Secret Cherry Blossom   作:OCEAN☆S

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黄金週間

「ゴールデンウィーク?」

 

「うん、俺もゴールデンウィークは2、3日程空いてるから一緒にどこかへ出かけたくってさ。」

 

「う、うん。」

 

「よかったら一緒に出かけないか?」

 

 

普通の男子高校生なら同じ男の子とかと一緒に遊んだりするはずなのに。

 

どうして私なんだろ?私と一緒にいても全然楽しくなんかないのに…。

 

 

でも…柚くんはなんだか楽しそうにしてる。

 

 

きっと柚くんの事と1日一緒なら楽しく過ごせるかも。

 

 

 

 

「じゃあ…よろしくね!」

 

「あぁ、じゃあ明日な!」

 

 

 

 

~その日の夜~

 

 

待って…!?

 

二人きりで出かけるってことは…も、もも…もしかしてデート!?ってことになるのかな?

 

 

どうしよう…何を着て行けばいいんだろう…?

 

 

「(はわわ…明日どんな顔して柚くんに会えばいいのか分からないよ…)」

 

 

 

 .•*¨*•.¸¸♬  .•*¨*•.¸¸♬ 

 

 

約束の10時半…家の前で待っててくれたらいいって言ってたけど…インターホン…押した方がいいのかな?

 

でも、準備してる最中に鳴ったら迷惑かな…?

 

 

ガチャ…

 

 

「ごめんね、梨子。待たせちゃったかな?」

 

「う、うぅん!私も今、出たところ。」

 

「あ!」

 

「ど、どうしたの?」

 

「梨子の私服、初めて見たけどすっごく可愛いね。」

 

 

 

花柄のワンピに紺色のカーディガンを羽織っていて、可愛いらしさもありながら、清楚な雰囲気もでてる。

 

 

「えっ!?そ、そう…?柚くんも可愛いよ?」

 

 

え…?俺は可愛い方の部類に入るの?

 

「あ、ありがとう…女の子に可愛いって言われるとなんか新鮮かも。」

 

「うん!柚くんはかっこいいというより、可愛い感じかな。」

 

「そ、そうかな…」

 

 

柚くんが顔を赤くしながら目線をそらす。

 

 

「と、とりあえず行こうよ、せっかくの連休なんだから。」

 

「うん!」

 

 

 .•*¨*•.¸¸♬  .•*¨*•.¸¸♬ 

 

 

 

~渋谷~

 

(ショッピングモール内)

 

「あ、このポーチ可愛いかも。」

 

 

梨子が化粧ポーチを手に取る…きっとスッピンでも綺麗な顔をしているんだろうけど、今日は色素の薄いナチュラルなメイクをしている。

 

 

「どうしたの?柚くん?」

 

 

サラっ……

 

梨子が俺の方を振り向く度に長い髪がなびいて、優しい香りがする…まったく…貴方は女子力の塊ですか?

 

 

「い、いや…そのポーチ欲しいのかな?って思ってさ。」

 

「うん…でも、ポーチだけで2000円も使っちゃうのはちょっと勿体無いかなって。」

 

 

2000円か…たしかにちょっとお高い気はするけど…。

 

 

「じゃあ、そのポーチ俺が買うよ。」

 

「え!?い、いいよ!そんなの申し訳ないし…」

 

「今日誘ったのは俺なんだし、ちょっとくらいはお礼をさせて?」

 

「で、でも…」

 

「まぁまぁ、気にしないでって…な?」

 

「じゃあお言葉に甘えて…柚くんは優しいね♪」ニコッ

 

 

梨子が嬉しそうに微笑む…その笑顔に胸が苦しく締め付けられるのは何故だろう…?

 

 

「う、うん…ありがとう。」ドキドキ

 

 

やっぱり…俺は梨子の事が…。

 

 

「柚くん?」

 

「は、はい!?なんでしょう?」

 

「ふふっ♪どうしたの?そんなに慌てて…お昼食べに行かない?」

 

「あ、あぁ…そろそろそんな時間か。」

 

「今度は私に案内させて?私だって渋谷くらい出かけたりするもの。」

 

「じゃあ…お願いしようかな?ちなみに誰と?」

 

「…お母さんとか親戚とか。」

 

「ふふっ俺も♪」

 

「もうっ…言わせないでよ…恥ずかしいんだから。」

 

 

 

.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬

 

 

渋谷の街の方から少し離れてちょっと自然に囲まれたところにお洒落な喫茶店があった。

 

 

「梨子のサンドイッチとても美味しそうだね。というか、梨子ってサンドイッチ大好きだよね。」

 

「うん、なんか小さい頃から好きだったみたい。柚くんのパンケーキも美味しそうね。」

 

「「…よかったら交換する?」」

 

2人揃えて同じ事を言う

 

「……///」

 

「……」

 

 

ここまで全く同じことを揃えて言うのも珍しいな…

 

 

「梨子…はいあーん。」

 

 

柚くんがパンケーキを切り分けて私に差し出す。

 

 

「う、うん…///」

 

 

ドキドキして食べることに上手く集中出来ない…けど、柚くんから貰ったパンケーキは甘くて、ふんわりとした食感が口の中に包まれる。

 

 

「美味しい?」

 

「う、うん!とても美味しいよ!」

 

 

ま、まって…さっきまで柚くんが食べてたフォークで…私は…

 

こ、これって…間接…

 

 

「梨子?」

 

「あ、ご、ごめん…はい、あーん」

 

 

今度は梨子が俺にサンドイッチを俺の口元に差し出す。

 

 

「(いま…かすかに柔らかい感覚が…もしかして梨子の指…かな?)」

 

「(マヨネーズ…指についちゃった…)」ペロッ

 

 

まさか…いや…そんなはずは…俺の勘違いだ。サンドイッチが柔らかいのは当然だ…でも、前に梨子の手を握った時はすごく柔らかかったし…。

 

何よりも梨子が自分の指を舐めた時…いやらしい色気を感じた…

 

もしかして素であんな感じなのかな…?

 

 

「ゆ~ずくん?美味しかった?」

 

「あ、あぁ…でも、俺は前に梨子が作ってきてくれたサンドイッチのほうが好きかな。」

 

「ほ、ほんとに?別に気を使わなくても…」

 

「ホントだって。」

 

 

 

.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬.•*¨

 

 

楽しい時間っていうのは過ぎるのはいつもあっという間でなんか少しさみしい気もするけど…それほど充実したってことなんだよね。

 

 

~自宅前~

 

 

「今日…すっごく楽しかったよ。ありがとうな梨子。」

 

「そんな…こちらこそありがとう。このポーチ大切にするね♪」

 

 

すっかりと夕方になって空がオレンジ色に照らしだす…。

 

そうだ…こんな日にこそ、自分の思いを梨子に伝えないと。

 

 

「あのさ…」

 

「?」

 

「俺…その…えっと…」

 

 

何やってんだ…早く…早く…!

 

 

「どうしたの?」

 

 

梨子の顔を正面から見た途端…

 

ダメだ…頭が真っ白になってしまった。

 

 

「……やっぱり何でもないや!今日はありがとう。おやすみ!」

 

「う、うん。おやすみなさい…」

 

 

バタン!

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

どうしてだよ…伝えたかった…!

この想いを…なのに…!

なんで…こんな時に限って…。

 

 

 

本当に情けない…どうして言葉が見つからないんだよ…!!

 

 

 

 

. .•*¨*•.¸¸♬  .•*¨*•.¸¸♬ 

 

 

 

柚くんの想い…聞かせてよ。

 

…バカ。

 

柚くんのヘタレ……

 

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