Secret Cherry Blossom 作:OCEAN☆S
朝…カーテンを開けて今日もいつもの学校の日か…今日は天気もあったかくてなんか二度寝したくなっちゃうなぁ…
バフっ…
もう一度ベットに横になる…
「(なんかもっと寝てたいなぁ…でも、遅刻しちゃうし…)」
頭の中で天使と悪魔が横切る…
(あれ…なんかこの2人…)
「ダメよ柚くん?一人暮らししてるのに遅刻なんてしてたらみっともなく思われちゃうよ?」
天使の梨子がそう囁く。
(そうだよなぁ…だったらやっぱり…)
「でも、柚くん…昨日も部活で疲れちゃったから眠たくなっちゃったんじゃないの?今日は朝練はない日なんだし、ちょっとくらい…」
(ん…?今度は悪魔の梨子か?)
「ダメよ!部活を理由に学校に遅刻するなんてみっともない!」
「誰にだって疲れはあるよ?1日くらい遅刻したって~」
ワーワーギャーギャー
ソンナニアマヤカシテイイワケナイデショ!
モゥオカタインダカラ~
「(なんだ…?なんか可愛い夢だな…小さな悪魔と天使の梨子が喧嘩してる…なんか、この二人を見ているだけでずっと……)」
~~~♪♪♪~~~
大きなアラーム音が鳴っているのに気がついて、ようやく目が覚める…
「(今何時だろ…?)」
8時半…?
え…!?8時半!?
急いで、制服に着替える…。
マジかよ…予備用のアラーム音にも気づかないなんて…どんだけ爆睡してんだ俺は…!!
慌てて家を飛び出す。
「あ、柚くんも今来たの?よかったら一緒に……」
「こんな所でのんびりしてる暇はないぞ!!」ガシッ
「え?ちょ、ちょっと!」
柚くんにいきなり引っ張られながら登校する…。
「やばい…完全に遅刻だ!」
「え…遅刻?」
自分の腕時計を確認してみる…
…7時42分…もしかして。
「クスッ」
「な、なんでこんな時に笑うんだよ?」
「うぅん、なんでも♪」
きっと時計がズレちゃってることに気づいてないのね。
その事を柚くんに伝えられればこの問題は解決するんだろう。
でも…このまま一緒に手をつないで学校に行けるなら…
柚くんの小さな手が私の手を強く引っ張る。
ちょっと寝癖もついちゃったのかな?後ろ姿が可愛いらしくてなんか子供っぽい。
「つ、着いた…!梨子、早く入ろ!」
「うん♪」
3階に上がって2人で教室に入る…
「すみま……あれ!?」
教室には誰もいなかった。
「柚くん、教室の時計見てみて?」
「8時…5分…え!?」
「柚くんの時計、1時間くらいズレてるんじゃない?」
「俺のスマホはズレてない……きっと家の目覚まし時計が…。」
「一回見てからほかの時計は見なかったの?」
「あ、慌てちゃって…あ、あはは…。」
「ふふっ♪」
「…あ…はは…」
~~♢♢♢~~
「それで…朝食も何も食べてないのね。」
「はい…」
「購買が開くのは午後からだもんね…じゃあどうぞ。」
「え…?でも、これは梨子の昼食だろ?」
「うぅん、気にしないで?私はちゃんと朝食食べてきたから。お昼は購買で何か買うわ。」
「じゃあ、購買の時俺が梨子の分をちゃんと払うよ。」
「うん♪じゃあはいこれ。」
梨子がお弁当箱を渡す。
「おぉ~サンドイッチ入ってる~いただきます~!」
ツナマヨだったり、たまごサンドだったり、たくさんの種類が入ってる。
「これ全部梨子が作ったの?とっても美味しいよ!」
「ほんと?嬉しい♪」
空腹で走ったからよっぽどお腹がすいちゃったのかな?食べるスピードも早い。
「…はい、あーん♪」
私は最後のサンドイッチを柚くんに差し出す。
「え?」
柚くんが不思議そうな顔をして私を見る。
「あ、ごめんね…美味しそうに食べてくれるからつい…」
な、何やってるんだろ…私…柚くんとまだそんな関係でもないのに…。
「あー…」ドキドキ
はむっ
「っ!?」
「とっても美味しいよ梨子…///」
「う、うん…///」
ちょっと恥ずかしそうに柚くんは私のサンドイッチを食べてくれた。
「ありがとう梨子、おかげで助かったよ。」
「うん、また作ってきてあげるね。」
朝から…胸のドキドキが止まらない…こんな調子で1日持つのかな…私…?
朝…夢に出てきた天使…もしかしてあれは正夢?
もしかして梨子の正体は天使なのか?
お互い少し気まづいた気持ちになりながら1日を過ごすことになった。