死するべき者共の悪足掻き   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

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コンサートがあるからその練習中、リグが大怪我をして、彼女達と今まで過ごした事を忘れる。
彼女達のとる行動は。。。



彼は無事に記憶を取り戻せるか。



波乱万丈の闘いが始まろうとしている。



リグじゃない何か

認めない。あたしは認めない………

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ、蓮とアイツなら何か、何か知ってるんじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

蘭「……ねえ、アンタ達に話したいことがあるの。良いかな。」

 

 

 

 

 

奈月「……蘭ちゃん…でも、」

 

 

 

蘭「……知ってる。アタシ達のことを覚えてないんだもの。でも、それならまた思い出を作ればいいって思っただけ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(本当に…それだけで終わればいいんだがな…………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は奈月と巴達をつれて、病棟から出た後どうしようかと悩んでたところに、

 

 

 

 

「や、やめて…………下さい!」

 

 

 

 

 

 

「!!!」

 

 

 

この声……あまりに弱々しくあたたかい微笑みを照らす……

 

 

 

 

 

 

奈月「蓮…一緒に来てくれ。なんか嫌な予感がする。」

 

 

 

 

 

蓮「…ああ、この反応は放っておくのが

良くないんじゃないかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ひまり「ね、ねえ二人共。学校そっちじゃないよ!?」

 

 

 

 

 

 

蓮「お前ら、直ぐに羽丘に向かえ。日向がそこで待っている。」

 

 

 

奈月「今回はね、僕も譲れないんだよ。頼んだからね!」

 

 

蘭「あ、ちょっと!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

…行ってしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アタシ達、未だに震えが止まらないのに…

 

 

 

 

 

「…お前ら、アイツとの面会は終わったのか?」

 

 

 

 

 

つぐみ「日向……君?」

 

 

 

 

 

 

 

 

学校で、待っていたんじゃ…?

 

 

 

 

 

 

日向「お前らが今のアイツを見て心配だったからな。ようすをみにきたんだが案の定、だな…。」

 

 

 

 

 

 

 

ひまり「うぅぅぅ…!うぇええええん!!!」

 

 

 

 

 

 

ひまりは彼を見て安心したのか抑えていた感情が一気に吹き出してきた。

 

 

無理もない。事情を理解してくれる人が来てくれたから。

 

 

 

日向「……そうか…リグが……………………クソッ!!」

 

日向君…………

 

 

 

彼の表情は、影で潰れて見えないが…………

 

 

 

 

 

目元から、水を滴り落としていた。

 

 

 

 

 

 

 

ひょっとして…………日向君………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………『泣いてるの?』……

 

 

 

彼から出てきたものは、彼女達への絶望ではなく、

 

自分の友を救えなかった自分の非力さを、

 

 

 

 

ひたすらに憎んでいた。

 

 

 

巴「日向、お前のせいじゃない。おまえはリグを必死になって助けようとしていた…………だろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

日向「………………ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今まで、アンタ達を誤解していたみたいだな。

 

 

 

クソっ、

お前らを必死に嫌味を放っていた

 

自分が馬鹿みたいだ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、とてつもないものを感じた。

 

 

場所……ソレが俺の嫌な予感を的中させた。

 

 

 

 

 

日向「…病棟……!!」

 

 

 

病院の方角から感じとれた瞬間、俺は直ぐに飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(アイツが…………リグが……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壊される!!)

 

 

 

 

 

蘭「皆!アタシ達も行くよ!!」

 

 

 

 

日向が必死になって走る姿を見て、黙っている彼女達ではなかった。

 

 

 

だが、

それが後悔を招くことを…………

 

 

 

未だに知らない。

 

 

 

 

 

 

 

俺は向かう最中、二人に電話をかけた。

 

 

 

 

『日向、何かとんでもないものを知っちまった気がする…』

 

 

 

「…蓮!今病室に居るのか!」

 

 

 

 

『奈月も一緒だ。だが、蘭達を病室に入れたらダメだ、アイツらが逆に危険だ。』

 

 

アイツらが逆に…………危険………?

 

 

 

 

 

 

 

俺はその意味深な言葉に、悩んでいたら、リグがいる病室に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

日向「リグ!!!!」

 

 

 

 

 

リグの安否を知るべく、扉を思い切り開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

日向「………!!!つぐみ…何で居るんだよ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういや、リグって奴もこの女を呼んでいたな……そんなに必要だってのか?

 

 

 

……ったく、空気中を飛び回る蝿が…………鬱陶しいんだよ!」

 

 

 

この口調と威圧的な態度でもう誰かが特定出来た。

 

 

 

 

 

 

リグの裏人格、ジュンでは無い。

 

 

 

なぜなら、アイツは『蘭達』を嫌っているけど、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『俺達』を嫌いにはならなかったからだ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日向「……つぐみを離せ、お前一人で何が出来る。」

 

 

 

 

 

「…はっ!俺が一人のうのうと来る訳ねーだろ!

 

 

 

お前ら!あの小娘共を連れてこい!!」

 

 

 

 

 

 

 

!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

失敗した………………こんなことになるんなら、一緒に連れていけばよかった。

 

 

 

 

 

 

蓮と共に歩んで来たRoselia、

 

 

 

俺と旅を続けたPastel*Pallets、

 

 

 

 

リグと思い出を繋いだAftergrow、

 

 

 

 

奈月と笑顔を運ぶハロー!ハッピーワールド、

 

 

 

その面子が完全に拘束された状態で晒し出された。

 

 

 

 

 

 

彩「日向君!蓮君!奈月君!」

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「奈月君、早く……逃げて………お願い!」

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「蓮!お姉ちゃんのことはいいから、早く!!」

 

 

 

 

誰も引き下がらない。ここで逃げたら永遠の笑い者だ。

 

 

 

だから、今度は逃げる訳にはいかない!!

 

 

 

 

 

 

 

「へへっ、こいつらよく見たら中々のべっぴんさんじゃあねぇか!!」

 

 

 

 

「ヒヒヒ……早くお持ち帰りしたいよーだ!」

 

 

 

 

『ヒイッ…!』

 

 

日向・蓮「てめえら、あの時みたく手ぇ出して、

 

 

 

生きて返すと思うなよ。」

 

 

 

 

 

 

 

すると、背中から鋭利なものを突きつけられた。

 

 

 

 

 

 

 

「余計な事すんなよ、こいつら全員血祭りに挙げんぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てめえら四人とも………俺達のサンドバッグになりやがれ!!」

 

 

 

相手陣営は大体62人辺りか、

 

 

 

それに対して俺達は四人…………ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四人?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「痛い!やめて!お願い、僕が君たちに何したの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うるせぇ!!てめえらはサンドバッグとして、

ただ俺達に殴られればいいんだよ!!!そんでもって、

 

 

 

こいつらはみんな俺たちのものだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ブツンッ…………

 

 

 

 

日向「……お前ら…………!!」

 

 

 

 

 

 

それから俺達四人は、

 

男集団に人質を取られボコボコにされる一方だった。

 

 

 

「死ねぇええええええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奈月「がふっ!!!」

 

蓮「奈月!!」

 

 

 

「よそ見してんじゃねえぞ!!」

 

 

 

 

蓮「うごぉあああ!!」

 

 

 

「うおぉらぁ!!」

 

 

 

 

日向「!!リ……………………グ………………」

 

 

 

リグ「蓮くん!!皆!!」

 

 

 

 

 

 

 

早くもリグ1人になってしまい、日向、蓮、奈月は意識が無くなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「……あ…………ああ…………ああああああああ!!」

 

 

 

 

 

つぐみ「リグちゃん!気をしっかり持って!!」

 

 

 

 

「うるせぇぞ!!殺されてぇのか!?」

 

 

 

 

 

「キャッ!!!」

 

彼女達の助けも虚しく、一人の男に黙らされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達を守る為に頑張ってきたつもりが、

 

 

 

逆にそれが枷にしかなってなかった様だ…………

 

 

 

 

 

 

 

…………ッ!!!ウグッ!!?

 

 

途端に異様な痛みが襲いかかり、

黒い霧が僕を囲むように包んでいく。

 

 

 

 

蓮「!!

 

 

 

…ぁ……ああ……リ………………グ………」

 

 

 

 

 

 

蓮の声が酷く震えてる。郁弥さんには余計な力が……

 

 

 

 

 

 

 

リグ「……………………………」

 

 

 

 

 

 

全員「!!!!?」

 

 

 

 

 

 

黒い霧が晴れたと思ったら、

 

 

 

 

 

 

目の前にいるリグの変わりように、

この場にいる全員が、驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

リグが意図的に力を使った訳では無い、

 

 

 

ジュンが操っている訳でもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、ここに居るリグは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「……………………………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未だ誰も知らないリグだった…………。

 

 

 

〜to be a connected〜




はい、これ知ってる人はもう分かるんですけど、

次は待ちに待った魔神化リグが登場します。

魔神化強いですよね。まあ、あんな手首曲げられたら、


『七つの大罪』を知ってる人は、
もうこの時点で分かったんじゃないんですかね。





次回






『魔の暴走』

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