イノチの理解者は猫と寄り添う   作:shin-Ex-

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今回は白龍皇登場

まああまり絡みはありませんが・・・・・

それでは本編どうぞ


ここに来た意味

「くだらん茶番だな」

 

小猫に謝罪する俺に向かって、コカビエルが覚めた声色で言い放つ。

 

「ようやく少しは楽しめると思っていたところで・・・・・・興が冷めたな。もう戦わないというなら、俺自らの手でこの街もろとも貴様達を蹂躙してやろう!」

 

コカビエルから凄まじい圧を感じる。さっきまで俺と戦っていた時とは違うな・・・・・・小猫にはああ言ったが、これは意地でも止めないとな。

 

「悪いがそうはいかない。お前はここで倒れるんだよコカビエル」

 

「「ッ!?」」

 

突然聞こえてきた声。声の出処に視線を向けると・・・・・そこには白い鎧を身に纏った者が居た。

 

「・・・・・小猫、あれはお前たちの仲間か?」

 

「いいえ、違います。あんな方私は知りません」

 

どうやら小猫たちの仲間ではないらしい。イノチからして小猫たちと同じ側の存在だと思ったんだが違ったか。

 

「貴様・・・・『白い龍(バニシング・ドラゴン)』か」

 

白い龍(バニシング・ドラゴン)』?あれはドラゴン・・・・・なのか?

 

「本当はもっと彼とお前の戦いを見ていたかったのだがな。彼から戦意が失われてしまったのなら仕方がない。ここからは俺が楽しませてもらおう」

 

『白い龍』と呼ばれた鎧の男は俺の方を見ながら言う。どうやらどこかで戦いを見ていたようだ。

 

「貴様・・・・・アザゼルの命令か」

 

アザゼルって・・・・・確か堕天使のトップだったっけか。

 

「ああ、そうだ。お前はやりすぎた。だからここで俺が止める」

 

アザゼルの命令でこの場に訪れたことを認める鎧の男。どうやらあの鎧の男は堕天使の陣営に属しているようだ。同じ堕天使陣営なのに仲間割れ?いや、そもそもあの男から感じるイノチは堕天使じゃなくて・・・・

 

「小猫、イマイチ状況を把握できないんだが・・・・・あれは仲間割れなのか?」

 

「多分そうです。コカビエルは独断でこの町に来て戦いを仕掛けたと言っていましたので」

 

詳しいことはわからないが、どうやらコカビエルの独断がアザゼルの反感をかって、あの鎧の男を寄越したということのようだ。ならまあ、あとは俺が出なくてもやつに任せておけば大丈夫なのだろう。アザゼルもそれを見越して派遣してきたのだろうし。

 

「ふんっ、アザゼル・・・・面倒なことを。まあいいだろう。だったら貴様を殺して・・・・なっ!?」

 

一瞬のことだった。鎧の男はコカビエルに接近し・・・・・コカビエルの黒い羽をもいだ。

 

「まるでカラスのように薄汚い羽だな。アザゼルの羽はもっと深い常闇のようだったぞ?」

 

「貴様・・・・よくも俺の羽を!」

 

羽をむしられ、怒りをあらわにするコカビエルは、鎧の男に攻撃を仕掛けようと槍を生成する。だが・・・・

 

『Divide!』

 

鎧の男から聞こえてきた声・・・・というより音声?その音声が発せられると同時に、コカビエルの槍が縮小した。

 

「俺は白き龍、アルビオン。俺に触れた者はその力を十秒ごとに半減させ、俺の糧となっていく。倒すなら早くするといい。じきに普通の人間にすら勝てなくなるぞ?」

 

「おのれ!!」

 

コカビエルは焦って鎧の男を倒しに行こうとする。だが、10秒ごとに力が半減されてるこの状況・・・・・俺と戦っていた時と比べても見る陰もない。時間が経つごとに力は半減していき・・・・・すぐさま俺よりもはるかに弱くなってしまっていた。もちろんそんな状況で勝てるはずもなく、鎧の男はコカビエルの攻撃を容易く対処する。

 

「既に中級堕天使並・・・・・もう少し楽しめると思ったのだがな」

 

「ぐっ・・・・・こんなところで俺が・・・・・!」

 

「もういい、ここまでだ・・・・少し寝ていろ」

 

鎧の男の殴打がコカビエルの顔面に炸裂する。跡が残るほどの凄まじい威力の殴打を受け・・・・・コカビエルは気を失った。

 

「聖書にも名を記したというのにこの程度とは・・・・本当につまらない。まあ、その代わりに面白い人間を見つけられたからいいか」

 

鎧の男は俺の方に視線を向ける。

 

「曲りなりにもコカビエルと渡り合うとは、人間にしては中々やるじゃないか。名を聞いてもいいかな?」

 

「・・・・・命だ。一夢命」

 

少し迷ったが、俺は名を名乗ることにした。一応コカビエルを倒してもらったわけだし、それぐらいは構わないだろう。

 

「一夢命か・・・・・その名前覚えておこう」

 

コカビエルは俺にそう告げた後、その場に居た悪魔と少しやりとりをした後に、コカビエルと近くに倒れていた神父らしき男を抱えて、その場から飛び去っていった。

 

「とりあえず戦いはこれで終わり・・・・・でいいのか?」

 

「・・・・はい。そうですね」

 

「この町は無くならなかった。だから俺はこの町から離れなくてもいいんだな?」

 

「・・・・そうですね」

 

「これからも・・・・俺に付き合ってもらうぞ?」

 

「・・・・・別にコカビエルを倒したのは命さんじゃないのに、自慢げですね」

 

「違いないな・・・・・はははっ」

 

「ふふふっ」

 

クスリと互いに笑みを浮かべる俺と小猫。ひとまずの危機は去ったおかげで、少し心にゆとりができたようだ。

 

「それにしても・・・・・命さん、あなたは一体何者なんですか?コカビエルと互角に戦ったり、傷がすぐに癒えたり、術式を解除したり・・・・・到底普通の人間とは思えません」

 

何者ときたか・・・・・いや、まあ確かに普通の人間ではできないような事してる自覚はあるんだけど・・・・・

 

「一応一般人だ。立場的には」

 

「さすがに納得できません」

 

まあそうなるか・・・・・疑われて当然だろう。なんか小猫以外にも視線が俺に集中してるし。

 

「いいかしら?」

 

周囲からの視線を気にしていると、紅の髪の女性が俺に声をかけてきた。

 

「えっと・・・・あなたは?」

 

「私はリアス・グレモリー。小猫の主の悪魔よ」

 

このひと・・・・じゃなくて、この悪魔がか。グレモリーといえば確か72柱の悪魔。中々の大物が出てきたな。

 

「まずは・・・・・助力に感謝するわ。あなたのおかげでこちらの被害は抑えられたわ」

 

「え?あ、いや・・・・・それは・・・・その・・・・お気になさらず」

 

いかん、周りの視線もあってどう返せばいいのか頭の中でまとまらない・・・・・

 

「命さん・・・・・こんなところでコミュ障を発揮しないでください」

 

「小猫から聞いていたけれど・・・・・これは中々のレベルなようね」

 

小猫とグレモリーから呆れたように言われてしまった。というか聞いていたって・・・・・そんな恥ずかしいこと言っちゃってたのか小猫。

 

「とりあえず命さん、少し落ち着いて」

 

俺を落ち着かせようと、小猫が俺に手を握ってきた。小猫を助けに来たのに俺・・・・すっごい情けない。

 

「あなたのことは小猫から少し聞いてはいたけれど・・・・・どうやら普通の人間では無さそうね。一体何者なのかしら?」

 

小猫と同じ事を尋ねてくるグレモリー。やっぱりそこは気になるところのようだ。

 

「小猫にも言いましたけど、一応は一般人です」

 

「あなたのような一般はさすがにないと思うのだけれど・・・・・」

 

やっぱり一般人で通すのは無理があったか・・・・・まあ仕方がないのだろうけども。

 

「・・・・まあいいわ。今日のところはひとまずはそれで済ませておくわ」

 

「え?いいんですか?」

 

「ええ。だけどあくまでもひとまずよ。これから事後処理もあるからあなたから詳しく話を聞く時間は取れなさそうだし。あなたのことは後日ゆっくりと聞かせてもらうわ。それでいい?」

 

どうやらこれから俺の事を深く詮索するつもりはないらしい。まあ俺としても話すことを整理しなくちゃいけないから助かる。今すぐだとコミュ障発揮してうまく説明できそうにないしな。

 

「えっと・・・・それでよろしければ」

 

「決まりね」

 

ひとまずはここはこれでお開きか・・・・・結局、俺ってきた意味あったのかなぁ。

 

「・・・・命さん」

 

俺が自分の存在価値に悩んでいるところで、小猫が俺の名を呼ぶ。

 

「ん?なんだ?」

 

「助けに来てくれてありがとうございます」

 

「え?」

 

「その・・・・まだお礼、言ってなかったので」

 

少し恥ずかしそうにモジモジしながら言う小猫。

 

「・・・・ああ。どういたしまして」

 

まあ、今の小猫を見られただけでも価値はあったし・・・・・良しとするかな。




次回は説明フェイズに入ります

そういう描写苦手なんだよなぁ・・・・・頑張ろう

それでは次回もまたお楽しみに!
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