見上げては戻し、を
繰り返していた。
「日向さん、そのカードを見てどうかしたんですか?
おおっ!!
イヴさんが言ってた仮面の人にそっくりですね!!」
「!!」
なんてこった、麻弥が変な事を言い出したせいで、イヴが即座に反応して来たよ。
……ハァ、イヴのあの純粋な瞳が恐ろしい……!!
今のところ、イヴと千聖あたりは薄々感づいているだけ。
俺がなっているとは誰も思わないはずだ。
麻弥は……イマイチ感覚が掴めん。
今、道路を横切ったあの青い車………
(どこかで見覚えがあるな………)
妙に引っかかって彼女達が何を言っていたのか、分からなかった。
「日向さん?大丈夫ですか?具合が悪くなったですか?
矢張りイヴさんがあのライダーを見てから、おかしいですよ。アレって、日向さんが……?」
「何を言ってる、俺がそんな風になれると思うか?‘情’の怒りに任せて戦えると思えるかな?」
そう言うと、イヴの体は……ガラにもなく震えていた。
何かを……間違えたんだな………
「ヒナタさん、あの時見た仮面の人というのは、
ヒナタさんですよね。」
………嘘だろ……………。
これで彼のこの存在に、コイツら全員………
気づいてしまった。
今回の話はちょい長くしてみました。
リグの魔神?
それは次章出す予定です。
次回
『俺は既に、《究極》を超えている』