Secret Cherry Blossom 作:OCEAN☆S
何故かと言うと、テスト週間はあるわ、テスト前に体調崩すわ、そして、テスト終わったあとに体調崩すわ…本当に気力がありませんでした…。
今、何とか生き延びて、回復したのでまた再開しようと思います。
夏休みも始まったばかりだが、俺はほぼ毎日、部活の毎日を送っていた…。
だが、明日からの1週間…久しぶりに部活が休みになる。この時間を有意義に使おう。この一週間が終わったら後はお盆しか休みがないからな。
「ただいま~!」
自分一人の声が部屋全体に響く…そうだった、もう梨子は…
Prrrrrrrr......
あれ…梨子から着信?
「はいもしもし?」
「柚くん、いま時間ある?」
「あぁ、ちょうど家帰ってきたとこだし…なんかあった?」
「えっとね…この前お母さんから…その…ペアの旅行券もらって…い、一緒に…行きませんか?」
電話越しでもわかるくらいに緊張している様子がわかる。
「(…嫌だったかな?部活とか忙しそうだし…)」
「…いいよ!行こう!」
「ほ、ほんと!?」
「あぁ、今週は時間あるし…また、梨子と一緒に居たいからな。」
「…もぅ///」
そして三日後…。
昨日のうちに支度を全て済ませて、梨子を待つ…相変わらず今日もひどい暑さだ…。
重たい荷物を持っているせいで、余計に暑さが酷く感じる…
「お、お待たせ~」
「おぉ~待ってた……」
そう、いつもと違った…それは、普段は下ろしている長い髪だが、今日はサイドテールにまとめて、白とピンクのワンピース…
普段と違ってとてもスッキリして見えて、とても可愛い…いや、普段から可愛いけど…。
何よりも、今の自分が似合っているかな?って少し恥ずかしそうにする仕草に胸がドキドキする…。
「へ、変だったかな…?」
「うぅん、すっごい可愛い…どこに目をやればいいのか分からないくらいだよ…///」
「…ほんと?でも…」
梨子が俺の手をぎゅっと握る…。
「…今日はデートなんだから私の事、見て欲しいな…」
「…そうだな。じゃあ、行こっか。」
「うん♪」
...♪*゚...♪*゚...♪*゚
「本当にガイドブックに載ってた通りの海…すっごく綺麗だなぁ…」
「ここまでくるのに結構時間かかったけど、本当に綺麗な街だな。」
新幹線から降り、電車に乗り換え、かなり時間はかかったけれど、どれも新しい体験でとても楽しかった。
そう、ここは静岡県。…今まで暮らしてきた都会と違って静かでとても落ち着いた雰囲気だ。
でも、なんだか…初めて来た場所にしては懐かしい感じがするのは何故だろう…。
「柚くん、どうかした?」
「いや、なんでもないよ早く行こうぜ!」
そう、俺たちの目の前には、普段見ることの出来ない綺麗な海が広がっていた。
そして、すぐ側には俺たちの今日泊まる旅館が建っている…いい場所にこられたものだ。
~♪♪♪♪~
俺はもう着替え終わったんだが…梨子は、ちょっと遅い…何をしているんだろう…まぁ、女の子の支度は長いのは知ってるから少し気長に待つか…。
「お待たせ、柚くん」
「お~よく似合ってるよ、その水着も。」
ピンク色の花柄デザインに白いレースが着いていて、刺激的になり過ぎず、落ち着いた雰囲気が出ている…梨子にぴったりな水着だ。
「ありがとう♪それと、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど…」
「?」
海の家からパラソルと、レジャーシートを借りて準備を始める。
「で、頼みって何?」
「あ、うん…日焼け止め…塗ってもらえないかな?」
「え!?お、俺が?」
「う、うん…背中の方が上手く塗れなくて…///」
「わ、分かった…」
梨子をうつ伏せに寝かせて、背中の紐をほどく…なんだかとてもいけないことをしている気分になる…
「んんっ…///くすぐったいよ…」
うつ伏せの状態からそんな表情で俺を見るな…!
~~~♪♪♪~~~
「なぁ、梨子ビーチボールやらないか?」
「別にいいけど…私が相手じゃ全然勝負にならないんじゃない?」
「そんなことないよ、思ったより梨子は運動神経良い方だし…」
「思ったより…か…じゃあ、負けた方はお昼奢りっていうのはどう?」
「あぁ、いいよ。」
ルールは先にボールを3回落とした方が負け。単純なルールだ。
「んじゃ、始めますか。言っとけど、スパイクは無しだからな。ゲームが続かなくなっちゃうからな。」ポーン
「はーい…それ!」
バシュッ!と重々しい音を鳴らして梨子がビーチボールを叩きつけた…。
「…なぁ、梨子…話聞いてたか?」
「…?」
「今、思い切りスパイクしたよな?」
「え、これはスマッシュじゃないの?」
「…梨子…スパイクって何か知ってる?」
「え?こうやって両手で構えて下から受け止める……」
「それは、レシーブだ。」
「えぇ!?じゃあ、スパイクって何?」
あぁ…そうか、きっと梨子はビーチバレー…いや、バレボールのルールはよく知らないんだ。
「ご、ごめんなさい…テレビでしか見たことなくて…」
「ま、まぁ…気にしないで、単純に上から叩きつけるのは禁止ってだけだよ。」
「うん、分かったわ。」
結果は…まぁ、俺の圧勝になってしまったが。最初から奢ってもらうつもりは無かったので一緒に海の家で昼食を買いに行くことにした。
「柚くんは何にする?」
「そうだな~焼きそばとホットドックでいいかな。」
「じゃあ、私も同じのにしようかな?」
「…?別に好きなのを選んできてもいいんだよ?」
「う、うん…でも…あんまり柚くんの近くを離れたくない…から。」
梨子が俺のパーカーの袖を掴む…。
「迷惑…かな?」
「い、いや…そんなことないよ///」
そんな赤い顔で見つめられるとこっちまで恥ずかしくなる…。
「ありがとう…♪」
「う、うん…///」
「お客さん~買うならイチャついてないでさっさとしたらどうだい?」
~◇~
「ねぇ、柚くん食べあいっこしない?」
「でも、俺と買ったもの同じじゃ…?」
「私は…したいから…///」
言葉に押されて、梨子は自分の焼きそばを俺に差し出す…。
「あー…うん、焼きそばの味だな。」
「じゃあ…そのホットドック欲しいかな。」
今度は俺が梨子にホットドックを差し出す…。
「あ…はふ…はふ…」
…なんだか。ホットドックを頬張る姿がいやらしく見えるな…。
「…おいしい♪」
「(…えっろ。)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お昼も一緒に食べ、その後ずっと日が暮れてくるまで2人で遊び続けた。
いつも部活の毎日を過ごしていたので、こんな日があるととてもいい気分転換になる…。
そりゃあ、好きな人と一緒に過ごしているんだ。あたりまえか。
この旅行が2泊3日で良かった…今日はもう終わってしまうが。まだ2日もある…きっと楽しい旅行になりそうだ。
「…周りの人ほとんどいなくなっちゃったね。」
「もう夕方だしなぁ…」
「うん、でも海がすごく綺麗…」
夕日が海をオレンジ色に照らしていた…。
「梨子。」
「どうしたの?柚くん?」
「旅行…誘ってくれてありがとな。」
「柚くん…」
梨子の瞳からポロッと涙がこぼれる…。
「な、なんで泣くんだよ…お礼を言っただけなのに…。」
「だって…最初…楽しんでくれるか心配で…。いつも遊びに誘ってくれるのは柚くんだったし…。」
「そんなこと思ってたのか…もっと気楽に誘ってくれていいんだよ?」
「うん…♡」
梨子をぎゅっと抱きしめ、頭を撫でる…。
「…じゃあ、そんな泣き虫な梨子にはプレゼントをあげよう。」
「…?」
「ちょっと目を閉じて?」
「う、うん…」
私は目を閉じると、柚くんに耳元に何かを当てられた…。
「…波の音?」
「目…開けてみて?」
「綺麗な貝…どこで見つけたの?」
「さっき遊んでる時だよ。梨子にあげようと思ってさ。」
「柚くん…ありがとう♡」
梨子が笑った時…ちょうど夕日が差し込むように彼女を照らした…まるでその笑顔は浜辺に立つ絵に書いたような美少女そのものだった。