イノチの理解者は猫と寄り添う   作:shin-Ex-

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今回は命さんとグレモリー眷属の顔合わせになります

もっとも、まだ肝心な話はしませんが


顔合わせ

コカビエルとの戦闘から三日後の夕暮れ。小猫から連絡を受けた俺はコカビエルと戦った学校の校門前に訪れた。小猫が迎えに来てグレモリーのもとに連れて行かれることになっているのだが・・・・・少々問題が発生していた。

 

(な、なんでこんなに注目されているんだ・・・・・)

 

そう、周りからやけに見られているのだ。いくらちょうど下校時間で、家路についている生徒が多いとはいえ、なぜかほぼ全員が俺の方へと視線を向けるのだ。そりゃ、こんな時間に私服で校門の前にいれば目立つだろうけども・・・・・コミュ障の身としてはこれは辛い。

 

「あの人誰だろ?うちの生徒じゃないよね?」

 

「でも・・・・すごい美形。あんな人と付き合えたらなぁ」

 

「え?あの人女でしょ?」

 

「でも服は男物だよ?」

 

「どっちだとしてもお近づきになりたいなぁ・・・・」

 

なんかこそこそと変なこと言ってる子達もいるし。一部は例のごとく俺を女だって勘違いしてるし。いや、彼女たちはまだマシだ。問題は・・・・・

 

「男装女子・・・・あれはかなりポイント高いぞ?」

 

「しかも表情がいい・・・・・あの目で睨まれたらと思うと・・・・」

 

「「興奮する!」」

 

問題は坊主とメガネの二人組の男子だ。あいつら完全に俺を女であることを仮定して話してやがる。それだけならまだしもなんか変な目で見てくるし・・・・・だめだ、頭が痛くなってくる。

 

(小猫・・・・・頼む、早く来てくれ)

 

「命さん、お待たせしました」

 

俺の祈りが通じたのか、小猫が俺の前に姿を現した。

 

「・・・・・」

 

「どうしました命さん?」

 

「いや、ちょっと小猫が女神さまに見えてな」

 

「・・・・・は?」

 

小猫はわけがわからないといった様子で首をかしげる。まあ、急にそんなことを言われては当然な反応だろうが。

 

「まあ、あまり気にするな。それよりも、早く連れて行ってくれ」

 

「はい。こちらです」

 

俺は小猫に連れられ校門を潜る。

 

「あの人、小猫ちゃんと一緒に学校に入っていったぞ?」

 

「学園のマスコットと・・・・どういう関係なの?」

 

「あいつが男だったとしたらこの上なく妬ましい」

 

・・・・・・なんか余計に注目されている気もするが、もう気にしないでおこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・オカルト研究部?」

 

小猫に連れられてきたのは、旧校舎っぽい古い建物の一室の前であった。その部屋の扉には『オカルト研究部』と書かれたプレートが貼ってある。

 

「小猫、これって・・・・・」

 

「私達グレモリー眷属は学園内ではオカルト研究部として活動しています。もちろん悪魔としての仕事もしていますが」

 

悪魔がオカルト研究部って、それはまた・・・・・まあ、自分たちもオカルト寄りの存在だから色々とやりやすいのかもしれないけども。というか、小猫がグレモリーの事を部長って呼んでたのはそういう理由か。

 

「・・・・・まあいいや。それにしても8人・・・・いや、小猫含めて9人か。多いな」

 

「わかるんですか?」

 

俺が言ったのは部屋の中にいる人数だ。その数を当てたことに小猫は少し驚いている。

 

「それも俺の能力の一部だよ。詳しくは後で説明する」

 

「そうですか・・・・では入りますよ。覚悟はいいですか?」

 

「いや覚悟って大袈裟な・・・・・」

 

「命さんはコミュ障ですから」

 

「うぐっ・・・・」

 

痛いところをつく・・・・確かに9人もの前で話すなんて多少緊張するけどさ。

 

「では・・・・・部長、入ります」

 

「ええ。来なさい」

 

小猫が一声かけ、部屋の中から返事が返ってくると扉に手をかけた。扉の奥には俺の感じた気配のとおり、9人のひと・・・・いや、悪魔がいた。

 

「お前だな、一夢命ってのは?」

 

部屋に入ると同時に、一人の男が俺に声をかけて来た。コカビエルとの戦いの時にはいなかったが・・・・こいつもグレモリーの眷属か?

 

「あんたは?」

 

「俺は会長の眷属の匙だ」

 

「会長?」

 

グレモリーは部長と呼ばれているようだが、この男は会長と口にした。一体どういうことなのだろうか?

 

「はあ・・・・匙、いきなり突っかかるのはやめなさい」

 

「いてっ!?」

 

俺が疑問に思っていると、メガネをかけたショートヘアーの女性が匙の耳を引っ張った。

 

「ごめんなさい、匙はあなたが結界を解いたことを怒っているみたいで・・・・」

 

「結界?」

 

結界って・・・・そういえば、コカビエルと戦う前に学校に入るために張られてた結界を解いたけど、それのことを言っているのか?

 

「えっと・・・・・学校に張られてた結界ってその匙って奴が作ってたのか?」

 

「いいえ。結界は私と私の眷属全員で張っていたので匙だけの力ではないわ」

 

私と私の眷属・・・・・か。どうやら眷属を従えている悪魔はグレモリーだけじゃないらしいな。この女も眷属を持てる立場にある悪魔ということか。

 

と、そんなことよりも・・・・・

 

「えっと・・・・・結界を解いてしまってすまなかった。中に入るには邪魔だったから」

 

「邪魔って、お前な!」

 

「よしなさい匙。彼が何者かはまだわからないけれど、それでも彼はコカビエルと戦ってくれた。結果としてコカビエルは白龍皇が撃破したとは言え、彼が戦わなかったら被害がさらに拡大していたのかもしれないのだから責めてはダメよ」

 

「うぐっ・・・・でも・・・」

 

「でもではありません。あんまりしつこく言うなら・・・・・・」

 

「ご、ごめんなさい!」

 

メガネの女が言い切る前に、匙は頭を下げて謝った。なんというか・・・・・よく躾けられているな。

 

「まったく・・・・うちの眷属が本当にごめんなさい」

 

「いや、彼が怒るのも無理はないさ。それよりもあんたは?」

 

「そういえばまだ名乗っていなかったわね。私はソーナ・シトリー。この町を治めるリアスの友人です」

 

ソーナ・シトリー・・・・・シトリーか。確かシトリーもグレモリーと同じ七十二柱の悪魔だったっけか。七十二柱の悪魔が二人もいるとは・・・・・大した学園だなここは。

 

「さて、それじゃああなたが何者なのか聞かせてもらう・・・・・前に、先に私の眷属のことも紹介しておきましょう。小猫とアーシアの紹介は必要ないでしょうから・・・・・まずは朱乃からね」

 

「はい、部長。私は姫島朱乃ですわ。どうぞよろしくお願いします」

 

黒い長髪をポニーテールにした女性がまず自己紹介してきた。気品がありそうでいかにも大和撫子という言葉が似合いそうな女性だが・・・・なんか笑顔の奥に色々と秘めてそうだな。それに彼女のイノチからコカビエルと似たような気配も感じ取れるし・・・・・まあ、今はあまり気にしないでおくか。

 

「僕は木場祐斗。よろしくね」

 

次に挨拶してきたのは優しそうな雰囲気を持つ男だった。コカビエルとの戦闘のとき、剣を持っている姿を見た覚えがあるから剣士なのだろう。

 

「私はゼノヴィア・クァルタだ。眷属になったのはほんの数日前で、それまでは教会に属していた」

 

続いて青と青髪に緑のメッシュを入れた女だ。元々教会に属していたのになぜ敵対する相手である悪魔の眷属になったのかは疑問だが、何か事情があるのだろうし、あまり深くは考えないでおこう。

 

それよりもだ。9人中8人の名前がこれでわかったわけだが、その中に例のあいつの名前はなかった。ということは最後に残った男が・・・・

 

「最後に、俺は兵藤一誠だ。俺が言うのも変かもしれないけど、あの時は助けに来てくれてありがとな」

 

「やっぱりお前が兵藤一誠か」

 

思ったとおり、最後に残った男が例のおっぱい先輩こと兵藤一誠だった。こいつせいで小猫は・・・・・

 

「えっと・・・・やっぱりってどう言う意味だ?」

 

「・・・・・小猫からあんたのことを聞いてちょっとO☆HA☆NA☆SIがしたいと思っていてな。とりあえず今はやめておくけど・・・・あとでいいか?」

 

「俺と話?まあ別にいいけど・・・・」

 

とりあえずO☆HA☆NA☆SIについては了承してくれたようだ。

 

覚悟しろよ兵藤一誠・・・・・・貴様には小猫が受けた屈辱の仇討ちを受けてもらい、貧乳の素晴らしさを存分に叩き込んでやるからな。

 




他の作品の命さんをしている方としてはこちらの命さんはキャラ崩壊しているように見えるかもしれませんが・・・・・・・まあそこはDDの世界線だから多少はね?

それでは次回もまたお楽しみに!
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