Secret Cherry Blossom 作:OCEAN☆S
~夏休みまであと2日~
どうすればいいの…?こんな調子じゃ生きた心地がしない…あの男は他にも仲間がいるって言っていた…。
でも、それは一体誰なのだろう…でも、こんなことをするような集まりだったらおそらく男子…。
このクラスに居るのだろうか…柚くんを除けばここには男子は四人……そもそも、あの男がどこのクラスの人かも分からない…。
柚くんは…今日は学校に来ていない…。あの時…あんなに泣いてたし…。
『…内さん?…桜内さん?』
「あ…はい?」
「先生さっきからずっと呼んでるのに…気づかなかったの?」
「ご、ごめんなさい…」
「…まぁ、いいわ。今開いているページを読んでもらえる?」
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~職員室~
「どうしたの桜内さん?普段真面目に授業を受けているのに…」
「ごめんなさい…先生…。」
「うぅん、謝らなくていいわ。なにか悩み事でもあるの?」
「え…いや…。」
「目、クマできてる。」
「それは…昨日寝られなくて。」
「辛かったら保健室でも休んでも大丈夫だからね?」
「はい…ありがとうございます。」
ダメだ…先生に相談したらきっと警察に連絡することになる…もしそうなったら、お母さんや柚くんに何が起こるか分からない…。
やっぱり自分の手で解決するしか…
「へぇ…偉いじゃん、先生にも言わずにちゃんと約束を守って…」
私が職員室を出るとその傍にあの男がいた。
「あなた…こんなことしてただで済むと思ってるの…!?あの動画…もう流さないって言ってたのに…!!」
「え~別にいいじゃん。ちゃんとモザイクかけたんだし~」
「そういう問題だと思って…!」
「あ、それと約束が違うんじゃない?」
『学校ではちゃんと…僕の彼女だよ?』
男がニヤッと笑う…
「っ…!」
「そんな顔しないでよ~せっかくの可愛いお顔が台無しだよ~?」
そう…彼には逆らえなかった…彼のニヤッとする笑いの奥にどこか怖くて…心の中で震えながら彼に従うしかなかった…。
「そういや、今お昼の時間だよね〜そうだ屋上行こうよ。今日は風も吹いてて気持ちいいよ~?」
「…そうね。」
彼の行動、言動、全てが恐ろしく感じる…どうすればそんなことを思いつくのか私には理解ができなかった。
考えながら歩いてると屋上に着く…
「あれ?梨子ちゃんは食べないの?」
「…食欲無い。」
「ふ~ん…じゃあこのパンあげるよ。」
「…いらないわ。」
「…食べなよ。」ガシッ
「…っ!?」
男が私の腕を掴む…。
「いや!はなして!!」
「僕たち…付き合ってるんでしょう?いつも彼と一緒にこうやって食べ合いっこしてるんでしょ?」
「…柚くんはこんなふうにしない…!あなたなんかよりずっと私の事を考え─!!」
「…へぇ?」ググッ
「痛っ!…痛い!!」
「やっぱり…柚くん…だっけ?そいつの話をするのはやめよう。不愉快になる。」
そして彼は手を離す…まだ手が痺れてる。
「ほらっ…お口開けて~?」
「……」
私は不本意に口を開ける…。
「いいねぇ…その小さなひとくち。とっても可愛いよ…?」
そして彼のパンを強制的に食べさせられた。
「……」
「あ~でも、梨子ちゃんが食べた跡の所から食べたら……」
『間接キス…になるね?』
私の食べた跡のとこらから彼はパンを頬張った。
「…そんな小さな間接キスくらいで…。」
「…へぇ。じゃあ梨子ちゃんはもっと大きなキスをしてくれたりするの…かな?」
「…っ!!」
ダメだ、こんな人のそばにいたら何をされるか分からない…!!
私は立ち上がって逃げようとした…。
だけどダメだった…座り込んだ状態からだと遅すぎた。
足を掴まれ、身動きが取れない状態になってしまった。
「梨子ちゃんは…柚くんとキスはしたのかな…?」ガシッ
「いや!来ないで!!」
「キスってさ…こうやって顔を近づけてね…」グイ
彼の顔が迫ってくる…嫌だ…こんな男が最初のキスになっちゃうだなんて……
……キーンコーンカーンコーン
「鐘…なっちゃったか…続きは放課後…約束のものを忘れないようにね?」ニヤッ
「はぁ…はぁ…」
私…何されるんだろう。
~♢♢♢♢♢~
そして…放課後。
私は彼の家に連れられた。
秋葉原から4キロほど離れた一軒家だった。
「さぁ、緊張しないで上がって上がって…。一人暮らしだから誰もいないし。」
汚い部屋…いろんなものが散らかってるし、机の上に置いたままの食器…こんなところで1人で暮らしているなんて相当な生活を送っている証拠。
「ほら…ここに座って…?」
彼がソファポンポンと叩く…
「……」スッ
渋々と私は座った…。
「…これで二人きりだね。」
「……」ビクッ
彼が私の太ももに手を添えた。
落ち着いて…ここで今までのような反応をしていたら彼の思うつぼ…
…けど…やっぱりもう限界…。
「…とっても柔らかいね…梨子の体は…。」
そのまま太ももを撫で回す…。
「もっと細いのかと思ってたけど、程よい肉付きがあって…いいね…最高だよ。」スリスリ
この男の手…汗をかいているの?ヌルヌルしてて気持ち悪い…。
「さて…と、例のもの…こっちに渡してもらおうかな?」
「……」
「どうした?まさか渡せませんなんて言わないよね~?」
「…出来ません。」
「ふ~ん…そう。」
ドンッ!!
思い切りソファに突き飛ばされ、彼は私に覆いかぶさるように身体を押さえつけてきた…。
「約束を守れないんだったら、僕から貰ってあげるから大丈夫さ。」グイッ
男は私のスカートの中に手を入れ、下着を脱がした…。
「返して!そんなもの触らないで!!」
「いいのかなぁ?約束守んないとあの動画のモザイク…外しちゃおうかな~?」
「~っ!!」
すると、男は私の下着を鼻に擦り付けてにおいを嗅ぎ始めた…。
「ふふっ…いいねぇ…梨子の雌の香りがするよ…やみつきになりそうだ…。」
「やめて…やめてよ…!!そんなことしてなんになるのよ…!!」
恥ずかしいだけじゃない…こんな好きでもない人に自分の1番嗅がれたくないにおいを嗅がれて、屈辱的な感覚が脳をよぎった…
「ふぅ…いい匂いだった…だって梨子ちゃんが1日履いてた下着だもんね~考えただけでで体がムラムラしてくるよ…。」
また彼はニヤッと笑う…もうこの男は普通じゃない…
「さて…と、このパンツはお土産に持ち帰るとして…じゃあ次は両手を出して?」
「………」
「いいから早く!」
私が両手を出すと、彼はガムテープでわたしのうでを後ろで組むように縛った。
「ふふっ…ふふふ…梨子ちゃん…今日は新しい記念日だね。」
ドンッ!
「きゃっ!?」
「すべすべなお肌をしていて…あんなにいい匂いがして…もう君は最高だよ…。」
『これを我慢するなんて絶対に無理だよ…。』
そして彼は私の脚を開かせる…
「ふふっスカート越しに良く見えるよ…綺麗な色だ…!」
「いやっ!!それだけはいやあああ!!!」ブンッ
バシッ!
たまらず足を思い切り振ると、上手く彼の顎に直撃した。
「はぁ…はぁ…いい加減にして…!本気で私を汚そうと言うの…?」スクッ
両手が使えないのでお腹の力を使って無理やり立ち上がる…。
「身の危険を感じた時の一撃は強烈…だね…。」フラフラ
結構怯んでる…!もしかしたらここで逆転できる…!?
そう思った途端、四人の男子が扉から現れ、私の身体を無理やり抑えた…。
「は、離し…て!!」
「これでもう…お前の足は使えない。」
「あとは俺たちが一人づつ順番に…」
まって…この男達…同じクラスの…!?しかも全員…!?
そんな…柚くん以外のクラスの男子はみんな…。
「あ、やっと気づいたの?俺たちさ、あの男が君と仲良くなってからずーっと不愉快だったんだよね…あんな女みたいなヤツに君が奪われるのがさ!」
バシッ!
その中の一人の男が私の頬にビンタする…。
「俺たちだって大好きだったのによ!なのに、話しかけても君は俺たちに目を向けようとしなかった…!!」
バシッ!
そしてまたもう1人ビンタする…
「…それはあなた達が勇気がなかったからでしょう?仲良くなっていく私達が怖くて、近づけなくなって!…そしてこんな最低なやり方で思いを伝えるなんて…!」
『あなた達は常識を知らない
「なぁ…リーダー…もうやっちまってもいいんじゃねえの?」
「ふふっ…そうだね…でも待ってて…梨子ちゃんの処女は僕が貰う…。」
クラスの男子達が私を取り押さえ、そして、全ての張本人の彼がベルトを外しながら近づいてくる…。
「もうスカートを脱がすのもめんどくさいや……むしろ下着だけ脱がせた状態でハメられるなんて…」カチャ
『最高だよ…!』
男がズボンを下ろし私の脚を開かせようとする…。
「いや…お願いやめて…!」ジタバタ
「いいねぇ…そうやって一生懸命脚を閉じようとして抵抗している姿…とっても可愛らしくて興奮するよ…♡」
グイッ!
「だけどね…無駄なんだよ。そんな弱々しい力で抵抗するなんて…」
「やだっ…」
怖い…怖いよ…
柚くん…
「いや…助けて……」ボロボロ
「…恐怖のあまり泣き出しちゃったか…でも、大丈夫…痛いのは最初だけだから。」
『そうだな、初めては痛いから気をつけた方がいい。』
「…誰だ!?」
「…この声!?」
周りを見ても柚くんはいない…一体どこから…?
「ここだよ、お前が盗撮に使っていたお前のスマートフォンからだ。」
「なにっ!?」
彼はズボンを履き直し、スマホを手に取る。
「よく映ってるぜ…お前の気味の悪い顔がな。」
「なぜだ!?俺からは電話の応答は押していないはず…!」
「お前、SNSを利用して梨子のスマホを乗っ取った割には理解するのが遅いな。」
この男が…スマホを…乗っ取った!?
「今度は俺がお前のスマホを乗っ取ったんだよ。勿論、お前のアカウントから侵入してな…。おかげでお前のスマホの内カメラから360°よく見えるぜ。よく出来たアプリだ、拡大縮小もできる…。しかもマイクで乗っ取ったスマホに自分の音声も送れる。」
「それに…お前のアカウントを特定するのは簡単だったぜ。モザイクまみれだったけどな…あの声は間違いなく梨子の声だ…こんな動画をアップする時点で犯人はお前だと確信がついた!」
「そうか…乗っ取りの仕方…特定の仕方も見事だ…だが!俺達がどこにいるかなんて分かるはずがない!そのカメラでよく見ていろ!!君の彼女が無残に犯されていく姿を!!」
「あ…そう。」
バリンっ!と音を立てて窓ガラスが割れる…。
そして、柚くんがゆっくりと入ってくる。
「そ、そんな…どうしてお前がここに…?」
「言ったはずだ。俺はお前のスマホを乗っ取った…お前の携帯番号が分かれば、お前の位置情報が知ることが出来る。」
「なぜだ!?携帯番号だけでどうして位置情報が…」
「とぼけんな…携帯番号を入力すれば相手の現在位置を知ることが出来ることは知ってんだろ?そうやっていつも梨子の事を追跡してたんだろ?」
外からパトカーの音が聞こえる…
「今日一日の会話は全て録音させてもらった…そして、外には警察がこの家を囲んでいる…もうお前達に逃げる道はないぞ…!!」
「ちぃっ…!」
「野郎…!!」
男達が梨子から離れ、一斉に攻撃を仕掛ける…。
「……」
ドガッ!バキッ!
「あ…が…」バタッ
「う、うぅ…」バタッ
パンチ1発、蹴りを1発それぞれ一人づつ…
「痛いか?痛いだろうな…だけどお前達はたった一人の女の子に同じことをした…。それだけじゃなくプライベートを盗撮、そして、無理矢理服従させ、強制わいせつをした…」
『今のパンチや蹴りじゃ全く比較にならない。』
「く、くそ…。」
「…おい盗撮野郎、さっきまでギンギンだったくせに今は随分と縮んでるじゃねえか。」
ドゴッ!
盗撮の男の股に思い切り蹴りを入れる。
「がっ……あああああ!!!!!」
男の悲痛な叫びが部屋全体に響いた……
そして、この事件を引き起こした犯人たちは全員確保され、この事件は無事解決した。
~♢♢♢~
ビリビリビリ……
ガムテープで縛られた梨子の手を解く…こんなに固く結ばれて…きっと辛かっただろうな…。
「どうして…あんなに酷いことを言ったのに私の事を助けたの?」
「なんでだろうな…あの時梨子に会いたくないって言われた時は…ほんとうに死にたくなった……お、おい、泣くなよ…!」
「だ、だって…」
「もう泣かないで。それに、俺だって謝りたいことがあるんだ…。」
「…?」
「あの時、梨子が手紙をもらった時、物凄く悔しかった…なのに俺は冷たい返事を…」
「…柚くん。」
梨子がぎゅっと俺の体を抱きしめる…。
「柚くん…目、とじて?」
「え?うん…」
俺が目を閉じてすぐ…柔らかくてちょっぴり甘い香りが唇に伝わる…
「私は大好きよ…あなたのこと…柚くんはどうなの?」
「…俺も大好きだよ…梨子。」
もう一度2人で唇を合わせた。
盗撮の男→梨子のスマホを乗っ取り、梨子のスマホの内カメラで盗撮
その後、柚→盗撮の男のスマホを乗っ取り、盗撮に使用した非公式アプリを自分のスマホにインストールし、相手の現在位置を突き止めた。
ざっくり書くとこんな感じです。
自分のスマホで盗撮される事件は実際に存在し、犯罪に使われたケースでもあります。