ハイスクールI×B   作:兵太郎

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真D×D二巻、もうすぐ発売!
グレモリー眷属の戦い、非常に楽しみです!


分散

レーティングゲームは、悪魔達が作った仮想空間の中で行われる。今回のフィールドはライザーからのハンディキャップの意味も込めて、駒王学園の模造(レプリカ)だ。リアスは駒王学園のマップを空中に映し出す。

 

「今私達がいるのは、オカルト研究部がある旧校舎。ライザーの本陣は、新校舎の三階にある生徒会室。といっても、私に兵士はいないから近づく必要はないわ。新校舎はライザーの陣地だから、出来る限り近くのを避けるように」

細長い人差し指で新校舎にバツ印を書き、ツツッと下にずらす。指が止まったのは体育館だ。

 

「ライザーは兵士も多いから、昇格(プロモーション)するためにこちらの本陣を目指す者が多いはずよ。だから私達は分散して一つ一つ、道を潰すわ」

 

悪魔に転生する際には、王から駒が与えられる。その駒にはそれぞれ役割があり、転生したものはその力を与えられる。

騎士(ナイト)』は速度、『戦車(ルーク)』は攻撃力と防御力、『僧侶(ビショップ)』は魔力がそれぞれ大幅に強化される。

そして『女王(クイーン)』は上記の全ての力を与えられている。逆に『兵士(ポーン)』はある程度強化はされるものの秀でて強くなるところはない。

しかし敵の本陣にたどり着き、王の許可を得ることで『兵士』は『昇格(プロモーション)』することができる。昇格すると『兵士』は『騎士』・『戦車』・『僧侶』、そして『女王』のいずれかの力を手に入れることができるのだ!

ライザー眷属は兵士が九人いる。それら全員に『女王』になられては困るため、グレモリー眷属は本陣に敵を入れないよう、その間の道を潰す作戦を取ったのだ。

 

「この本陣に向かうために敵が選ぶ道はいくつかあるの。

まずは新校舎・旧校舎両方と隣接している体育館。ここは相手も人数を使って取りに来るはず。対応するのは……

 

小猫、美琴。任せるわよ。体育館からこちらに渡らせないで」

 

「了解しました」「任せてください!」

 

小猫と御坂、発展途上コンビは頷くと、体育館を確保しに教室から出て行く。廊下を走る音が小さく上条にも聞こえた。

 

「二つ目のルートは裏の運動場。ただ運動場は旧校舎からの視界が良くて、私達に見つかって狙われる可能性も高いから、あまり選ばないとは思うけれど。来るとしたら数に任せて多人数で、という感じかしら?相手は十八人。フルメンバーで戦っているし、多少の無茶もしてくるかもしれない。その場合の対処も考えて、朱乃。あなたは空中で警戒を」

 

「はい部長。フェニックスの皆さんにも、たっぷり楽しんでいただきますわ♪」

 

朱乃はニコニコ笑いながら、窓を開けて出て行く。

 

「そして残ったルートは二つ、旧校舎からでは見通しの悪い校庭から来るルートと、運動場の近くにある森の中から来るルート。祐斗、当麻。あなた達は今から森の中にトラップを仕掛けて来てもらうわ」

 

リアスは空中からもう一枚地図を取り出すと、上条に向けて飛ばす。上条が右手で掴む前に、木場が高速で近づいてハシッと地図を手にした。

描かれてあるのは森の全体図。その中にいくつかマルがつけられている。その場所にトラップを仕掛けろ、ということだろう。

 

「トラップは魔力を使ったもの、使っていないもの、共に十個ほど用意してあるわ。どれも引っかかるか、破壊されるとと私達に……当麻以外の全員に情報が来る。そうしたら、出来る限り森を離れなさい。

 

トラップを仕掛け終わったら、校庭側で待機。敵が来たら迎撃するように。以上よ」

「了解しました」「わ、わかりました!」

木場と上条はテーブルの下にある小型のトラップを持って、駆け足で部室から飛び出した。

 

一人残った王は、玉座で脚を組み替えた--

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

小猫と美琴の二人は体育館に突入する。幸い敵はまだいない、何か仕掛けられるかと思ったその時、新校舎側の扉が彼女らに向かって吹き飛んでくる!!

 

「……」

小猫は御坂を隠すように立つと、両手を前に出し、勢いよく飛んで来た扉を掌で受け止めた!

 

「一人くらい仕留められれば良かったんだけど、どうやらそこまで甘くはなかったようね」

付いているはずのものが無くなり違和感のある入り口、そこにいるのは四人の女性。

その中でもリーダーらしい露出の多いチャイナドレスを着た女が、悠々とこちらに近づいてくる。体育館の中央にたどり着くと、彼女はピタッと止まり、構えた。

 

「ライザー様の『戦車(ルーク)』、雪蘭(シュエラン)。リタイアしたい方からかかってきなさい。両方でもいいわよ?」

 

「っ!あんまり舐めるんじゃないわよ!」

御坂が電気の塊を飛ばす!が、それは雪蘭の後ろから出てきた小柄な女の子の棒に阻まれた。彼女はどうやら棒術の使い手のようだ。

残った二人の女の子、どうやら双子らしい同じ服を着た似た顔の少女は、自分たちが持っている武器、チェーンソーに火を入れた!危険な音が、体育館にこだまする!!

 

「……大変そうな敵。骨が折れそう」

「初めてのレーティングゲームなんだし、全力でやったろうじゃないの!」

 




次回、体育館での激闘!

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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