死するべき者共の悪足掻き 作:決別・裏切りの罪 レイン&ネガ
花音「うう…………ひっぐ……グズッ…………ゴメンね…私のせいで、こんなことになっちゃって……」
まさか、カードの世界で……………奈月がやられるなんて…………俺は認めない。力だけを頼りにする奴なんか絶対に勝てるはずがない………そう、思いたかった。
しかし、目の前で起きた現実を突きつけられた今、それを受け入れるしか……
紗夜「…蓮!!よく見て!奈月さんのライフを…」
「「「!!!!!」」」
奈月:LP1
美咲「花音さん!奈月さん……まだ耐えてます!!」
奈月「……グゥッ………僕…は…………」
彼は強力な攻撃を受けたあとなので、だいぶ傷だらけでよろめいているが、それでも笑顔の希望を守るために立ち上がる。そう、ライフポイントを1ポイントだけ残った状態で…
「なにィ!!何故死なん!!貴様はあの時確かに消したはずだ!!……………!」
奈月「僕が引いたカード…………それは、、、
『生命の防人』……特殊召喚!!!」
「な、なんだそのカードは!!」
紗夜「あの様な絵だけのカード…初めてみるわ。」
「だが、罠カード『神を呼ぶ鈴』を発動し、
ラーの翼神竜、オベリスクの巨神兵を、
召喚条件を無視して特殊召喚!!」
「ラーの翼神竜、敵を焼き払え!
『ゴッドブレイズキャノン』!!!」
奈月のターンであるにも関わらず攻撃を仕掛けてきた。それも、俺たちではなく、花音や紗夜に向かって煌めく火球が飛び交っていく。
蓮「……クソ野郎が……!!」
私は、あの神の攻撃を受けて死んだのでしょうか。松原さんが無事であればいいんだけれど、でも死んだのならこの暖かい光はいったい何?
私は眩しく光る正体を知るべく、この瞳を開いた。
花音「さ、紗夜ちゃん……だ、大丈夫!?」
紗夜「松原さん……私は……?」
コレは、さっき見た光景……私はあの炎を受けたはず…
そして、振り向いてはならないことが起きていた。
蓮「……あの、……野郎……・」
紗夜「蓮!!?まさか、蓮。私たちの代わりに……!」
ああ、こんな時にまで弟に苦労を重ねるなんて……自分はどこまで最低な姉なんだろう…………。
蓮「…姉…………さ………早………………く…」
こんな最低な姉でも、せめて蓮を守りたい。
それが今の私のできること………
紗夜「蓮…もう、これ以上は喋らないで!傷口が広がってしまう。」
「さらに手札から、フィールド魔法『神縛りの塚』を発動!!」
ジュン「な、おい!神様をこんなことして、タダで済むと思うのか!!どこまで性根の腐り切った野郎だ!!一体いつまでこんなことを続ける気だ!!!!」
「くくく…勘違いするな。ラーもオベリスクもオシリスも神などではない。この俺様こそが髪に等しい、いや神をも超えるこの俺様こそが神!!!神の前には全てが無力、全てが無意味!!!」
日向「いや、お前は神なんかじゃない。自分の力の欲に溺れ、優斗の才能を恐れた弱者だ!!!」
「…!!!
……き、貴様ァ………!!」
彩「あ、日向君!!急に抜け出しちゃうから、心配しちゃった…………よ………。」
二つの力がぶつかりそうな時、
彩が日向を見つけるやいなや、(どっから現れたのかはわからんけどな。)引き連れようとするも、神の前にそんな気は消えうせた。
イヴ「ヒナタさん!何故、絶滅したはずの幻獣神がここに…?」
奈月「『生命の防人』の……効果発動。」
奈月「『生命の防人』をゲームから除外する事で、
自分の次のターンまで、戦闘、効果ダメージを受けつけない」
千聖「これで奈月の出番まで攻撃を受けない。」
花音「が、頑張って!負けないで!!」
花音ちゃん…!何故だか分からないけど、花音ちゃんの声を聞く度に、どこからかすごく力が溢れ出てくる。これでやつが来てくれれば、、、勝てる!!!
奈月「カードを全て伏せて、ターンエンドだ。」
「舐めてんのか?まぁいい、ダブルドロー!!」
「神の怒りを買ったてめえは負けだ。手札から、『天よりの宝札』発動し、互いに手札が6まいになるようにドロー。そして、ラーの効果発動、てめえのフィールドのモンスターを…って居ないだと!?」
奈月「さあ、神のどちらかを犠牲にしなければならないよ?」
「クソが……オベリスクを破壊し、ターンエンドだ!」
さあ、僕のターンが回ってきた。この1枚で全てが決まる…
奈月「……ドロー!!」
!!コレは…………決まりだな。
奈月「僕は、墓地にあるカードが、相手と同じ場合、『クリスタラー』を墓地から特殊召喚する!そして、『クリスタラー』の効果発動!!クリスタラーを墓地に送ることで相手フィールドのモンスターを、強制的に墓地へ!!!」
「てめえ、髪を侮辱して、ただで済むと思うなよ…」
奈月「そして、両プレイヤーにモンスターはいない。従って、
鏡の義士を特殊召喚!!!相手も同じくデッキか、手札から特殊召喚をする、」
紗夜「な、何を考えてるんですか!!そんなことをしたら!」
「俺は、神をも超えしものを特殊召喚。」
奈月「鏡の義士を墓地に送ることで、僕は、『カオスソルジャーー最果ての使徒ー』を特殊召喚する!!」
ターンエンドだ!
「血迷ったか。ダブルドロー!!攻撃力80000の神をも超えしものを喰らえ!!」
花音「奈月君!!!」
蓮「……いや、コレは……!!」
奈月「…………待っていた…………」
「何?」
奈月「待っていたんだ……
…この時を!!!!」
奈月「罠カード『古の剣』!!これは発動後装備カードとして扱い、装備したカードの戦闘の時、攻撃するカードの攻撃力を上乗せする!!」
「何!?そんな反則カード、俺は認めねえ!!!」LP2400
あのカード、あんなのを奈月が使うなんて…………さてはアイツ、戦う直前にしまい込んでいたんだな…。
やはりお前は弱くなんか無い……俺達が弱すぎてそれが目立ってるだけだ。
紗夜「そんなことは無いわ。私だって、日菜も、あなたを信じてる。だからこそ、負けて欲しくないんです。」
俺は………………このような地獄を…………這い上がって……何をした?
「……クソが…ターンエンド。」
奈月「僕のターン、、、!!」
何かしら……奈月が手を止めた?
千聖が気になって覗き込むと、
奈月は、胸の痛みが強くなって……
非常に苦しい表情をして膝をついていた。
奈月「うぐっ……ぐうぅう…………」
「……ふっ、どうした。サレンダーなら見逃してやってもいいぜ。その娘をくれるんならよ……。」
刹那、フィールドに槍が突き刺さった。
親父の足元に…………スレスレの状態で…。
あーあ、なんてことをしてくれたんだよ……クソ親父……。余計なことをしたせいでアイツ………………
相当、機嫌悪くしてるぜ…?
奈月「………………今、……なんて言った…………」
「あ?てめえ誰に向かって口利いてんだ?てめえでもやはり所詮はゴミクズ…って所か」
言い切る前に、ナイフを投げ飛ばしていた。
正直言って、腹が煮えくり返って仕方が無いんでな。
奈月「罠カードオープン!!!
『裁きの鉄槌』!!!」
そう、これが奴の本当のキーカード………自分の手札を全て捨てて、相手フィールド又は互いの墓地から最高レベルのカードを特殊召喚する………奈月の奴………千聖と花音を心配させたからな………これはかなり絞められるな。
だが、コレで…………………!!!
奈月「いま、ココに!!!神の誇りを取り戻せ!!」
コレが、俺の因縁のクソ親父との決別も済んだことだ。
後は好きにやらせてやる………………
奈月「今こそ姿を現せ!
『三幻神』!!!!!」
このカードのおかげで、
絶望の窮地から這い上がって来れたのだ………
混沌の……終焉者が…舞い戻って来た。
〜to be continued〜
死の間際で発動した専用カード、
反則って言っても専用は、やはりこうでなきゃダメですよ。
三幻神をこの小説で使えたのがほんとに嬉しいです。
次回
『お前の罪』