Secret Cherry Blossom   作:OCEAN☆S

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お久しぶりです!だいぶ空いてしまって申し訳ないです…。




わんぱくなお姉ちゃん

「じゃあ、このお部屋自由に使ってていいからね~」

 

「あぁ、助かるよ曜。」

 

 

日帰りで帰る予定だったが、やっぱり気持ちが落ち着かず、泊まっていくことになった。

 

もちろん部活の先輩、梨子にもしっかりと伝えてあるので問題は無いだろう。

 

 

 

…その後

 

 

 

お風呂も入らせてもらって気分も良くなっているはずなのに、やっぱり何かが引っかかって落ち着かない。

 

 

幼い頃のことを考えれば考えるほど疑問が湧いてくる…そして、頭の奥でズキっと痛みが出てくる。

 

今は体が抵抗力があるからいいのかもしれない。だけど、医者の言う通り小さな頃にこの症状が出ていたら今俺はどうなっているのか想像もつかない。

 

 

…すべてを思い出した時。俺は一体どうなっているのだろう。

 

今ここにいる風早柚…幼い頃を知る曜や千歌の渡辺柚…

 

きっと全てが全く同じでは無いはずだ…少なくとも何かが違ってきているはずだ。

 

今の俺を捨てて、昔の頃の記憶を撮り戻して幼馴染達の知る自分に戻すべきか。

 

このまま何も思い出さないで今の自分を捨てずに生きていくか。

 

 

…俺にはひとつだけを選ぶなんて出来ない…出来るなら全てを背負って生きていきたい。

 

今の俺という人間。昔の俺という人間。

 

どっちも俺自身だ。

 

…だけど…記憶をなくす前の自分は心と性格は違うはず。

 

 

 

「柚くん~入るよ~」

 

「曜?何しに来たんだ?」

 

「えへへっ寝るまでまだ時間あるからトランプでもしよ♪」

 

 

2人でトランプとなるとゲームも限られてくる。

まぁ、ポーカーとかスピードとかそのくらいだろう。

 

「『しんけんすいじゃく』やろうよ!」

 

まさかの予想の斜め上…

 

 

 

 

 

 

 

~15分後~

 

 

「え~柚くん強いよ~…!」

 

「…さすがに2人でひとつのトランプだとかなり時間かかったな…」

 

「でも、トランプの半分以上を揃えた柚くんは凄いな~記憶力いいんだね~♪」

 

「…そうかもな。」

 

「あ…ご、ごめん…そんなつもりじゃ…」

 

「ううん、気にしないで。」

 

 

二人の間に沈黙が続いた…。

 

 

「なんか…眠たくなってきちゃったね。…一緒に寝よ?」

 

「ダメだって、梨子にバレたら怒られるから。」

 

「私はお姉ちゃんなんだよ?姉弟なんだから気にしなくても大丈夫だよ♪」

 

「で、でもなぁ…恥ずかしいし…」

 

「もぉ~じれったいなぁ~!」

 

 

ベットの上で曜が飛びつくように抱きしめてくる…

 

 

「お、おいおい…離せって…!まだ夏が終わったばっかなんだから暑いだろ!」

 

「い~や~だ~今日は一緒に寝るぅ~!!」ムギュ~

 

「いきなり飛びついてきやがって…お前は犬か!」

 

「わんちゃんだも~ん…曜ちゃんわんちゃんだよ~ワンワン♪」

 

「ハイハイそうだねー、離れよーな」

 

「い~や~!どうせいつも梨子ちゃんと毎日ピッタリくっついて寝てるんでしょ~?」

 

「はぁ!?なんでお前がそれを知ってるんだよ!?」

 

「あ、ホントにしてたんだ…。ヒュヒュー」

 

「曜…貴様ァ…!!!!」

 

 

 

~~~~~

 

 

「落ち着いた?柚くん?」

 

「こっちのセリフだ。」

 

あれから15分よく分からない競り合いが続いてた…これから寝ようって時に暴れ出すもんだから疲れてしまった…。おかげさんでゆっくり寝られそうだ。

 

 

「なんか…疲れちゃったね。」

 

「誰かさんのせいでな。」

 

「え~私は悪くないよ~素直にならない柚くんが行けないんだよ~だ。」

 

「ハイハイ悪う御座いました。」

 

「でも、安心したよ。柚くんが楽しそうで…」

 

「1番楽しそうなのは曜だけどな。」

 

「今、私が喋ってるから黙って。」

 

「あ、はいすみません。」

 

曜が横を向いて真剣な顔をして俺に話し始めた。

 

 

「ずっと会えなくて私は寂しかったんだ…今の君にはどんな風に私が見えているかは分からないけど、前のパパに柚くんが連れられて行く時…寂しくて会いたくて会いたくてしょうがなかった…。」

 

 

少し声が震えているように聞こえる…だけど曜は…いや、お姉ちゃんはそれでも笑顔で俺に話してくれてる。

 

記憶が戻ったとして、今の自分が変わってしまう前に…この人の顔…感触…ずっと忘れずにして行きたい。

 

 

「柚くん?」

 

「…もし、全てを思い出して曜達の知る俺に戻れたとしたら…梨子は俺の事をどう思っていると思う?」

 

「どうだろう…私は梨子ちゃんじゃないから分からないけど、きっと…梨子ちゃんならどんな柚くんでも心よく受け止めてくれるはずだよ。」

 

「…そうだな、そうだといいな。」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

……?あぁ、そうか…曜と一緒に喋りながら寝てしまっていたんだ…。

 

…動けない、梨子の時もそうだったけど曜もあまり寝相は良くは無さそうだ…。

 

 

「すぅ…すぅ…」

 

…幸せそうに寝てるな…起こすのもちょっと可哀想だな。

 

…俺ももう一度寝ようか…ん?

 

 

カシャ…カシャ…

 

 

「…あ、起こしちゃった?」

 

「…月?一体それをどうするつもりなんだ?」

 

「うん?だって勿体ないじゃん。」

 

「へ?」

 

「こんなに仲良しな二人を見ているのをボクだけだなんて勿体ないよ!」

 

「おい待て!何をするんだ!!」

 

「う~ん…柚くんどうしたの…?って月ちゃん?」

 

「あ、曜ちゃん~ほらみて~二人ともすっごく幸せそう~」

 

 

月が曜に写真を見せる…

 

「あ…あぁ…///」

 

「仲良しだね☆」

 

「うわぁ~ん…!穴があったら入りたい~!!!」

 

 

 

~~~

 

Twitt○r

 

ボクのいとこの2人!

いくつになってもずっと仲良し☆

(フォト付き)

 

~~~

 

 

梨子は月のことをフォローしていなかったのでバレてはいないと思うが…いつか油断してバレそうで怖い。

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