聞いてくれメディア!
最近私に対するマスターの扱いがさぁ!!
雑じゃないかい!!
なんだいノッブノッブって!!
私だって本気を出せば実際アヴェンジャーみたいなもんじゃないか!!
マスターが望むのなら魔王にだってなってみせるよ!!
なのにぃッッッ!!!
なのに出番がないんだよぉメディアぁッッッ!!
というわけでさメディア。
今から戦国時代にいくから一緒に行くよ。
……はっはっは。
はっはっは逃げるなよぉ。
いいじゃないか! どうせ君だって部屋でよくわからない人形とか服飾とかしてるだけだろう!!
そんなに必死になって逃げるなんてどうしたんだい?
ほら、アイシングキュケオーンをお食べ?
夏場はやっぱり効くんだこれが。
え、彷徨海に夏はあるのかって?
メディア。何を言っているんだい?
夏は、夏なんだぞ?
どこ行ったって夏は夏さ(思考放棄)
さて、とりあえずノッブノッブと叫ぶマスターの心を奪うにはどうしたらいいのか、私は日本人の恋愛観の基礎を築き上げたと言われているSIKIBU MURASAKIからヒントを得たよ。
とりあえず、一番を狙うには運命を感じさせる出会いをすればいいんだってね。
私の計画はこうさ。
まず戦国へ行く。
そして私がノッブシリーズを倒していく。
上手いこと高難易度クエストも全部私がクリアする。
オチも全部「キルケーが解決した」ってことにする。
以上、完璧な作戦さ!!!
逃げるなメディア!! 逃げるんじゃない!!
どうしたんだいメディア!!
そんな「絶対にロクなことにならないから関わるな」と言わんばかりにさぁ!!!
大丈夫、今回は万全の体制を整えてるんだ。
マスターのことに関しては私も全力を出す。
抗議デモだよ。
具体的には普段いがみ合ってる各サーヴァントと連絡を取り合い、短期の新パーティを発足したんだ。
自分でも驚いたけれど、豪華なメンバーが集まったんだ。
当カルデア最高年齢のリーダーキルケー、幹部キルケー3人。
サポート編成枠ではないものの高難易度で使用されるナンバー2、ナンバー3のキルケー。
界隈では有名な、キュケオーン作成開始以来一度も調理の手を止めたことがないという勇者キルケー。
フレキュケ(注1)が200人を超えるキルケー。
(注1:フレキュケ:キュケオーン友達のこと)
仕事を辞めて全花嫁修行をカンストさせたキルケー。
他をあげたらキリがないけれども、約30人。
全員がマスターの召喚に応じたキルケーさ。
もちろん宝具レベルもカンストしてる。
約150人分のキルケーさ。
協力して発動する全キルケーによる大魔術行使。
完璧だ。
というわけで戦国時代に飛んでノッブ倒して私が新イベントのヒロインさ!!!!
邪魔をするなよ抑止力!!! これが大切な男を奪われ続けた1人の女の悲鳴なのさ!!
返せ!! マスターは私のものなんだい!!
うおおおおおおおおおおおおお!!!
飛べよぉおおおおおおおおおお!!!!
(10分後)
ごめんメディア。
魔力が強すぎて白亜紀に来てしまった。
くそぉ!! キュケオーン関数が高すぎたんだ!!
ネオキュケオニズムエネルギーがカンストして、キュケオーンブレイクしたんだ!!
こんな初歩的なミスで!! くそぉ!!!
……。
いや待てよ……?
ここに生息している生物の中にマスターの先祖が存在する……?!
そうか!! ここで全生物に催眠をかけてマスターが何世紀にも渡っても遺伝子レベルで私のことを好きになれば!!!!
ぐわぁ!! と、止めるなメディア!! 私はやるぞ!!
ここにいるティラノザウルスとかプテラノドンとか全部、全部私に惚れさせれば隔世遺伝でマスターも私のことが!!!
……え?
上??
!?
し、しまった! あれは……!?
隕石だぁ!!!
大変だメディア、ビッグファイブだ!!
あの隕石が落ちれば私たちも絶滅してしまうぞ!!
く、守らないと……!
マスターの今後の遺伝子を守らないと!!!
メディア、ごめんね。君だけでも帰るんだ。
大丈夫、ほらみて。
ここには30人のカンストキルケーがいる。
抜け目なく着いてきたんだね。さすがだね私。
君だけを彷徨海に送り返す。
私たちは、あの隕石を、……止めるッッッ!!
さようならメディア。私の大切な……。
くっ!
行くぞ! キュケオーンを一つに束ねるんだ!
キュケオーンエネルギー100%!
さらばメディア!
うおおおおおおおおおおお!!!!!
(西暦2019年X月X日)
私の名前はデイヴィット。
デイヴィット・ブルーブック。
明日への希望も捨て去りながら、
納得のいく答えを求めて最後の旅に出た人間だ。
地球は完全に漂白された惑星となった。
だが唯一の希望を求めて、アメリカネバダ州、エリア51に向かっていた。
しかし、その道中、奇妙なものを発見した。
漂白された地球に痕跡など存在しない
だが、それは明らかに現状からかけ離れ、浮いているものだった。
クレーター、そう、巨大なクレーターが存在していたのだ。
聞いたことがある。
約6550年前、白亜紀末期にて、巨大隕石が落下。
ただ落下するだけならば、後世の研究も変わっていただろう。
しかしその隕石は、途中で何かに衝突したらしく、雨のように降り注ぎ、生物の50%が死滅した。
これは奇跡的な数字であり、本来の規模であれば70%の絶滅であったそうだ。
その後、K-Pg境界と言われる地層が発見される。
具体的な話は詳しくないものの、その地層から突如文明が登場したと、かつての学者はこぞって研究していたのを覚えている。
最も歴史上で重要視されたのは、隕石の落下により、信仰という文明が発生したことだ。
それは古代ギリシャの文字に酷似していたらしく、「マ…スタ……あい……して……るキュ…ケオ…」と書かれていたそうだ。
文字の発生、そして特定の個人を崇拝する儀式用具、そして何より、料理という文明が突如発生していたのだ。
馬鹿馬鹿しい、最初はそう思っていた。
だが、このクレーターだけがまだ残っている。
まるで強固な魔法にかけられたように、まだ……。
もしかしたらこの漂白化に関係するのかもしれない。
そう考えた私はここで一晩を過ごすことにした。
ーーこの侵略を誰かが予見しているはずだった。そしてこうなることを知った上で看過した者がいる。
このクレーターが、なぜ残っているのか。
なぜこれが看過されたのか。
まるで誰かが作った悪魔の脚本通りに、都合よく残されたものを、見過ごすことはできない。
この謎を解かない限り、人類は死んでも死に切れない。
だれか、だれか教えてくれ!
侵略者は一体、何を考えているんだ!!
デイヴィット・ブルーブック 記す
異星の神「いや、ごめん。単純になんか生理的なキモさで触れたくなかった……」
FGO 第二部 完 !!!!
やぁ。お久しぶり。