Secret Cherry Blossom 作:OCEAN☆S
ゴールデンウィークが開けてはや一ヶ月…梅雨入りってこともあって天気がとても不安定な状態になっていた。
「今日…なんか天気悪いね。」
「本当だね…柚くんは今日も部活があるの?」
「あぁ、基本的にグランドが使えれば練習は中止にはならないかな。体育館は他の部活が使っちゃってるし…。」
「そっか…大変だね。」
「そうかな?梨子がピアノが好きなように、俺もサッカーが大好きだからそんなに辛くはないよ。」
「ふふっ柚くんらしいね♪」
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~放課後~
「いやあ、ごめんね。今日休んじゃった子の日直を頼んじゃって。」
「いえいえ、気にしないでください。そんなに大変なことでもないので。」
私は職員室を出て、自分の荷物を取りに行った。
外は大雨…さっきまで曇っていただけなのに急に降り出した…。
確か今日はちゃんと傘を持ってきて…あれ?
確実に傘置き場のところに置いたはず……もしかして間違えられて持ってかれちゃった…!!?
コツ…コツ…
「(だ…誰っ!?)」
明らかに人の足音…まだこの時間だったら人がいてもおかしくない…でもなんだろう…明かりもついていない薄暗いこの廊下だからだろうか…普段は無い恐怖心が湧き上がってくる。
「(き、きっと気のせいよね。こんな夕方にお化けなんて出るわけ無いし…暗くならないうちに早く…)」
ピカッ!
「きゃあっ!?」
ゴロゴロ……
「(な、なんだ…雷か…急に光ったからびっくりしちゃった…。)」
「梨子?」
「いやああああああ!!!!」
廊下中に梨子の悲鳴が響き渡る。
「はぁ…はぁ…」
「ど、どうしたんだよ…そんなに大きな声を出して…。」
「ゆ、柚くんか…びっくりした…驚かさないでよ。」
「いや、びっくりしたのはこっちなんだけど。…っていうかなんで泣いてるんだよ?」
梨子が慌てて目を拭く。
「な、泣いてない…」
「いやでも今、目を拭いて…」
「泣いてない!」
「あ、そうか!さっきの雷でびっくりしちゃって……」
「泣いてないもん!!」
梨子が半泣きの状態で叫ぶ。
「ご、ごめん。そんなに怒んなくても…てゆうか、『もん』って…。」
「……」ムスッ
「あ、そ、そうだ!俺も今から帰るから一緒に帰らないか?その様子だと傘持ってないっぽいし。」
「…いいの?2人で入ったら狭くなっちゃうよ?」
梨子が恥ずかしそうな顔をして俺を見る。
「大丈夫、今日折りたたみ傘も持ってきてあったから……」
「いや。…一緒が良いです。」ギュッ
「え…?」
ピカッ!…ゴロゴロ…。
「やっぱり雷…怖い…から。」ブルブル
「う、うん…」
「あと、柚くん?」
「ん?」
梨子がタオルを取り出して、俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「柚くんは、傘を二本持ってくる前にちゃんと、タオルを持ってこようね?」
「あ…はい。」
柚くんの髪…濡れてるからかな?ちょっとくせっ毛で犬っぽくみえる…。
え…待って…犬…?
「い、犬…」ブルブル
「え…?」
「いやぁ!来ないでェー!!」
「今度は何ー!??」
´•ﻌ•` ´•ﻌ•` ´•ﻌ•` ´•ﻌ•`
「それで、俺が犬に見えて怖くなってしまったと。」
「…ごめんなさい、別に今は怖くないです…一瞬目の錯覚が…。」
あの後、梨子が悲鳴をあげたせいで教員に見つかり、軽く指導されてしまったが、とくに強く注意はされなかったのが幸いだった。
「…失望しちゃった?」
「え…?」
「自分の弱いところ…たくさん見せちゃって。」
「そんなことないよ、誰にだって怖いものや、苦手なものはある。……それに。」
「それに?」
「梨子が怯えている時、ちょっと可愛いかった。」
「あぁーもぅー!///」ポカポカ
梨子が照れ隠しに俺の身体を叩く。全く痛みを感じない…むしろなんか心地いいかも。
「あれは別に怖いわけじゃないのよ?ただ、気持ちが動揺しちゃって……」
ピカッ!…ゴロゴロ。
「きゃっ!!」ミミフサギ
タイミングよく雷が鳴る…ほんとに今日は丁度いいタイミングでたくさん鳴るな。
「動揺して…なんだって?」
「……」ウルウル
「わ…わかったってごめんって…」ナデナデ
いつもは年上のお姉さんみたいなキャラしてるのに…今は、可愛い可愛い女の子になっちゃってるよ…梨子。
もちろん普段から可愛いと思ってるけどね。
スク感現地参加したかった……(金欠)