ハイスクールI×B   作:兵太郎

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『エンデュミオンの奇蹟』と禁書3期を見ました!どっちも面白かったです!
そして超電磁砲&一方通行アニメ化決定!正直超電磁砲は予想してましたが一方通行の方までとは予想できませんでしたね!興奮します!

出来ることなら学芸都市編を……


夏休み

三連休もそれほど休んだ気がしなかった上条は、重い体を引きずって学校に向かう。火曜日が過ぎ水曜日を過ぎ木曜日を過ぎて、遂に金曜日。

この日は待ちに待った終業式。校長先生のありがたいお話を乗り越えて全校集会を終え、様式美の注意事項を聞いた後、クラスに戻って小萌先生から簡単な注意の復習を受けると、遂に解散である。

土御門と藍花とともに下校していた上条だったが、今日がスーパーの特売日である事を思い出し、二人と別れて店へと走る。時刻は昼間、まだ値下げ品は売り切れていないと信じて--

 

 

 

--結論、主婦を舐めるんじゃありません。

結局いつも通りモヤシ多めの買い物になった上条は、初めての高校の夏休み記念にと珍しく奮発して牛肉も購入。ついでにあの捨て猫の為に安い猫缶も買ってやる。

捨て猫はアーシアによってスフィンクスと命名された。あの半獣半人の像の名を付けられた猫はそれこそ人間のように好き嫌いが多いらしく、好みの物以外はあまり口にしたがらない(嫌がりながらも食べてくれるだけマシとも言えるが)。今のうちに安い食事に慣れさせた方がいいだろうと思ってのこの猫缶購入であった。

「まぁ最近のは安くても栄養バランスが良いとか聞くし……」

店の外を出ながら猫缶のパッケージを眺める上条。

 

「あー!やっと見つけたわよ!」

安売りの卵が買えなかったのは、ある意味良かったかもしれない。上条は驚いた拍子に落とした買い物袋を拾うと、わざとゆっくりそちらを向いた。

 

想像した通り、目の前で腕を組み待っていた少女は怒り顔だ。それ以外の表情をあまり見たことがない上条はこれでも真面目な顔をしてるのかも、と一瞬考えたが、それはないだろうと思い直す。

「ここであったがなんとやらって感じだから、今日こそ私と勝負しなさい!!」

エンカウントしてしまった野生の少女の名は御坂美琴。駒王学園中等部の生徒らしい。なぜあんな元お嬢様学校の生徒が自分を襲うのかと考えて泣きたくなった。

「ちょろっと〜?何こっちを無視してボーっとしてる訳!?」

自分だけの現実(げんじつとうひ)に精を出していた上条は、その声で正気に戻る。夏休み気分で浮かれていたのに水を差され、流石の上条も言い返したくなった。

 

「不良二、三人に絡まれてるところを助けたら襲われるって何でだ何でだよ何でなんですか三段活用!!だいたい俺の負けでいいって言ってるじゃないかよ!それともお前はひ弱な男の子をボコボコにして快感を覚えるサディスティックな趣味がお有りですかー!?」

「う、うっさいわね!その舐めてるような感じが嫌いなのよ!いいから勝負しなさい勝負!今度こそけちょんけちょんにしてあげるんだから!」

 

御坂の少し動揺したような声を聞き上条はフッ、と鼻で笑うと先程と同じようにわざとらしいほどゆっくりと背を向ける。何かしてくるか、と構える御坂。上条は御坂に背を向けたまま足に力を込め……後ろに向かって全力疾走!!

「不幸だー!!」

 

安全領域(我が家)にまではさすがにこの少女も追って来ない。脳の処理が追いつかなかったらしく反応が遅れた御坂を尻目に、上条は急いで帰路に着く。

後ろでバチバチッと激しい音が鳴った。

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

この日はアーシアが台所に立ってくれていた。上条はその間に、自分の部屋の掃除に取り掛かる。アーシアがいる以上、汚くしていたら申し訳ない。それに、出ていたら不味いものも片付けてておきたい。

 

一通り部屋を綺麗にした上条は、最後の仕上げに床を雑巾で拭き上げる。部屋の隅からしっかりと拭いていき、真ん中あたりにたどり着いたその時。

 

床の中央に、魔法陣が出現した。

出て来たときには三十センチくらいだった図形の塊は、だんだんとその大きさを広げ、上条の部屋の床を侵食していく--!

 

「……よっ、と」

上条は魔法陣に右手で触れた。すると陣は拡がるのを止め、粉々に砕け散った。

 

「……さて、掃除掃除!」

夏休み気分のままでいたい上条当麻は、新たな厄介ごとの種を忘れることにした。雑巾掛けを再開する上条。そこで再び魔法陣が!!

「この魔法陣をぶち壊す!」

右手に触れ、パキンと一瞬で砕ける魔法陣。それを見ないように上条は掃除を再開する。

 

 

またもや魔法陣が現れる!!

「はいはいげんころげんころ」

消えていく……

 

 

さらに魔法陣が現れる!!

「だーもー!?天丼は三回まででしょーが!!わかったよ!!悪魔でも堕天使でも出てこい!!」

 

魔法陣はそのまま部屋の床を侵食するように展開していく。その中央部が光り、中から一人の少女が現れる。白い髪をした小さな女の子。塔城小猫だ。

 

「ちょっとー!?ついに俺の聖域(じたく)にまで攻めて来やがりやがったんですか!?いくらこんなとこまで来ようと、戦わねーもんは戦わないぞ!」

まくし立てる上条に、しかし小猫は言い返さない。立ったまま、頭を下げる。

「今日はお願いをしに来ました」

「お願い?」

 

小猫は息を小さく吸うと、上条に向かって言い放つ。

 

「婚約者になってくれませんか」

 

 




次回、契約。

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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