ハイスクールD×X   作:寧々火丸

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終わって始まって


第弐ノ壱

朝の修行も無事終わって学校来ている、俺事、兵藤一誠です。

いや、朝っぱらの滝行は強制的に目が醒めるわ。

 

因みに家の両親は、灯達の事を全面的に信頼している。それは松田と元浜の両親もだけど。

俺達変わる切っ掛けくれたの灯達だし、当然といえば当然だ。

 

母さんには悪いけど、朝も早く弁当を二つ作ってもらっている。

感謝してもしたりない。

 

修行後で灯の家で朝飯食べるけど、はっきり足りない。滅茶苦茶腹がへる。

 

修行初めてから、滅茶苦茶へる。

 

アイツ等も親に無理言って作ってもらっている。

 

修行してエロが減るなんて、今迄マジ思わなかったし、俺達からエロを取ったら何が残るんだ!とも思った。

 

「YOU達は、エロスに頼らないと自己を保てないんですか?それは、なんとも哀れ通り越して滑稽ですよ。エロスは所詮エロスでしかないのですから、アイデンティティー位自分で形作んなさい」

 

と、エロの師匠から言われた言葉だ。

 

因みに師匠は阿〇寛みたいなイケボを持つイケメンだ。

灯が紹介してくれたイケメンなのだが、此がとても話が解る人だ。

でも、彼女いるのか聞いたら・・・

 

「・・・彼女と言う方は居ませんね。お慕いしている方なら居ますケド」

 

言葉を濁された。で、もう一人の師匠って言うか兄貴って感じの人は、長〇〇也

みたいなガテン系イケメンだ。

 

「ま、あのままじゃヤラハタ確実だったわな」

 

ケラケラ笑いながら恐ろしい事言いやがった事は俺達は忘れマセン・・・(怒)

 

「・・・あの、イッセー君達。おっぱいの何がいいんスか?」

 

兄貴って言うかにーちゃんと言うべきか迷うけど、師匠では無いけどよく話をするピュア系イケメン。

 

この人とは相容れないと思う。何故って?だってこの人

 

「足の方が良くないッスか?」

 

ピュア度100%の足フェチだからだ。

この間、ガチの言い合いをした。

 

必要な事、そうで無い事。俺達には全部必要な事で、糧になるそうだ。

 

変な言い方だけど、あの時の事があって俺達はちょっとずつだけどマシな方に変われたと思う。

 

灯は・・・俺達の・・・その、も、もう一人の・・・お、親みたいな・・・

 

あ”ーやっばい、滅茶苦茶ハズい!

 

あ、太郎やヴァーリ、本田に感謝していない訳じゃない。感謝している。そりゃもう。

 

学校が終われば、今日は読経の日だ。

そう思ってた。いつもと変わらない日だと思っていた。

 

「あの!兵藤一誠君ですよね?」

 

「君は」

 

俺に声を掛けて来たのは昨日の女の子。

 

「私、天野夕麻って言います!兵藤君、私とお付き合いして下さい!」

 

その子は有名女子高の制服を着ていて、美少女で、かなり俺のタイプだった。

 

だけど、違和感が拭えない。こう言っちゃ何だけど、俺は未だに微妙ではあるが、変態の異名を持っている。

 

しかも、他校にも有名だ。泣きたくなる。

 

「一目惚れしたんです。昨日助けてもらって・・・やっぱりご迷惑ですか?」

 

 

彼女の、夕麻ちゃんの目を見ていたら、頭がぼんやりしてきた。

 

「いや、迷惑だなんて・・・それに、そんなつもりじゃ・・・」

 

するりと、夕麻ちゃんが俺の腕に絡み付いてきた。おっぱいが当たって顔が思わずにやけた。

 

けど、頭のどこかでガンガンと嫌な感じがしてきた。

 

「一誠君・・・私とお付き合いして?」

 

「・・・あぁ、いいよ・・・でも今日は

「今日、貴方は私と出掛けるんでしょう?」っあぁ、そうだった」

 

「イッセー?何してんの」

 

元浜が声を掛けて来た。

助かったって思った。けど、自分の口からとんでもない事が出て来た。

 

「あぁ、実はさ、この子と付き合う事になった」

 

「はぁ!?」

 

元浜と松田は、面白い顔になった。普通だったら笑うけど今はとてもじゃ無いけど笑えない。

 

 

「おま、お前っざっけんなよ!何それ羨まけしからん!」

 

「神は死んだ!」

 

「ははっ、いいだろーこれからデートだ」

 

 

俺は、普段と変わらない感じで話す。

何だこれ・・・気持ち悪い。

 

「て、今日か?灯には言ったのか?」

 

!?

ナイス松田!灯になら・・・

 

 

「ワリー、灯に伝えてくれる?今日行けなくなったって」

 

「は?自分で言えよ」

 

頼む!頼む。灯に伝えてくれ!

 

「頼むって、今度奢るから」

 

「「よし、高いモン頼もーぜ」」

 

「遠慮って言葉知ってるか?」

 

これで、灯が気がついてくれるのを信じて時間稼ぎをしよう。

 

・・・でも、何で俺はこんな荒唐無稽な状態を灯なら何とかしてくれるって思ったんだろう?

多分、俺は灯を信頼しているからだろう。

 

間に合ってくれるかな・・・

 

いや、何でだろ・・・俺は死ぬ。

確実に灯達は間に合わない。

信じていない訳じゃ無いけど、そう頭が確信してしまった。

 

公園についた。おかしい。

まだ、そんなに暗く無いのに人通りが全く無い。

 

心臓が爆発するくらい激しく鳴る。

 

 

「ふふふ、凄いね一誠君。魅了の術かけたのに、必死に足掻いて・・・」

 

面白そうに夕麻ちゃんが嗤う。

 

「ねぇ、一誠君。お願いがあるの」

 

嗤う彼女は、酷く滑稽と言わんばかりに顔を歪める。

 

「死んでくれないかな♡」

 

黒い羽根が音をたてて宙を舞う。制服姿から、際どい姿へと夕麻ちゃんは変わる。

こんな時なのに、俺って奴はその姿にデレッとしてしまう。

 

彼女から放たれた光の矢は、寸分の狂いもなく、俺の腹に突き刺さる。

激痛で頭が真っ白になって何をしたのか覚えて無い。

ただ彼女がケラケラと俺が藻掻いている姿を嘲笑っていたのはわかった。

 

「じゃあね、一誠君」

 

彼女が翔び去って行く。

 

死ぬのか?俺は・・・

だんだん腹が立ってきた。何で俺は死ななくちゃならない?夕麻ちゃん・・・いや、あのくそ女でいい!

そもそも、何あれ!一目惚れとか、お付き合いして下さいとか、最後手の平くるーとか、男の純情持て遊び過ぎだろーが!

死にたくない。俺まだ、未使用なのに・・・死にたくない。

 

 

「っし、死にたくな”ぁ・・・い”!」

 

俺の手が何かを掴んだ。

 

赤い光が辺りを包んだ。

俺が最後に見た物は緋?赤?朱?どっちだろ・・・

 

 

「私を呼んだのは貴方?・・・あら・・・ふぅん」

 

赤は笑う。喚ばれて来てみたら死にかけの同校の生徒がいた。

 

それも、神器持ちだ。これは、良い拾いモノだと喜んだ。

 

 

「“死にたくない”ね。安心なさい。貴方の命。この私が拾ってあげる」

 

 

赤は笑う。

 

 

「この、リアス・グレモリーがね」

 




一誠視点です。

いやはや、リアルがしんどくて中々挙げられませんでした。

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