防人達   作:lancer008

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救出1

ツバサは無我夢中で走り回った。レオンから言われた2人を見つけるため。そしてようやく見つけ向かおうとした時、右足に激痛が走った。見ると矢が刺さっていた。後ろを見ると建物の上で弓を構えている者が見えた。ツバサは泣き出しそうになったがぐっと堪えその2人に向けて助けを求めて、

 

「お姉ちゃん、助けて!」

 

呼ばれた女性はツバサの方を振り向いた。最初は戸惑っていたが直ぐにツバサの元へ駆け寄ろうとしていたがツバサの耳には風を切るような音がしていた。

もう無理だと思ったその時、ツバサは死を覚悟したが矢は来なかった。まだ10メートル以上も離れていたのにもかかわらずその女性は腰に着けていた細剣を抜きツバサの後ろに立っていた。少し遅れて女性の隣にいた黒ずくめの男性もツバサを庇うようにして立っていた。

女性は男性に向けて指示を出した。

 

「逃げるよ、キリトくん。」

 

「分かった。俺が殿になるからアスナはその子と一緒に逃げてくれ。」

 

「場所、覚えてる?」

 

「大丈夫だ。」

 

レオンがツバサに会うよにと頼んだのはキリトとアスナだった。レオンは即応に所属していながらも自身のスキルアップの為、アサシンの元へと出向き共に任務を遂行していた。任務時にたまたま見かけ、アスナの家が第61層セルムブルクにあるのを知っていた。アスナはツバサを背負い自身の家へ向かって走り出した。

 

キリトは背負っていた片手剣を抜き構えた。周囲の建物を確認すると他にも数名いることがわかった。

 

「さて、どうしようかな。」

 

キリトは片手剣を構えながらどう仕掛けようか考えていると正面から矢が飛んできた。咄嗟に左側に避けるとそれを狙ったかのように今度は後ろから矢が飛んできた。キリトは片手剣を使い矢を弾いた。

 

「ここは逃げるが勝ちかな。」

 

キリトは回れ右をしながら片手剣を鞘に納め走り出した。相手に場所を突き止められないよう出鱈目に走りアスナの家へと向かった。

 

 

 

 

 

アスナは自宅に着くと回復結晶を使いツバサのHPを回復させた。そこに息を切らしながらキリトが入ってきた。

 

「キリトくん、追っては?」

 

「大丈夫だと思う。出鱈目に走って来たからな。それよりも………。」

 

キリトはツバサに近づき、

 

「名前は?」

 

「ツバサ。」

 

「なあツバサ、何でアスナに声を掛けたんだ?」

 

「それはレオンお兄ちゃんが探してくれって頼んだから。」

 

「レオン?」

 

キリトとアスナはレオンという名に覚えが無かった。キリトは別の質問をした。

 

「ツバサは何処から来た?」

 

「はじまりの街から。」

 

「そこで何かあったのか?」

 

「軍の人たちが突然、他の人たちに襲いかかってきて、その時にお兄ちゃんが………。」

 

ツバサは泣き出しそうになった。

アスナは近づき泣き出しそうになったツバサを宥めた。

 

「どうするキリトくん?」

 

「軍かぁ。ちょっとランサーに聞いてみる。ランサーなら何か情報持ってる筈だ。」

 

キリトはランサーにメッセージを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

《桜花》ギルドハウス内、第1隊室

 

ランサーは装備の点検を行っていた。武士風の防具を身につけ、各種の投擲武器を右腰に着けていた。最後に刀に分類されている打刀と脇差を左腰に着けた時、突然キリトからメッセージが届いた。メッセージを開き、中身を確認すると机に置いてあった兜を掴み、すぐに通信室へと向かった。

通信室に駆け込んで来たランサーを見て中にいた人員は驚いていた。

 

「ランサー、どうした?」

 

アーチャーが声をかけたがランサーはアインスの元へと向かい。

 

「アインス、第6隊を第61層セルムブルクへ。“閃光”の家へと向かわせろ。アーチャー、第2隊から2人借りるぞ。」

 

「了解。」

 

「借りるのはいいがどうした?」

 

「キリトからの連絡だ。ある子どもをセルムブルクで保護したそうだ。その際、その子どもが弓で攻撃を受けたと。それにレオンに助けられたと話しているとの事だ。」

 

「おい!それって⁉︎」

 

「お前が考えている通りだ。アイツらだ!」

 

ランサーは部下を引き連れて転移門へと向かった。その頃、アサシンが率いる第6隊は既に現地入りし周辺の安全確保や敵の殲滅を行なっていた。

 

「アサシンより各員へ、現状を報告しろ。」

 

「異常なし。」

 

「こちらアッシュ、2名殺った。」

 

「こっちは1人だ。」

 

「了解した。各員、警戒を続行せよ。(半分は逃げたか、あるいは何処かに潜んでいるかだな。)」

 

 

 

 

 

 

ランサーは部下を引き連れセルムブルクの街中を大急ぎで走っていた。

 

「アサシン、周辺は?」

 

「確保した。周囲に敵はいない。」

 

「わかった。」

 

ランサーはアスナの家に着き玄関の扉をノックした。キリトが応対し家に入った。

家に入るとランサーはツバサを見つけキリトが聞いたことと同じことを聞いた。

 

「ツバサよく頑張った。後は俺たちに任せろ。」

 

「レオンお兄ちゃんは…………。」

 

「大丈夫だ。必ず連れ帰る。」

 

ランサーはツバサの頭に手を置き撫でた。

 

「キリト、アスナ、ツバサを連れてこっちのギルドハウスに来い。事態が落ち着くまで俺たちが護衛する。」

 

キリトとアスナはともに頷き。

 

「わかった。」

 

「アサシン、戻るぞ。回廊結晶を使う降りてこい。」

 

「了解、と言いたいところですが敵です。数は10。転移門方面から接近中。」

 

「どのくらいで片付く?」

 

「先に行ったほうがいいと思ういますが?」

 

「お前ならその程度、簡単に倒せるだろう。こちらも援護する。」

 

「了解。」

 

「外に出るぞ。アンタレス、グレン、3人の護衛を、他は弓を構えろ。アサシンの援護だ。」

 

「「「了解。」」」

 

 

 

 

 

アサシンは人混みを掻き分けながら敵に近づき腕部に装備してある仕込み方のブレードで敵の心臓を貫いた。HPがゼロになるのはそう長くは無かった。ゼロになるのを確認しブレードを抜いた。

アサシンは自分にしか聞こえない声で、

 

「これで4人目。」

 

アサシンは他の6人を見た。真っ直ぐランサーたちがいる方向へと向かっていた。

 

「アサシン、射線を確保したい。出来るか?」

 

「簡単です。」

 

アサシンは何かを空中に投げた。その瞬間、眩しい光と耳をつんざく音が響き渡った。多くの人がその場に止まりしゃがみ込んだ。一部は条件反射で装備していた盾を構えた。その中にその光や音に臆することなく歩んで来る者がいた。

 

「射てぇ!」

 

ランサーが合図を出した。6本の矢が確実に相手の心臓目掛けて進み命中した。

 

「アサシン、仕留めろ。」

 

アサシンは無言で敵の息の根を確実に止めた。

アサシンはランサーと合流し回廊結晶にてギルドハウスへと戻った。ギルドハウスに着くとランサーはすぐに通信室へと向かい、

 

「全隊に出撃準備を掛けろ。第5隊はハウス防衛、他は第1層へ向かう。」

 

各オペレーターは各々が担当している隊へと一斉に連絡を取り始めた。

 

「13:00に修練場集合、装備は各々のに任せる。ただし、戦闘が長期かする可能性が多い為、メイン武器を2本装備、それ以外は各自にて装備せよ。」

 

ランサーは全隊に伝えることを言うと通信室を後にし武器庫へと向かった。武器庫に着くと各隊長がランサーを待っていた。

 

「何を取り出す気ですか?」

 

アーチャーは続けてランサーに言った。

 

「言っときますが“あれ”は無しですよ。あれは最悪です。」

 

ランサーは、

 

「あんなもの取り出したら終わりだよ。取り出すのは弓と矢にそれとお前らの刀だけだ。」

 

ランサーは武器庫を開け、棚に置いてある刀を取り始めた。

 

「隊長、俺には“物干し竿”で。」

 

「バーサーカー、ここでは隊長と呼ぶのはやめろ。」

 

「いいじゃないですか。俺たちしかいないんですから。」

 

ランサーは大きな溜息をついた。そして自分が使う刀を取り出し装備した。

 

「他はいつもと同じだな。」

 

アーチャーとキャスターに刀を渡し終えるとアサシンが武器庫に入ってきた。

 

「アサシンは?」

 

「俺はこいつがあるからいいです。」

 

アサシンはそう言うと両腕に装備されていた籠手を見せた。その※籠手には小型の剣が収められており使用時に剣を勢いよく出し対象に悟られないうちに攻撃することが可能だ。

※アサシン・クリードに出てくるアサシンブレードと全く同じ。

 

「アサシン、先に行って情報を収集しろ。」

 

「了解。人選は?」

 

「任せる。即応から何名か引き抜いても構わない。」

 

「では先に出ます。」

 

アサシンは即応が待機している部屋へとより2名ほど連れ、第6隊とともに第1層へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

13:00

 

「バーサーカー、ここは任せたぞ。」

 

「了解!」

 

ランサーは回廊結晶を使い、第1隊、第2隊、即応とともに第1層へと向かった。

第1層に着くとライダーたち第3隊が待っていた。

 

「準備は?」

 

「完了です。」

 

「良し。第2、第3隊は第1隊とともに教会へと向かう。即応はレオンの捜索へ向かえ、発見次第連絡を。尚、敵対勢力以外への攻撃を禁ずる。ただし、こちらに向けて武器を向けた者に関しては各自の判断で対象せよ。」

 

「この中で騎乗スキル持ってない奴はいるか?」

 

ライダーが全員に聞いた。

全員が持っていると答えた。

 

「なら、各自騎乗してくれ。馬は外に準備している。」

 

ランサーは騎乗したツヴァイに話し掛けた。

 

「深追いはするな。レオンを確保後、直ぐにギルドハウスへ戻れ。こちらからの要請が掛かあるまでは待機しろ。」

 

「了解。必ずレオンを見つけます。」

 

「頼んだ。」

 

目標へと出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数十分後、教会では

 

 

 

「ケイオス!10時方向から敵増援だ!」

 

「了解!」

 

ケイオスはすぐに弓を構え複数の矢を同時に放った。3人に矢が当たりその場に崩れ落ちた。ゴーストは教会の外で敵に斬りかかっていた。

教会の扉は既に壊れ、敵が侵入しようとしていた。

 

「(クソ!救援はまだか!)」

 

ゴーストは心の中で悪態をついた。

 

「ケイオス!残弾数は⁉︎」

 

「残り20!」

 

「(このままでは………。)」

 

「おいおい、もう終わりか〜?」

 

軍の1人がゴーストに話し掛けてきた。すると周りからも、

 

「さっさと降伏してしまえよ。すぐに楽にしてやるぜえ。」

 

大きな笑いが上がった。

だが、ゴーストの怒声がそれを打ち消した。

 

「ふざけるな!俺たちの使命はここにいる人たちを守ることだ!例え、腕が斬り落とされようが刀が折れようが守り続ける!」

 

「そうか。」

 

ゴーストの正面に立っていた軍の男が右手を挙げた。すると周辺の建物の上に弓を構えた数十人を超えるプレイヤーが姿を現した。

 

ゴーストはあまりの多さに一瞬硬直した。

 

「だったら死ねよ。」

 

男が右手を降ろした。

そして数十人を超えるプレイヤーがゴーストに向けて矢を放った。

ケイオスはすぐに装備画面から大盾を呼び出しゴーストの元へと向かおうとしたが、ゴーストはそれを止めた。

 

「ケイオス、来るな!」

 

ケイオスは足を止めた。

 

「俺は大丈夫だ!その盾で教会の入り口を固めろ!一本も通すな!」

 

「了解!!」

 

ゴーストは刀を構え、矢が自身に命中するものだけを叩き落とした。だが矢は雨のように降り続け1本、また1本とゴーストの身体に刺さり始めた。ケイオスもまた必至に盾を構え続けた。盾には既に30本をも超える矢が刺さり耐久値を減らし続けていた。

そして、矢の雨が終わるとゴーストの身体には5本の矢が刺さっていた。ケイオスが構えていた盾は既に壊れ、ケイオスの身体にも2本の矢が刺さっていた。

 

「もう終わりか?お前らの攻撃も大したことないな。」

 

ゴーストは男に向け言った。

男は攻撃命令を出した後、勝ち誇っていたような顔をしていたがその顔は“ありえない”といった顔に満ち溢れていた。

 

「なら、これで最後だ!死ね!!」

 

男の周りにいた者たちはゴーストに斬りかかった。ゴーストは既にHPの3分の2を失くし、刀を振るう力も残っていなかった。

 

「(ここまでか…………。)」

 

ゴーストは目を閉じ、死を覚悟した。

 

 

だが、いくら待っても相手の剣が自身にあたることはなかった。目を開けてみると斬りかかってきていた者の首には1本の矢が刺さっていた。ゴーストは飛んできたであろう方向を見ると複数の騎馬が向かってきているのが見えた。それと同時に地面から重い振動が伝わってきた。

軍の者たちは何が起きているかわからず呆然としていた。その数秒後、我に返った指揮官と思われる男が周りの者に対して指示を出し始めた。

 

「てめえら!何、ぼうっとしている!さっさと動け!」

 

やっと軍の者たちが動き始めたがそれは遅すぎた。一騎の騎馬が突出し位置に着こうとしていた軍の者を右手に持っていた刀で真っ二つに斬り裂いた。それと同時に後方から複数の矢が相手に向かって行き急所に命中した。ある者は一瞬でHPが全損し、ある者は僅か10%が残る程度だった。その騎馬はゴーストの前に行き、騎乗していた者が降りゴーストに駆け寄った。

 

「ゴースト、大丈夫か⁈」

 

「ラン………サー…………さん………。」

 

「まだ生きてるな。回復結晶を使うぞ。」

 

「ケ…イ…………オス…….は?」

 

「大丈夫だ。矢は刺さっているがあの程度なら軽傷だ。」

 

「よか……った。レオンは?」

 

「無事だ。ギルドハウスにて休息をとっている。」

 

「これで……ゆっくり…休めます。」

 

ゴーストは極度の緊張が解け眠ったように気絶してしまった。

 

「ライダー、第3隊でゴーストとケイオス、現在確認出来ているプレイヤーを連れて第55層グランザムにある《KoB》のギルドハウスに向かえ。“閃光”に無理を言って他の攻略系ギルドに集結してもらっている。この惨状を伝えろ。」

 

「了解。ランサーはどうするんだ?」

 

「他にプレイヤーがいないか捜索する。3時間後には戻る。」

 

「わかりました。」

 

「第1、第2、集合しろ!」

 

「これより現在も生存していると思われるプレイヤーの捜索を開始する。グレン、カムイ、アレウス、リベルタ、ボーダーは俺と。他はアーチャーと動け。2時間後に現在地集合、もし敵プレイヤーと遭遇、不利と判断した場合、俺か即応にすぐに連絡しろ。」

 

「「「了解!」」」

 

「質問は?」

 

アーチャーは全体を見渡し、

 

「無し。」

 

アーチャーの返答と同時に全員が動き出した。

 

 

 

 

 

 

ランサーとアーチャーは家の部屋という部屋を全て見て回っていた。そんな時、偵察に出ていたアサシンからランサーとアーチャーに向けて連絡が入った。

 

「軍の幹部を確認。場所は黒鉄宮前の噴水広場。シンカーとその補佐も確認。ただし敵の数は100人以上、《笑う棺桶》の姿も確認。」

 

「了解した。敵プレイヤーの動向を監視せよ。」

 

「了解。」

 

アーチャーが聞いた。

 

「ランサー、どうする?」

 

「一時中断だ。軍の幹部の確保を最優先とする。」

 

「罠の可能性は?」

 

「完全に罠だろうな。それでも今は情報がほしい。」

 

「生存者はどうするきだ?」

 

「即応がもうすぐ合流予定だ。それから再開してくれ。」

 

「レオンは見つかったのか?」

 

「先程、ツヴァイから連絡が入った。レオンの死亡を確認。《剣士の墓標》を回収次第合流すると。」

 

「そうですか。ゴーストには何と言うんですか?」

 

「後で考える。隊を元に戻すぞ。第2隊はここで即応と合流次第、捜索を再開。ただし、こちらが目標を確保次第、直ぐに捜索を中断し撤退を開始しろ。」

 

「了解。」

 

「第1隊、行くぞ!」

 

ランサーたちは黒鉄宮へと向かった。途中、アサシンと合流し目標が見える場所へと向かった。

 

「ランサー、見えるか?」

 

「ああ、見えた。シンカー、ユリエール、キバオウ、その他に4名か。」

 

ランサーとアサシンは建物の裏から目標を見ていた。

 

「どうしますか?」

 

第1隊補佐のイェーガーがランサーに聞いた。

 

「突撃するか?」

 

「ご冗談を。」

 

「だよな。」

 

ランサーは腕を組みながら考えた。

 

「(陽動をかけないと無理だな。)」

 

「アサシン、第1隊と第6隊で全員を確保出来るか?」

 

「出来るが、誰かが陽動をかけない限り難しいぞ。」

 

「ああ、陽動はかける。俺がな。」

 

「なら頼む。人選は?」

 

「俺だけで充分だ。」

 

「わか…………。え⁈もう一回言ってくれないか?上手く聞き取れなかった。」

 

「だから俺1人で陽動をする。」

 

「馬鹿言ってんじゃねえよ!報告聞いてたのかよ⁉︎相手は100人以上だぞ!」

 

「馬鹿!声がデケエわ!」

 

「2人とも静かに!」

 

イェーガーが止めに入り、何とか収まった。

 

「せめて、第2隊から援護してもらえ。まだ捜索活動中なんだろう?」

 

「ああ、今即応とともに行っている最中だ。」

 

アサシンはランサーと話している最中、何かに気付き話すのをやめた。そして、大きな溜息をついた。

 

「アーチャーには俺が話しをつけておく。だから思う存分やってくれ。目標は必ず確保する。」

 

「頼む。」

 

ランサーはそう言うとゆっくりと敵プレイヤーの元へと歩み出した。

 

「アサシンさん、ランサーさんだけでは死にに行くようなものですよ。」

 

「いいんだ。あれで。」

 

アサシンはイェーガーに向けて言った。

 

「ですが⁉︎」

 

「ああでもしないとアイツの怒りは収まらないからな。さあて、俺たちも動くぞ。第1隊はここから見て奥にいる4名、第6隊は残りの3名を確保する。確保次第、すぐに離脱する。質問は?」

 

全員が首を横に振り、

 

「行くぞ!」

 

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