不良共が艦これの世界で艦息(かんむす)になりました   作:鯣伊賀耕作

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大変長らくお待たせしました!

戦闘編です!


なお、所々設定が変わっています・・・すみません


第2話 攻撃開始!

広い大海原に、4人の男たちが海面を滑走していた。

体には護衛艦の装備のようなものを身につけ、灰色の学ランを着ていた。

4人は空母型の艦を中心に、3隻で守るように陣形を組んでいた。

 

「現在、敵目標までの距離90kmを切った!かがは女どもを保護してくれ!俺たちはかがの援護だ!絶対にかがに1発も当てさせるな!」

「了解!それじゃぁ僕といかづちでこのトラックナンバー1~4番を攻撃するよ!」

「よっしゃぁ!任されたで!」

「頼んだ!俺はお前たちの後ろでデータ収集と指揮を執る!まぁほとんどやることが無さそうだが・・・」

これじゃぁ俺の出る幕はなさそうだな・・・こいつらに任せて大丈夫そうだ・・・

「ほな、兄貴は後ろからレーダー情報をわいらに共有してな!」

「僕たちのレーダーは兄貴程高性能じゃないから・・・」

「言われずとも、そのつもりだったんだが・・・」

全く・・・相変わらずこいつらは心配性だぜ・・・

「よし、兄貴の期待に応えやんとな!トラックナンバー1~2番、ハープーン攻撃用意!」

「トラックナンバー3~4番、ハープーン攻撃用意!」

いかづちに続いて、いそゆきもハープーンの攻撃準備に入った。

FCSが深海凄艦艦隊を捕らえ、諸元が入力される。

「諸元入力完了!トラックナンバー3~4番・・・」

「トラックナンバー1~2番・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ハープーン攻撃始め!!」」

二人の背中の装備に取り付けられた発射キャニスターから白煙が吹き出し、各艦から2本、計4本のハープーン対艦ミサイルが打ち上げられた。

ハープーンは白い白煙を残しながら、深海凄艦艦隊の方へと姿を消した。

「目標到達まであと3分・・・」

俺はモニターに表示されたハープーンの航路と到達時間を見ながら、ハープーンの飛び去った方を眺めた。

 

俺たちはハープーンを追いかけるかの様にひたすら針路を北に取っていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー戦闘海域真下  深度60m付近 潜水艦そうりゅうーーー

 

俺は一人、深度60mで深海凄艦と味方艦の音紋を記録していた。

ひたすらスクリュー音を記録していくこの作業もそろそろ飽きてきた。

「・・・ふぅ・・・暇だ・・・ん?」

そんな事を思っていると、データリンクに新たな情報が入ってきた。

「いかづちといそゆきがトラックナンバー1~4に攻撃・・・なるほど・・・」

5番だけががら空きなのは恐らく・・・

「・・・俺に攻撃しろってことか・・・」

初戦闘で撃たしてもらえるなら光栄です!

「トラックナンバー5番、ハープーン攻撃用意・・・発射(ファイア)!」

 

俺の魚雷発射管から一本のミサイルが発射された。

そのミサイルは、深海凄艦艦隊へ直接は向かわず、発射位置を特定されないように、間逆の方へ向かって浮上して行った・・・

 

 

 

 

 

ーーー??海軍 ??艦隊 加賀ーーー

 

国境付近の哨戒活動中に敵を発見して、私たち、大和国海軍所属、呉鎮守府所属、第3艦隊は敵である深海凄艦との戦闘を開始した。

最初は空母を航空機により撃沈、重巡一隻と駆逐艦一隻も第三艦隊所属の駆逐艦の子達が倒してくれたお陰で戦況はこっちが有利に思えた。

しかしその後、重巡や駆逐艦の私に対する集中砲火により、私は中破。

他の駆逐艦の子達も、敵の重巡の砲撃により小破・・・。

そして今もなお、攻撃は衰える事無く続いている。

 

「加賀さん、大丈夫なのです?」

「大丈夫よ、私の事より暁たちの援護を・・・!危ない!!」

「きゃぁ!」

電の方に重巡からの砲弾が飛んでくる。

私は咄嗟に電をこっちに引き寄せ、抱き寄せて回避させる。

砲弾は電から外れ、私の横に落ちる。

拙いわ・・・このまま続けば・・・

「・・・撤退しましょう・・・」

「え!?加賀さん!ここで引き返せばこいつらは・・・!きゃぁ!」

暁が私が出した撤退命令に対し、反論して来たが、彼女の近くに砲弾が落ちた。

「「「暁!」」」

その様子を見ていた雷、夕立、響が慌てて暁に近寄る。

「う、うぅ・・・痛いよぉ・・・」

暁は今の砲撃が掠り、さらに水面で爆発した時に飛んだ砲弾の破片により、中破の傷を負った。

「暁!しっかりするのよ!この状況では私たちは全員沈みかねない!私は誰も失いたくないの!だから・・・!」

そう言いかけた時、再び暁に向けて砲弾が飛んできた。

その光景を見た私は、言葉を発するよりも先に体が動いた。

暁を庇い、抱きかかえて壁になった。

 

 

そして砲弾に背を向けた直後、背中に凄まじい衝撃が走った。

 

 

「うっ!!」

背中に猛烈な熱さと何かが刺さる感触が走る。

「「「「「加賀さん!!」」」」」

みんなの叫び声が聞こえ、それと同時に体全身に力が入らなくなる。

倒れるかと思いきや、暁が後ろから支えてくれる。

「何やってるのよ!?何で私なんかを庇ったの!?私が食らってたら貴方は大破しなくて済んだのに・・・」

暁は目に涙を浮かべながら言ってくる。

「だって・・・あなたは・・・私の・・・優秀な・・・子だから・・・」

私は何とか声を出し、撃沈寸前の身体で手を何とか動かし、暁を撫でる。

暁はさらに目を潤し、涙を流した・・・。

 

良かった・・・この子は小破で済んで・・・。

 

そして他の子達も私の周りに集まり、私を支える。

「あなた・・・達・・・そんなに・・・密集すると・・・」

「何言ってるのよ!?自力航行できないのにどうやって戻るって言うの!?」

「でも・・・あなた達が・・・狙われる・・・わよ・・・私を・・・置いていって・・・」

「何言ってるのです!?みんなで戻るのです!呉でみんな待ってるのです!こんな所で終わりたくないのです!」

この子達だけでも逃がしたいのに・・・本当にこの子達は優しい・・・。

その時、深海凄艦の重巡が、こっちに砲を向けてきた。

 

「「「「「「ー!!ー」」」」」」

 

私たちはその砲身の穴を見つめたまま、固まった。

距離は30mくらいしか離れていない。

こんな距離で当たったら、私は間違いなく撃沈・・・もしかしたら駆逐艦でも怪しい所・・・。

せめてこの子達だけでも逃がしてあげたいのに・・・。

 

しかし問題の駆逐艦の子達は怯えたまま、離れる所か、私にくっついて来た。

そんなにくっついたら余計に被害が増えてしまう・・・

 

 

そしてついに重巡の砲から砲弾が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発射されず、重巡が爆発した・・・。

「「「「「「え?」」」」」」

 

何が起こっているか分からず思わず唖然としていた。

そんな中で、重巡や駆逐艦は次々と爆発し、撃沈されていった。

 

「・・・増援・・・ぽい?」

「分からないのです・・・でも周りには何もいないのです・・・」

「最新兵器?」

「違うと・・・思う・・・」

「・・・ハラショー・・・」

私はただ呆然としていた。

何が起こったかまだ理解できていない・・・。

 

「取り敢えず・・・助かった・・・ぽい?・・・・!」

しかし、ギリギリ生きていた深海凄艦の重巡が、最後の力を振り絞って砲をこっちに向けて撃ってきた。

深海凄艦はそのまま力尽きたが、砲弾はこっちに向かってくる・・・

距離は100m位離れてはいたが、今の私が食らって平気では済まない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度こそ・・・終わりかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし次の瞬間、砲弾は目の前で爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー 海上自衛隊 第0護衛艦隊 タイガーシャーク いそゆき ーーー

 

現場海域に着くと、丁度目の前で、女の子たちが殺されそうになっていた。

そんな光景を目の辺りにして、僕はじっとしていられなかった。

 

ふと、こんごう兄貴の方に目をやった。

 

都合良くか、目が合った。

そして兄貴はコクリと頷いた。

『一発で仕留めろ』

兄貴は目でそう言っている気がした。

 

 

僕はそっと単装砲を構えた。

FCSは砲弾の軌道を予測し、既にスタンバイしていた。

敵が撃った瞬間、そっとトリガーを引いた。

オート・メラーラ社製62口径76m単装砲が火を噴き、薬莢を吐き捨てる。

宣言通り、撃ったのは一発だけだった。

弾丸は吸い込まれるように、敵の砲弾を射抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして女の子たちの前で盛大に爆発した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




留めさすのおまえかよ!って思った人・・・

いいじゃないですか!

因みに僕は護衛艦の中では一番いそゆきが好きでした!(退役しちゃったけど・・・)

と言うわけで次回はついに接触です!
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