暇だったからキルケー怪文書作った   作:茶鹿秀太

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当怪文書は、全FGO関連怪文書を応援します。だから書こう。みんなも書こう。ウチもやったんだからさ。
ウチも、やったんだからさ。
怪文書つくろ?
ハーメルン怪文書で埋めよ?
ウチも、やったんだからさ。
(洗脳)


このキルケーは偽物だよ。キュケオーンが足りない。

やぁマスター!

 

はは、何だい今日は元気がなさそうだ!

 

おかしいなぁ。たまの夏休みで英気を養ったんじゃないのかい?

 

こうして二人きりで出会えたんだ! ちょっと話くらい良いじゃないか!(ぎゅっ)

 

いやぁ、実は改まって聞きたいことがあるんだけどね?

 

大したことじゃないよ。

 

この大魔女キルケーについて、ぶっちゃけどう思ってるのか気になって仕方ないんだ。

 

待った待った。そんな引くものじゃないぞ。

 

やっぱり私も思うところがあるわけだよ。実際私ってかなりマスターに絡んでいくタイプだろ?

 

最近ね、流石にしつこかったかなぁーとか、少しは反省するわけだよ。

 

で、ぶっちゃけて実際どう思ってるのか聞きたくてね。

 

いやいや、私は怒らないさ。正直面白……、じゃないや。聞いてみたい気持ちでいっぱいなんだ。

 

じゃあまず外見はどうだろうか。

 

やはり外見は重要だ。マスターは髪の長い方が好きかい?

 

おっと、この質問は野暮だったかな?

 

それじゃあ体なんてどう?

 

胸はまぁ、うん。控えめではあるけれど。綺麗なものだと思うよ。

 

……え? 今日は攻めるねって?

 

はっはっは! 今日はそういう日なんだよ。ほら、早く答えて!

 

いつ妨害が入って聞けなくなるかわかんないしね。

 

……ほうほう、へー。

 

マスターってそんな風に見てたんだぁ。へぇー。ふーん。

 

へぇー(ニヤニヤ)

 

いや面白いね。これはかなり期待できそうな気がしないでもない。

 

ん? いやいやこっちの話。

 

それじゃあ次は内面だ。

 

やっぱり人間相性ってもんがあるだろう!

 

私はマスターのことが大好きなのは明白だろうけど、いいじゃないかこれを機に腹を割って話そうじゃないか!

 

マスターから見て私ってしつこい性格してるかな?

 

迷惑をかけてないかい?

 

キュケオーン推しすぎとか言っても良いんだぜ?

 

……ほうほう。ふんふん。

 

……へぇー!(ニヤニヤ)

 

意外だ。素っ気ない態度ばかり取られるから嫌がってるとばかり思ってたよ!

 

いいんだいいんだ。無礼講無礼講。

 

じゃあ私について良いとこ十個くらい言ってもらおうかなぁ?

 

私のマスターならそりゃ言えるよねー! ふふふ。

 

……。(ニヤニヤ)

 

……。(呆然)

 

うひゃー、まさか本当に言えるとは驚きダァ。

 

良いねぇマスター。そういう人の良いところをキチンと見てるとこ、好きだよ。

 

じゃあ逆に悪いところは? ん?

 

……。(呆然)

 

お、おうふ。しっかり言うんだそこは。

 

いや、いいんだ。しっかし、本当に見てるんだな、サーヴァントを。

 

それは、英雄にとっては誉れだよ。ありがとうね。

 

ん?

 

……。え?

 

変? おかしいって?

 

一体何の話だい?

 

……私が、誰だって?

 

なんのことだいマスター?

 

発言にキュケオーンが足りない?!

 

どういうこと!?

 

……はっはっは。はっはっは!!!

 

お見事!! 正解、大正解さ!!!

 

千山万水語るに及ばず。

 

十面埋伏、無影の如く、ここに参上つかまつった。

 

こう見えてもただの無頼漢でねぇ、暇だったんで変装してみましたっと!

 

今更名乗るに及ばないとは思うが、正体がバレた悪党チンピラは名乗るが道理か?!

 

いやぁ、マスター。よくもまぁ目敏く見破るもんだ。

 

ま、今日はいつものように新シンとでも呼んでくれ。

 

しっかし、発言にキュケオーンが足りないってだけでバレるなんて、俺もまだまだだねぇ。

 

はぁ? 会話が普通に進行したから違和感を覚えたって?

 

そりゃないぜマスター! 会話ってぇのは普通に進行するもんだぜ。毒され過ぎじゃあないか?

 

それにしても、マスターも意外とサーヴァントを見てる。

 

だが見過ぎってもんだぜ。無頼漢の俺すらしっかり見てるときた。

 

俺なんかに構ってもロクなことないって忠告したはずなんだがねぇ。

 

ま、マスターはそういうやつだったなぁ。

 

意図?

 

鷹の魔女サマに化けた訳ときたか。

 

いやなに、先程廊下でウロウロとまぁ生娘のようにマスターを待ち構えている大魔女サマがいらっしゃったもんでね。

 

側から見たらただのストーカーか出待ちか。

 

まぁそっからは……仔細ありて秘するが我が主のため動いたってわけ。

 

少しでも心の憩いになってくれるといいなと思ってデレデレキルケーを用意しようと思った訳だが、まさか見破るとはねぇ。

 

……はぁ。マスターは優し過ぎると思うぜ。

 

これは忠言だ。マスターにもプライベートがあるし、何より人理救済の為には余暇も必要だ。それを死んだ人間に費やしちまったら元も子もないだろう。

 

こっちとしては、過度に絡むサーヴァントがいるなら糾すべきだとも思うんだが……。

 

はぁ。はいはい分かってるよ。マスターの考えてる事はちゃぁんと分かってるって。

だからこそ今諌めてるってこと、分かってくれろ。

 

そういや、あの鷹の魔女サマに対する評価、アレは本物かい?

 

うざいとかしんどいとか思ってないよな?

 

思ってるんなら俺から注意するが……。ほう。

 

……へぇ、さっきのは心根からの本音か。

 

それならまァ、嬉しいねぇ。喜ぶと思うぜ?

 

いやいやこっちの話。

 

じゃ、俺はそろそろ逃げさせて貰うぜ。

 

あぁそうそう。おそらくマスターはこの後とんでもない爆弾を処理する羽目になるんだが、受け入れてもらえると嬉しい。

 

わお、辛辣ぅ。なぁに大したことはないさ。

 

そんじゃ! 飲んで騒ぐ時間だ。

 

あばよマスター! 死んでも恨むなよー!(ニヤニヤ)

 

 

……。

 

……。

 

(キルケーがひょっこり出てくる)

 

やややyyyやぁマスター!

 

な、なんだい、そこにいたのかい?

 

きき、気が付かなかったなー。

 

そ、そう。

 

ふーん。

 

ところで、その、うん。

 

えーと、あの……。

 

え、用事?

 

特に、ないけど……。

 

……うん。

 

その、あの……っ。

 

じ、実はね。たまたま、ホントにたまたまなんだけどっ。

 

ずっと、その、聞こえて、たんだけど……。

 

うっ、うん……。

 

廊下で、さ、散歩してたら……、あの男が面白いモノが見れるかもって言って私を物陰に誘導したんだ……。

 

……ずっと、聞いてました。

 

その、私の事、ちゃんと見てくれて、答えてくれて……。

 

受け入れて、くれてたんだね……。

 

嬉しかった、よ?

 

……あっ、ありっ……が、とぅ……。

 

だ、大魔女だもの! 人を魅了させるなんてお茶の子さいさいだもんなぁ! マスターも私のことにメロメロになるのも、とっ、当然だよね! ははは!

 

……。

 

……。

 

な、なんだよぅ。見るなよぅ。

 

そんなじろじろ、やだ見ないで……。

 

ヤダヤダ、変なこと言わないで。

 

その、やだ、顔、見るからに真っ赤になっちゃうじゃないか。

 

……君に変な顔見せたくない。

 

だめ、だから、見ちゃダメだって……もう。

 

……。

 

……。

 

あ、あのっ!

 

えー、と、その。

 

なんだって……するし、耐えられるから。

 

これからも、一緒に……。

 

……これからも、私とお話し、して、……っ、くれるかぃ……?

 

……。

 

……、えへへ。







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