死するべき者共の悪足掻き 作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ
生きる理由と使命を気付かせたつぐみ達。
だが、異形の感情を持った残党が起こした行動が、
彼を本気にさせる………………
奈月「郁弥さん、もう体は平気ですか?」
日向「あいつの処理は俺たちに任せて、お前は早くアイツらを慰めてやれ。」
あいつが元に戻ったはいいものの、俺達の体がもうボロボロだ、とても戦える状態じゃない。
リグ「皆、帰ろ…元の世界が僕らを待ってる。」
僕らは、たったひとつの存在に気づけていなかった。
「てめえらは、この場で死ねぇええ!!!」
アイツは、残された力を出し切り僕を斬りつけようとした。
でも、、
リグ「…!!あ、ああ」
日向「………ッゥ!!」
日向君がまた僕を庇って、両目を斬りつけられた。
…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
こうなったら、
ボクの目をギセイニスルシカナイ。
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アレから数日が経って、
リグは普通に学校に通うようになり、連も授業を受けるようになり、日向も無事両目を郁弥さんから移植してもらい、退院が早急に済んだ。
しかし、その記憶が彼には無かった。
リグ「……zzz……っは!」
いけないいけない。今は練習しなきゃ!!
とは言え、矢張り何かが違う。
リグ「…………………」
蘭「………リグ、また何か隠してたりしないよね?
もしそうだったら、私…!」
リグ「…ッ……!」
いや、無心だ。無心になるんだ。
無心になれば何も起きることは無い。
リグ「………そう言う蘭ちゃん、
……まだそりが合わなくて言い合ってるの?」
蘭「…別に、アンタには関係無いから。」
リグ「………そう言い張る人こそ、放っておけない。
『友達』になってくれた君を、、、」
実際、何度も助けを借りたんだ。今度は僕が君たちに返さなきゃいけない。
蘭「こっちに来て、話すから。」
案外サッと引き受けてくれた。やっぱり友達って凄いのかな。
うん、蘭ちゃんの家デカ過ぎだよ。コレが普通じゃないの?
って聞く蘭ちゃんがおかしく思えたのはここだけの話。
蘭「父さん?帰ったよ。」
扉が開いたと同時に、日本人らしい服装を纏い、やけに厳格な人が扉の先に立っていた。
「蘭、隣にいる子は、彼氏か何かかね。」
蘭「!ベッ、別にそんな関係じゃないし!!!」
蘭ちゃん、恥ずかしくて素直になれていないけど、そこまで直球で言わなくても……ちょっと傷付くんだけど…………
「そうか、そこの君の名前と親の御職業は?」
そんな…………よりにもよってあんな最悪なヤツらのことを言わなきゃダメなのか…………これはもう行くしかないのか。
リグ「ふ、郁弥リグです!父さんは学者で母さんが看護をやっています!!」
「そうか……蘭お前は荷物を置いて、
母さんの手伝いをしなさい。」
蘭「……ッ!!分かったよ……」
彼女は嫌気たっぷり出して玄関を上がって行った。
僕もあとを追いかけようとした時に、
「郁弥くんは私のとこに来なさい。話したいことがある。」
リグ「?はい、何でしょう」
僕は言われるがままに歩いていき、何もかもが和を感じさせる居間に連れてこられた。
「そこに座りなさい。」
リグ「は、ハイ!シツレイシマス!!!」
「そこまで畏まらなくていい。対応に困る。」
リグ「は、はい……それで、一体なんのお話で?」
僕はここに連れられた真意をまだ知らない。
ここで聞かなきゃ後悔は免れない。
「そうだな。蘭は君のことを彼氏ではないと言い張っていたが、実際はどうなのかね?」
リグ「…………確かにそう思われても仕方の無いことかもしれないです。でも、そういう関係には至らないです。」
「……それともう1つ、」
僕はその質問が非常に怖く感じるのだ。
すごく嫌な予感がする。
「君は……君達は………………
過去に大きな罪を犯し、背負っていると聞いたが、」
リグ「…………ッ!!」
矢張り、1番聞かれたくないことを突いて聞いてくる。ホントにやったことだから今更嘘なんて言えないし、
「君達はその罪を被せられたのかね?」
?
突拍子な事に素直に驚いた。ホントに罪を背負っているというのなら、誰も近寄らせないはずなのに。この人は違う。
「どうなのかね?」
リグ「…………………………」
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僕は友達がいなかった。友達ができたことが嬉しいから、父さんを喜ばせたかった。
……だけなのに……
リグ「お父さん、僕…初めて友達…出来……ッ!!!!」
僕は友達が出来たことを伝えただけなのに殴られた。
それも力一杯に…
「……誰が『仲間を持て』と言った?」
僕は訳が分からなかった。
何故痛みを感じなくてはならないのか。
そもそもそう言う感情を持つことそのものが、
烏滸がましいと言うのだろうか。
リグ「……?何で?何でなの?何で僕は何をしても傷をつけられなきゃいけないの?もう痛みを知りたくないよ誰か助けて………………
タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ…………」
「おい、誰が死んでいいと言った?起きろ!!!」
また、強く殴られた。
もう、僕の体は何処も彼処も痣と傷だらけで、
生気の字も感じさせない状態にまで、跡がついている。
「お前にはまだ苦しみを味わってもらうぞ!!死より惨たらしい生き様をその身で受けてもらわねば、俺の気が済まねぇ!!」
僕は父さんと母さんに拾われ、そのお礼をしてきたつもりなのに、全部弾かれ蹴られ殴られ、罵倒の日々だ。
僕はただ、
生きるものとして認めてもらいたかったのに……
「お前が仲間を持つなんてな、6億年早いんだよ!!」
僕はそんな仕打ちにも必死に耐えることが出来ていた。
『お姉様』が、そばに居てくれたから。
「リグ、君はまだ幼いからお姉ちゃんの言ってることが難しく思うかもしれないけど、君とお友達の氷川蓮くん、海堂日向くん、奈月くんは、小さい頃から会ってるよね?」
??お姉様、一体何を言ってるの?ボク分かんないよ。
「もし、今日お姉ちゃんが帰ってこなくても、あの子達に頼んで、ずっと待ち続けて欲しいの。分かった?それじゃぁ、行ってくるわ。」
僕は、お姉様と果たせるはずもない約束をして、
帰りを待ち続けた。
この世から完全に消えた姉をずっと…………
待ち続けていた………………
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リグ「……僕らは、ある研究者が今までに犯した罪を突然、
僕らに突き付けて…………無抵抗で身寄りのない僕らに……」
リグ「それ以来、誰かの事を恨んだりしかしてなくて……」
「……」
するとこの人は聞いたら聞いたで黙り込んだ。
それもそのはず、身寄りのない子供を自分が助かりたいがために、罪をなげかけてきたんだから、、、
寧ろ笑ってくれたっていいのにさ……
でも、ソレが届くこともなかった。
「それで私達が君らを嫌がるとでも?
だとすれば、私達人間の絆も随分と価値の下がったものだな。」
この人は、僕と考えてることがまるで違う。
何もかもが………別次元だ。
そんな時に一人の乱入者がやってきた。
蘭「お父さん!!何やってるの!」
「蘭、手伝いはもう終わったのか?」
蘭「それで呼びに行こうとしたんだけど、リグの泣いてる声が聞こえたから…!!」
「……コレは失礼したな。別に泣かせるために招いたのではない。ソレは君にもわかってくれるな?」
すると急に僕へと話を振ってきた。こういう時は、どうしよう!何も考えてないよ!!
リグ「……つまり、皆さんと僕らは同じ、『生きてる』って事ですか?」
「フッ、確かにそうだな。考えは違っても、生きることには変わらん。」
蘭のお父さんは堅い雰囲気から一転、優しい微笑みを浮かばせた。
今までの僕らだったら、その微笑みが恐怖でしか無かったけど、この人の事を見てると、そうではないということがよくわかる。少しは、、、
彼らを信じたって、、、……
良いよね?
_______________そんな中、ある場所で、
???『そんな事……誰が認めるかよ。
何が【同じ生きてる】だ!!
お前らのせいで、俺達はおかしくなったんだぞ!!!
罪をなすり付けるゲス野郎が今更信じられるかよ!!!』
この青年だけは、絶望と憎悪、負の劣情に焦がされていく。
罪を背負う少年が再び…………
彼女達に怒りの刃を向けることとなる。
〜to be a connected〜
蘭の悩みを聞いた上で家にまで着いて行ったら、
不仲と言われた父親と遭遇。
話を聞いてくれたことで、避けられることは無く、寧ろ歓迎してくれた事を嬉しく感じる彼であるが、
その一方で、一人だけは違った。
リグに近づいてきた全ての人間に、
『死の裁き』を下すために………………
次回
『アタシ達が守るものは、俺が消し飛ばすもの』