「なるほどなるほどー‥‥ペルガ殿のいう事は頷けるのう」
ノッブさんは私の話を聞いて何度も頷き、メモを取っていた。私達は王都から南端へ王都内にある自然地区、薄紫色の花を咲かすリィンゲーを始め様々な花が多く咲く土地にある養蜂場へと来ていた。私の弟の友人が養蜂と花の栽培をやっていると聞いたノッブさんは目を輝かせて是非とも見たいと仰ったのでお連れしたのだ。
「ふむふむ‥‥このリィンゲーの花はレンゲと似てるのう、この花の蜜を蜂に集めさせ蜂蜜を作っておるのじゃな?」
「はい、こちらの養蜂は厚板の箱、巣礎のある巣枠の入った巣箱で巣を作らせその後女王バチの管理や産卵や餌、内部での害虫や病気の有無を確認し、一定の期間後巣枠を回収しあちらの加工所で採蜜を行い蜂蜜を製造していきます」
「ほほー…む?そのできた蜂蜜は何処へ売られるのじゃ?市場や雑貨には見かけんのだが」
「王国では蜂蜜は大抵大貴族や貴族の下へ売られるので市民の方へはなかなか回らないのですよ。また蜜蠟は蠟燭として貴族の他に教会へ、後はポーション製造のために売られます。出回るとすれば味の悪い粗悪品ぐらいですね、ですがそれでも蜂蜜は高価で市民にはなかなか買うことができません」
王国では領土の3,4割が大貴族や貴族に占められ、蜂蜜や蜜蠟などの品々は貴族が買い占めていく。また政治にも貴族達の影響力が強く、中には蜂蜜欲しさに養蜂場を独占する貴族や蜂蜜に税をつけようと言い出した貴族だっているのだ。彼らは選民意識が強く、市民や領民をあまり大事にしていない。更には八本指が密猟を行い養蜂場を荒らしたり、盗んでいくといった被害もある。
「むぅ、蜂蜜だけに自分達だけ甘い蜜を吸うとは‥‥どうにかこう上手く市民達にも買えるようにできればいいのだがなぁ」
「難しいですねぇ‥‥あ、でもバハルス帝国の方では改革により、貴族達による養蜂の独占は禁じられ市民にも蜂蜜が買えるようになっていると聞きますね」
お恥ずかしながら、私も蜂蜜を食べたことがない。自分の贅沢よりも共に働いてくれる者の生活を優先していたからなかなか買う機会もなかった。
「ふぅむ‥‥ハチノコぐらいは食べれたなー」
「ハチノコ‥‥?」
「蜂の幼虫や蛹のことじゃ。見た目はあれじゃが食べると意外と美味いんじゃこれが!炒っても美味いし甘辛く煮たのも美味いぞ!」
ノッブさんは楽しそうに笑う。よ、幼虫や蛹って食べれたの!?あれを食べようとは思いもしない、ノッブさん故郷の食文化は奥が深そうだ‥‥
「ところで、管理の方じゃが害虫や病気以外に何か気をつけていることはあるのか?」
「そうですね‥‥時々、蜜の匂いに誘われ昆虫型のモンスターが飛んでくることがあります。中には危険な中型のモンスターもいますのでその場合は冒険者達に討伐の依頼を出してます」
「なるほどー…ペルガ殿、大変勉強になった、感謝するぞ!」
「いえいえ、ノッブさんも養蜂を始めたいのですか?」
「ははは、まあそんなところかのう。養蜂の他にもいろんな事をやってみたいから沢山学ばねばならん!」
ノッブさんは無邪気な子供のようにニシシと笑う。時折この人が本当に女性なのだろうかと思ってしまう、まるで冒険心と好奇心を募らせている少年のようだ。そしてこの人が一体何をやろうとしているのかもまだ見当がつかない。
___
私達の村、ダーシュ村にビーストマンの襲撃が起き、突如現れたデス・アダー様達がお救いになられて幾十日、あの日以降ビーストマンやこの辺りに生息するモンスターの襲撃は起きていない。
村は救われたがそれでも傷跡は深く残った。家屋の多くは壊され、徴税の対象である小麦畑もほとんどが荒らされた。そして何よりも死者は多かった。
生き残った村人は4割程、この人数では小麦畑の修理はできるが家屋を建て直すのは難しい。けれども愛した村だ、ここから離れるなんて考えられない。数少ない人数で今では生きる事を優先として生活を続けている。
けれども今日は違った。早朝に剣の特訓をしようと外へ出たら村の入り口へとある3人の姿が見えた。銀色のフルプレートの騎士、2つのアホ毛のついた黒髪の女性、そして鉄仮面の大男、間違いなくあの人達だ。
「よっ、アストラル。また来たぜ」
「で、で、デス・アダー様ぁぁぁ!?」
思わず叫んでしまった。ビーストマンの軍勢から村を守る為に戦いに出てから帰って来なかったデス・アダー様達が再びこの村にやってきたのだ。私の声に反応したのか他の村人達もぞろぞろと集まって来てデス・アダー様達が来れられたことに驚いていく。村長が焦りながらデス・アダー様に尋ねる。
「ど、どうしてこの村に‥‥?」
「言ったろ、この村に愛着がわいたって。余計な世話かもしれんが復興(村弄り)しに来た」
よく見れば村の入り口の隅に大量の建材や木材が積まれていた。村の襲撃があっても竜王国から支援物資は全く来なかった、どうやって治せばいいのかと困っていたがこれは助かる。
「で、ですが人手が足りなくて建て直すにはなかなか‥‥」
「村長さん、そこら辺も気にすんなって。他の奴も呼んであっから」
誰か来るのかと周りを見るがいらしているのはデス・アダー様とアルトリウス様とジゼル様だけで来ている様子は見えなかった。それも束の間、何もない空間から突如歪みながら紫色の丸い空間が現れたかと思えばそこから生地が薄そう赤い布の服を着た腰まで長い黒髪の女性と黄金の鎧と獅子の兜つけたアルトリウス様と同じくらい背の高い騎士が現れた。
「おいーっす!待たせたのう!」
「ここがデス・アダー様がお救いになられた村か、なるほどなるほど!」
「紹介する、黄金の騎士の方はオーンスタイン。そんであっちがノッブ‥‥って、ノッブ!?何だよその恰好は!?」
「む、何だとはなんじゃ。これはワシお気に入りのBusterTシャツじゃぞ?力仕事するから動きやすい恰好になったまでじゃ」
「生地は薄そうだし、スカートだし‼畜生、俺を惑わす気かこの野郎!?」
「言っとくけど見た目は美少女、中身はおっさんじゃぞ?」
「チクショオオオオオッ‼」
デス・アダー様は突然大泣きしてどこか走り去っていった。一体何が何だかと私達は啞然としていた。一方のノッブと呼ばれた女性はニシシと私達に楽しそうに笑みを向ける。
「あれは気にするな、それよりわしらが来たからにはもう勝ち格未来永劫大開拓商売繫盛‥‥ん、商売繫盛は違うのう‥‥まあ何とかなるから任しておけ!」
ノッブさんはえっへんと自信満々に胸を張った。よく分からないのだけど本当に大丈夫なのだろうか。少々心配している間にデス・アダー様がジゼル様に手を引かれて戻って来た。
「ほら、頑張りましょデス・アダー様!ボクが応援してますよ!」
「うん頑張りゅ‥‥ノッブ、始めてくれ」
「さて、まずはひーふーみ‥‥30くらいでいいか」
ノッブさんが何処からともなく平たい釜を取り出して何かを数えだしたかと思えば手を翳すと、地面に大きな魔方陣が展開された。そして片手に持っている釜を大きな魔方陣へと投げ込んだ。
「『サモン・モンスター・ちびノブ』‼」
地面に大きく展開された魔方陣から現れたのは‥‥‥小人だ。
ノッブさんを小さくしたような、ぬいぐるみのような見た目をした小人たちが次々と魔方陣から現れていく。黒い分厚い布の服を着た小人や水色の布の服を着た者、中には金ぴかだったり銀色だったり様々な小人が現れた。
どの小人も人語を話さずノッブさんと似たような声で「のぶー!」とか「のぶッ!」とか「のぶ!」としか言わない。それでもなんだか見た目が可愛い‥‥
「村長殿、しばらくはこの者達が村の再興と防衛を手伝ってくれる。見た目はあれじゃが結構強い。言葉も通じるしお主達の力になってくれるぞ」
「えっ?えっ!?あ、は、はあ‥‥」
流石の村長も戸惑っていた。村の人達も反応がばらばらで奇妙な姿の小人を可愛いと思う人が入れば、本当に大丈夫なのと心配になってきた人など様々。デス・アダー様も鉄仮面で表情が見えないが、少し呆れているようだ。
「ノッブ、もうちょっとマシなのはなかったのかよ‥‥」
「デスナイトと匹敵する強さじゃぞ?それともなんじゃ、デスアーミーでも召喚すればよかったか?」
「デスナイトやデスアーミーじゃ村人達も怖がるだろうし‥‥ああもういいや、続けて」
デス・アダー様がまさかのさじを投げた。さり気なくあのデスナイトと匹敵とか言ってたような‥‥この小人、見た目と反してかなり強いの!?
「さて、お主達には壊された家屋の撤去と家屋の建設、防壁をクラフトする組とデス・アダー達と共に木を切って木材を作成し運ぶ組に分かれて行動してもらう。デス・アダー、何か言っておくことはあるか?」
「間違えて城は造るなよ?うっかり城を造っちゃダメだからな‼」
デス・アダー様の号令で小人達は一斉に「のぶー‼」とちっちゃい手を掲げて叫んだ。というかこの数でもうっかり城を造っちゃうの!?
___
ちびノブ達は「のぶのぶのぶ」と珍妙な声を発しながら作業に励んでいく。自分よりもはるかに大きな木材や岩や倒木を軽々と運んだり、倒壊された家屋の撤去を軽々と行ったりと小さな見た目に反して力がある事に村人達は驚愕する。
しゃあないよな、『平蜘蛛の茶釜』をベースに召喚されるたこいつらは元となったゲームのコラボイベントで小さな見た目と反してふざけんなと言いたいくらいの強さを持っていた。見た目に騙されて犠牲となったプレイヤーで死屍累々の阿鼻叫喚でもう怖った。皮肉にもノッブのアバターの特有のスキルか、『平蜘蛛の茶釜』があれば召喚できる。
「ほれ、アダーも励め励め」
伐採した木を片手に持ってちびノブ達の作業を見ていた俺をノッブがニシシと楽しそうに笑いながら足蹴した。ノッブはスカートからジャージに穿き替えており、片手に鍬を持っている。
「ノッブ、何それ?というか何すんだお前?」
「うむ、ちいとばかし土いじりじゃ。小麦畑が壊され使えなくなった畑を貸してもらってのう、土や肥料を調べて耕すのじゃ。後々養蜂する為の花を植えようかと考えとる」
「花?養蜂?なんだ蜂蜜でも作るのか?」
蜂蜜でも作って売るのだろうか、今のところまだノッブのやりたい事が俺には分からなかったが養蜂がやりたかったのか。
「それもあるが‥‥ユグドラシルの回復薬の調合がこの世界でもできるかどうか試してみる、まずこれが目的の一つ」
なるほど、ユグドラシルには回復ポーションが全回復からほんの少し回復だったり種類が様々在るが、中でも体力を全回する赤いエクスポーションよりも回復力はエクスポーションよりも劣るが緑のグレートポーションの方が
調合しやすいのだ。材料がポーションとコバルトマッシュそしてハチミツ。コバルトマッシュはルルイエ地下迷宮でも栽培でき入手は困らないがこの世界での蜂蜜が合うかどうかが疑問だ。
「それと他にも花や蜂蜜が村の特産にならないかなーって」
「特産?」
「うむ、村長に聞いた話では小麦と農作物を主に置いていたが此度のビーストマンの襲撃で大打撃をくらってな、村の人口も減らされたし人口を回復するために何か人を呼び寄せる物がないかと考えているのじゃ」
村の再興と更なる発展を目的に移民を募らせてる。特産物も確かにいい考えだが何か人が惹くものとすれば少々薄い。なにしろ近くにビーストマンの国があるからな、再度竜王国に攻めてくることもあるし中々人が寄らなさそうだ。
「うーん‥‥温泉とか?」
「いい考えだが、それは流石に急すぎる。もう少し村と人手が落ち付いた頃に出来るかどうかやってみようか」
「こういった考えはラクーンさんがいりゃあ助かるんだけどなー‥‥」
こういう仕事はラクーンさんが得意そうだが生憎ラクーンさんはこっちには来れない。今頃バハルス帝国の街中でバハルス帝国へ潜入調査するためのチームの拠点にするお屋敷を購入する手続きをしている。人化の指輪を持って出かけて行ったがラクーンさんの人間の姿とか超見てみたかったなー‥‥
「花はユグドラシルの物を植える予定じゃ。植えるのはラヴェンディ、ローズマリア、百日花、ナノハノハナ、リリーホワイトスノウ、どれも王国の植物図鑑には載ってなかったし、この世界の土でも栽培できるかどうか試してみる」
「後は蜜蜂がちゃんと寄って養蜂できるのかとそれらの花はちゃんと育って売れるのかどうかが問題だな」
いわばギャンブルだ。こちらの世界の常識とかがそうすんなり通用するわけがない、やることは難しいだろうが挑戦して試行錯誤するのは楽しいだろう。色々と挑戦しようとしてるノッブがちょっと羨ましいな
「まあこの村ではこれらを試す」
「え、まだ何かやりたい事があるのか!?」
この村ではって‥‥村かなんか手に入れたら別のことをやるつもりか。ちびノブを召喚できるしまさか城を造ろうとしてるんじゃねえだろうな!?
「さ、長話してる場合ではないぞ?建設してるちびノブにクラフトを任せておるがついうっかり要塞ができてしまうやもしれん」
「あっ、そうだった!って目を離してた間に何かでかい物見櫓ができてる!?」
急いで止めないと、本当に城か砦を造るぞ此奴ら‼ルルイエからの資材を少しとブラッドが一生懸命集めた金で買った建材を無駄にしてたまるか。伐採した木を片手に急ぎちびノブ共の下へと向かった。
なんということでしょう。ビーストマンの侵攻で壊された木の柵はあっという間に以前よりも厚く密で強固な木の柵へが建てられ、堀も掘られておりより強固なものへと変わりました。そしていつの間にか2棟ほどの物見櫓もできていました。今度は木々を組み立てていき何か大きな建築に取り掛かろうとするちびノブ達にデス・アダー様がでかい丸太片手に急ぎ駆けつけてきた。
「こらーっ‼お前ら隙を見て城を造ろうとするんじゃない!お家!まずは家を建てろ‼」
デス・アダー様はプンスカと怒りながら丸太を振り回し、ちびノブ達は「のぶーっ!?」とあたふたと逃げだして家屋の建築に取り掛かりだした。重そうな丸太を軽々と片手で振り回すなんて、やはりデス・アダー様は想像を絶する怪力の持ち主だ。
この後はデス・アダー様が現場監督のようにちびノブ達に指示を出していった。壊された家屋を村人達と一緒に撤去していき、石工、石切、大工、左官、レンガ、タイルに茅葺きと分担して家を建てていく。
最初は村の人達はこの小人達にどう対応したらいいか困惑していたが、一緒に作業をしていくうちに打ち解けていった。それでもちびノブ達は「のぶのぶ」としか言わないがなんとなーく言ってることが分かってきた‥‥ような気がする。
「アストラル、少しいいか?」
そこへアルトリウス様が声をかけてきた。その隣には黄金の鎧を纏っているオーンスタイン様が。背の高いお二人が並ぶと何か凄い威圧を感じて焦った。
「え、えとなんでしょうか‥‥?」
「少しばかりお前の剣の鍛錬をしてやろうと思ってな」
え、ええ!?アルトリウス様から直々に、ですか!?あのビーストマン相手に無双をした騎士に剣を教えてもらえるなんて何よりもうれしい話だ。
「ぜ、ぜひ‼ご指導ご鞭撻宜しくお願い致します!」
「夕暮れまでしか付き合えないが、ある程度の事は指導してやる」
「ははは‼まあ簡単にレベル上げができるかどうかのテストなのだがな!」
豪快に笑うオーンスタイン様にアルトリウス様の裏拳が炸裂した。レベル上げ?何の話かはよく分からないけど指導してくださるのだから全力で受けないと!
___
「腰が引けているぞ、体重をかけろ」
「は、はいっ!」
「剣に注意が引きすぎだ、拳や脚も武器になる事を考えろ」
「あ、あいたっ!?」
「疲れと弱みを見せるな、相手になめられるぞ」
「はぁはぁ‥‥は、はいっ!」
正直言って想像をはるかに絶するほどの厳しさだった。木の剣での組手ではあったが何度も挑んで何度も返り討ちにされた。アルトリウス様はその場を動かないまま簡単にあしらっていく。そして何より超がつくほど手加減をされていた。それはしかたない、なんたってたったひと振りでビーストマンを両断するのだから。
隅で見ていたオーンスタイン様は時折『タマを狙えー』とか『お色気で気を逸らせー』とか謎のアドバイスをし、アルトリウス様が木の剣をオーンスタイン様に投げつけていった。
あれやこれやと撃ち込まれていってもう夕暮れ時になっていた。私は体力尽きて大の字に仰向けに倒れる。本当に色々と学ぶことができた気がする。
「‥‥まずは体力と筋力をつけることだな」
「は、はい‥‥がんばり‥‥ましゅ‥‥」
「はははは‼アルトリウスのやつはツンデレだから上手くは言わん、本当はある程度の基本が出来るようになって喜んでおるぞ!」
オーンスタイン様は豪快に笑いながら私にポーションを渡し、物凄い速さで迫るアルトリウス様から物凄い速さで逃げて行った。
「また村へ来る‥‥鍛錬は怠るな」
「…え?」
「明日から私とオーンスタインはデス・アダー様と共に竜王国の冒険者として首都に滞在し、今後ビーストマンの侵攻の防衛と進軍に努めていく」
そうだったのか‥‥だからこの村に訪れたのか。なんだろうか、この人達なら大丈夫な気がしてきた。というかビーストマンを追い払うどころか逆に侵攻しそうな気がする。
「おーい、アルトリウスよ!そろそろ帰るらしいぞー」
「そうか‥‥ではまたな」
どうやらそろそろお帰りになるようだ。ここで寝転がっている場合ではない、デス・アダー様達をお見送りしないと。私は急いでポーションを飲み干して後を追った。
気が付けば壊された家屋の撤去がほとんど済んでおり、新しい家屋が5棟ほど出来上がっていた。ちびノブ達の力には本当に驚かされる。
「村長殿、ちびノブ達は少食だから食糧は心配ない。ただチョコをあげたら分裂して増えるから」
「えっ、ちょ、チョコ‥‥?」
チョコとはどんなものなのだろうか。それをあげると分裂して増える‥‥ますますこの小人達の生態に謎が深まる。
「デス・アダー様、村を救うだけでなく私達の為に村の復興まで‥‥なんとお礼を申し上げたらいいのか」
「いいんだって、村長さん。俺はこの村に愛着がわいたって言ったろ?気持ちだけで十分さ。ちびノブ達が建設や栽培とか色々力を貸してくれる、だからもう大丈夫だ‥‥だけど城を造らせないように注意してね?」
デス・アダー様達は楽しそうに笑って村を後にした。私達の為にここまでしくださるなんて‥‥デス・アダー様はなんと慈悲深きお方なのだろうか。かの人達の為に何かご恩を返さなければ
今は村の再興と剣の修行に励んでいこう。今できる恩返しはこれぐらいだ。いつかきっとアルトリウス様のような強い騎士になりたry
「のぶー」
「‥‥‥」
私や村長、村の人達は一斉に一匹(?)のちびノブの方を見た。
‥‥どうしよう、なんか一匹大きくなってるんだけど!?
メンバーが1人抜けてから最近見てないなー‥‥
本当は蟻人やコボルトとかを召喚しようか考えていたけど召喚するのノッブだったからちびノブにしました。反省はしている(土下座