後2話で終わりです
結局祭りに行くことになり、その日は終わりみんな帰っていったはずなのにどうして今の状況なんだろう?
今俺たちがいるのは
「ちょっとちょっと〜勇也ー一緒に泳がないの?」
「今日って祭りじゃないの?」
「そうだけど朝も遊んだ方が楽しいでしょ」
「リサちゃんの言うとおりよ。それに私たちの水着を見てなんとも思わないの?」
「はぁー」
俺はたまらず顔を晒した。今回こっちにきたのは夜からメンバーからはかなり減っているがそれでも人数はいる。興花、リサ、千聖、日菜、花音、沙綾、ひまりがこっちにきている。
他のメンバーは用事があったりインドア派だったりでこれていない。
まぁインドア派でも祭りにはくるみたいだが……
「あ、そうだ!勇也。日焼け止め塗ってよ」
「はぁー!?自分で塗れよ」
「前は塗れても後ろは無理なんだもん」
「千聖とかに頼めよ」
「えー」
ったくリサもとんでもないこと言いやがる。興花の別荘にきてるから周りはいないからいいけど他にいたら俺多分殺されてるな。そんなことを考えてるとあろうことか千聖や日菜まで俺の前に日焼け止めを持って俺の前に来た。
「私にも塗って欲しいわ」
「あたしにも塗ってよー」
「いや、俺はリサにも塗ってないからな」
そう言って断っても千聖と日菜は俺の前にうつむせに寝転んだ。こいつらは全く俺の話を聞いてない。そして2人とも寝転び水着の紐を外した。それにつられるようにリサも来て水着の紐を外した。この3人に何を言っても無駄だった。俺は仕方なく塗ることにした。
初めは日菜から塗ることにして手にクリームをつけてそのまま塗った。
「ヒャッ!」
「うぉ!なんだ?」
「勇也くん。クリームは手であっためてから塗って欲しいな」
「わかったよ」
俺はよくわからないまま塗り日菜は満足して水着の紐を結んでみんなのところに遊びに行った。残りは2人だけど正直怖いんだよな。
そして次は千聖のようなのでさっき言われたとおり温めてから千聖の背中に塗り始めた。
「ん、んん。そこ」
「お前わざとだろ」
「あら、バレたかしら?」
「そりゃバレるわ!塗ってるだけでなんでそんな声が出るんだよ!」
「喜ぶかと思ってね」
「うっさいわ!終わった。さっさと行ってこい」
「つれないわね」
千聖も水着の紐を結んでみんなのところに向かった。あとはリサだけなんだけどすごいやりにくいな。
ここまでやっておいてなんだけど今からでも断りたい。
「勇也〜早くしてよ〜」
「はいはい」
俺は手でクリームを温めてリサの背中に塗った。リサは何を言うわけでもなくただ塗ってる間は静かだった。そして塗り終わりリサも水着の紐を結ぶと俺の手を引いて引っ張っていった。
「リ、リサ?」
「……」
俺たちは興花の別荘まで戻ってきた。リサは何も話さないで俺をソファーに押し倒した。逆のような気もするが何も言わない。
「勇也、あたしは……」
そのリサの目には涙が溜まってきていて少しすると俺の方まで落ちてきた。リサはあの事件以降ごく稀にこういう風に脆くなる。
「勇也はあたしを捨てないよね?」
「捨ててと言われても捨てないよ」
「うん、信じてる」
「もちろん」
リサはそのまま俺に体重を預けてきたが、水着のせいでもろに感触が当たる。なにがとは言わないけど……
しばらくしてリサは起き上がり俺たちはまた海に戻っていった。そこからは特にこれといってはなにもなくそのまま夕方になり俺たちは船に乗り込み家まで帰っていった。もちろん船の中ではみんな爆睡だったが俺は甲板の上で1人海を見ていた。
「なにしてんの?」
「興花、寝たんじゃなかったのか?」
「寝たんだけどすぐに目が覚めちゃって」
「今年は俺たちとRoseliaがFWFに出る。来年が俺たちにとっては最後だからな。少し思ってんだよ」
「なるほどね。なら今年は優勝しないとね」
「去年は3位だったからな」
そう去年俺と興花はFWFに出て初出場で3位だった。周りはすごいといってくれたが俺たちは納得してなくて今年こそは優勝をしたい。それに今年はRoseliaも出るから何が何でも勝ちたい。
そんなことを考えてるとあっという間に船着場につき、俺たちは一度家に帰った。去年は俺浴衣を着ないで私服で行くとえらく怒られたので今年は学習して、最初から着ることにした。黒の浴衣で着て降りると既にリサと友希那はいた。2人とも自分のイメージカラーの浴衣を着てよく似合ってる。
そこからしばらくするとみんなやってきた。俺の家はかなりの広さがあるからこの人数でも大丈夫だが他の家はかなりきついと思う。
25人全員いるので厳しいし、何より暴走組を見る保護者たちが大変そうだ。日菜は紗夜がよく見ている。あとはこころとはぐみ、おたえと香澄、それにあこは少し危ない。
この保護者はもう決まっている。有咲と美咲だ。2人の方を見るとため息をついて手伝ってくださいと言わんばかりの目をしていた。俺は両手を合わせてごめん無理という目線を送った。
そして家から出て祭りに行くとかなり目立つ。まぁ25対1だからそれも仕方ないんだけど、気まずい。
「勇也さーん射的しましょう!」
「それより食べ歩きをしましょうよ」
ひまりに千聖から誘われてそれ以外からもすごい誘われる。これは大変だ。そのまま時間は過ぎていき途中から俺は動けなくなるまで食べ物を食べていた。
そしてベンチに座り俺は休憩してみんなはまだ回るみたいだ。
「くるし」
本当にその一言だ。みんなは買うだけ買ってほとんど食べないとか先に俺に食べさせてきたりしてもう無理だ。ベンチで休憩してるとリサがやってきた。
「FWFもうすぐだね。それなのにこんなことしてていいのかな?」
「だからじゃないのかな?Roseliaも俺と興花もわかってる。これが終わるとあっという間にFWFだ。だからみんな今休もうとしてるんだよ」
「そっか、けど今回は特別だからね」
「それもそうだな」
それ以上は話さず上を見るとそこは綺麗な星空が映っていた。夏のこんな祭りの中綺麗な星空が見えるとは思ってもいなかった。隣のリサも上を見て感動していて、ここにいない奴らも上を見ると感動するだろう。
そこからみんなが帰ってくるまで大体1時間ぐらいかかって俺たちは家に帰った。
結局みんなその日は俺の家に泊まると行って聞かずみんな泊まることになり、何よりの問題が服だった。いくらあると言ってもさすがに25人分はきつい。俺は車を出してみんなの分を買いに行くことにした。
「あなたも大変ね」
「来てる友希那や麻弥、つぐみはそれに当てはならないのかな?」
「いえ!ジブンたちは勇也さんだけで行ってもらうのは悪いので」
「そうですよ!それに蘭ちゃんや彩さんはもうお酒で動けませんから」
「あー確か少し飲んだら動けなくなったんだったっけ?」
「アハハ、彩さんや美竹さんは弱いですから」
そのまま車は走ってもう閉まりそうな服屋に着いた。店員になんとかと言ってみんなにスウェットを買って家に帰った。家に帰り蘭や彩はみんなに着替えさせてもらってなんとか部屋まで運んでみんなそのまま泥のように眠った。少なからず全員が酒を飲んでいたようですぐに眠ることができたみたいだ。
俺は部屋に帰り、少しギターを触り眠くなってきたので俺も眠った。
朝起きてリビングに行くとリサと友希那が2人で一緒に朝飯を作っていた。友希那の料理も昔みたいにひどいわけじゃなく一般程度には作れるようになっている。
みんなが降りてきて若干しんどそうな奴もいた。まぁ昨日あれだけの感じになってたらそれも仕方ないんだけど。
そしてみんなは少しずつ帰って行き、蘭と彩は最後まで動けそうになかった。その2人を連れて車に乗せなんとか家に連れて行きそのまま家族に渡した。
俺たちはそこから家に帰り俺は興花と友希那たちはメンバーでスタジオに向かった。FWFまでそこまで日にちがない。けど今から焦っても意味がないので俺と興花は最後の仕上げにRoseliaはどうなのかは知らない。スタジオから出ると外のカフェでRoseliaはお茶していた。
「何してんの?」
「見ての通りよ」
「いや、確かにその通りなんだけどさ」
「お茶だよー。友希那があんまりこんを詰めても意味ないからってさ」
「私はもう少ししてもいいと思うんですが……」
「紗夜さん!もう少しだけゆっくりしましょうよ〜」
「あこちゃん……氷川さんも……わかってる……から」
その一言でそれ以上は何も言わずになった。俺もこれ以上邪魔するのは悪いと思いその場を後にした。
けれどあのRoseliaがそんな考え方するなんてこれは気を引き締めた方がいいかもしれない。そんなことを考えて帰った。
そこから日がたち俺たちはFWFの会場にいた。そこは確かにでかい。
日本一を決めるには確かにふさわしい場所だった。今回は俺はRoseliaとは来てない。向こうから言われて今回は敵同士だからなるべくそういうことは控えたいと言われたからだ。
事実その通りだし、断る理由もなかったので俺は了承した。
「それでもよかったの?勇也」
「興花が心配することはないよ。別に喧嘩したわけじゃないし」
「それはそうだけどさ〜」
控え室にいて次々と呼ばれてそのバンドごとに出て行く。出て行く順番は前にしたくじの順番だろう。そして先にRoseliaが呼ばれた。
みんなの顔はしっかりと前を見ていて何も心配なんてする必要なんてなさそうだ。そして部屋を出る直前にリサがこっちを向いてウインクしてきたのを見ていた。もっとも見ていたのは俺と興花だけだが……
そしてそこからしばらく経つととうとう俺たちの番がやってきた。
「行くか」
「そうだね。けど勇也。そこまで心配しなくてもいいよ。私もサポートできるぐらいには成長したから」
「あはは、バレてたか」
俺はそんな軽口を叩きながら舞台に向かった。そしてそこに立つと今までとは違う人の数に驚きながら俺たちはなんとか演奏を始めた。結局始めると何もないような白い空間になって2人だけの音楽を楽しんでいて周りがなんて言ってるかは知らない。そして演奏が終わり俺たちは舞台から降りた。
そして控え室に戻るとなぜかリサとあこが飛びついてきた。
「すごい!すごいよ勇也さん!」
「へ?」
「勇也なんかいつもよりすごいよ。今日の音なんか綺麗だったのに激しかった」
「そっか、ありがと」
俺は多分そっけなかったと思う。けど自分自身そんな音のことなんかより興花との舞台を楽しんでいたんだと思う。だから自分がどんな音していたかのすら覚えていない。
結果発表までしばらく時間があり俺は1人で自販機の前でコーヒーを飲んでいた。そこに1人の男性がやってきた。
「はじめまして。湊勇也くんだね」
「そうですけど」
「私は○○会社の代表取締役で今回のFWFを見にきていてね。それで君の音を聞かせてもらった」
確かその会社って今めちゃめちゃ話題に出ていて確かにテレビに引っ張りだこで人気の音楽会社だったかな。あんまり興味もないがそれ以上覚えていないが。
そんな人がなんでここに、いや俺のところに
「単刀直入に言うと君をスカウトしにきた。うちの会社に来ないかい?」
「はい?なんで俺なんです。他にもたくさんいたはずです」
「君の音が素晴らしかったからだよ。それ以外の理由がいるかい?」
「なら、そのお話お断りします」
俺はその場から離れて控え室に帰っていった。こんな話みんなに聞かれるとまた何か言われそうだ。なるべく穏便に済ますつもりだった。
控え室に帰り少しすると結果発表が始まるので今回出た全バンドが舞台に上がった。そして発表されはじめた。3位はしらないバンドだった。
「そして2位はRoseliaです」
「!!!!」
俺はその言葉に驚きを隠せずそれ以降の言葉が全く聞こえなかった。それ以降は何も聞こえてなかった。あのRoseliaが2位になった。それが信じられなかった。今までいろんな賞を取ってきていてFWFは今回が初だ。初出場で2位と言う快挙にみんな喜びを隠せていない。ただ狙っているのはあくまでも優勝なのか目は先を見ていた。
「優勝は────です」
その瞬間周りから大きな拍手が上がったが俺は聞こえていなかった。それに反応してなかったせいで興花が前に出てやっと状況が理解できた。俺たちが優勝したんだった。
そして前に出て俺と興花は表彰された。控え室に戻り重たいトロフィーを下ろして着替えた。
「おめでとー勇也」
「リサありがと。ただ飛び込んでくるのはやめてくれよ。いたい」
「ごめんごめん。嬉しくってさ」
「ああ、ありがとな」
他のみんなもお祝いを言ってくれた。けどその反面少し悔しそうだった。Roselia自身で目標ができてるなら問題なかった。俺たち全員興花が車を出してくれてそれに全員乗り込んだ。結局全員眠ってしまい運転手さんが遠回りしながら帰ってくれたのは俺しかしらない事実だった。
次の小説でのヒロインをアンケートとりますのでお願いします
高校時代のことか大人になってからか?
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