一つ言いたい、第6位いるのかいないのか、どっちなんだい!?俺は今でも青髪6位説を信じているぞ!
何故か小猫に眠らされ、気がつくと上条は駒王学園にいた。一室の中には沢山の蔵書の他にタロットや水晶玉などの占いグッズがバラバラに置かれている、そんな部屋の中央で目を覚ました上条当麻は、目の前にいる紅髪の女性に気がついた。
「御機嫌よう、上条当麻君。私がこの街を管理・統括する悪魔、魔王の妹のリアス・グレモリーよ」
大きな椅子に座り、長い脚を偶に組み直しながら上条の身体を測るように見ているのは、駒王学園二大お姉様と呼ばれる女、リアス・グレモリーだった。
彼女は右の頰を釣り上げながら言う。
「悪魔が約束事をすると言う事は、それ即ち契約を結ぶということ。お礼と言っては何だけれど、私があなたのお願いを何でも一つ聞いてあげるわ……何でも、ね」
そう言ってリアスは上条の目を見る。上条はそれに対し頭をガシガシと掻いたあと、
「じゃあお願いなんですけど、もう帰っていいですか?」
リアス・グレモリーが、二大お姉様の一角が気づけば脚にすがりついていた。
「お願い!見捨てないで!!あなたに断られたら
「じゃあ土御門に頼めばいいじゃねーか!?俺まだ晩メシも食べてないし、アーシアが食事並べて待ってるんです!だいたい俺よりもめちゃくちゃ強い土御門の方が適任でしょ!?」
「ツチミカドなんて連れて行ったら絶対にウソだってバレるもの!小猫が推薦してくれたあなたなら大丈夫だから!お願い!協力して!」
「だーもー!わかったよわかりました!婚約者でもなんでも演じてやるから!」
その言葉にリアスは救われたとホッと息を吐き、笑顔で告げる。
「ホント?ありがとう!この恩は忘れないわ!
みんな入ってきて良いわよ!グレイフィア、もうアイツを呼んで構わないわ!」
呼ばれて隣の部屋から出てきたのは、四人の少年少女。
堕天使戦で共に戦った木場と小猫。そして知らない顔が一人に、知っている顔が一人だ。
「やあ、トウマ君。一週間くらいぶりだね」「どうも、さっきぶりですね」
木場は爽やかに笑って、小猫はそっぽを向いて言う。
そして、背の高い黒髪ポニーテール少女がスカートの端を摘んで片足を後ろに引き軽く曲げて、こちらに軽くお辞儀する。
「
にこやかに微笑む女性に、上条も少し照れながら会釈する。そしてその隣でムッとする少女が。
「……アンタとこっち側で会うのは初めてよね。リアス・グレモリーの
「小猫さん、あなた後輩に悪影響与えてませんか?」
「……何か言いたいことでもあるの?」
「何かって御坂が襲ってくるのってお前の影響だろ絶対!駒王学園の女の子二人に襲われるって偶然かと思ったけどこんなつながりがあるのなら話は別だぁ!」
襲い掛かろうとする小猫を木場が羽交い締めで止める。御坂も襲ってくるかと身構えていたが、彼女はポカンとした顔で小猫を見ていた。
「……!みんな元の位置に戻って!当麻君は、私の椅子隣に!」
リアスが何かに気づいて指示を出す。彼女の視線の先には、先程家に出現したような魔法陣が展開され始めていた!
命令に全員が光速で移動する。リアスも椅子に座り直し、脚を組んだ。上条もワンテンポ遅れてリアスの元へ行こうとする。
が、そこに先程小猫が暴れた際に床に落ちていた蔵書が!
「いっ!?」「えっ!?」
滑って転んだ上条当麻はリアスにダイブ。全身がリアスに乗っかり、豊満な胸を幻想殺しが鷲掴みにしていた。
こんな状況で魔法陣が光を発し、中から一組の男女が現れる。
「お嬢様、ライザー様をお連れいたしまし……たっ!?」
「よう愛しのリアス!このライザー様がお前に会うためにこんなところまで来て……な゛っ!?」
全世界が、停止したかと思われた--
次回、宣戦布告。
今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!