不良共が艦これの世界で艦息(かんむす)になりました   作:鯣伊賀耕作

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さーてやってまいりましたぁ第一話


ちょっと分かり辛い表現がありますがご了承を・・・
(表現力ほしい・・・)


1.やってきましたぁ!平行世界!
第一話 Unknow


とある平行世界にある広い海のど真ん中・・・

そこに灰色の学ランと黒色の学ランを着た5人の男が水面に立っていた。

その中に俺、こんごうがいた。

そして俺の目の前にはかが、いかづち、いそゆき、そうりゅうの四人がいた。

俺たちの名前は俺たちの世界に存在した海上自衛隊という組織の艦の名前と同じだ。

そして名前だけではなく、俺たちが身に着けている服の色、そして何より俺たちが身につけている装備は、その名前の艦と同じ装備である。

 

正直理解しがたいが、俺だって同じだ・・・

 

すべての説明はあのくそ女神に聞いてくれ!

 

取りあえずだ・・・

 

「・・・なぜお前らまでそんな格好なんだ・・・」

「しらねぇ・・・何故かしらねぇけど突然女性が現れて『じゃ、がんばってね!』と言われたんだ!何の事か分からず戸惑っていたらこの様さ」

かがはあの女神と会ったらしい。

他のやつらも同じ事を言っていた。

そして全員、転生したことは覚えているが、生前の名前を忘れ、不良集団「タイガーシャーク」の一員だった事と、自分自身の人柄、学んできたことだけを覚えており、それ以外の家族の名前、地域の人々の名前が思い出せない。

なにより、うろ覚えで記憶が残っているのが妙にもやっとする。

僅かに残っている記憶のせいで、思い出したときにこの人の名前が何だったのか、気になって仕方が無いのだ・・・。

 

「取りあえず、俺たちはどうやら護衛艦の名前と機能を身にまとった何かになってしまったらしい・・・」

「そのようだな・・・」

因みに、俺たちの脚には船体を模した様なブーツ状の靴を履いており、艦首部分には艦の所属

「せやけど・・・こんな格好になってしもたけど、どうしろっちゅうんや?」

「どうするのこれ・・・」

「分からん・・・」

5人は悩んでいた。

「あとここ何処だ?」

「分からん、携帯も持ってへんし・・・」

「GPSの表記もあるけど『No GPS』って出てるぜ」

「時刻も日が出ているからわかるけど・・・日付が分からないよ」

「結局この装備の使い方と今の時刻が15時過ぎぐらいだって事は分かったぜ」

「うーむ・・・取りあえず情報を・・・!?8時方向にUNKNOW目標8!距離150Km!IFF応答なし!速力25ノットで陣形を組んで東へ進行中!」

「こんごう!こっちも探知した!データリンクで共有する!」

かがは僚艦である3人にデータリンクを使って情報を共有した。

「む、Unknowか・・・敵か?」

「どうするこんごう?偵察するか?」

「む、俺が旗艦でいいのか?」

俺に指示を求めてきたかがたちに、俺は聞いた。

「「「「むしろ兄貴(お前)以外に指揮官(リーダー)が務まるとでも?」

どうやら俺は結局リーダーのままか・・・

 

いいだろう!

「かが、艦載機は何がある?」

「SH60J/K哨戒機、MCH101輸送機が4機ずつと、AH1Sが2機、F35が3機あるけど・・・」

「え?」

いやいやいやちょっと待て!

何なんだその装備!

おかしいでしょ!

誰だよこんなの積もうとか考えたの!

 

 

 

その頃、上空で栲幡千々姫がくしゃみをしたのは誰も知らない・・・

 

 

 

「取りあえず、シーホークで現場海域を偵察してくれ!」

「了解!」

「残りのものは、周辺の警戒を!」

「「「了解!(アイサー)」」」

俺は全員に指示を出すと、かがの方を見た。

ヘリ甲板には、メインローターを折りたたんだ模型ヘリサイズの小さなシーホークが2機並んでいた。

やがてメインローターを展開し、回し始めた。

指示を出して2分後には離陸し、Unknowの艦隊のいる海域へと飛んでいった。

俺は、かがのうしろにいる3人の方を見た。

「ところでお前らのスペックが、異常な事になってないか?」

「特に何もあらへんよ?」

「特になしだよ」

「異常なし」

「ならいいんだが・・・」

何故かかがのスペックだけが異常な事になっていた・・・。

 

「シーホークより無線、目標を確認した。画像を送信」

あれから20分、シーホークは艦隊の目視圏内に入った。

向こうからは少し見えにくいようにかなり距離を置いていた。

そしてその映像を母艦であるかがに送った。

「データリンクにアップ」

送られたデータはすぐにデータリンクに上げられた。

そこには奇妙な姿のものが映し出されていた。

「何じゃこれ?」

「人・・・にしてはえぐいな・・・」

「何だこの鮫みたいなのは・・・」

「生き物なんかこれ?」

「まるでモンスターだな・・・」

 

そこにいたのは、白い肌に黒い装飾品を身につけた人型の何かが3体と、黒い鮫の様な生物4体、そしてそいつらに囲まれている、きのこの傘の様なものを被った人型の何かだった。

「何やあいつら・・・化けもんか?」

「知らないよ・・・」

「何だか不気味だな・・・」

後ろの3人は口々に感想を言った。

「こいつら何処に向かって・・・!進路変更、北へ向かっている!」

「何か見つけたのか?・・・!真ん中の奴がなんか出てるぞ!数40!艦載機か?」

「分からん・・・恐らく真ん中の奴・・・艦種で言ったら空母とちゃうか?」

いかづちは真ん中の奴を空母とみた。

「となると、周りにいてる鮫みたいな奴は駆逐艦級かな?」

「じゃぁ残りの人型は重巡洋艦級だな?」

後ろにいるいかづち、いそゆき、そうりゅうの3人は、敵艦隊の規模を予測しようとしていた。

「!0時方向より新たなUnknow目標!数6!南下中!」

「シーホークで確認できるか?」

俺は新たな目標を探知した。

「またUnknowかいな!」

「南下してるって事は・・・こっちに向かってる!?」

「でもその前に黒い化け物がいるぞ」

「取りあえずシーホークで南下してきている集団を確認できるか?」

「えーっと・・・・見えた!データリンクにアップ!」

そう言ってかがから画像が送られてくる。

 

そこには俺たちのように、水上を滑走する6人の少女達の姿が映し出される。

真ん中に立つ弓道着を着た女性を中心にセーラー服姿の5人の少女達で陣形を組んでいる。

女たちは俺たちと同じ様に、いろんな装備を身につけていた。

しかし、装備と言っても周りにいる少女達は砲が幾つか付いているのと、腰や脚に魚雷発射管が付いている位で、電子装備はおろか、レーダーすら付いていない。

そして何より、砲の形や魚雷発射管はどこか古い感じがする。

真ん中に立っている女性は、空母のような飛行甲板を持っており、片手に何故か弓を持っていた。

そしてその女性の持っている飛行甲板にはカタカナで『カ』とかかれており、日の丸も描かれている。

何より、甲板が木製であるのに違和感を持った。

 

「どうやら真ん中にいるのは空母のようだが・・・」

俺は空母と思わしき女性に注目した。

「何や古めかしいなぁ・・・旧型艦かいな?」

「でもその他の艦も何処か古くない?」

「確かに・・・何だか第二次世界大戦時の艦の装備に似ているような・・・」

「取りあえず人で助かった・・・」

後ろにいる3人はまたしても感想と戦力について考えており、かがは人を見つけて安堵していた。

「こんごう、彼女らの装備から見て恐らく彼女らは第二次世界大戦時の旧日本海軍の艦艇の可能性があるぜ」

「うぅむ・・・取りあえずs・・・!南下してくる艦隊から艦載機発艦!数同じく40!」

「恐らく化け物どもに攻撃するつもりやろ」

「どうする?偵察を続行するか?」

「そのまま続行してくれ!俺たちは進路を変更。戦闘海域を迂回して北上!」

「「「「了解」」」」

 

俺たちは進路を少し東にずらし、前方で繰り広げられる戦闘海域へ向けて進行した。

「化け物艦隊と人間艦隊との距離30km。俺たちと化け物艦隊の距離は130kmを切った」

「了解や!!」

「俺はこれから潜行するぜ」

「音紋の解析を任せたぞ!あとくれぐれも気づかれないようにな」

「任せとけ!」

いかづちといそゆきもレーダー探知圏内に突入し、そうりゅうは密かに化け物艦隊の音紋解析に向かった。

そして、人間艦隊の通信も傍受できた。

『こちら加賀、敵艦見ゆ。これより航空機による爆撃を開始する』

『こちら響。深海凄艦に砲撃を開始する』

『こちら電。・・・』

 

 

次から次へと入ってくる無線を傍受、記録し保存する。

さらに戦闘データを全て戦術データリンクにアップする。

 

「どうやら、あの化け物は深海凄艦って言うらしいな」

「それにわいらと同じ名前の艦もおるみたいやな」

「にしてもあんなまだ中学生位の少女達がなぜこんな所で戦っているんだろう?」

「さぁな。何かしらの事情があるんだろう・・・それにしてもあんな小さな女子どもに戦わせるなんざ穏やかじゃねぇな」

俺は戦況を見、無線を聞きながらつぶやいた。

「何ならわいらが介入すっか?」

「確かに射程圏内だけど・・・!」

その時、深海凄艦側の数が1つ消えた。

『やった!一体倒したっぽい!』

『やったのです!この勢いで押し進めればいけるのです!』

『油断は禁物です・・・空母の撃沈を確認』

『やったぁ!流石加賀さん!』

『一航戦として当然です』

「どうやら、空母を撃沈したようだ」

「せやけど、まだ6体のこっるやん。大丈夫か?」

「油断はできないね」

「取りあえず引き続き偵察を続ける」

「「「了解!」」」

 

しかしその後、戦況は悪化して行った・・・

 

 

『きゃっ!痛いのです!』

『大丈夫電!?』

『左舷に被弾したのです!・・・!雷ちゃん危ないのです!!』

『!きゃぁっ!』

電を心配して近寄ってきた雷に敵の砲弾が当たる。

向こうはまだ5体残っている。

そして中破した敵の重巡が隙をみせた雷の右舷に狙いを定めて撃ってきたが、間一髪で回避した。

『雷、電!しっかりしなさい!』

暁という少女に言われて、雷は立ち上がるが、ヨロヨロとしている為、まともに戦えそうに無い。

加賀はそれを見て指示を出す。

『暁!二人を援護してあげて!夕立!援護して!』

『はいっぽい!』

 

加賀と呼ばれる空母がどうやらリーダーで、各艦に指示を出していた。

 

「なんやヤバそうやで!」

それを見ていたいかづちが、慌てた様に言う。

「なんとか出来ないの?」

「介入する?」

俺は4人に問われる。

 

俺たちはこの戦いに介入すれば、今の戦力評価的には深海凄艦を倒して人間たちの圧勝である。

しかし、俺たちはこの世界の戦いなど関係ない。

それが俺の本心であり、本当であれば介入する気などさらさら無い。

だが、俺には戦う術がある。

さらには俺はレーダーとモニター越しにこの戦闘を見ている。

目視では見えない、モニター越しで見える世界では今、中学生位の少女達が、得体の知れない怪物によってやられそうになっている。

電という少女は至る所に傷が付き、装備もボロボロである。

砲身が折れ、もう戦えそうに無い・・・

加賀という女性は、飛行甲板がボロボロで、飛行甲板から煙を上げている。

そんな加賀を守ろうと必死になる暁も、至る所から煙が出ている・・・

雷も、電ほどでは無いが、至る所に傷が出来ている。

響や夕立も、傷ついている彼女らを守るのに必死である・・・

 

俺は唇を噛み締める・・・

 

このまま、彼女たちを見殺しにするのか・・・?

 

それとも、助けるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――― そんな事  考えるまでも無かった  ―――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の体は既に無線機を持って僚艦である4人に指示を出す気しかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総員対水上戦闘用意!目標、前方深海凄艦艦隊!絶対に少女達を守れ!俺たちは護衛艦だ!所属は海上自衛隊 第0護衛艦隊 タイガーシャーク!その組織は守る事に徹底するチームだ!絶対に一匹残らず駆逐しろ!」

俺は半ば何を言っているか分からなかったが取りあえず言うことは言った。

 

 

 

「「「『了解!』」」」

 

 

 

 

俺たちは第一戦速で戦闘海域に向かった・・・

 

まだ目視できていない深海凄艦をレーダー越しに睨みながら・・・




次回 ついに彼らが戦闘を開始します


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