狂愛或いは純愛   作:黒とかげ

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お久しぶりです。
ドキッとくるヤンデレを考えてたら、かなり遅くなりました。これは好きな人多いですよ(当社比)




おまじない

とある練習室で秘密の女子会が開かれていた。

 

「お兄ちゃんとイチャイチャしたい」

 

それは今井リサの恋愛相談が始まりだった。

 

 

 

「皆さ、ちょっと相談があるんだよね」

 

「どうしたの?リサ」

 

次のライブに向けた練習の休憩中にリサが言った。

 

「友希那なら知ってると思うんだけど、私好きな人がいるんだよね。どうやったらイチャイチャ出来るかな~って相談」

 

「えぇ!リサ姉に好きな人!?」

 

「好きな人ですか……」

 

「今井さんの……好きな人……」

 

どんなにクールなRoseliaと言えど、年齢はお年頃の乙女。こんな話題に興味が無いわけではなかった。

 

「まだ、諦めてなかったのね」

 

「あはは~、やっぱり諦めるのは無理だった」

 

「諦めるってどういう事なの?リサ姉」

 

と、あこが聞いてくる。諦める理由があるのかと気になったからだ。

 

「えっとね、相談しといて言いにくいって言うのも変なんだけど、アタシの好きな人ってお兄ちゃんなんだ」

 

「リサ姉にお兄ちゃん!」

 

「アタシの両親って、仕事人で家を開けることばっかりでさ、お兄ちゃんが親代わりだったんだ」

 

「そうだったんだ~」

 

「でも、兄妹と言うと……」

 

「そうだんだよね。紗夜みたいに姉妹なら良かったのかもしれないけど」

 

「私は、別にそんなのじゃありません」

 

誤魔化してはいるが、紗夜の思っている事をリサは少しだがわかっていた。同じ様に兄妹が好きな気持ちがあると。

 

「それで、何かある度にお兄ちゃんに助けてもらったりしてたらさ好きになってたんだよね、お兄ちゃんのこと」

 

「あこもお姉ちゃんの事好きだからわかるよ~好きな気持ち」

 

「う~ん、あこの好きとは少しだけ違うかな~。兄妹じゃなくて異性として好きになっちゃったんだ」

 

「そうなんだ~。ところでさ、リサ姉のお兄ちゃんってどんな人?」

 

「確かに、それは気になります」

 

「今井さんの、お兄ちゃん……」

 

「え?みんな、いつも会ってるじゃん」

 

「「「え?」」」

 

「いつも練習のセッティング手伝ってくれてるのがお兄ちゃんだよ」

 

「あの、いつも手伝ってくれる?」

 

「あの人がですか」

 

練習のセッティングや、機材の用意、ライブの裏方など様々な事をしてくれている人がいた。

 

「みんな、驚いたでしょ」

 

「あの人がリサ姉のお兄ちゃんか~」

 

「最近、日菜が話をするようになって」

 

「確かに、お姉ちゃんも『あの人が兄貴だったらな~』って言ってたよ」

 

「つまり、リサ姉のお兄ちゃんの周りにライバルが多いってこと?」

 

「うん」

 

「じゃぁさ、リサ姉なりのアプローチしてみようよ」

 

「やってはいるんだけどねぇ……やっぱり妹として見られてるんだよね。好きとは言ってくれるけど妹としてっぽいし……」

 

「う~ん」

 

それからは、良い案が出てこなかった。勉強を教えて貰いながらさり気なくアプローチや手作りお菓子、編みぐるみをプレゼントする等があったが、どれも決め手に欠けると思った。

 

「あの……今井さん」

 

ここで、あまり発言をしていなかった燐子がとある提案をした。

 

「燐子?」

 

「前に読んだ本に、あるものが載ってて……秘密のおまじないです……」

 

おまじないは1つのお願いごとの様なもの。例えば、手のひらに人を書いて飲むと落ち着くだとか、悪いものでいうと藁人形だとか、そういったものを総じておまじないと呼ぶ。

 

「燐子。教えて!」

 

「頑張ってください……」

 

燐子は本で読んだおまじないを教えた。それは、とても簡単な物で、自分の髪の毛を1本いれた編みぐるみを好きな人にプレゼントするというもの。

 

「ありがとう、燐子。今日から編んでみるよ」

 

そして、リサの恋愛相談が終わった。ふと時計を見てみると休憩時間を多く取ってしまったらしく、部屋を開けなければならない時間に迫っていた。

 

「今日は、終わりのようね」

 

「ごめんね。アタシがこんな変に相談して練習出来なくなっちゃって」

 

「練習も大切だけど、リサ姉の事も大切だから今日くらいは……」

 

言いかけたところで、紗夜の方を見る。いつもギターの練習に手を抜かない彼女が何か言うかと思ったからで

 

「考え事がある中で練習をするとどこか抜けてしまいますし、早めに考え事を無くすことも大切なので今日くらいは」

 

「ありがとう、氷川さん」

 

「しかし、明日からの練習はしっかりとやっていただきます」

 

「うんっ」

 

「じゃぁ、今日のところは終わりね」

 

と、友希那の一声で今日は解散となった。

 

「よっし、さっそく編みぐるみの準備しなくちゃ」

 

 

 

 

 

 

「確か、お兄ちゃんって何の動物が好きだったっけ?」

 

お店で編みぐるみの毛糸を探しながら考えていた。

 

「あっ、これって」

 

リサの目にとある編みぐるみが写った。それは有名ゲームのモンスターのセットだった。

 

「お兄ちゃんが好きだって言ってたゲームのだ。よく話してたのがこれ……だったよね」

 

リサが手に取ったのは、青色のモンスターの編みぐるみが写ったセットで、始まりの街周辺で出てくるモンスターだった。

 

「これなら、貰ってくれるよね」

 

好きなゲームもモンスターだし、もらって大切にしてくれると思いレジへと持っていった。

 

 

 

 

 

「ふんふんふ~ん」

 

鼻歌を歌いながら編みぐるみを作っていた。ほぼ完成していて、8割と言ったところだ。

 

「中にアタシの髪の毛を入れてっと」

 

髪の毛を入れたとしても編んであるため外に飛び出ることはなさそうだった。

 

「これを渡せば、お兄ちゃんはアタシの物に……」

 

少しずつだが、リサの心の中も変わっていっていた。

 

「アタシだけのお兄ちゃん……」

 

 

 

あの時、燐子から教えて貰ったのはただのおまじないではなかった。前に読んだと言うのは、本物の呪術(おまじない)の本だったのだ。表ではおまじないとしかないため、今までの人も燐子もただのおまじないだと思っていた。しかし、本物は効果がある代わりにとある代償が必要だった。それは、込める想いが強ければ強いほど効果がある代わりに何かを失う。それを、知ってなければ取り返しがつかなくなるが、この時には既に手遅れだった。






リサ姉が終わったら、誰のヤンデレ書こう。う~ん……終わってからやな。後編は来週中には投稿する予定です。

誤字や脱字あったらごめんなさい。
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