ハイスクールI×B   作:兵太郎

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真D×D新刊、面白かったです!ちょうどこのライザー戦を意識した作りだったのが良かったですね!




「総員、攻撃を開始しなさい」

ドレス少女の言葉に、仮面の女とネコミミ少女達が上条に攻めかかる!女騎士だけはドレス少女を守って、少し遠目に上条達を眺めている。

 

まずは仮面の女が上条に仕掛ける。狙いは脳天、一撃ダウン。上条はそれを察して、避ける。大きな動作を空振り隙だらけの仮面女、その顔面に拳を叩き込む、その直前。

 

背中に電流が走ったような感覚。そして焼けるような痛み。思わず上条も動きを止める。そこに仮面女のビックブーツが飛び出した。上条の身体がくの字に折れ、そのままノーバウンドで近くの木まで吹き飛ばされる。上条は一瞬意識を失ったが、背中から木にぶつかった痛みに目を覚ます。

 

「…っ、がああっ!?」

 

意識を取り戻した上条は、即座に真横に飛ぶ。直後、仮面女の拳が木の幹を捉える。木は殴られた箇所を中心にヒビ割れ、そして折れた。

一息つくのも束の間、今度は左腕が抉られる。一瞬で腕に付いた三本の線から、血が滲み出て土に滴る。

 

(仮面女の攻撃を避けたら、次は斬撃が来ている……でもあの騎士とお嬢様には動きがない。となると、あのネコミミ達か!)

周りを見渡すと、やはりネコミミ少女二人の姿が見えない。

確認したところに、またもや仮面女の拳が飛ぶ!上条は咄嗟に前転して仮面女から逃げ、すぐに立ち上がり、拳を握った。

 

(仮面は隙だらけ……この穴を埋めるように、あっちは攻めて来る……!)

 

上条は仮面女に背を向けて、全力で空を殴る!それに吸い込まれるように、ネコミミ少女の片割れが飛び込んで来た!

 

「にゃ!?にゃんで……ガッ!?」

 

上条の拳は少女の頰を突き刺す!そのまま殴り抜けると、少女は錐揉み回転しながら吹き飛んでいく。その脚が光に包まれていくのを上条は見た。

 

「取った……づっ!?」

 

背中に鈍い痛みが広がる。最初に喰らったのと同じ斬撃。となると次に来るのは仮面女。彼女は両腕を前に出す!

 

「ほう、まだ耐えるか!ならこいつを喰らえ!」

 

言葉と共に放たれたのは巨大な魔力球!迫り来るそれに、上条は右手を突き出す。魔力球は右手に触れた瞬間、消滅した。

驚く仮面女を尻目に、上条は急いで後ろを向く!

 

(あっちの攻撃が終わった、なら次は背後っ!)

 

 

 

「流石にそこまで単純じゃないわよ、ばーか」

 

左側面からドロップキック!もろに脇腹に喰らった上条は、土の上を転がる。

 

「まさか一発でリィがやられるとは思わなかったけど、イザベラとニィがいればこの挟撃は機能する。

そしてもう同じ轍は踏まない。あんたがどこまで対応できるか見ものだにゃ!」

 

ネコミミ少女……ニィはそう言うと、木の上に消える。それを目で追う間も無く、仮面女……イザベラが拳を振るう。バックステップで避け、上からの攻撃に注意する上条。その耳に風を切る音が聞こえてくる。

 

考えるより先に、右手を後ろに出す。巨大なブーメランのような風の刃が上条の右手に当たり、弾けた。

その先に視界を向ける。そこにいたのは司令塔のドレス少女。そして、巨大な剣を振るう騎士。

 

「受け止めるのは……止まるのはマズいっ!」

 

再び飛んでくる刃を、上条は紙一重でしゃがんで避ける。トレードマークのツンツン頭の先端が、上条から離れていった。

屈んだ状態から脚をバネに後ろに跳ぶと、先ほどまでいた地面が、爪に抉られる。

体勢を立て直そうとする上条。その腹をイザベラの長い脚が蹴り飛ばす。肺の中の空気が全て飛び出す感覚に陥りながら、上条はまたも大きく吹き飛ばされる。二回、三回と地面をバウンドして、太い木にぶつかってやっと停止した。

 

「蹴った方向はちょうど良かったな。もうここまで来れたよ」

追いついてきたイザベラの言葉に、上条はその視界の先に目をやる。

そこにあったのは、駒王学園旧校舎。吹き飛んだり後退したりするうちに、いつの間にか本陣まで敵を連れてきてしまっていた。

愕然とする上条。その耳にさらにアナウンスの音が響く。

 

『ライザー様の「騎士(ナイト)」一名、及びリアス様の「騎士」一名リタイア』

 

「あら、カーラマインは相打ちですか?単騎で突っ込んで素人と共倒れとは……とはいえ、リアス様の駒を一つ減らしたのに変わりはありませんわ」

 

ドレス女がニコリと上条に笑いかける。

 

「ことここに至っては、あなた方にもはや勝ちの目は万に一つもございません。もともとこの話は両家の縁談の可否を取り決めるもの、遺憾も遺恨も残したくはありません。我が兄はあなたを燃やしたがっておりましたが、私はあなたをこれ以上痛めつけるつもりはございませんわ」

 

「我が…兄……?」

 

「あら失礼、名乗っておりませんでしたわね。私はライザー・フェニックスの妹、レイヴェル・フェニックスと申します。以後お見知り置きを」

 

レイヴェルはスカートの裾を摘んで挨拶する。この戦場に似合わないほど上品な振る舞いに、意図が読めず上条は戸惑う。

 

「俺に……何をさせたい……?」

 

耳を傾けた上条に先ほどよりも強い笑みを浮かべながら、レイヴェルは優しく告げる。

 

「何も。あなたはただ、私達に降伏して、棄権(リタイア)していただければ良いのです」





次回、決断。

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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