死するべき者共の悪足掻き   作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ

23 / 40
前回、遂にリグが怒りと恐怖のあまり、
魔神の力を抑えきれずに、
破壊の使徒として蘇ってしまった魔神リグ。
彼女達は彼の痛みを、哀しみを、理解してくれるだろうか…


魔の暴走

_____________________________________________

 

 

 

 

 

 

奈月「そ、そんな…!」

 

 

 

 

 

日向「……あって欲しくないものだってのにな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮「…ウソだ………ウソだ…!」

 

 

 

3人共……すごく怖がってる。そうだよね、私だって震えが止まらないんだもん。

 

あそこに居るリグは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も知らないリグが居た。

 

 

 

 

 

 

更にいえば、

 

 

 

リグ「…………………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぎゃああああああああ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼はその場から一歩も動いていないのに、

 

 

男の人達が切り刻まれたかのように、

血を吹き出し…次々と……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んでいった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを見た私たちは、

 

タダでさえ彼の変わりように感じた恐怖心を、

 

 

 

 

更に駆り立てられたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「コレは…本当に……!!」

 

 

彼女はあらゆる悪事を許さない。

 

 

 

けど、今のリグは人を殺した事に、

 

 

 

 

 

 

何にも感じていないほどに空っぽだった。

 

 

 

 

(こんな姿……………羽沢さんには見せられないわね……)

 

 

 

 

 

 

 

リグ「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

「遂に出たぞ………やったぞ!!…その魔神の力で、

俺の言いなりにならないあの小娘共を皆殺しにしろ!!!」

 

 

全員「なっ………!!」

 

 

どうしよう、足掻くだけ足掻いたら満足だけど、

こんな終わり方をするのは嫌だ!

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁああああ!

腕が!腕がああ!!!!」

 

 

リグ(?)はあの男の腕だけを器用に切り取った。

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

 

リグ「……………………」

 

 

 

両腕が黒く覆われ、形が歪なものとなり、

ありとあらゆる力が人間の域を超えて、

最早異質な腕へと変化していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし………あいつも同じだった。

 

 

 

 

 

 

 

「はははははぁあ!!!そう来なくてはつまんねえよなぁ!?」

 

 

 

 

 

腕が無くなっているはずなのに、寧ろ暴力的になったことを喜んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

花音「く、狂ってるよぅ………」

 

 

 

 

 

まさにその通りだと思う。しかし、彼らにはそんなものは通用しないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

コレが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『魔神族』…………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぐみ「……!リグちゃん!!?どうしたの!」

 

 

 

日向「よせ!つぐみ!逃げろ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮「クソッ!リグ、お前、ホントに______________________________!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「………………………」

 

 

 

 

 

つぐみ「……え?う…………ソ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮が攻撃を仕掛けてきたのに、逆に蓮が上下半身を分断されていた。一体、どうやって?

 

 

 

 

 

 

 

 

折角つぐみが目を覚ましたのに、彼女達には刺激が強すぎるものだ。

 

 

 

 

コレも、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『運命』だって言いたいの?

 

 

皆はあいつを助けようとして、必死になってるのに、私は怯えているだけ。

 

 

 

もう………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________アンタを1人にはさせたりしない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は立ち上がる。運命に突き動かされるように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「リグ!!」

 

 

 

 

 

リグ「……………………!」

 

 

 

 

 

リグに殺されるなんて関係ない。

 

私は………アタシ達は、

 

 

 

 

最後まで………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………足掻けるだけ足掻いてみせる!!

 

 

 

 

私はその一心で、リグを押さえつけるように抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「リグ!!アンタがどれだけ辛い思いをしたかは、アタシ達には解決出来ることじゃない!!でも、それでもアンタは一人なんかじゃない!アンタの居場所が消えたら、アタシ達がその居場所になってあげる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「……!ゥ…………ア………ガ!!」

 

 

 

 

リグは魔神のリグと優しいリグと混ざりあって、不安定な状態になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「アンタにはアタシ達が付いている!!私だって最初はアンタと同じだった!だから怖かったのも分かる!!」

 

 

 

蘭「でも、私はアンタを邪魔になんか思ってない!!寧ろ同じ様な境遇の人と出会えて良かったって思ってる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤメテ……………………

 

 

 

 

ボクニハ…………ソレが…………

 

 

 

 

 

 

 

 

リグは強い頭痛にバタつかせている。

 

 

コレで…………止めてみせる!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「…………もう、つぐみの為に無理をするのはやめて……

 

 

 

 

 

 

アンタはもう一人なんかじゃないから…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「もう一度、アタシ達と……………………笑おう?」

 

 

 

リグ「!!!ア…………ラ………蘭……」

 

 

 

 

蘭「…………/////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だろ、言ってる自分が恥ずかしくなってきた。

 

 

 

 

 

でも、コレで戻せたはず。良かった……ホントに……ホントに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぐみ「……リグちゃん……大丈夫?誰もリグちゃんを否定したりしないよ?私達は少なくともリグちゃんが大好きだよ。

もう少しは頼って欲しいな…。」

 

 

 

 

 

 

リグ「……つぐみ…………つぐみちゃん……!!」

 

 

 

 

リグの黒い瘴気はすっかり抜け落ち、郁弥リグが帰ってきた。

 

 

 

 

 

 

リグ感情は怒りではなく、他人の嫉妬と復讐心による、

哀しみと痛みが引き起こした大事件だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「……皆……うぅぅぅ………

 

 

 

 

 

 

 

 

うああああああ!!

 

怖かったよぅう!!!!」

 

 

 

 

 

巴「ああ、辛かったよな……寂しかったよな……?

だけどアタシ達がいるからには安心しなよ!な?」

 

 

 

 

ひまり「うん!リグちゃんの泣いてる姿なんて似合わないよ!!アタシ達は六人揃ってアタシ達じゃん!!」

 

 

 

 

リグ「ひまりちゃん、六人じゃなくて、

 

 

 

 

七人だよ。」

 

 

 

モカ「?あと一人は誰ですかな〜?」

 

 

 

 

『ったく、お前がここまで恵まれたら、俺達と一人でいる必要は無さそうだな。』

 

 

急に聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

 

蘭「ジュン!!?」

 

 

 

 

ジュン「……よう、お前らとはこの姿で会うのは初めてだったな。オレは、『香西ジュン』。コイツの影であり、もうひとつの俺自身だ。」

 

 

 

そう言うと、リグが2人になっていた。

そして、片方がジュンになっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュン「お前らが、魔神の力で暴走していたリグを助けてくれたんだろ。一応、

 

 

 

 

 

 

 

 

感謝しておいてやるさ。コイツが死んだら、俺は何も出来なくなるからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「ジュン・…ありがとう、ホントに……守ってくれて…………今度は僕らがみんなを守ってあげるね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「!!!/////」

 

 

アイツは、こう言うのを普通に言えるからアタシ達が惚れるんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アタシ達の友達でいてくれて………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……『ありがとう』………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドス黒い煙が消えて、身体中がボロボロになっているリグが立っていた。

 

 

 

 

 

それに、あたしの事を蘭って呼んだ。

つまり、アイツは…………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひまり「リグちゃん…?リグちゃんだよね……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リグ「ひまりちゃん、気づいていない間に、みんなを苦しめてたんだね……」

 

 

 

 

 

 

そっか、やっぱりそのことを気にしてるんだね。

でもアタシ達はそんな事は無い。

 

 

モカ「ふみやんはずっと、ずぅーーーっと悲しかったんだよね。モカちゃんだって怖かったもん。」

 

 

 

 

蘭「アンタがもし、

その『罪』ってのに耐えられなくなった時だって、

アタシ達は絶対に止める。」

 

 

 

 

 

 

 

 

正直、アンタが苦しんだり哀しむ姿を、

アタシ達は見たくないし聞きたくない。

 

 

 

 

 

 

 

リグ「でも、、僕にはそんな資格がなければ意味なんてない。

 

 

 

 

けど、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しは『光』を求めても、良いよね…?」

 

 

 

こう言ってきたなら返す答えは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「うん!アタシ達はリグちゃんが居てこその、

 

 

 

 

 

 

 

『After grow』だよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は嬉しさと微笑みが一気に飛び出して来て、

皆の前で泣き崩れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かけがえのない犠牲が出ることも知らずに…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜to be a connected〜

 

 

 

 

 

 




つぐみ達にこの痛みを、わかってもらえた彼は、
魔神では無く、優しさが溢れるリグへと戻って行った。


しかし、すぐそばから感じる殺気と狂気が、
彼女達の哀しみを更にドン底に突き落とす。



そして、彼の本気を目の当たりにするのである。



次回





『優しい微笑みに隠れた憎悪』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。